コモンズ君のつみたてデビュー物語・中


コモンズ君
サラリーマン、30代。2児の父。犬一匹。
資産づくり初心者。

ミホ福本
コモンズ投信マーケティング部。
ぱふーむのセンター。妙齢。


コモンズ君前回のお話から、つみたて投資の威力について良くわかりました。
また、「習うより慣れろ」でまずは始めてみることが大事だと肝に銘じています。
では、始めるにあたって、どんな商品、もしくはどんなポイントを大事にして商品選びをすればよいのか教えていただけませんか?


ミホ福本:つみたてだからといって、特別な基準があるわけではありません。
いつも私たちがお話しているのは、「いい商品を選ぶことに集中して、ベストセラーではなく、ロングセラーを選びましょう」ということです。
 ・いい商品を選ぶ
 ・ロングセラーを選ぶ
この2つに絞ってお話しますね。

コモンズ君:いい商品とはどんな商品のことですか?

ミホ福本:”いい商品”と一言でいっても、色んな切り口があります。それまでの実績という点ももちろんあるのですが、コモンズ投信ならではの視点からお話しすると、次の3つが挙げられると思います。
~∞~~∞~~∞~~∞~~∞~~∞~
 ① どんな運用をしているのかがわかる
 ② 運用者の顔が見える
 ③ コストが適切である
 ~∞~~∞~~∞~~∞~~∞~~∞~
①の「どんな運用をしているのかがわかる」とは、お客様自身が運用の内容を理解できるものを選びましょうということです。

コモンズ君:僕は投資についてはまだ初心者ですが。。。

ミホ福本:そうですね。そうだとしても、例えば、その投資信託がどんな時に上がって、どんな時に下がるのか、イメージできることが重要です。
例えば、コモンズ投信のファンドであれば、いずれも日本株に投資をしているわけですから、ファンドに組入れられている株式の価格が全体的に値上がりすればファンドの値段が上がるし、その逆なら下がる、ということが容易に想像できますよね。

コモンズ君:そうではない場合もあるのですか?

ミホ福本:今、投資信託には様々な種類があって、もともとの投資対象としているものの値動きに加えて、為替の動きなどが組み合わさった複雑な商品がたくさん開発されています。
こうしたものがダメだと言っているのではなく、それを自分自身が理解できるかどうかが重要だということなのです。

コモンズ君:どんな運用をしているのかというのはどこで確認できるのですか。

ミホ福本:購入の際には必ず目論見書(もくろみしょ)の交付が義務付けられています。この目論見書には、その商品を購入するにあたって最低限抑えるべき要点がすべて記載されています。まずはこの目論見書にしっかり目を通してみましょう。

コモンズ君:商品について話を聞いたり、質問したりすることもできるのですか?

ミホ福本:各社、様々な説明の場を設けています。最近は動画でも見られるようにしているところも多いですね。
コモンズ投信でも定期的にファンド説明会(http://www.commons30.jp/seminar/)を開催していますし、コールセンター(03-3221-9230:平日午前9時~午後5時)で質問も承っています。遠方でセミナーへの参加が難しい方には、説明動画もご覧いただけます。

コモンズ君:説明会などでは②に挙がっている運用者にも会えるのですか?

ミホ福本:はい。私たちはよく産直野菜に例えてお話したりするのですが、コモンズ投信では「誰がどんな想いでその商品を作っているのかがわかる」ということを、とても大事なことだと考えています。運用の担当者が自ら、セミナーや運用報告会、または動画などで直接お客様に説明できる機会を多く設けています。
お金を預けてくださるお客様との信頼関係の構築は、ファンドの安定的な運用につながる大事な要素だからです。

コモンズ君:③のコストが適切というのはどういう意味ですか?

ミホ福本:投資信託には、お客様に負担いただく様々な費用があります。主には、購入時の販売手数料、運用を任せている間の信託報酬、さらには、解約時(売却時)にかかる信託財産留保額などです。ここではそれぞれの詳しい説明は省きますが、こうした費用を合計すると、1年保有して売却した場合に、合計で5%近い費用になることも珍しくありません。
その場合、これらの費用を負担してもそれ以上のリターンが得られるのか、といった見極めは重要です。

コモンズ君:コモンズ投信の費用はどうなっていますか?

ミホ福本:コモンズ投信のファンドについて費用がかかるのは、資産を預けている間にかかる管理手数料である信託報酬のみです。買付や売却の時に費用はかかりません(※)
                                (※)販売会社によって異なります。

コモンズ君:いい商品を選ぶときのポイントが分かってきたような気がします。

ミホ福本:次のポイント、ロングセラー商品を選ぶ、という点についてもお話しますね。
先ほど、投資信託には様々な種類のものがあるとお話しましたが、その総数はなんと5400本にも上ります。
一方、こうした商品を個別に見ていくと、長く続いているファンドがごくわずかしかないというのも現状です。
例えば新規設定のときに一気にお金が集まったものの、その後はファンドの残高が急激に下降線をたどるいっぽう、というものが少なくないのです。

コモンズ君:そういうファンドは避けたほうがいいってことですよね?

ミホ福本:投資信託(ファンド)とは、お客様から預かったお金をプロの視点で投資する先を決めて売買し、その成果をお返しするというものです。投資信託の解約、すなわち売却の依頼があれば、運用している株式等を売却し現金化して解約代金に充てるわけですが、解約が相次げば、その解約資金を作るために運用している資産を売却し続けることになります。これでは運用者の力量を発揮するどころではありません。

コモンズ君:プロに任せた意味がないですね。

ミホ福本:そうですね。もちろん、解約しないで下さい、といっているわけではないです。ただ、ファンドから資金が流出し続けるようだと、そもそもしっかりとした運用が難しい状況にあると考えたほうがいい、ということなのです。

コモンズ君:コモンズ投信のファンドは順調に資産額が伸びているようですね?

ミホ福本:コモンズ投信でお取引いただいている方の約7割がつみたてを利用されています。その結果、安定的に毎月追加の資金流入があって、それが順調な資産額の伸びにつながっていると思います。

コモンズ君:つみたては長く続けるのが基本とのことだったので、ロングセラー、つまり資金流入が続いているかという点は商品選びでは重要ですね。

ミホ福本:そうですね。同様の観点から「毎月分配型のファンド」や「テーマ型ファンド」というのも流行り廃りがあるので、長く続けるつみたてには不向きだと思います。

コモンズ君:なるほど、だから今すごく売れているベストセラーではなく、長く愛されているロングセラーを選ぶ、ということなんですね!

ミホ福本:その通り!



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※コモンズ30ファンドのリスクと費用についてはこちら

コモンズ投信の起源ー「プロジェクト13%」

おはようございます。渋澤健です。 いい笑顔の写真ですね~ (^^♪


今から13年前、「プロジェクト13%」というグループを形成し、2004年の3月に丸の内で「金融の匠が考える豊かなライフデザイン」というフォーラムを開催し、「ウェルネス」「ウェルス」「ビジョン」という三つの領域が重なるところが豊かなライフデザインであると提唱しました。


コモンズ君のつみたてデビュー物語・上



コモンズ君
サラリーマン、30代。2児の父。犬一匹。
資産づくり初心者。

ミホ福本
コモンズ投信マーケティング部。
ぱふーむのセンター。妙齢。


コモンズ君: ミホ福本さん、僕、4月からつみたて投資を始めようと思ってるんです。でも、やっぱり投資だからちょっと不安で。

ミホ福本なるほど、どんな不安ですか?

コモンズ君: つみたて投資なら安心、とはよく言うけれど、本当に安心なのか、それとどんな商品を選んだらよいのか、とか。

ミホ福本:良くわかります。つみたて投資は「毎月(もしくは定期的に)、一定額ずつ、買付していく方法」というのは一般的な説明ですが、それがどうして“いい”のかは分かりづらいですよね。順を追って説明します。まず、「毎月、一定額ずつ」というのは定額預金と一緒で、コツコツ貯めていく効果があります。さらに、つみたて投資は価格が動いているものに一定額ずつ購入していくので、毎月購入する量(=口数)が変わっていくわけです。

コモンズ君:なるほど。でも、それがどんなふうに良いんですか?

ミホ福本:このときに大事なのが、「量」の考え方です。先ほども言いましたが、「毎月、一定額ずつ」を続けることで、しっかり「貯める」ことをしつつ、価格の変化によってその「量」については、価格が高いときは少ない量を、価格が低いときはたくさんの量を買うことができるというわけです。

コモンズ君:下がっているときに自分で買うのは勇気がいるけど、その時にも買ってくれて、しかも量がたくさん買えるというのは確かによさそうですね。

ミホ福本:そうです。これを繰り返していくことで、しっかり量を貯めていく、というのがつみたて投資の一歩なんです。具体的な例でご説明しますね。

2016年に、コモンズ30ファンドを毎月1万円ずつ、つみたて投資した場合を例にとって説明します。

量(=口数)が増えていっているのがお分かりかと思います。これが「貯める」の感覚です。
そして、この量(=口数)に基準価額の評価が掛け合わさって、その時点の投資の成績(評価額)、つまり、どれだけ「殖えたか(減ったか)」となります

つみたて投資の成績=量(=口数)×価格(基準価額)

コモンズ君:「量」の感覚は分かりましたけど、もしできるなら、安いときに一括で買ったほうが良いですよね。わざわざつみたてで買っていく意味は他にもありますか?

ミホ福本:ポイントは2つあると思います。1つ目は、タイミングをみて購入することがあってもよいと思いますが、「定期的に」というのは、つみたては、”余裕資金“で行うことではなく、毎月の収入から、将来のために作りたい「資産」の目標のために、つみたて投資に一定額を回す習慣を付けていくことが大事だと思います。2つ目は、やはり相場の動きに一喜一憂せずに続けられるという点です。

こちらのグラフは、2015年末から2016年末までのコモンズ30ファンドの1年間の値動きを表したものです。



このような動きのものに、毎月1万円ずつ1年間投資した場合と、最初に12万円一括で投資した場合を比較したグラフがこちらです。


あくまで2016年の例になりますが、一括投資した場合よりつみたて投資のケースの方が最終的な成績が良いという結果になりました。

コモンズ君:昨年は、2月のチャイナショックや6月のブレグジット、11月の米大統領選挙などで株価が大きく動いているというニュースを耳にしました。その時はまだ投資はしていなかったですが、そういうことがあると投資を始めるタイミングやそもそも投資をすべきかどうかに悩みそうです。でも、そういうときこそ、つみたて投資の場合にはたくさん買えているということですね。

ミホ福本:その通りです。そして、もう一つ、投資を始めるタイミングに悩むとコモンズ君は言いましたが、つみたての場合は、スタートのタイミングに悩む必要はないのです。

コモンズ君:というと?

ミホ福本:例えば5年間つみたてをする場合、1回1万円ならば、合計で60回=60万円つみたてをすることになりますが、1回のインパクトは1/60ということになります。またそれが、最初の頃は残高も少ないので、そこでの価格変動の効果というのはそう大きくないということになります。

コモンズ君:1年経過後、12万円つみたてしていたとして、先ほどの2016年の例で言えば、12.54%のリターンがあったというけれど、金額に直せば、1.5万円ほど増えたという効果だったということですね。

ミホ福本:そうです。もちろん、小さくはないですが、100万円に対する12.54%のリターンだとしたら12.5万円増えた、となり効果を大きく実感できますが、投資額が小さいうちは、プラスもマイナスも、効果としては小さいのです。

コモンズ君:なるほど、それで始めるときのタイミングは気にしなくてよい、となるわけですね。

ミホ福本それより、なるべく早く始めて、「貯める」時間を長くした方が効果があるということなのです。

コモンズ君:タイムイズマネー!

ミホ福本:そのとおり!

次回は、つみたて投資における「選ぶべき商品」についてお話したいと思います!
⇒続きはこちら



※コモンズ30ファンドのリスクと費用についてはこちら


草食投資隊セミナー  冨山と金沢

おはようございます。渋澤健です。週末は気温が上がり、全国的に良い天気に恵まれた地域が多かったと思います。

私の週末は富山と金沢で週末を過ごしました。草食投資隊という、それぞれの会社や立場を超えて、長期投資を日本全国へ広めたいというミッションでセゾン投信の中野晴哲さんとひふみ投信の藤野英人さんの三人で形成した活動の一環です。


<パネル>コモンズ投信の寄付を通じて感じたこと

3月11日の8周年イベントでは、コモンズSEEDCapの応援先である、認定NPO法人3keysの代表理事、森山誉恵さんと、コモンズPOINTの応援先である、特定非営利活動法人日本視覚障害者柔道連盟の専務理事、遠藤義安さんのお二人によるプレゼンテーション、そして日本視覚障害者柔道連盟事務局の河野貴子さん、コモンズ投信の馬越裕子を交えてのパネルディスカッションを行いました。

3keys森山さんのスピーチ動画はこちら
視覚障害者柔道遠藤監督のスピーチ動画はこちら

<パネルディスカッション>
コモンズ投信の寄付プログラムを通じて感じたこと
 ■ 森山誉恵さん(特定非営利活動法人3keys代表理事)
 ■ 遠藤義安さん(日本視覚障害者柔道連盟専務理事)
 ■ 河野貴子さん(日本視覚障害者柔道連盟事務局)
 ■ 馬越裕子(コモンズ投信マーケティング部寄付のしくみ担当)

コモンズ馬越   今回のパネルディスカッションでは、コモンズ投信が行っている寄付の仕組みについて触れてまいりたいと思います。実際にこの寄付を受けて感じたことについて教えていただけますでしょうか。

柔道河野   やはり支援していただけるのは、とてもありがたいことなのですが、何といってもうれしかったのは、コモンズ投信が発信している毎月のレポートなどに活動内容などを取りあげてもらえ、常に一緒に走ってくれているという感じがあったことですね。

コモンズ馬越   連盟として目指していることは何ですか。

柔道河野   視覚障害者柔道という競技がメジャーになって、競技に参加してみたいという人が増え、障害者に対する知識と理解が深まり、どうすれば共存していけるのかといったこと考えていけるような世の中を作れたらと思います。

柔道遠藤監督   視覚障害者柔道は、目が不自由な人の柔道です。そのほかは健常者の柔道と何ら変わりはありません。違いは何かというと、お互いに組んでから、試合が始まる、そして離れたら、再び中央に戻り、そこで組んでから試合が再開されることです。
ただ、ずっと組んでいるということは、いつでも技を掛けることができる一方で、いつでも相手からの攻撃を受ける危険性と背中合わせになります。
ずっと組んだまま、常に相手の攻撃を受ける危険性がある状態が続くと、精神的な面も含めると、健常者の柔道に比べて倍くらいの疲労があるのではと思います。
現在、視覚障害者柔道の競技人口は、全国大会などに出場している選手の数が30名ほど。私たちの連盟で把握している視角障害者柔道の選手が50名ほどで、志望者が20名ほどです。もっと選手もファンも増やしていきたいです。

コモンズ馬越   今回、視覚障害者柔道と3keysという、普段はあまり接点がないようなお二方にご登場いただいたのですが、実は「見えない」という部分でのつながりがあるように思いました。3keysは、視覚的に見えないということではありませんが、なぜか社会的に見えない存在になってしまった、子供の問題を考えていらっしゃいます。

3keys森山   かつてあった地域社会の機能が失われる中、その家庭で何が起こっているのかを、隣人でさえ全く把握できなくなりました。子どもと密接に関わる大人が減り、特に貧困や虐待などで地域や様々な社会参加の機会から孤立していると、十分な愛情や教育を受ける機会も減っている中で、大人を信じていない子供が増えやすいです。こういった愛情や教育の格差というのは、途上国に起きている「貧困」や「格差」と比べてとても見えづらいものですが、それらがないことは、社会に出て、社会生活や経済生活を営む上でとても大きなハンディとなり、貧困や虐待の連鎖につながりかねません。
 今回、コモンズSEED Capの支援を受けて感じたのは、何かしら自分にもできることがあるのではないか、と共に真剣に考えてくださる方々がコモンズ投信のコミュニティにはたくさんいらっしゃるということです。そしてこの1年、勉強会などでご一緒できる場を積み重ねてきたのですが、その度に新らたに理解ある方々とのご縁に恵まれる、そういったコミュニティってすごいと感じています。金銭的な支援だけでない幅広いサポートがそこにあります。

コモンズ馬越   寄付は未来への投資だと思います。だから私たちは金銭面だけではなく、コモンズ投信が持っているリソースを、どう活用すればより良い社会づくりに貢献できるかということを、常に考えています。

柔道遠藤監督   本当に、それは私たちも、ありがたい気持ちを受け止めております。それを私たちは、柔道を通じた人間教育という形で、世の中の人々にお返ししていきたいと思います。

コモンズ馬越   今後の抱負について教えていただけますか。

3keys森山   今日、是非お伝えしたいと思ったのは、日本は社会保障費が非常に高いのにも関わらず、虐待される子供に対する支援が非常に少ないという事実です。現在の国の予算で、この虐待などに対して何ができているかというと、虐待の疑いのある100家庭に対して1人のソーシャルワーカーしか訪問できません。そんな人員配置なので児童相談所が関わっていても、虐待で亡くなる子供もいます。施設に入れたとしても、4人の子供に対して、担当者は1人しかいなく、ひとり親が4人の子どもを育てている状況と変わりません。そして、一定の年齢に達したら施設を出るしかなく、その後は支援できないという現実があります。虐待などを受けてきた子どもたちを保護したり、ケアして、育ちを保障するという観点では足りないことだらけで、国の予算が増えるのが一番良いのですが、それにはまだ時間が掛かりますから、民間でできることを考えていきたいと思います。

柔道遠藤監督   私たちにとって、目下、一番の目標は、2020年のパラリンピックで代表になり、金メダルを取れるようにすることです。まずは、それに向けて頑張ってまいりたいと思います。


最後に、コモンズの寄付のしくみに積極的に参加してくださっている受益者の沖さんと下山さんに感想を伺いました。

「コモンズ投信らしいプログラムで、これからも応援したい」

「社会で頑張っている人を、お金を通じて応援していく、大きな循環が創れればと思う」

おふたりが、それぞれブログで当日の様子をご紹介くださっています。ぜひこちらも併せてお読みください。

☆セルフリライアンスという生き方
コモンズ投信の8周年イベント「The 8th Commons Dialog」に参加(その2) 

☆いい投資体験日誌from新所沢
コモンズ投信 8周年イベントに参加しました

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認定NPO法人3keys(スリーキーズ)
http://3keys.jp/
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NPO法人日本視覚障害者柔道連盟
http://judob.or.jp/
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前のページ⇒コモンズ投信の寄付のしくみ「なぜコモンズ投信が寄付をするのか」

コモンズ投信の寄付のしくみ

ファンドの運用・販売会社であるコモンズ投信が、CSRやボランティアの位置づけではなく、なぜ、本業として寄付に取り組むのか。この説明からはじめたいと思います。
寄付月間

わたしたちは、寄付も、よりよい世の中を次世代へつなげる利他の長期投資、「未来への投資」と考えています。

コモンズ投信は金融という分野で投資を通じて「今日よりもよい明日」を実現するために設立されました。
同じように、例えば、非営利活動や障がい者スポーツのような「利益」を成長のエネルギー源にするのが難しい分野でも、「今日よりもよい明日」に近づくため、寄付というかたちのお金を循環させていきたいと考えています。

コモンズ投信という会社はこのような考えに共感する社員が集まり、ファンドを立ち上げた当初から、コモンズ投信がファンドの受益者の皆さまから受け取る信託報酬の一部を、より良い社会を築くことを目的とする活動に寄付してきました。

また、受益者(ファンドを保有する人)の皆さまにも「投資」を通じてこの活動に主体的に関わっていただけるように、ファンドを通じて寄付を行うしくみにしています。具体的には毎年の寄付先の選定に加わっていただき、その団体の活動を一緒に応援していただいています。
受益者と社会課題についての勉強会

「コモンズ30ファンド」の寄付のしくみ「コモンズSEEDCap」は、いち早く現代社会の課題に気づき、その解決のために立ち上がった社会起業家を支援しています。毎年10月に開催しているコモンズ社会起業家フォーラムは社会課題に立ち向かう人たちとの出会いの場。今年も新しい11名がスピーチリレーを行います。
2016年社会起業家フォーラム登壇者

また、「ザ・2020ビジョン」の寄付のしくみ「コモンズPOINT」障がい者スポーツを通じて、社会的なダイバーシティ(多様性)が進むことを願っています。障がいをもつ人と直接出会って話しをしたり、一緒にスポーツを楽しむ機会をこれからもたくさん作りたいと思っています。
視覚障害者柔道の応援観戦

2015年にはコモンズ30ファンドの投資先企業とコモンズSEEDCapによる協働を生み出す第一歩として、営利・非営利を超えてよりよい未来をつくるソーシャルアクションイベントを開催しました。

わたしたちコモンズ投信は、これからも受益者のみなさまと共に、今日よりよい明日にむかって継続的に行動する存在でありたいと思っています。
過去の社会起業家フォーラム登壇者との定期会合

次ページ⇒<パネル>コモンズ投信の寄付を通じて感じたこと(8周年イベント)

世界情勢の不確実性が高まるときの心構え

おはようございます。 渋澤健です。 週末はあいにくな天気の中、さくら開花前線も北上してきたので、満開を楽しまれた方々も多かったと思います。我が家ベランダでも、5年ぐらい前に鉢に埋めたサクランボの種から細長く伸びている木から今年も花がポッと咲いてくれました。


このようなホッとするひとときから世界情勢へと目を向けると。。。。

シリア政府が化学兵器を使用したという疑いで、トランプ大統領がシリアの軍事拠点へミサイル攻撃を指令しました。その攻撃を、中国の習近平の自分のフロリダの別荘に招いているタイミングとまるで合わせて意図的にメッセージを示しているように。また、米海軍の空母を朝鮮半島に向けて航行しているというニュースも週末に流れました。そして、ストックホルム、エジプトなど世界各地でテロ事件が勃発しています。心地がよくないです。

こどもたちの未来に、私たちが今、できること。

私たちが「こども口座」に注力するのには理由があります。

一人ひとりの日本人の「今日よりも、よい明日」という幸せな未来を築くために、世代を超えられる投資があるはずだ。
コモンズ投信はこのような想いを実現させるために設立されました。

親から子、子から孫へと世代を超えられる投資の実現のため、私たちは超長期で保有できる商品を提供して世代間の資産移転を促し、また次世代の育成という位置づけの重要な取り組みとしてこども向けセミナーを実施しています。

(取組例)
投資先企業訪問ツアー「こどもトラストセミナーで羽田クロノゲートに行こう!」
 http://park.commons30.jp/2016/08/blog-post_30.html
こどもトラストセミナー:おかねの教室「かきくけコモンズ」
 http://park.commons30.jp/2016/12/blog-post_27.html
こどもトラストセミナー:社会や寄付の教室「みえるであそぶ」
 http://park.commons30.jp/2016/06/blog-post_22.html

金融知識は、学ぶことも大切ですが、慣れることはもっと大切だと考えています。勿論、マネーゲームの教育ではありません。金融知識はむしろ「生きていくために大切なツール」であり、キャリアデザインやライフデザインを考えるときにその有効性が発揮されます。

例えばコモンズ投信のファンドを通じて、会社に興味を持ったり、社会とのつながりを感じたり、そこで働いている人たちの懸命な姿を想像して企業の成長を信じたりする力。これは実際に投資をしたりファンドを保有したりすると実体験として得られる大きな学びだと考えています。
また、自分が社会に出るとき、就職するならどのような会社を選ぶのか、そしてどのような働き方をしたいのかという「比べて選ぶ力」。これも投資を通じてを身につけることができると考えています。

金融教育と同じくらい、今の社会がまだ解決できていないこと同じ地球に住む他の人について知っていくことも重要と考えています。今のこどもたちが大人になっていく過程には、不透明な時期をいくつも乗り越え、一層多様な価値観が広がっていくからです。

私たちはこうした次世代の育成をNPO・地域金融機関などとも協働しながら取り組んでいます。こどもたちには、金融知識や多様な価値観を身につけて、未来を切り拓いていくことを期待しています。

現在、コモンズ投信の直接販売口座の6人にひとり(16%以上)が未成年のお客さまです。この実績は、多くの皆さんがこうしたコモンズの考えに共感して、その取り組みを評価し、参加いただいている証と自負しています。

◇◇
3月11日に開催されたコモンズ投信の8周年イベント「The 8th Commons Dialog~共に創る"対話"の時間~」では、全てのお客さまが主役となってご参加いただきたいとの想いから、こどもトラストセミナーをメイン会場の横で同時開催しました。大人はメイン会場に、こどもはこどもトラストセミナーに、という参加ができるようにしました。

おかねについて学ぶ教室【かきくけコモンズ】では、社員が講師となって、お金の使い方や仕事、社会とのつながり、お金を投資することの意味など学びました。
お金の4つの使い方(ピギーちゃんの4分法)

会社と成長(会社パズル)
また寄付や社会を知る教室では、今回は視覚障害者柔道の選手と一緒に、「みる」を体験しました。目が見えない人はお札をどのように見分けているのか?どんな風に見えているのか?知ること、伝えることで理解が深まったり、お互い助け合ったりできることを学びました。
お札をどのように見分けている?

視覚障害者柔道の選手と

どんなふうに見えているのか話を聞く

「こどもたちの未来に、私たちが今、できること。」

私たちコモンズ投信と一緒に未来をつくる投資に参加していただければと思います。


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次回のこどもトラストセミナーは・・・

親子で学ぶおかねの教室「かきくけコモンズ」@恵比寿
~おかねの使い方(ピギーちゃんの4分法)~
5月14日(日) 10:00〜11:30
http://www.commons30.jp/seminars/detail/515
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<対談>AIは私たちの生活をどのように変える?

2020年に向けて今、最も注目される最先端技術、人工知能-AI。
プリファード・ネットワークス(PFN)取締役最高執行責任者の長谷川順一さんに、コモンズ投信のファンド「ザ・2020ビジョン」ファンドマネージャーの糸島孝俊がAIの未来について伺いました。
(敬称略)
糸島    プリファード・ネットワークスさんは、ディープラーニングの分野におおけるフロントランナーです。まず、御社の強みからお話しいただけますでしょうか。

長谷川   ディープラーニングのビジネス分野が、どのような業界地図になっているのかを簡単に考えてみましょう。4象限で現す場合、まず縦軸は、上が「クラウド」、下が「デバイス」です。そして横軸は、左が「コンシューマー」で、右が「インダストリアル」です。こうして作られた4象限のうち、欧米は「クラウド」であり、「コンシューマー」ターゲットにしています。つまり4象限のうち左上を狙っています。これに対して弊社のAIは、「デバイス」であり「インダストリアル」がターゲットです。したがって欧米のAIとは真逆の、右下を狙っています。そして、右下はどちらかというと日本が強みを発揮する分野で、トヨタ自動車やファナックがその代表例です。

糸島    具体的に、どのような用途を目指しているのですか。AIというと、車の自動運転などが、身近なところではないかと思っているのですが。

長谷川   来年から自動運転が実用化されると言われていますが、日本のあらゆる道路で自動運転が可能になるのは、まだ先の話です。恐らく高速道路からスタートするのでしょうね。なぜなら交通参加者が少ないし、信号や交差点もないので自動運転に適応しやすいのです。あと、人口減少社会で、働き手がどんどん減っている運送業は、自動運転に対してとても高い関心を寄せて下さっています。自動運転が今後、どのように広がっていくのかについては、いろいろな意見もあると思いますが、恐らく、一般道路よりは高速道路、大都市よりは地方都市という形で実証実験が行われ、そこで集めたデータを分析。試行錯誤を繰り返して徐々に完成度を高めていく、という方法が取られるのだと思います。

糸島    AIは、医療分野にも用いられます。具体的に、どのような使われ方を想定しているのですか。

長谷川   国立がん研究センターや産業技術総合研究所と組んでスタートさせた開発プロジェクトでは、国立がん研究センターが持っている、がんに関する膨大な診断データとゲノムデータを組み合わせることによって、過去、こういう遺伝子を持った人は、こういうがんに罹ったという学習をさせていきます。このディープラーニングでは、大量の情報分析によって、たった1滴の血液からがんであることを判明できる確率を99%以上高めると同時に、どのがんなのかということまで分かるようになります。

糸島    このプロジェクトによる実証実験が、本格的に実用化されれば、ピンポイントで薬を出したり、未病にも役立てたりできそうです。

長谷川   そうですね。現在はどの抗がん剤がどの人に効くか分からないため、効果を見ながら抗がん剤を次から次へ試してきたところがあります。そのうちに体力が弱ってします。これからは、もっとピンポイントで、このDNAを持っている人でこのがんに効く薬はこれ、というところまで遺伝子解析で分かるようになるはずです。そうすれば、医療費の無駄も、かなりの程度まで削減できるでしょう。

糸島    そうなると、上場されている製薬会社、医療機器メーカーなどは、生き残れるところ、消えてしまうところに分かれてきそうです。どういう会社が生き残れるのでしょうか。

長谷川   これは医療業界に限らないのですが、やはり生き残る企業は、優良なデータが集まるところです。たとえばトヨタ自動車は、世界中を走っているトヨタ製の自動車から、さまざまなデータを集められます。ファナックも世界中の工場で工作機械を収めていますから、そこからさまざまな製造作業のデータが取得できます。こうしたデータをAIとつなげることによって、新しい付加価値が生まれます。逆の見方をすれば、データを集められない企業は、どんどん厳しくなります。たとえば自動車保険を例に挙げると、トヨタ自動車はさまざまなドライバーの運転に関するデータが取れるので、どういう人が事故を起こしやすいかがデータから分かります。ということは、人の運転技術やどういったところを運転しているかなどの様々なデータから、自動車保険の保険料が決められます。でも、一方で損害保険会社は、ドライバーの運転に関する情報なんて、せいぜい運転手の年齢と年間の走行距離だけしか持っていません。こうなると、自動車保険分野での勝敗は、簡単に決してしまいます。これからの自動車保険業界は、むしろ自動車メーカーが中心になる可能性を秘めているのです。

糸島    最近、AIが普及することによって、今は人間の手を介して行われている仕事の大半が、AIに置き換えられると言われています。実際にはどうなのでしょうか。

長谷川   逆に、無くならない仕事は何かということを考えると、謝る仕事な
どは、無くならない仕事の最たるものだと思います。コミュニケーションという点では、まだAIにはできない部分がたくさんあります。小学校から大学まで、一所懸命に勉強してものごとを丸暗記して来たような仕事をしている人は、かなり危険でしょう。

糸島    最後に、AIが20歳、30歳になった時の未来図はどうなっているのでしょうか。

長谷川   こればかりは、分からないでしょうね。100年前飛行機がお客様を乗せて長距離飛べる交通手段になるとは考えもつかなかったでしょう。でも今ではできてる。ディープラーニングの技術は今までの技術開発のスピードと比べるととてつもない速さで進化しています。昨日できないことが今日にはできるくらいのスピードで世界中の研究者が論文を出しています。当然、20年後には知能レベルも上がっているはずです。人間と対等に会話できるロボットは、いずれ確実に誕生します。シンギュラリティ(※)については、AIは電気が必要なので、電気を切ってしまえば大丈夫。人間を大きく超えて敵対するようなことにはならないと考えています。
また、金融におけるAIについては、これはずっと以前から「自動取引」において機械学習が活用されています。ただ、私たちはモノを生まないこと、社会貢献に繋がらないことにAIを利用したくありません。軍事についても同じでポリシーとしてやりません。やってはいけない領域と認識しています。金融に関しては、例えば不正融資やマネーロンダリング、カードの不正利用などの発見などの相談を受けていて、こういったことは我々が金融において協力できるところだと思っています。
※シンギュラリティ(技術的特異点)とは人工知能が人間の能力を超える時点のこと。

糸島    ありがとうござました。

「プリファード・ネットワークス」や「ディープラーニング」について
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PFN長谷川様の当日のプレゼン動画はこちら(24分)

世界に類のないコモンズ投信

おはようございます。渋澤健です。

先週は、久しぶりの海外出張でボストン、トロントに訪れました。短期的なシェアホルダー資本主義から長期的なステークホルダー資本主義について考えるシンポジウム渋沢栄一記念財団が共催しました。

ボストンのシンポジウムが始まる前の時間を利用して、ハーバード大でコーポレート・ガバナンス研究の第一人者とランチ・ミーティングを設けることもできました。


長年、著名な欧州系のESGファンド運用会社の社外役員も務めていらっしゃる方で、とても刺激的な意見交換となりました。事前に、コモンズ投信コモンズ30ファンドについてちょっと調べていただいたようで、とてもうれしいことに、「斬新的な取り組み」と高い評価をいただきました。

その取り組みとは、beneficiary、つまり受益者(一般個人、最終投資家)と企業の「対話」です。このようなエンゲージメントを運用の要としている運用会社は、「世界に類のない」ということでした!


ESGとは、投資の目的ではなく、企業と投資家の「対話」を深化させて、企業の持続的な価値創造を支えるツールだと思っています。そのようなコモンズ投信の取り組みが世界的に名が通っている識者から高い評価をいただけるとは、本当に心強かったです。

今後とも、コモンズ投信の設立理念である「対話」の深化に務めて参りますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします!