「相場は悲観の中で生まれる」

こんにちは、伊井です。

2016年の先進国の株式市場は、昨年末からのリスク資産の調整を加速させる形で、大幅な下落でスタートしました。

特に昨年8月の再来を思わせる中国発の世界同時株安は、なかなか反転するきっかけを見い出せていません。

しかし、相場の格言に「相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中に育つ。楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えてゆく」とありますように、真っ暗闇にも思えるときにこそ相場は始まっています。

今が午前1時なのか3時なのかは不明ですが、悲観モードが強くなっていることは確かです。

そこで少し、落ち着いて今後の日本株について考えてみましょう。

まず、
①経済ですが、米国の利上げや原油価格の低迷などの環境から、先進国と新興国の格差が拡大する局面でもあり先進国が優位です。その中では、米国と日本が優位ですが、企業業績でみると米国を代表するS&P500と東証一部の来年度の増益率予想では、日本が勝ります。

次に
②政治ですが、先進国の中では、現在の安倍政権はもっとも安定しています。また、安倍政権が株価に関心が高いことは世界中の投資家が知っています。

次に
③株価の割安感ですが、予想PER(株価収益率)も、先進国の中では日本とドイツが米国や英国に比べても割安になっています。

こうした状況下では、「価値」の高い企業の株価も、実力以上に買われた「株価」の企業も同様に下げています。コモンズ30ファンドでは、長期的に価値を高めていける企業の株価が割安であれば買い増しを続けます。
ザ・2020ビジョンでは、企業の変化を捉えて機動的に銘柄を入れ替えて対応していきます。

2016年は各金融資産ともに変動率の高い1年を想定していますが、両ファンドは、「守りながら増やす」を信条に頑張って参ります!