決算発表シーズン

4月の下旬から5月の中旬は、3月決算企業の決算発表ピークです。

この時期、コモンズ投信の運用部はフル回転で連日、終電まで仕事をしています。

昨年度、今年度は、円安や原油安などのフォローもあり、日本企業の決算は総じて良好です。
日経平均株価が2万円を超えてくるのもその表れです。

しかし、どうも株式市場参加者が本質を見ているような感じがしない印象を強くしています。足元の業績が予想に比べて上振れするかどうか、配当を増やすかどうか、自社株買いをするのかどうかの短期的なニュースに一喜一憂する度合が強くなりすぎている気がします。配当を増やすなどの株主還元も実力以上に出している印象があります。

配当をもらうことは嬉しいことですが、配当をもらって個人で資産運用するよりも、長期的には優れた企業・経営者にお金を託してしっかりと利益をあげてもらい、それを企業内で複利運用してもらった方が確実に資産は増えるはずですよね。

自社株買いも本来は、企業が今の株価が企業価値よりも安いと判断した時期にするべきですが、ROE(株主資本利益率)の数字を上げることを目的にしている印象も目につきます。

ROEの分母を小さくして数字を作る姿勢よりも、利益の絶対額を増やすことでROEを上げていく企業努力の方が健全です。

当社のコモンズ30ファンド、ザ・2020ビジョンは共に決算などの財務情報に加え、非財務情報を注目し、企業の「進化」や「変化」をしっかりと分析するところに重きを置いています。

今月末には大阪・名古屋で6周年イベントを開催し、それぞれベネッセさん、堀場製作所さんにお越しいただきます。

また、ザ・2020ビジョンの四半期報告も7月17日の札幌を皮切りに東京、大阪、名古屋に運用部長糸島が伺います!

企業の本質的な価値は何か、決算発表を受けた説明を是非、聴きに来てください!

セミナーでお会い出来ますことを楽しみにしています。