味の素の西井社長との対話

おはようございます。渋澤健です。

さて、拙著「SDGs投資」を題材にしたウェビナー・シリーズを展開していますが、先週の木曜日(2日)には、ビッグなゲストをお招きしました。コモンズ30ファンドの投資先である味の素株式会社の代表取締役社長CEOの西井孝明さんです。

味の素のコーポレート・メッセージであるEat Well Live Wellは、コロナ禍の自粛中には特に大事な心得でしたが、塩分を控えながら「うま味」を活かして美味しい食生活を楽しむ生活はいつでも日常化したいものです。

実は、西井社長とは自粛中に二回ほどウェブ会議でガバナンスについて意見交換させていただいていましたが、大企業の社長とオンラインで対話できることはウイズ・コロナの歓迎すべき新しい常識です。社長室にお伺いする緊張感も良いですが、オンラインを通じた対話では、西井社長のお人柄もありますが、親近感を覚えます。

ライブ配信を逃した方は、是非とも、COMMONSTVにアーカイブされた以下の対話の動画をご覧ください。


SDGs(持続可能な開発目標)が2015年の秋に国連の総会で採択された翌年の2016年の統合報告書の社長メッセージで「また、地球持続性や 食資源などの環境課題についても、国連の持続可能な開発目標(SDGs)やコンシューマー・ グッズ・フォーラムのテーマへ主体的に関与していきます」といち早く明言された日本企業であることが印象に残っています。

今回の対話でこの先見力についてお伺いしたところ、社長にご就任された直前のポストがブラジル味の素社長/取締役常務執行役員ラテンアメリカ本部長であったことで、SDGsの前身であったMDGs(ミレニアム開発目標)から注目されていて、2015年に社長にご就任されたときには既に着眼されていたとのことでした。

また現地でのご経験により、ブラジル人は仕事する時間は日本人より短いが、その時間の生産性が高い(つまり、Live Well)という教訓から3年前に本社でも在宅ワークの制度を取り入れていたので、今回のコロナ禍においてスムーズにステイホーム・モードに入れたようです。前々回の私のブログでお伝えしたように、過去5年間の「健康経営銘柄」において4回も選定されている理由が見えてきますね!

新興国の責任者であったからこそ、西井社長が見えていた味の素の企業価値の創造のポテンシャルがあったと察します。また、新興国の責任者からいきなり本社の経営トップに抜擢されるような人事を日本企業で聞いたことありません。これは味の素の魅力的な「見えない価値」ですね。世代を超える投資を目指すコモンズ30ファンドにとって、とても大切な価値です。

西井社長、お忙しいところ、どうもありがとうございました!

「SDGs投資」のWEBセミナーシリーズは、まだまだ続きます。是非ともご参加ください!

7月11日(土)10:00~クラウドクレジット株式会社 代表取締役CEO 杉山智行さんtsumiki証券株式会社 代表取締役COO 仲木威雄さん

7月12日(日)13:00~ 認定NPO法人テラ・ルネッサンス創設者 鬼丸昌也さん、株式会社 RICCI EVERYDAY COO 仲本千津さん

◆7月20日(月)19:00~自然電力株式会社 代表取締役 磯野謙さん