カブトチョウLOVE

渋沢栄一LOVE、兜町LOVE、横山です。

私、2005年に兜町界隈で働きはじめまして、当時毎日楽しみにしていたことがあります。
兜町のあちこちに今もしっかり現役の100年建築をうっとり愛でること。東証の隣にある日証館もそのひとつでした。
日証館 外観

日証館は昭和3年に渋沢栄一の兜町邸宅の跡地に建てられた西洋建築です。この重厚感、外観に連なる美しいアーチ、建物のロビーを行き交う人が自然と磨き上げた大理石の床や手すり、見れば見るほどうっとり致します。

日証館 ロビー

旧渋沢栄一邸宅ここにあり

兜町。確かに今は灰色の街並みで、オシャレのオの字も見当たりませんが、この界隈のビルを保有する平和不動産さん率いる兜町再開発プロジェクトが2020年に向け素敵に一新してくれるに違いありません。

「NYのウォール街」「ロンドンのシティ」と並ぶ『東京の兜町』。渋沢と縁が深いこの兜町を愛して止まない私でございます。

日本の金融はこの地を中心に発展していきました。そして我らが渋沢栄一は第一国立銀行をはじめ、たくさんの産業、事業の立ち上げに関わりました。

ここで渋沢栄一が「富」について考え残した言葉をご紹介しましょう。

我も富み、人も富み、しかして国家の進歩発達をたすくる富にして、はじめて真正の富と言い得る。

一個人がいかに富んでいても、社会全体が貧乏であったら、その人の幸福は保証されない。その事業が個人を利するだけでなく、多数社会を利してゆくのでなければ、決して正しい商売とはいえない。

by渋沢栄一

道徳経済合一説を理念とする栄一らしい言葉ですね。

コモンズ投信は投資、資産運用ということを仕事にしていますが、この不安定な乱高下相場のなかで日々マーケットに向かっていればパンチをくらったり、パフォーマンスも目標も評価もいつもちゃんと気にかけています。

営利会社だもの。まずは我も富み、人も富まねば。

しかしながら、私たちは栄一のDNAを受け継いでたくさんのお客様とともに今ここにあるのだから。

誇りと自信を持って、栄一の言葉、「真正の富」を体現するコモンズ投信でなければならぬと改めて決意を新たにしました。

会ってみたかったなぁ、渋沢栄一。