未来~貯蓄から資産形成への流れを支える運用会社に


伊井   この10年、コモンズ投信を続けてきたなかで、渋澤さんにとって嬉しかったことって何ですか。

渋澤   まず、さまざまな人たちとの出会いに恵まれた点は、最高に嬉しいことですね。そして、コモンズ投信を立ち上げる際に我々がいろいろ考えたコンセプトが、現在の日本社会で注目されるようになったのは嬉しいですね。
伊藤邦雄一橋大学大学院商学研究科教授が座長を務めた、経産省の「持続的成長への競争力とインセンティブ~企業と投資家の望ましい関係構築~」プロジェクトの最終報告書(通称:伊藤レポート)では、企業と投資家の対話や、見えない価値、ESG投資に重きを置くことが指摘されていますが、これらは皆、今までコモンズ投信が追求してきたものばかりです。
我々が必ずやこうなると信じて取り組んできたことが社会でも重要視され始めているということは、社会に対しても一定のインパクトを与えることが出来たのではないかと思っていますし、何よりこうした流れを嬉しく思っています。

伊井   ジュニアNISAもそうでしたね。コモンズ投信では、2010年からイギリスの「チャイルドトラスト」を範にして「こどもトラスト」という新サービスをスタートさせました。これは絶対に社会に必要な仕組み(サービス)だと思ったからです。ですから自分たちがまず実践すると同時に、コモンズ投信が事務局となって、政府に対してNISAではなくジュニアNISAから始めるべきだという私的政策提言も2012年に行っていました。自分たちが思っていた以上に早くジュニアNISAはスタートしましたが、微力ながら我々の政策提言もその一助となったのではと思っています。あとは今、渋澤さんが言ったように、総じてこの10年は、ファンドを通じて自分たちが実現したいと思うことを愚直に進めることで、企業との対話、社会起業家の応援などを行うことができ、それが社会変革を進める一助になっているのではと実感することも多く、それが嬉しかったですね。

渋澤  また、これからの社会変革という観点で2015年に開催された「国連持続可能な開発サミット」で掲げられた2030年までの「持続可能な開発目標(SDGs)」に注目しています。
これは、2000年から2015年まで適用されたMDGs(ミレニアム開発目標)と異なり、先進国が途上国を援助する開発目標に留まらず、先進国自身の持続的な経済開発の目標でもあります。全部で17の目標と169のターゲットがありますから、大企業も中小企業であっておも、SDGsに取り組むことができる。そして、SDGsに取り組むことは、企業の持続的な成長を支える、非財務的な「見えない」価値の創造に寄与していくことが期待できます。
ただ、どうも残念ながら多くの日本企業の場合、現時点においては、目に見えない価値が市場でほとんど評価されていません。ただ、市場が見えない価値を評価する会社は、現在の業績、つまり財務的な「見える価値」だけではなく、その会社の将来性へのプレミアム(期待)が高まり、株価上昇へとつながります。

伊井   コモンズ投信の投資方針を決定する投資委員会って、いつも参加者全員が意見を激しく戦わせるじゃないですか。あれ、とても大事なことだと思っているのですよ。同じ企業を見るにしても、渋澤さんと私は経営者の視点を重視する。ポートフォリオマネージャーやアナリストは、市場からの視点を重視する。どこに重きを置くかによって、さまざまな意見が出てくる。そこで意見を戦わせることで議論が深まり、合意形成がなされていく。
そのプロセスをきちんと回せれば、きっとより素晴らしい長期投資のファンドになると信じています。


渋澤   アクティブ運用はインデックス運用に勝てないと言われますが、それはあくまでも一般論です。我々のように長期資本を提供し、企業としっかり対話をすることによって、インデックス運用を超えるリターンが実現できるアクティブ運用の存在を立証したいです。

伊井   日本における投信利用者は、全人口の7%程度。これに対して米国の場合、全世帯比になるのですが、45%の世帯が投資信託を活用して資産形成をしています。つまり、米国などの先進国では、投資信託を活用した長期的な資産形成は生活者の皆さんが当たり前のように取り組んでいるんですよね。日本もNISAやiDeCoなどの非課税制度も政策として充実をしはじめ、まさに貯蓄から資産形成の流れが始まりました。多くの生活者の皆さんの夢や希望の実現に、そして将来の不安を和らげるために、投信を通じた資産形成でコモンズはお役に立ちたいと考えています。
加えて私たちは、社会起業家や障がい者スポーツの応援、そしてこどもたちの金融教育に取り組んでいます。そこには、単なる資産形成だけでなく社会を変えるお金の使い方を提案していきたいとの想いがあるからです。
やりたいことはまだまだ沢山ありますので、前に進みましょう!


立ち上げ~信用を築くために継続を重視する

渋澤   伊井さんは当時、本当にお客様に勧められる金融商品がないことに不満を抱いていた。私は、自分の個人的な長期投資の体験、澤上さんや村上さんとの出会い、経済同友会から得た知見などから、日本全国から「今日よりも良い明日」を望む個人の成長性ある資金が集まってくれれば会社の価値創造に貢献できる長期資本を共に創れると考えていて、それを投資信託という枠組みで提供したかった。両者の考えが一致したんですよね。

伊井   結局、登っている山は同じで、道が違うだけだということに気づいたのです。それで一緒に投資信託会社を立ち上げることになったのですから、人生って分からないものですよね。澤上さんから、「やってみたらいいじゃない」って言われたことで、背中を押してもらったということもありましたが。でも、投資信託会社を立ち上げようということになってからも、本当にいろいろなことがありました。

渋澤   土壇場で、一緒に起業しようと設立準備していたファンドマネージャーが参画できなくなったりしてね。

伊井   あの時は、これで投資信託会社を立ち上げるのは無理だなと思ったのですが、ベンチャーなのだから、この程度のことはよくあることだし、やはり前進しようと、その時の設立メンバーだった渋澤さんと佐藤明さん、私の3人で決めたのでした。
佐藤明さんは以前、野村證券のトップアナリストだった方で、30年先のエクイティストーリーを描いてみたいけれども、今の証券会社では四半期ごとの見通しばかり求められるので、長期投資を前提にするコモンズ投信の設立にジョインしたいという話でした。その佐藤さんと、ファンドマネージャーは誰が良いかと話していた時に挙がったのが、吉野永之助さんだったのです。

渋澤   当時、何と70歳。

伊井   キャピタルインターナショナルの日本代表もされて、ご本人も完全引退を決められていた時期でした。私たちがコモンズ投信を設立する意図などを話すと、「忘れ物を取りにいくつもりでお手伝いします」と言って下さいました。
吉野さんも、ご自身は長期投資では世界的にも有名なキャピタルで働くことが出来たが、日本には長期投資の文化が根付いていないとの深い思いがありました。長期投資の素晴らしさを多くの方に伝えたいという想いがあったのだと思います。それが「忘れ物を取りにいく」という言葉になったのでしょうね。

渋澤 もともとは出会い系サイト(笑)で出会った我々でしたが、日本の金融を変えたいという伊井さんの想いと、長期投資の魅力を知りその世界にのめりこんだ私がその想いで作った会社が「コモンズ投信」だった、ということですね。
こうしてメンバーが揃って会社を設立したのですが、その後もまた色々と大変でした。ベンチャー企業って、何かしら大きな理想を掲げてスタートします。でも、続けていくうちに、理想と現実のギャップに直面するわけです。それを解決しながら経営を続けていくのは、大変なことだと実感しています。

伊井   何しろ最初の時点で1億5000万円くらいの資金を集めなければなりませんからね。いきなり黒字決算にはなりませんから、赤字決算が続く間、経営を続けるのに必要な軍資金が必要です。本来、投資信託会社を設立する際の要件として、金融庁から最低資本金は5000万円と言われたのですが、なんだかんだと1億5000万円くらいの資金は、どうしても必要になる。先輩からは「胆力が大事だ」と言われました。最初はピンと来ませんでしたが、その後、まさに実感する日々でした。何しろ、苦労して集めた資本金が、どんどん目減りしていくのですからね。

あと、メリルリンチ時代のお客様で会社を起業し上場までさせた創業経営者だった方から、手紙を頂戴したのですが、そこには「起業も大変だが、続けることはもっと大変だ。頑張れ!」と書かれていたことを覚えています。

私たちは長期投資のお手伝いをするのと同時に、社会に変革をもたらす長期資本を育てたいということで始まったわけですから、その目的を達成するためには、経営者はもちろん社員にも胆力が求められます。これが本当に大変でした。

渋澤   独立するって自分だけではなく、家族にもリスクがあるじゃないですか。私の場合、2001年に起業したときは子供がまだ小さくて、それほど生活費や教育費などが掛からなかったことと、2年ぐらいは収入がなくても食べていけるかなという程度の蓄えがありました。その事業が回り始めて、2007年にコモンズという二度目の創業に踏み切りました。でも、2008年のリーマン・ショックで事業が崩壊するという厳しい側面に立ちました。
伊井さんは身近な方の反対とか、大丈夫でしたか。

伊井   妻の反対は無かったのですが、当時勤めていた会社が外資系金融機関だったので、上司や同僚からは「経済面を考えればありえない選択だ」とは言われましたよ。でも、私自身はやって後悔するならともかく、やらずに後悔するのは自分の信条としてあり得ませんでしたし、何よりもこのメンバーで起業できるチャンスは二度とないだろうと思っていました。

渋澤   恐縮です(笑)。

伊井   それと、起業の決断は、自分の腹を固めることが一番大事だと思います。私、高校生だった時、オイルショックの影響で父が経営していた会社が倒産して、資産をすべて没収され、とても厳しい思いをしたことがあるんですよ。母からは「将来、起業してはいけないよ」と言われたものです。コモンズ投信を起業する時は、すでに両親は他界していたのですが、社会の役に立つ起業だから許してくれるよねと、遺影の前で誓いました。

渋澤   伊井さんが言うように、ビジネスは継続性が大事です。そして、私たちのビジネスに継続性を持たせるためには、コモンズ投信で働いている社員がとても重要です。ビジネスですから、目標を立てますよね。その目標をすんなりクリアできれば世話ないのですが、現実にはそううまくいきません。スピードが想定より遅いこともあれば、ベクトルがずれてしまうこともあります。そういう時、仕事に対するモチベーションを維持しながら、いかにしてスピードアップを図り、ベクトルのずれを修正していくか。私自身は、コモンズ投信を立ち上げてから日々、経営を行うなかで、特にそれを強く感じています。

伊井   社内のマネジメントが大変なのは、ベンチャー企業全般に当てはまることですが、渋澤さんも私も今、やっていることに対して、自信は持っているじゃないですか。少なくとも世の中的に間違ったことをやっているわけではありませんし、まだまだ小さいけれども、徐々に世の中を変革させていくのに必要な、蕾のようなものが増えてきました。
実際、私たちの長期投資の考え方、企業との対話の重要性に共感して下さる投資先企業は、着実に増えています。ただ、金融業は信用が何よりも重んじられます。信用があるからお金も集まる。それは、厳然たる事実です。私たちも、お金が集まらなければ運用も出来ず、したがって会社の価値創造に貢献できる長期資本を育てる、という目標も達成できなくなります。信用を築くためには、とにかく継続が大事です。

渋澤   人間は誰もが成果をすぐに実感したがりますが、長期投資の日々の投資成果は簡単に実感できません。服用し続けているうちに、いつの間にか健康体になっている漢方薬と同じで、長期投資はデイトレードのように、瞬間的な成果を得ることが目的ではありません。したがって、時間の経過や環境の変化に耐えられる運用を日々、積み重ねていくことが、継続と信用につながっていくのではないでしょうか。

前史~コモンズ投信のアイデアはこうして生まれた


渋澤   半分、冗談で言うのですが、私たちは出会い系サイトで知り合いました。

伊井   VMJですね。

渋澤   VMJというのは、Virtual Markets Japanの略で、私が他5名と2000年に立ち上げたコミュニティサイトのことです。インターネットを用いることで、金融機関に所属する人が、組織を越えて建設的な対話をしようという試みでした。

伊井   あれ、よく出来ていましたよね。今でいう金融版SNSでしたね!

渋澤  登録メンバーがすぐに1000名ぐらいに増えました。ただ、積極的にサイトで書き込みする人が少なかった。そのなかで、本当に少数ですが、積極的に書き込んでくれる人がいて、そのなかの一人が、「tetsuro」というハンドルネームの方だったのです。うれしかったな~(笑)。

伊井   私ですね(笑)。

渋澤   そう。それで、VMJのオフ会を開いた時に、初めて伊井さんと直接、お話しする機会を得たというのが、二人が出会うまでのストーリーです。

伊井   VMJの存在は、当時の私にとって必要だったのですよ。

渋澤   確か、当時の伊井さんはメリルリンチ日本証券にいたのですよね。

伊井   そうです。もともと社会人としては山一證券姫路支店での営業からスタートしたのですが、入社してすぐに「証券会社はダメかも知れない」と思うようになりました。
幼馴染に会うと、「どうして伊井は証券会社なんかに行ったんだ」って、大勢から言われましたから余計にそう思いました。それも決して好意的な言い方ではない。

ご存じのように、山一證券は1997年に自主廃業したわけですが、自分なりにどうして破綻したのかを考えてみると、結局はお客様や社会からどうしても必要とまでは支持されていなかったことに尽きると思っています。

「本当にお客に必要とされている会社は、お客が潰させない」

という、松下幸之助の言葉とは逆のことが起こったのです。

山一證券の顧客基盤はメリルリンチ日本証券が引き継ぎ、私もそこで働いていたのですが、2000年にITバブルが崩壊してからは、富裕層をターゲットにして、仕組債やヘッジファンドなど、より多くの手数料が取れるビジネスへと、営業方針が変わっていきました。何か違う、という違和感を覚えるようになり、社内よりも社外の人との交流を深めようとした時に出会ったのが、VMJだったのです。

渋澤   その頃の私は、ムーア・キャピタルという米国のヘッジファンドの東京事務所の代表で、そろそろ独立しようと考えていた時期でした。

伊井   独立してシブサワ・アンド・カンパニーを立ち上げたのが、確か2001年でしたね。

渋澤   そうです。40歳のときでした。日本の機関投資家に、米国のヘッジファンド、ベンチャーキャピタルファンド、PEファンドなど「オルタナティブ投資」を紹介するビジネスでした。当時、私はヘッジファンドの伝道師と呼ばれていたのですよ(笑)。それと会社を興したことと同時に三人の子供が続いて生まれたのが、自分の中では大きな転機になりました。現在の生活ということだけではなく、将来への持続性のことを考え始めたんですね。

自分が今抱っこしている小さな赤ちゃんはいずれ成人となって、親がつくった「枠」から飛び出して新たなチャレンジに取り組むはずだ。そのチャレンジする将来の子供の背中をちょっと押す応援資金をつくりたいと思ったのです。それじゃ、毎月、その日を楽しみに、こつこつと積み立てようと。貯金でも良かったのかもしれませんが、子供の成長と共に子供の成長を応援する性質の資金ですから、成長性がある株式投資の方が適していると思ったのです。長期的な積立投資の効果を「仕事」としてではなく、一個人で実感したことが大きかったですね。「こんなに気持ちが良い投資があるんだ」といううれしい発見でした。

それと、時期は多少前後するのですが、2人の運用業界の著名人に出会ったことが、今の仕事につながるきっかけになりました。一人はさわかみ投信会長の澤上篤人さんで、直販系投資信託会社の始祖です。初めてお会いして話を聞いた時、投資信託でも自分の志を掲げるベンチャーになれるんだということに気づきました。
もう一人は、村上ファンドの村上世彰さんです。まだ、オフィスがマンションの部屋だった頃でした。村上さんは、日本企業を変えようとしたが官僚の立場では限界があるので経産省を辞め、これから株主として動くと熱く語ってくださいました。一つひとつの企業をきちんと見て、価値を高めようとする投資は悪いことではありません。ただ私が思うに時間軸が合わなかった。村上ファンドのように機関投資家の資金に頼ると、毎年のパフォーマンスを求められます。だから、どうしても短期的な成果を上げる行動を取らざるを得ず、それが対立という状況を招いたと思います。

個人のお金なら単年度主義ではありません。子供や自分の将来のための積立投資ならアクティビストのように敵対的な立場にならず、長期的に企業を良くするための対話が出来るはずだと考えました。また、2002年に経済同友会に入会したことで、経営者の視点から社会や資本市場を見る視野も広まりました。これらは皆、コモンズ投信を立ち上げる際のアイデアになりました。

伊井   私は、まさか自分が投資信託ビジネスに関わることになるとは、考えてもみませんでした。証券会社にいると、株式でも債券でも運用するためのパーツは揃っていますから、わざわざ投資信託を買わなくても、こうしたパーツを組み合わせて自由にポートフォリオを組んだ方が良いし、そもそも自分自身でも買いたいと思う投資信託が無かったのです。

正直、渋澤さんから声が掛かるまでは、ブティック型の証券会社を立ち上げようと考えていましたし、実は中堅の証券会社数社から、社長にならないかという話もいただいていました。だから、渋澤さんから投資信託会社を作るという話を聞いた時も、渋澤さんたちが運用する投資信託なら自信を持って販売できるから是非、始めて欲しいと考えていたくらいでしたよ。

「コモンズ投信はこうして始まった」


<対談>コモンズ投信創業ストーリー

渋澤 健(コモンズ投信株式会社取締役会長)
          ×
伊井哲朗(コモンズ投信株式会社代表取締役社長)

今年、コモンズ投信は設立10周年を迎えます。準備会社としてコモンズ株式会社が設立されたのが2007年11月6日。コモンズ投信株式会社と改名、投信会社として登録が完了したのがリーマン・ショック最中の2008年10月15日で、旗艦ファンドである「コモンズ30ファンド」を設定したのが2009年1月19日でした。
リーマン・ショック後では株式投資への関心が薄れ、設定日に集まったお金は1億1800万円という厳しい船出となりましたが、今はコモンズ30ファンドに加え、2013年12月からは「ザ・2020ビジョン」の運用もスタートさせ、現在、約270億円の運用資産と6000人超の受益者によって支えられています。
ところで、皆さんはコモンズ投信がどういう経緯で設立されたのかをご存じですか。
最近、受益者になった方はもちろん、最初からコモンズ投信の受益者という方も、あまりご存じではないかも知れません。今回は、コモンズ投信が立ち上がるまでのストーリーを、取締役会長の渋澤健と、代表取締役社長の伊井哲朗の二人に語ってもらいました。

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メダカでも、クジラと同じ方向へ泳いでいる!

おはようございます。 渋澤健です。 週末は、ちょっと気温が上がって過ごしやすくなりましたが、全国的にはインフルエンザなどが広まっているようです。どうぞご自愛ください。

さて、先週の25日に、GPIF(年金積立金管理運用独立法人)の平成28年スチュワードシップ活動報告が発表されましたが、そこで「エンゲージメントやESGインテグレーションの評価手法の改善」が指摘されています。ESG(環境、社会、ガバナンス)とは、企業の持続的な価値創造に極めて重要な要素です。ESGを統合レポートという「ストーリー」を通じて企業が表現することは、エンゲージメントのために大切なツールになります。

コモンズ投信流のエンゲージメントとは「対話」であり、企業と長期投資に関心がある個人投資家、そして我々の対話を促す一環として、2011年からアニュアルレポート/統合レポートのワークショップを実施しています。

次回は2月13日に予定されていますが、ご協力いただく味の素丸井グループは、GPIFから去年の11月に「優れた統合報告書」を作成した企業として評価されています。また、二回もワークショップにご協力いただいたオムロン、そして、去年ご協力いただいた三菱商事もリストアップされました。


若干の席数が残っていますので、ご関心があれば、是非ご一緒させてください!
当日の詳細、および、お申込みは → < こ ち ら > まで、よろしくお願いいたします。

また、GPIFの活動報告書では、企業のESG課題の取り組みの一環として、SDGs(持続可能な開発目標)は企業のCSV(共通価値の創造)へつながることを示唆しています。


SDGsの前者であるMDGs(ミレニアム開発目標)は、先進国から途上国への経済開発の援助という趣旨のものでした。ところが、2015年から発足し、2030年を目標とするSDGsとは、途上国のみならず、先進国も含む持続的な経済開発への目標を示しています。

つまり、長期投資的には、SDGsに取り組む企業とは、これからの持続的成長へ意識とリソースを寄せていることになります。これは、「慈善活動」とか、「社会貢献」とか、「企業の社会的責任」という次元に留まることなく、持続的な価値創造へ自ら「長期投資」している意思表明です。極めて重要なことだと考えます。

コモンズ投信では、去年からコモンズ30ファンドの30社の投資先企業へ呼びかけ、「コモンズ投信企業価値研究会」を立ち上げています。趣旨としては企業の非財務的な「見えない価値」の見える化について互いの考えを共有する気づきの場を提供することです。各社の自由なダイアローグを促すため、内容は非公開にしています。

去年の初回の会合では、お呼びかけした30社の内、28社からお返事をいただき、その内14社28名のご参加をいただきました。ご参加された企業の皆さんからのご評価が高かったので、年に数回は実施することを決定しました。次回は、このSDGsに関する取り組みの共有に努めます。

このような企業との「対話」の取り組みは、まさに「エンゲージメント」だと思っています。GPIFのような「クジラ」と比べると、コモンズ投信は「メダカ」の存在かもしれません。しかしながら、長期投資家として、同じ方向へ泳いでいるということに大変心強く感じます。








コモンズは、まだまだ「メダカ」のような存在ですが、「クジラ」と同じ方向へ泳いでいるとは心強いです!

希望を持ち続けられる長期投資



おはようございます。 渋澤健です。 週末の東京では突風が吹いていましたが、ワシントンDCでも、かなりの突風が吹きましたね。

大統領就任式におけるトランプ氏の「Make America Great Again」の演説を聞きました。新大統領が就任式で、今までの政府の方針に変革を表明して、主役は国民なんだという感情に訴えることは当たり前のことなので、まァ~こんなものかなと思いながら聞きました。ただ、「America First」だけで、本当にAmericaがGreatになれるのかという疑問が残ります。


ふと、ではオバマさんが8年前いに大統領に新任したときに何を言ったか聞いてみました。 ちょうどコモンズ30ファンドが設定された翌日のことでした。

こちらでも、今までの政府の方針を改めて「Remake America」と訴えていました。 ただ、オバマさんのメッセージの方が、国民という主役の存在があるからこそAmericaはGreatな国なんだというメッセージが伝わってきました。就任式の熱狂ぶりも、演説を聞かなくても、参加者の数の違いでわかります。



両氏ともどもアメリカ人の誇りを取り戻したいという意思表明ですが、トランプさんのメッセージには怒りや焦りを感じるのと比べて、オバマさんのメッセージには希望を感じます。 ただ、その希望に応えきれなかったところもあったので、8年後にトランプ大統領が登場したとものいえるでしょう。

8年前に、同じように希望を掲げて世にローンチしたコモンズ30ファンド。その後、色んなことが起こりました。

全ての希望は応えられなかったかもしれませんが、長期投資を託してくださった大勢の方々へ平均的なアクティブファンドあるいはインデックスファンドと比べてリターンが高い・リスク(価格の変動)が低い運用実績をお届けすることができました。また、積み立て投資、対話型投資など金融業界の変革に少なからず良い影響を与えることもできた自負しています。

世界秩序が著しく変化している現在の世の中で、当然ながら今後の市場展開の予期は不可能です。ただ、そこで、怒りや焦りではなく、希望を持ち続けられる。そのような長期投資にコモンズは努めます!

初心を大切に、9年目のスタート。

こんにちは、伊井です。

1月19日は、コモンズ投信の運用開始日です!



そうなんです。
コモンズ30ファンドの運用が始まったのが2009年1月19日でした!
1月19日というとなにか「いいくにつくろう」みたいですね(笑)。
いいくにはともかく投資を通じて良い社会づくりには貢献していきたいです。


おかげさまで、コモンズ30ファンドは丸8年を経過し、9年目に突入します。
2009年1月は、まだまだリーマンショックの影響が色濃く残り、とても厳しい環境でした。
日経平均株価もすぐに7000円台になるなど、殆どの方が日本株、日本経済にも自信を無くしている時期でした。

そんな中での運用開始は、運用資産額1億1800万円、お客さま数も150名からのスタートでしたが、微力ながらも大きな氷河に覆われた大地に、熱い種を植えることが出来た喜びを役職員一同で感じた瞬間でした。

それから8年を経て、今や、

・「長期、積立、分散」で長期的な資産形成を

・企業との対話

・社会貢献につながる投資

・こどもトラスト(ジュニアNISA)

など、当社が創業期に掲げたキーワードが、一般にも広く使われるようになりました。

今、運用業界も金融業界も大きく変わりつつあります。

初心を大切に、9年目のスタートに身の引き締まる思いです。

日々の調査、企業との対話、お客さまとの対話、そして社員との対話を大切に、また、今日から新たな一歩の始まりです。

皆さまからの応援をバネに、しっかりと成長を続けて参ります。

引き続き、どうぞコモンズ投信にご期待ください!











コモンズ投信8周年を記念したイベント311(土)に開催!
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The 8th Commons Dialog~共に創る"対話"の時間~
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日時:3月11日(土) 10:30~17:30(受付開始 10:00)
場所:東京都中野区(コングレスクエア中野)参加費無料
お申込はこちらからお願いいたします
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2020年、心のバリアフリー

コモンズ投信には、ファンドの運用からコモンズ投信に得られる信託報酬の1%相当を寄付するしくみがあります。ファンドの1つ「ザ・2020ビジョン」では「ポイント」という寄付プログラムを行っています。

このプログラムで応援しているのが、障害者スポーツ。そして第1回(ファンドの第2期第3期)の応援先となったのが「NPO法人日本視覚障害者柔道連盟」です。
2016年12月21日にお2人の選手をゲストにお呼びして、トークイベントを行いました。

NPO法人日本視覚障害者柔道連盟初瀬勇輔さんと2016年リオ・パラリンピック銀メダリストである廣瀬誠さん。

まずは、初瀬さんに、視覚障害者柔道の競技の基本知識を教えていただきました。

視覚障害者柔道の特徴は、主に2つあります。

1つ目は、まず両者が組み合ってから、主審の「はじめ」の声で競技がスタートします。
そして2つ目は、試合中に両者が離れたら、主審が「まて」を宣告し開始位置に戻って、また組んでからはじめます。

この2つ以外は、技も試合時間も、健常者柔道とほぼ一緒のルールです。また、ほとんどの障害者スポーツが障害の重さで区分されているなか、柔道においては、体重別で区分されているのも特徴の1つです。

さらに国際クラス分けでは、IBSAの規定から、3つに区分されています。「B1」は全盲の選手で、光覚なしから光覚まで。どの距離や方角からでも手の形が認知できないくらいの視覚障害を持つクラスです。「B2」は、視力0.03まで、もしくは視野が5度以内の視覚障害を持つクラス。「B3」は、視力0.04から0.1まで、もしくは視野が20度以内の視覚障害を持つクラスとあります。

競技の基礎知識をお聞きしたあとは、ゲストお2人の他己紹介をしてただだきました。

まずは、廣瀬さんから初瀬さんのご紹介からをお聞きします。

廣瀬さん(以下、):「柔道家の他に、彼はNPO法人 日本視覚障害者柔道連盟の理事もやっています。彼も途中で視覚障害になったんですが、僕も彼も柔道に出会って、”視覚障害になっても柔道はできる、人生は捨てたもんじゃない”と希望を見出しました」

次は、初瀬さんに廣瀬さんのご紹介をしていただきました。

初瀬さん(以下、):「2006年フランス大会で初めて会ったのですが、当初、誠さん(廣瀬さん)は柔道が弱かったんです。高校時代は地区大会で1回も勝てなかったのに、毎年毎年強くなっていく、まさに努力の人。努力の大切さや、継続する美しさを誠さんから学びましたね。

また、視覚障害の世界に入って何もわからなかったときに、楽しいことを教えてくれたのが誠さん。視覚障害の自分をポジティブに捉えられるようになりました」

お互いに良い刺激を与え合うライバルであり、先輩・後輩であるお2人。お2人の仲の良さを感じる他己紹介でした。続いて質問タイムです。

廣瀬選手にズバリ聞きます、今回リオ・パラリンピックで銀メダルを獲れると思っていましたか?

:「メダルに手が届くか、正直自信はなかったですね。僕は世界ランキング3位なんですけれども、実はパラリンピックの出場枠は、前回のパラリンピックから今回のリオまで、重要な大会が何回かあるのですが、それぞれの勝敗上位からポイントが付与されて、ポイントが多い国から枠が優位になってきます。

なので、最初に優勝して、そのあとの大会に出ないという選手もいるので、ランキングが必ずしも実力を反映しているわけではないんです。対戦競技なので、相性が悪い選手に当たる可能性もあるなか、今回はたまたま運が良かったんだと思います」

しんどいなと思う試合とか、勝負どころという試合はありましたか?

:「初戦は、ランキング12位のモンゴルの若い選手だったんですが厳しかった。僕たちは、だいたい組めば強いかどうかわかるんですよね。周りにいる人にも、「よく勝てたね」と言われたくらい、あの試合が勝負の分かれ目でした。さらに、馬越さんの応援があったから今回銀メダルを獲れたんだと思います(笑)」

馬越:「言わせてしまいましたね(笑) あと、廣瀬選手の試合の1つの特徴が”お父さん頑張ってー!”というご家族の声ですよね」

:「6歳と4歳と2歳の娘をリオまで連れて行って、ここで負けられるか!と思ったことも勝因かもしれません(笑)」

今回のリオでは、困ったことはありましたか?

:「行く前は、家族を連れて行くのが少し心配だったんですが、選手村もきちんとした設備でしたし、家族に聞いたら街もスタッフや地元の方が親切で、現地では困ったことはなかったです。強いて言うなれば、初瀬さんがいなかったことですかね(笑)」

:「それは予選で負けたからです(笑)」

馬越:「(笑)リオパラリンピックはとても良い雰囲気でしたよね。ボランティアの方もアットホームな雰囲気で、日本もあんな雰囲気を作れたら良いなと思いますよね。」

:「はい。ボランティアの方が陽気で明るかったですね。2020年、日本のオリンピックでは、ハード面とハート面が大事だと思います。日本でやって良かったなって思ってほしいですよね」

これは発見だった!と思うことはありますか?

:「リオ・オリンピック期間中は、選手村の中でずっと過ごしていました。選手村の中に食堂があって、その食堂のサーモンがおいしかったことです(笑) 僕は、サーモンが大好物なんです(笑)」

初瀬さん、全国大会で優勝されましたが、ズバリ得意技はなんですか?

:「得意技は背負い投げと小内刈りと寝技。以前は、這って逃げるほど寝技が嫌いだったのが、2007年からブラジリアン柔術を習って得意になりました。ブラジリアン柔術は視覚障害者柔道に似ているところがあって、やる人が増えてきています。誠さんもやっていますよね」

:「2017年以降ルールが変わるのですが、寝技の比率も高まると思っています」

初瀬選手が期待している選手はいますか?

:「パラリンピックで3連覇した藤本 聰選手。そして若くて練習熱心な斉藤大起選手にも、とても期待しています。あとは、永井崇匡選手。今後日本を引っ張っていく選手だと思います」

:「永井選手は、全盲であるB1の選手。全く見えない状態で学ぶのは大変なことなんですよね。障害者柔道は、選手人口が少ないのが課題なので、若い選手を応援していきたいですね」

話は変わりますが、初瀬さんの普段のお仕事はなんですか?

:「僕は2011年に、自分で会社を立ち上げました。株式会社ユニバーサルスタイルという会社で、企業と障害者のマッチング事業をやっています。障害者の人材紹介、コンサルティングをやっています。今月で6期目。選手の企業就職の支援もやっていて、夫婦でリオ・パラリンピックに出場した廣瀬悠選手、順子選手も僕の会社から就職しました」

視覚障害柔道の方の練習環境は、どのようなものですか?お仕事をしながら練習していますか?

:「盲学校の先生が非常に多いです。制度が使えて休みが取りやすいので、仕事と練習の両立が取りやすい。どの競技もそうなんですが、練習時間をたくさん取らなければ、世界で勝てなくなってきてしまっていますね。

パラリンピックのレベルがものすごく高くなってきているので、今は練習だけしている人がほとんどです。朝起きて午前中トレーニングして、午後は練習をやって、その日は終わり。月に1回だけ出社するという人も、少しずつ増えてきています。これは、2020年まで続く傾向で、パラリンピック選手もオリンピック選手と同じように就職する人が8〜9割だと思います」
メダルの中に小さな玉が入っていて、その玉の数で音が異なるので、視覚障害者の方にも何色のメダルかわかるようになっています。こちらはリオの大会が初めての試み。

最後に、ゲストのお2人と伊井社長から、2020年までの意気込みについてお話しいただきました。

廣瀬さん
「パラリンピックのステイタスが上がって、オリンピックと同様の認知度になったように感じています。スポーツを窓口にして、障害者理解も進んだ気がします。2020年以降も、皆さんのご支援のもと、もっとパラリンピックが発展していくと思うんですね。今後、健常者も障害者も同じ場に生きて行く、”ノーマライゼイション” が進んでいくと良いなと思います。
パラリンピックに出ることで、不便だし不幸だと思っていた障害への意識が変わりました。今後は、後輩の人たちにもそう思ってもらいたいですし、恩返しの意味も込めて、引退した後も、彼らの競技力を高められるようサポートしていきたいです」

初瀬さん
「2020年は、オリンピックもパラリンピックもあり、日本中や世界中が盛り上がる年。ただ、それだけで終わらせてはもったいなくて、僕たちが社会や世界を変えるきっかけになりうると思うんですね。そのきっかけにどうすればなれるか。障害者スポーツが、日本の文化として根付くべきだし、障害者の人が胸を張って歩ける社会にしていかなければならないと思うんです。

2020年がスタート地点。10年、20年経った時に、あの時オリンピックとパラリンピックを東京でやって良かったよねって言えるようになっていかなければならないですよね。そのために今から行動したいです。僕は、幸運にも障害者柔道に出会えましたが、そういう風に障害者の人がスムーズにスポーツや仕事に出会うことができる社会にしていかなければいけない。

幸運ではなく、みんながそうであれるように選択肢をつくるために会社を立ち上げました。2020年もそういった意味で、良いきっかけにしていけたらと思っています。そのためにもみなさんの支援が必要です。その恩返しとして、メダルを獲りにいきますので、どうぞこれからもよろしくお願いいたします」

伊井
「2020年が、共生できる社会を日本から発信できる機会になります。そういったことをニュースで聞くのではなく、こういった場で身近に体感していただきたいと思い、今回このような場を企画しました。私は、”心のバリアフリー”という言葉が好きなのですが、2020年に向けて日本が共生できる社会を迎えられるように、みなさんで一緒に頑張っていきましょう。」

☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆

日本発祥である柔道は、他のスポーツとは違い、障害者も健常者も一緒にできるスポーツ。柔道はまさに、さまざまな人を繋げる ”架け橋” となるスポーツとも言えるかもしれません。2020年に向けて、さらに障害者柔道が盛り上がり、障害者理解がより深まることへの希望を感じる夜となりました。

「破壊」と「繁栄」の30年周期

おはようございます。 この週末の寒波で雪が積もって大変な地域が多かったようですが、東京は概ね青空に恵まれました。

さて、先週のESGに続き、今週の日経ヴェリタスの特集もコモンズ的に面白かったです。私の講演など聴講されている方々はよく聞く話ですが、「2020年から新しい時代が拓ける」という持論を、この数年間ぐらい紹介しています。超高齢化社会で課題は大きい。けれども、それぞれが、そのリスクを直視しながら動けば、2020年以降の日本は良い時代が期待できるという「30年周期」の話です。それが、本誌の「ネクスト・パラダイム」とシンクロしているのです。


過去の時代の「リズム感」を観測すると、、、

・1870年~1900年 江戸時時代の常識が破壊された「破壊の30年」

そして、その破壊があったからこそ、日本が近代化を果たし、

・1900年~1930年 日露戦争が象徴したように、当時の新興国であった日本がロシアに勝利したことで、日本は当時の先進国への仲間入りを世界へ示しました。また、当時までの日本の歴史において、一般市民が最も豊かな日常生活が送れた時代でもあり、これは「繁栄の30年」と言えるでしょう。

ただ、その繁栄期に忘れてしまったこと、あるいは、やるべきことをやらなかったことによって、

・1930~1960年 戦争の時代へと流されてしまいました。それまでの常識が非常識となり、それまでの非常識が常識になるという「破壊の30年」が再び起こります。

しかしながら、その破壊によって、社会がリセットされたことにより、新しい未来が日本全国で芽生え、

・1960~1990年 日本は高度経済成長に恵まれ、ジャパン・アズ・ナンバーワンと言われるような「繁栄の30年」を迎えます。

そして、またこの繁栄期によって忘れてしまったこと、あるいは、やるべきことをやらなかったことによって、

・1990年から再び「破壊の30年」に入ったと言えるのではないのでしょうか。確かに、今までの高度成長時代の色々な常識が破壊されている。そんなことを我々の日常生活で感じられることだと思います。

この30年周期が今後も続くという視点で時代の潮流を眺めると、2020年からふたたび「繁栄の30年」が期待できる。そのように思っています。

私自身は、この「30年」という周期性がしっくりします。30年の破壊と30年の繁栄。陰陽の関係であり、60年の1周期です。十二支も60年。還暦も60年。ぐるっと回って、新しくまた始まる。

自然の法則、シンクロニシティを感じます。

また30年を「一世代」と考えると、自分から見る一世代前(父親)、二世代前(祖父母)は自分の生活の実態がありますが、その前の世代だと実際に自分があった記憶がない。聞いただけの話。つまり、他人事になってしまう。だから、自分の記憶から失せてしまい、人間は同じようなことを繰り返してしまう。

そんな感じがしています。

この壮大な30年の波に乗れる投資があるのか。どのような時代でも進化できる会社に投資することが重要だと思います。つまり、時代が求める商品やサービスという持続的な価値創造が可能な会社に投資することです。これが、コモンズ30ファンドが目指している「30年投資」です。

その要のひとつが「対話」です。 我々とコモンズ30ファンドに投資してくださる皆さんとの対話。我々と投資先企業との対話、そして、皆さんと企業との対話。 これらを促すことが、我々がコモンズ投信を立ち上げた存在意義です。

8年前の2009年1月に、ものすごく小っちゃい存在として始まりました。そのときから、かなり成長しました。ただ、社会に良いインパクトを提供できるにはまだまだ規模的には小さく、これからもっと、もっと成長しなければなりません。

けれども、我々がずっと言い続けてきて、微力ながらも実践してきたことは、現在の世界大手の有力運用会社も同じことを言い始めています。



いろんなところでシンクロニシティを感じる。

それは、時代変化の兆候だと思います

コモンズPOINTの今年度応援先決定!

こんにちは!コモンズ投信で寄付のしくみを担当している馬越です。

この度わたしたちのファンド「ザ・2020 ビジョン」の寄付プログラム、コモンズPOINT(障がい者スポーツを応援するプログラム)の第4期(ファンドの決算に合わせて第4期としています)応援先を(特)日本視覚障害者柔道連盟( http://judob.or.jp/ )に決定致しました。



本日詳細について下記リンク先に発表させていただきましたので、是非ご覧ください。
連盟専務理事・遠藤監督からのお言葉もご紹介しております。




リオ・パラリンピックのあった昨年には、お仲間のみなさまに向けて共にテレビの中継を通しての応援を呼びかけさせていただいたり、毎月の月次レポートで視覚障害者柔道連盟の活動についてご紹介して参りました。



また年末には、コモンズのお仲間のみなさんと視覚障害者柔道の選手、そして事務局の方々とを繋ぐ対談イベントも開催することができました。登壇してくださった登壇者のひとり、リオ・パラリンピック銀メダリストの広瀬誠選手からは「多くのみなさまに応援していただけると実感できる直接の交流は、選手自身もとても励みになります」というご感想をいただきました。





こうした活動を通して、私達自身まだ視覚障害者柔道のことを知り始めたばかり、さらにじっくりと応援していきたいという声が高まり、今回の決定となりました。

明日からのザ・2020ビジョンの運用報告会などでも皆さまにご報告してまいります。また311日開催のコモンズ投信8周年イベントには視覚障害者柔道の選手が登場してくださる予定です。



今後とも視覚障害者柔道、障害者スポーツにご注目いただき、ぜひ共に応援お願いいたします。

そうそう、そこだよね、の大切なこと〜大学生からの贈り物〜

年末のある日。

ぞろぞろぞろ〜〜〜〜〜と。
コモンズのオフィスに入ってきましたよ。

瞬く間にコモンズの会議室がこんな状況に!

はい!彼らはいつも周年イベントや、社会起業家フォーラムを手伝ってくれている法政大学の佐野哲ゼミの皆さんです!
ゼミの新入生を紹介するという目的でこの日来社した彼らは、何やらコモンズにモノを申したいらしい。

なんだかおもしろそうなことになりそうです(笑)

トップバッターにプレゼンを始めたのは1年生!
プレゼンのタイトルはずばり!
「〜社会起業家フォーラムに参加して〜
 私たちが独断で選ぶ惹きつけられた人

自分たちのような大学生が、いったいどんな人の話に引き込まれて、はたまた、引いてしまうのかという、ずいぶんとストレートな話!をわたしたちのために用意してくれていました。

そもそも社会起業家なんて存在を初めて知った!という彼らならではの言葉は、フォーラムを8回繰り返してきたわたしたちに新たなる気付きを届けてくれました。
1年生らしいフレッシュさもあった大変勇気ある(!?)プレゼンが、いったいどんな会になるのか?のこの時間のスタートをきりました。

そして【コモンズ投信WEBセミナー】これであなたも、金持ち父さん!~デフレ脱却後の投資術~を視聴してきてくれた一年生のプレゼンが続きます。
これまた、「ここがなかなかよかった」「ここの説明はちょっと長いのではないか」「他社と比較してみるとこうだった」と切り込んでくる。

しかもこれは佐野哲ゼミの掟なのか?

切り込んでくるだけでなく、そこに必ず笑いがわき起こる。
ユーモアを盛り込むことを鉄則しているのではないだろうか。



コモンズを通して投資信託を1年経験した4年の先輩のプレゼンのタイトルもなかなかです。

「佐野哲ゼミの投信 
 実録
 とりあえず、1年やってみました。。。で?」

おもしろすぎです。

3000円つみたて投資をやり始めてみた自分たちの1年間の投信生活は
いったいどんなものだったのか。。。

これまたおもしろおかしく「3000円」の積み立てが微妙!と表現し、どうしたら自分たちの「続ける」モチベーションが保てるか考察してきてくれました。

その後も、コモンズからのメルマガの長さや月次レポートにはこんな内容を!と20代の観点からみたニーズを示してくれた彼らに、わたしたちは嬉しい気持ちでいっぱいになってしまいました。


ラストは伊井社長にたくさん聞きたいことがある!ということで、
タイトルも「さのてつ」から「いいてつ」へ。
う、うまい!

会長渋沢も感想で言わせていただいてましたが、「そうだ、そこそこ!そこだよね」の大切なこと、改めて、届けにきてくださってありがとうございます!

自分たちを「そこそこの大学生」と称して、話を展開してくれた彼ら。
いやいや、「そこそこ」ではありませんよ。

中には大学生144人にアンケートをとってきてくださった学生さんもいました。

お金を増やす方法として思いつくだんとつ第一位は、「株」。
「投資信託」は、第3位。
ちなみに2位は、FXです。

そして胡散臭いの第一位は、なんと投資信託。

がんばらないと、わたしたち。


マーケティング部 馬越






コモンズのESG投資

おはようございます。 渋澤健です。 ちょっと寒い三連休になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、昨日の日経ヴェリタスの特集は、とても良い兆候だと思います。

ESG投資とは、企業のEnvironment Social Governanceの取り組みを評価する投資です。短期的な投機には関係ないことかもしれませんが、企業がESGに取り組むことは、持続的な価値創造を可能性を高める戦略なので、長期投資には極めて重要な要素です。

コモンズ30ファンドは非財務的な「見えない価値」を評価する投資は、企業の持続的な価値創造を見出す投資です。同じ頭文字をとって、Enabling Sustainable GrowthのESG投資です。



コモンズでは、一般的なESG投資のようにE・S・Gのスコアリングや格付けで投資することより、対話を重視しています。

例えば、数年前から実施して「統合レポートワークショップ」です。直近では、エーザイ、オムロン、三菱商事にご協力をいただいています。


このワークショップでは、企業が発行する統合レポートをコモンズの「お仲間」である一般個人の方々が手に持って、ページをめくりながら、そこから伝わってくる印象を「評価」として、作り手である企業の担当者へ「対話」を通じて直接フィードバックするという取り組みです。

時々、「直球」の評価が投げかけることもありますが、意地悪な質問では決してなく、読者(投資家)として素直な印象なので、企業側もしっかりと受け止めてくれます。このような率直な意見を聞くことはとても参考になり、自分たちの報告書のつくりの向上にもつながるということで、再チャレンジのリクエストをいただくこともあります。

次回の統合レポートワークショップは、味の素丸井fグループのご協力をいただき2月13日に実施いたします。現在、申し込み中なので、ご興味があれば、是非ご参加ください。

お申込み →  < こ ち ら 


また、去年から新たな取り組みを始めました。 これは、コモンズ30ファンドが投資している30社にお声がけして、非財務的な「見えない価値」の企業価値研究会です。これもワークショップ形式を取り入れて、企業のIR、CSR、経営企画、財務など企業価値を仕事として考えている部署のご担当同士の意見交換会です。

内容は非公開にしていますが、これも参加された企業からの評価がとても高く、年に3回程度、これから開催する予定です。SDGs(国連の持続可能な開発目標)、健康経営、社外取締役など、ESG関連のテーマから、企業の「見えない価値」の(KPIに落とし込むなど)見える化への研究を投資先の企業と取り組みたいと思っています。

このように、一味違ったESG投資に、今年もコモンズ投信は努めますので、どうぞよろしくお願いいたします!

必勝祈願?!

伊井です。

あけましておめでとうございます!本年もよろしくお願いいたします。

今日は、運用部のメンバーと神田明神に参拝してきました。


神田明神は、徳川家康が関ヶ原の戦いの前に参拝して勝利したという由縁があります。
そのため、神田明神は勝負の神様として人気が高く、必勝祈願をする守神として人気です。
私は、コモンズ投信の成長とお客さまの資産をしっかりと増やすことを誓ってまいりました。

さて、年初から日経平均株価も2万円をうかがう展開ですが、コモンズ30ファンドは1月4日の大発会の日に、2015年の高値を更新し設定来の最高値となりました。
最高値の更新は全ての保有者の方に利益が出ている状況ですので、もちろん嬉しいことですが、資産形成は人生に寄り添って長く続けないといけないものですから、30ファンド&ザ・2020ビジョンともに一喜一憂せずに頑張って参ります。

そこで、是非、皆さんにお越しいただきたいイベントがあります。

年末にもお伝えしましたが、今年は8周年のイベントを東京では3月11日(土)に予定しています。

コモンズ30ファンドでファンド設定当初より約8年間継続投資をさせていただいているユニ・チャームの高原社長にお越しいただきます。

また、企業との対話では東レも登場します。

お客さま、投資先企業、社会起業家など、コモンズに関係する皆さまが一同に会する機会です。是非、是非、ご参加ください!!

「ありがとう」との交換

こんにちは、横山です。今年もよろしくお願いします^^

今日は今年最初のお金の教室こどもトラストセミナー「かきくけコモンズ」でした。
いつもお世話になっている学童の年末&年始コンテンツに呼んでいただいたのでした。


今回のお持ち帰りフレーズはこちら。
□ お金を得る・・・「(相手からの)ありがとう」と交換
□ お金を使う・・・「(自分の)うれしい気持ち」と交換

途中、ありがとうをたくさんもらう練習!ということで「ありがとうゲーム」を行います。
ありがとうといわれることをできるだけ多く答えるというチーム対抗戦です。
そこでの回答が印象的なチームがありました。

「いっしょにおやつをたべる」
「いっしょに本をよもう」
「いっしょにキャンプしよう」
「いっしょに工さくしよう」
「いっしょにたんけんしよう」
「べんきょういっしょにしよう」

どれにも「"いっしょに"」が付いてました。

(この回答、ゲームの趣旨がちゃんと伝わっているかはこの際無視です!)

なんだかとても温かな気持ちです。

「いっしょに何かをしよう!」というお誘いはうれしいもんだな、確かにありがとうと言いたくなる、と改めて・・・しみじみと・・・思ったわけです。

こういう温かなお誘いで、友達というお金に換えがたい財産が得られます。

そして、お金とどう付き合っていくのかを知ることは生きる知恵になります。知恵もまた財産です。

2017年、かきくけコモンズはお金の教室ですが、色々な財産が得られる時間になったらいいなと思います。

次回のこどもトラストセミナー お金の教室『かきくけコモンズ』は・・・
1月22日(日) 10:00〜11:30
★ <け> 社長さんに手紙を書こう ★
「とうしか」ってだれのこと?
みんなが大好きな〇〇を作っている会社にはどんな人が働いているんだろう?
好きな会社にはもっともっとがんばってもらいたいから社長さんに応えんとお礼の手紙を書こう!

お申込はこちらから↓↓↓
http://www.commons30.jp/seminars/detail/489

酉年の抱負

日経平均479円高でスタートした今日の大発会。
株式相場の格言、「猿酉騒ぐ」のように初日から大きく上昇して始まりました。

あけましておめでとうございます。
今年もどうぞ、よろしくおねがいします!

さて、渋澤も年初、今年も波乱の予感 動じぬ投資戦略がある
と題し、日経新聞電子版の記事に寄稿したように、今年も様々な波乱要因が待ち受けておりますがコモンズ投信は変わらず一歩一歩、進んでいきます。

そんな2017年の幕開け、コモンズのメンバーに今年の抱負を聞いてみました。

渋澤:「知の探索」を今年も続ける-年末に読んだ記事に「既存の枠にとどまらず、いろんなところに出て行って地の探索を求めるべきである」、という言葉があり勇気付けられました。

要は、皆さん実現したいことがあってここ(コモンズ)に集まっていると思うので、楽しくそれを実現できたらいいと思います。





上野:1年後もこうやって新しい年の抱負を楽しく語れたらいいなあと思います。

渕上:ムフフ(笑)←プライベートの抱負だそうです。



鎌田:新しい視点や考え方を求めて行きたいと思います。具体的には今年は「バイオ」を極めます!

糸島:相場には真摯に、お客様には誠実に!


横山:ムダを一つ減らして、新しいことを2つ始める、っていう循環を作りたいです!



伊井:本を1冊書く!(マネジメント目標:働き方改革、からの、独身を減らす!)


福本:積み重ねることを一つでも増やす(ピアスを開ける!)

川端:ムフフ(笑)

萩原:イライラしない!

川路:美の探索


それでは今年もどうぞ、よろしくお願いいたします!!!!