「イールドカーブ」が逆転している意味

おはようございます。渋澤健です。お盆休みモードから仕事モードに戻っている方々が多いと思いますが、ごゆっくりと休養されたでしょうか。

ここから爽やかな秋口へと向かいたいところですが、ちょっときな臭い感じがしています。米中、日韓、印パキスタンなど世界中で色々な対立がヒートアップしていますし、台風・地震・噴火など自然災害も気になるところです。そして、アメリカのイールドカーブが逆転しています。

「イールドカーブ」と聞いてもピンとこないかもしれません。「イールドカーブ」は長短金利を比べる「利回り曲線」のことであり、マーケットのプロにとって大切な、今後、景気動向のシグナルを送る指標となっています。

一般的に長期の方が不確実性(リスク)が高いと考えるため、通常、長期金利の方が短期金利より高く、イールドカーブが「立って(右肩あがり)」の線を描きます。時々、長期・短期金利の格差が縮まって、イールドカーブが「寝る(水平に近い)」場合もあります。将来の景気動向が鈍化すると市場が読み取って、実際に実現する前に長期金利を下げる(債券価格を上げる)からです。

そして、長期金利が更に下げてイールドカーブが「逆転(右肩下がり)」する場合もあります。それが、現在のアメリカの債券市場の現状です。下記をご覧ください。


これは、アメリカの10年長期債と3か月短期債のスプレッド(差異)をグラフ化(簡易なイールドカーブ)したものですが、それが、直近ではマイナスの値になっている、つまり、イールドカーブが「逆転(右肩下がり)」になっています。

そして、グラフで灰色になっているところは米国が不況期に入った時期です。今までのパターンではイールドカーブが逆転した後に不況になっています。ということは、今回も。。。 という予想に現実味があるのです。

トランプ大統領は米国債券市場が「逆転」していることについて、パウエルFRB議長が「何も分かっていない!」(つまり、短期金利が高すぎるから逆転現象が起こっている)と苛立ちを隠せません。ただ、ご本人が理解すべきことは、米国債券市場が正常に機能していて、将来の景気動向のシグナルを送っているという現実です。

一方、日本の場合は、日本銀行の長年の長期国債の大量な買い入れによる超金融緩和政策でイールドカーブが常に「寝た」状態であり、日本の国債市場の景気の予測機能が壊れています。

これから景気が減速するのであれば、、、当然、株式市場も下げるはずです。ただ、教科書的な動きより現実を複雑にしているのが長年の超金融緩和の影響です。経済社会に余剰資金をじゃぶじゃぶと供給している状態で株式市場が、経済が減速することを無視して無理矢理に支えられているという不自然な感じもあります。特に、日本の場合は日本銀行が「金融緩和」の策として、ETF買いにより、直接に株式市場に介入していますから、市場の「価格発見機能」も阻害しています。

株式投資家であれば、株式市場の機能が壊れていたとしても価格(株価)が上がれば良し、結果オーライじゃないかという考えがあるかもしれません。でも、長期投資家、つみたて投資家の場合は違います。

大切なことは企業の持続的な価値創造であり、健全な市場の持続性です。長期的に、毎月、積み立てて投資をしているので、むしろ、下がるべきときにはきちんと下がってほしい(定額で毎月買い入れているので、価格が下がればもっと多くの口数が買えますので)、そして、上がるべきときはきちんと上げてほしいと考えるからです。

持続的な価値創造というツボをきちんと押さえていれば、下がった価格は必ず再び上がります。そのとき、下がったときに多く購入できた口数が効いてくるのです。だから、長期投資家として大切な心構えとは、不況になったから、株式市場が下がったから、不安になって積み立て投資を停止することなく、解約しないことです。むしろ、増額・新規開設する進取の気持ち、これが大切です。不況は間違いなく、長期的な積み立て投資のチャンスですから。
2019年8月19日月曜日

【お客さま事例紹介】渡辺さま(仮名)のコモンズストーリー

こんにちは。

コモンズ投信で仕事をしていると、お客さまの人生の転機やチャレンジに立ち合わせていただく機会があります。
そんなお客さまの人生の一幕をご紹介する『コモンズストーリー』。


今回ご紹介する渡辺さん渡辺さん(仮名、女性・東京都・40代)はお子さんの教育資金づくりに学資保険と比較してコモンズ投信のこどもトラストを選んでいただきました。

~・~~・~|渡辺さん(仮名)のコモンズストーリー|~・~~・~


―お子さん名義でコモンズ投信をご利用いただいています。きっかけは何ですか?

2人目のこどもを2012年12月に出産し、気づけばあっという間に1歳半。そういえば、長男の時に入っていた学資保険、下の子の手続きはまだしていなかったな、と思い少し焦りを感じていた頃でした。「学資保険は2歳までに入らないと、ほとんど増えない」ということを知っていたからです。

「お兄ちゃんと同じでいいや」と、2007年に長男が生まれときすぐに加入した保険会社に軽い気持ちで資料請求をしてみたのです。
届いた資料を眺め、親の年齢など様々な条件を入力しシミュレーションしていくと、、、
「ええ!これしか増えないの??」正直、びっくりしたのを覚えています。

もちろん、学資保険はあくまで保険。保険というのは、万が一に備えるものであることが前提なのはわかっていました。また、私も金融機関に勤めているので、ある程度の知識、運用環境に関する認識はあったので過大な期待を持っていたわけでもないんです。
それにしても。お兄ちゃんの時と比べると、随分条件が悪くなるなあ、、と思ったのも事実でした。
(運用環境もさることながら、親の年齢が上がることも、条件が悪くなる要因です。)
そこで改めて夫とも相談し、こどものためのお金についてはほかの選択肢も含め検討することにしました。

その時に、真っ先に思い浮かんだのがコモンズ投信でした。広義ではおなじ業界に身を置く者から見て、コモンズ投信の商品は何よりシンプル。また、企業と積極対話して長期で運用するという考え方、そして、こどもの未来にも目を向け、寄付もする、といった点が私自身理想とするような商品でした。ただ、それまでは株式投信というのは変動もあるので、自分自身の資産運用の商品にはふさわしくても、こどもの教育資金といったものには向かないのではないかとも思っていたのです。

―それでもコモンズ投信を選ばれた。

はい、学資保険にこだわらないと決めて改めて調べてみると、「こどもトラスト」というサービスを通じてこどもたちに様々な学びの場を提供していることや、利用者の声を読んでみたら、お金の価値観を学ばせるのにいい商品だ、という声もあって、なるほど、と思ったのです。
ちょうど長男に「お金とは」とか「おこづかい」ということを伝えていく時期になっていて、私自身が株式投資に抵抗がないこともありますが、将来的にはしっかり投資についても伝えていきたいなと思っていた時期でもあったのです。
ですから、この商品は将来のそんな時にも活用できそう、と思い至りました。

―実際どのような積立をされているのですか。

もともと長男には、10歳までの払済みで、将来総額で300万円受け取れる学資保険を契約していました。ですから10年くらいかけて合計300万円を積み立て、そのあとは運用しながら、適宜使っていくのがいいかなと考えました。結果、コモンズ30ファンドとザ・2020ビジョンに1.5万円ずつ、合計3万円を積立しています。大学費用の半分くらいを賄えたらありがたいな、というイメージです。

―現状、結果には満足されていますか?

まだ始めて数年ですので、あまり結果のことを気にはしていません。年に1度来る報告書を見るくらいです。ただ、毎月3万円続けると、それなりに貯まるな~というのは実感していて、これを続けて、それなりに殖えたらいいなあ、くらいに妄想しています。

―始めてよかった、ということはありますか?

実は、次男が積立を始めた時点で、長男名義の口座も作り積立を始めました。ちょうどこどもトラストセミナーに参加できる年齢になっていて、ぜひ参加させたかったからです。
そして、ヤマトさんのクロノゲート見学や、誕生学を学んだこどもトラストセミナー、あとは寄付の教室などいろいろ参加させてもらっています。

まだまだ赤ちゃんだった次男も今はすっかりこどもトラストセミナー適齢期。お兄ちゃんはそろそろ卒業かな笑

正直、こどもトラストセミナーは親の自己満足なんじゃないかと思うこともありますが苦笑、親子で学べる場でもありますし、親だけでは伝えきれないことをやってくれるので、少しでも彼らのどこかに残ってくれたらいいなあ、というくらいの気持ちです。

―ありがとうございます。最後にコモンズ投信にメッセージをどうぞ!

今のところ、始めてよかったと素直に思っています。結果はもちろん大事なのですが、私が楽観的なこともあり、10年くらいの長期で預ければそれなりの結果になってくれるとも思っています。それよりも、私がコモンズの商品コンセプトに共感して選んだことを将来こどもたちにしっかり伝えることこそが大事なのではないか、と思うようになりました。それは最近読んだコモンズさんのイベントレポートに「お金に意思を込めることが大事」と社長さんがおっしゃっているのを読んで、なるほどなあ、本当にそうだなあ、と思ったからでもあります。
そういう発信をしていただけるのもありがたいので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

渡辺さん(仮名、女性・東京都・40代)
~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・~

金融機関にお勤めということでさすが知識豊富ですね!そんな方にコモンズ投信を選んでいただいたということで身も引き締まる思いです。
今後も引き続きどうぞよろしくお願いします!



2019年8月16日金曜日

ESG リアル or フェイク?

おはようございます。渋澤健です。

暑い連休ですね! また、お盆休みで暑さをしのいでいる方々も多いと思います。どうぞごゆっくり休養ください。

さて、近年「ESG」(環境、社会、ガバナンス)を重視する投資や経営への関心が高まっています。その起源は2004年∼2005年と言われています。

2004年に国連のグローバル・コンパクトが主催したフォーラムで”Who Cares Wins” Connecting Financial Markets to a Changing Worldという提言を欧米の大手機関投資家が承認しました。

翌年の2005年に国連グローバルコンパクト、世銀グループ、スイス外務省が共催した”Who Cares Who Wins" Investing for the Long Term"という拡大版(アナリスト、コンサルタント、政府・規制当局等)のカンファレンスでESGの重要性が再確認されています。

Investing for the Long Term

Integrating environmental, social and governance value drivers in asset management and financial research
— A state-of-the-art assessment —

つまり、ESGは長期投資を世の中で促すために生まれた概念なんですね。

その前までSRI(社会的責任投資)という存在があり、社会的責任を重視する企業のポートフォリオ(ファンド)の運用パフォーマンスが市場全体のインデックスより良好と言われました。ただ、その反対であるVice(罪悪)Fundの方がパフォーマンスが高いという指摘もあり、特に日本の場合は、個人投資家向けのマーケティングのツールに留まっていました。

一方、ESGの場合は機関投資家を巻き込むムーブメントであり、そして、長期投資の目線による企業との対話により、企業の持続的な価値創造を支える平和、安全と持続的な開発を目指す世の中の形成です。残念ながら、日本勢はこのESG初期にプレゼンスがなかったようですが、先進国・経済大国である日本にこのような世の中の形成に責務があると考えます。

(私も上記のコンファレンスに招かれませんでしたがw)、2004年∼2005年というと、数年前に経済同友会へ入会させてもらって企業系経営者の資本市場の短期志向への不満を感じ取っていて、個人的には子ども達の未来へ積み立て投資を実践していました。また、当時関わっていたヘッジファンドFOF(ファンド・オフ・ファンズ)事業から生じる成功報酬の10%を原資として日本の社会起業家を支援するSEEDCap(これが、コモンズSEEDCapの前身)というプログラムを立ち上げているタイミングでした。

この時期は自分の中で、世代を超える長期投資のコモンズ投信への構想が生まれ始めていたタイミングでもあるので、今から振り返ってみると感慨深いです。2007年の秋にシブサワ・アンド・カンパニー内に準備会社として設立されたコモンズ株式会社は、約1年後(リーマンショックの真っ最中)にコモンズ投信株式会社として改名されて当局での事業登録を終了し、2009年1月にコモンズ30ファンドが設定される運びになります。

コモンズ30ファンドを「ESGファンド」として紹介したことはありませんが、起源は同じタイミングであり、同じ世の中を目指していると自負しています。ただ、ESGが現在のように主流になってくると「ESGっぽい」というあいまいな状態は良くないと思い始めています。何が「コモンズ流のESG」なのかということを明記する必要があります。

ところで、世の中でESGが主流になると「ESGウォッシング」、つまり、うわべやイメージづくりという形式だけに陥るという課題があります。外してならないESGのツボという本質は何か。正確な答えがない終わりない問いだと思いますが、少なくとも自分の頭の整理をしてみたいと思い、旧知の仲でESG、社会的責任投資の識者のお二人のご協力を経て、8月26日(月)10時∼12時30分に東京大手町でトークセッションを開催します。


リアルESG・フェイクESG
~企業の持続可能性ある価値創造の本質~
日時: 2019年8月26日(10時∼12時30分)
会場: 3x3Labo (東京都千代田区大手町)

ESGにご関心があり、ご都合がよろしければ、ご一緒に考えてみませんか。

詳細・お申込みは下記でお願いいたします。

https://sac20190826.peatix.com/ 

2019年8月12日月曜日

親子で学ぶ@セブン&アイ

おはようございます。渋澤健です。この週末は暑かったですねぇ~。

子ども達の夏休であるこの時期は去年も暑かったと記憶していますが、コモンズ30ファンドの投資先であるセブン&アイ ホールディングスのご協力により、今年もコモンズこどもトラストの親子セミナーを伊藤研修センターの開催に至りました。


人気絶賛のイベントであり、定員の倍以上のお申込みをいただいたので、コモンズ投信で口座開設いただいているお子さん(あるいは親御さん)の優先となりました。ご参加できなかった皆さま、ごめんなさい。

センター所長からのクイズを経て、8歳以下はレジ打ちの体験、9歳以上は陳列の体験しました。


レジ打ち体験では、素早く、正確に作業することに子ども達も真剣!


陳列体験では売れ筋商品が目線と同じところに置くなど、目立つように色々な工夫がされているということを学びました。


それから、全員が手を入念に洗ってから、親子で寿司づくり体験へ。熟練された職員だと、今回の寿司セットを30秒できれいに仕上げるようです。今回は、それぞれが自己責任で食べましたw!。


そして、最後の締めくくりは子ども会議を開催し、一人ひとりが社長へ「モノ申す」手紙を書く作業です。


そして、満場一致でセブン&アイへの投資を継続して応援する「ご承認」をいただけることになりました。こちらのお手紙は井坂社長へお届けいたします!


笑顔が多い、すてきな会でした。「来てよかった!」というお子さんからのお声もアンケートがいただき、本当にうれしい限りです。伊藤研修センターの皆さまのご尽力、そして、温かいおもてなしのおかげで、今年の親子セミナー@セブン&アイは大成功でした。どうもありがとうございました!


2019年8月5日月曜日

【コモンズ30塾】GREEN CHALLENGE 2050 ~セブン&アイ・HGの『脱プラスチック』への取組~

コモンズ30ファンドの投資先企業をお招きし、定期的に開催している「コモンズ30塾」。
今回の30塾はこれまでにない多くのお客さまにもご参加いただきました。
環境問題に限らず、持続的な社会を育んでいくには、長期的な視点が欠かせません。セブン&アイのような取り組みを行っている会社をしっかり選んで投資することがアクティブファンドの意義であり、またそうした会社を長期の資金で応援していくことが私たちコモンズ投信の役割です。
今回は、『脱プラスチック』をテーマにして、セブン&アイ・HDと日本環境設計の取組みについてお話いただきました。

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セブン&アイ・HD
コーポレートコミュニケーション本部 サステナビリティ推進部 
シニアオフィサー佐藤 聡 様
「GREEN CHALLENGE 2050

去る7月26日(金)、コモンズ30ファンド投資先企業セブン&アイHD(以下、セブン&アイ)コーポレートコミュニケーション本部 サステナビリティ推進部 シニアオフィサー佐藤 聡さまと、日本環境設計株式会社代表取締役社長 髙尾 正樹さまをお迎えし、『脱プラスチック問題』をテーマにコモンズ30塾を開催いたしました。

コーポレートコミュニケーション本部 サステナビリティ推進部
シニアオフィサー佐藤 聡 様
プラスチックの海洋汚染問題などが深刻化する中、セブン&アイは2030年を目処にグループでのプラスチック製レジ袋の使用量ゼロを目指すと発表しています。
また、日本環境設計は、「あらゆるものを循環させる」をビジョンに掲げ、リサイクルした服からエタノールを精製する技術を開発するなど、さまざまなリサイクル事業を展開しており、両社は協業関係にもあります。

まずは、佐藤さまより、セブン&アイ・HDの取り組みについてお話をいただきました。

セブン&アイは、コンビニのセブンイレブンやスーパーのイトーヨーカドーなど国内外に160もの消費・流通グループを持ち、世界全体では売上は約12兆円、全店舗数は69,200店、一日の来店客数は6,400万人にも上ります。
日本国内だけでも全店舗数は22,400店、来店客数は2,400万人です。

環境配慮型素材の
セブンプレミアムお惣菜パッケージ
グループとして大きく成長する一方で規模拡大に伴う環境負荷への課題を認識しており、環境負荷低減に向けた様々な取り組みを展開してこられました。
例えば、地球温暖化対策として太陽光発電の利用や、廃プラスチック対策としてのリサイクル活動、食品ロス低減のためのセブンファーム事業などです。

その中で、プラスチック問題については、消費量が世界的に激増しており、陸から流出することにより、2050年には海洋中のプラスチックが魚の量以上に増加すると見込まれています。
日本ではごみの回収率が高いことから、海への流出は相対的に少ないものの、プラスチック包装容器の廃棄量(一人当たり)で見ると、世界では米国についで2番目に多いという現実もあります。

会場の様子(対談)
こうした中、レジ袋やペットボトル、お弁当容器などたくさんのプラスチックを使用するセブン&アイグループでは、2050年までに4つのテーマごとに厳しい目標を設定しました。
その中の一つが、上記2030年までに「プラスチック製ゴミ袋の使用をゼロにする」といった目標に加え、2050年までに「オリジナル商品(セブンプレミアムを含 む)で使用する容器は、環境配慮型素材 (バイオマス・生分解性・リサイクル 素材・紙、等)100%使用」とするものです。

具体策として、環境イノベーションチームの立ち上げ(会社・部門横断型の組織)や、2019年秋を目途に、セブンカフェ用のストローにおいて生分解性ポリマーを用いた製品への切り替えなどです。
また、セブンプレミアム初のリサイクルペットボトル商品として「一(はじめ)茶」の発売を開始しています。これは自治体とも連携した取り組みとして今後も回収拠点を増加させるなどして順次拡大される予定です。

セブン&アイ・HD HPより


環境負荷低減に向けたこうした積極的な取り組みについて、参加者から会社の成長とどのように両立させていくのかという質問がありました。

この質問に対し佐藤さまは、「生産現場や開発現場からすれば非常に難しい課題を化されていることになり、また営業面ではコストの増加といったところで当然社内でも意見の対立がないとはいえない。
しかし、社会の持続性があってこその事業であり、また、長期的な視点でお客さまから支持される、選ばれる会社であり続けるために、なんとしても長期的な目標の達成に向けて取組んでいきたい」と回答されました。

つづいて、日本環境設計の髙尾社長さまから、「要らない服からエネルギーをつくろう」という発想から生まれた同社の取組みや、「リサイクルを楽しむ」といった発想から生まれる循環型社会への新しい視座をお話いただきました。
日本環境設計株式会社代表取締役社長 
髙尾 正樹さま

同社が、いらない服からバイオエタノールを生産しその燃料で車を走らせることを目的とした”デロリアン走行プロジェクト”(映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場するごみで動く自動車デロリアンを再現すること)では、実際にイトーヨーカ堂にデロリアンを展示していらなくなった服を回収するイベントなども開催されました。

デロリアンが走る感動のドキュメンタリー動画こちら↓



こうして集められた服が実際に燃料となり、イベントは大成功を収めました。
これまでは、製品として生み出された“モノ”はいつか“ごみ”となって処分されてきましたが、これからは“ごみ”から“モノ(製品)”を生み出す循環型経済の時代に入ってくることを実感できるお話を伺うことができました。

最後に代表の伊井から企業のこうした取組みを評価し長期に投資することの意義などについてお話させていただきセミナーを終えました。
社会や企業の持続的な成長を支える長期的な取組に着目しお伝えできるようなセミナーを今後も開催していきたいと思っております。


2019年8月1日木曜日

コモンズ30ファンドとザ・2020ビジョンを資産形成で活用する方法

コモンズ投信が運用するコモンズ30ファンドとザ・2020ビジョン。
2つのファンドを上手に資産形成に取り入れる方法を今日はお伝えしようと思います。

コモンズ30ファンドは、30年目線で企業を選び、持続的な成長が見込める“強い”企業を選んで投資しています。
一方、ザ・2020ビジョンは5~10年の目線で“変化“する企業、”変化にチャレンジする企業“を選び、ダイナミックに運用します。
では、こうした運用方針の違いは、実際の値動きやパフォーマンスにどれくらい影響するのでしょうか。

次のグラフは、ザ・2020ビジョンが運用を開始した2013年12月27日を起点に、その後、2つのファンドと市場平均を表すTOPIX(配当込)の動きがどのように変化したかを比較したものです。


コモンズ30ファンドとザ・2020ビジョンが相対的にTOPIX(配当込)を上回っているのはもちろんのことですが、さらにそのブレ幅を見ると違いがあることに気づくでしょう。そしてそのブレはザ・2020ビジョンの方が少し大きくなっています。
これを数値で表すとこのようになります。


騰落率
年率リターン(累積)
リスク(標準偏差)
コモンズ30ファンド
47.2%
8.4%
15.1%
ザ・2020ビジョン
48.9%
9.4%
19.0%
TOPIX配当込
36.3
6.9
15.1
騰落率・・・2013年12月27日から、2019年6月28日までの騰落率(この2地点を比べてどれだけ変化したのか)。
年率リターン(累積)・・・同期間の収益率(リターン)を累積ベースで示したもの。
リスク・・・同期間における、ファンドのブレ幅を示したもの。大きいほど、「リスクが大きい」となる。

つまり、同期間で2つの比較すると、コモンズ30ファンドの方がリターンが小さく、ブレも小さいことがわかります。逆に、ザ・2020ビジョンはリスクも少し大きいけれど、リターンも大きい、ということもできます。

これは実は、ファンドの特徴が表われた結果とも言えます。
コモンズ30ファンドは外部環境の変化に強く持続的な成長が見込まれる企業に投資をしており、例えば市場が大きく下がるような局面でも株価はしっかりすることが多いです。
一方、ザ・2020ビジョンでは変化に着目し、当面大きく成長が見込まれるような小型成長株にも多く投資をしますので、変化率は高いのですが、外部環境や市場環境の影響も受けやすいという傾向があります。

傾向としてはこのような違いが生まれますが、市場の平均と比べるとしっかりとリターンも出ていることから、ファンドのコンセプトに則ってしっかり企業を選ぶことができているといえるでしょう。

皆さま一人ひとりの資産形成にこの2つを取り入れる場合、こうした違いを理解して上手に活用することが可能になります。

市場の動きやファンドの動きには気をとられたくない、ブレもできるだけ小さい方がよいという方はコモンズ30ファドが向いているかもしれません。一方、社会の変化を捉え、機動的に運用するザ・2020ビジョンは変動も大きいですが、その分期待できるリターンも少し高くなります。
また、ザ・2020ビジョンは当日約定(買付/売却)のファンドのため、購入や売却を申し込んだその日の市場やファンドの動きがそのまま約定価額に反映されやすいという特徴もあります。
つみたての場合は、市場の変化を気にせず続けていただくことが前提にはなりますので、ファンドのコンセプトの違いにそれぞれ共感いただけるのであれば、2つとも積立していただけるとよいと思います。

そして、両ファンドを保有した場合、先ほどの数値は以下のように変化します。
両ファンド保有(両ファンドを同額保有した場合)

累積リターン
(年率)
標準偏差
両ファンド保有
8.9
17.0
あくまで過去の実績に基づくものですが、参考にしてみてください。

最後に、コンセプトやパフォーマンスといった以外の違いについても言及しておきたいと思います。
それぞれのファンドが持つ寄付の仕組みの違いです。
コモンズ30ファンドの寄付のしくみSEEDCapは、ファンドを通じて社会課題に取組む社会起業家の方を応援しています。過去には、児童労働や、災害支援、産後ケア、森林保全、etc、、、と様々な課題を応援させていただきました。

そして、ザ・2020ビジョンの寄付のしくみコモンズPOINTは、障がい者スポーツを応援しています。少子高齢化がもっとも進む日本において、誰もが住みよく生きやすい社会作りを通じて社会的なダイバーシティへの理解が進むことを望んでいます。そこで障害者スポーツを応援することによってそうした社会作りのお手伝いをしたいと考えたのです。過去には視覚障害者柔道、そして今は日本知的障害者水泳連盟を応援しています。

皆さまからお預かりした資産から、私たちがいただく報酬部分の約1%を毎年寄付させていただいております。
ぜひ、こうした点も考慮に入れていただきながら、2つのファンドをお持ちいただけたら私たちも嬉しく思います。

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※コモンズ30ファンドのリスクと費用はこちら
http://www.commons30.jp/fund30/risk-cost.php
※ザ・2020ビジョンのリスクと費用はこちら
https://www.commons30.jp/fund2020/risk-cost.php
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※メール文中の投資パフォーマンスは、コモンズ30ファンド、ザ・2020ビジョンの過去一定期間における実績を示したものであり、将来の運用成果を予想、あるいは保証するものではありません。

2019年7月31日水曜日

【お客さま事例紹介】たなべさま(仮名)のコモンズストーリー

こんにちは。

コモンズ投信で仕事をしていると、お客さまの人生の転機やチャレンジに立ち合わせていただく機会があります。
そんなお客さまの人生の一幕をご紹介する『コモンズストーリー』。


今回ご紹介するたなべさん(仮名女性30代)はコモンズでつみたてを始めて、なんと“幸せ”が増したそうですよ!

~たなべさん(仮名)のコモンズストーリー~

 - たなべさんのコモンズストーリーを教えてください

若いときにほんのちょっとだけ株式投資をやってみたのですが、まったくおもしろいと思えませんでした。
もともと当たるか当たらないかの宝くじ的なものや、負けるか勝つかのギャンブル的なものにまったく興味がなく(むしろきらい)、
プラスでもマイナスでもなんとなく心がざわつくし、楽しくなかったです。で、やめました。

 - おっと、そうでしたか。その後はどうなりました?

20代~30代前半は、お金にはまったく無頓着でした。
その後は投資はせずに貯蓄だけ。
貯蓄も計画的にやっていたわけではなく、給料が振り込まれて生活費で使って、あまった分が口座に貯まっていただけです。
将来や老後はまだ遠すぎて、ぼんやりとしたイメージすらも持っておらず。
このままではいけないかな?と頭の片隅にはあったと思いますが、特に不安でもなかったです。

 - コモンズ投信との出会いは?

2012年に渋澤さんの講演を聞いて「コモンズ投信」や「長期投資」と出会いました。
企業の成長を応援するという投資の本来の意義や、社会課題への取り組みに特に興味がわきました。
「ギャンブル」と「投資」の違いが明確になり、コモンズ投信と一緒に世の中の役に立ちたいと思ったのがはじまりです。

 - ご自信の資産作りが最初の目的ではなかったのですね、今はどんな運用をしていますか?

はい、まだ自分の資産作りには興味は出てきませんでした(笑)
コモンズ30ファンドに毎月2万円ずつから始めたのですが、やっていくうちに積立にはストレスがない(というかほとんど忘れられる)ことがわかりました。
私がそんな態度でも、お金は自動的に貯まっていくし、たまに見るとしっかり殖やせていて、これはすばらしい、と増額しました。
その後、マイナンバーが始まる前に、追加でひふみ投信とセゾン投信の積立をはじめました。

2019年にこどもが生まれてネット証券でジュニアNISAをはじめました。
方々からいただいたお祝いとこども手当はジュニアNISA口座で積立で運用しています。
学資保険などはやってないです。

 - 今、たなべさんのつみたての目的や目標はありますか?

「いつまでにいくら」という目標でやっているわけではなく、将来必ずくる「教育費が重い時期」と「長い老後」に今できる限り備えておこうという感じです。
早いうちに元本をふやしておいたほうが有利だと気づき、今はほとんど貯蓄はせずに運用にまわしています。

 - これからはじめる方にメッセージをお願いします!

口座開設もつみたて申込も、手続きは面倒だけど一度やってしまえばあとは一切ノータッチ。
どんどん生活の一部として自分に馴染んでいくし、月々しっかり貯めてふやせているという安心感の中にいられるのは心地よいものだと実感しています。
”長期つみたて投資”と出会って私は明らかに幸せが増したと感じています。

 - 幸せも増したのですか??

不安ではなかったけど何かしなきゃいけないような気がしていたモヤモヤが解消されたという「不の解消」と、足場がしっかりして安定した「安定の増加」。
あと、コモンズをはじめとする直販投信から発信されるメッセージが将来を希望あるものに見せてくれるので、「輝きの発見」ですね!


たなべようこさん(仮名、女性・東京都・30代)


たなべさんのように、お金に対する付き合い方はライフステージにあわせて変化するもの。
わたしたちもお客さまの一生に寄り添えるファンドをこれからも育てていきたいと思います。

2019年7月30日火曜日