19,000円を突破した日経平均株価は高い?

コモンズ投信 伊井です。


本日(9日)、日経平均株価は年初来高値を更新し、19,000円を超えてきました。

わっ、高い!と思われる方もいらっしゃると思いますが、昨年の12月1日は20,012円を付けていますし、今年の大発会のスタートは18,818円でした。

先月のメルマガでも書きましたが、トランプラリーは海外投資家が主導し11月第2週から11月末までで現物株を1兆2千億円近い買い越し、先物でも1兆円強の買い越し、一方で国内個人投資家は1兆1千億円強の売り越しとなっています(東証・大証データより)。

まさに、海外投資家の大量買いと国内個人投資家の大量売りの構図です。ようやく買い値を超えてきたから売ろう、、、という方が多いのでしょう。

こうした「価格」を見ての売買もありますが、一方で〝積み立て投資″をされている方はどうでしょうか。

例えば、先の日経平均株価を例にとりますと、年初の18,818円で始まり、2月と6月には14,952円の安値をつけて、トランプラリーで19,000円に戻ってきています。価格だけをみていますとジェットコースターのような一年だったかもしれません。

しかし、積み立て投資はこうした局面こそ威力を発揮します。

積み立て投資を計算式であらわすと、
毎月の積み立て金額(一定)=価格(基準価額)×数量(口数)となりますから、日経平均株価でみると株価(価格)が高いときは、それに見合って買い付ける数量を少なく調整し、株価(価格)が安いときには、逆に数量を多く買うように調整してくれます。

つまり、安い時には沢山買えて、高くなると少ししか買わないので、保有コストは株価上昇の影響を緩和してくれます。実際に、積み立て投資をされている皆さんとお会いすると、株価が上がろうが下がろうが、それほど気にせずに楽しまれている様子です。
(積み立て投資についての解説ページ→ http://www.commons30.jp/learn/step3/#step3-2

さて、トランプラリーは、米国国債(長期金利)や、為替(ドル/円)でも目を見張る動きをしています。

米国国債10年物の金利動向を見てみますと、7月に1.3%台だった利回りは現在2.5%近辺まで大きく上昇し、ドル/円は大統領選挙時の101円台から115円手前まで来ています。

このように世界の金融市場の景色は大きく変わりました。

こうした大きな変化の中でタイミングを取っての売買は難しいと思います。
それよりもこうした大きなうねりを乗り越えていくためには上記の積み立て投資が最適です。
目先の相場に一喜一憂することなく、積み立て投資で長期的な資産形成をエンジョイしていきましょう。

引き続き、大きな潮目の変化のときこそ、是非、セミナー他コモンズからの情報発信にご注目ください。

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本年(2016年)分のNISA枠内でのファンド購入は12月28日(水)15時の申込みが最終となります。
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