感謝!コモンズ10周年フェスタ@京都

おはようございます。渋澤健です。

京都の週末の土曜日の朝は雨がかなり降っていましたが、コモンズ10周年フェスタの開会時に近づくと雨が上がり、日差しにも恵まれました。ご参加いただいた皆様、そして、開催にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました!

伊井と一緒にコモンズ投信を立ち上げたとき、新しいお金の流れをつくりたいと思っていました。それは、長期投資、つみたて投資というお金の流れだけでなく、体感できる参加型のお金の流れです。

10年前、いつか、大きな会場で投資先の企業の経営トップとファンド受益者である「お仲間」との対話という体感づくりをしたいという夢を抱いていました。今回のフェスタでは、コモンズ30ファンドが10年前から投資続けている堀場製作所の代表取締役会長兼グループCEOの堀場厚様のご厚意で、その夢が実現しました。


会社の最高責任者にご来場いただく貴重な機会なので、「会社説明」という内容より、ご本人の世界観や目指しているところ、経営者としてどのような想いを持っているのか、IR資料では読み取れない素の姿。このような要素を体感できる空間と時間をつくりたいと願っていました。堀場会長は、その期待にしっかりと応えていただきました。

お話をお伺いしていると、経営者の最大な役目とは「会社づくり」や「事業づくり」というより、「人づくり」であると痛感しました。HORIBAは、海外M&Aを通じて事業拡大の実績を上げ続けていますが、自ら買収相手を獲得するのではなく、先方から傘下に入りたいという申し出がほとんどのようです。信頼感、ブランドがなければ、あり得ないことです。

ただ、その信頼やブランドの根幹にあるのが「人」ということだと理解しました。世界から多様な人財が価値を共に創るためには、それぞれが自分の「柱」を立てるということも重要であるというご指摘が印象に残りました。

それから、経営者に必要なものは「ツキ」。堀場会長が社長として経営トップに就任した1992年から会社の売上は約5倍、営業利益は約11倍へと成長しています。


でも、それは自分ひとりでできたことではなかった、と堀場会長はおっしゃります。そのお話をお伺いして、その「ツキ」とは「人」との関係だなと感じました。運命とは決まったことではなく、「運ぶ」命です。良い運命(ツキ)を運んでくれるのは、「人」でありましょう。

今回は、「東・京都」を拠点とする、設立10年も経たない若輩者の資産運用会社に色々と示唆に富むお話をしていただいた堀場会長に大変感謝しています。ただ、きちんと経営者に「もの申す」ことも大事。

私たちの小さなお仲間たちに、堀場製作所の間接的な株主として、その大事なエンゲージメントの役目を託したところ、見事に私たちの長期投資家の意を経営トップに送ることができた実感しています。どうもありががとう!



企業と投資家の対話が重視される流れになりました。コモンズ流の対話とは、世代を超えて、家族ぐるみで投資先企業との対話に取り組むこと。そんな体感型の対話に目指しています。

今回のフェスタには色々な登壇者のご協力のおかげで盛会なイベントとなりました。パネル・ディスカッションにはコモンズ30ファンドの10年プレイヤーであるシスメックスにもご協力いただき、大変感謝しております。投資先企業で、買付初日から保有期間中に株価が最も上昇(約14倍)で、コモンズ30ファンドの運用パフォーマンスに大きく貢献いただいた会社です!


また、コモンズ30ファンドの社会起業家フォーラムを通じてご縁をいただいている社会起業家である深尾昌峰さん、鬼丸昌也さんにも登壇いただき、新しいお金の流れをつくりには「変人」が必要であるということも教わりました!w。


これら、コモンズ10周年フェスタ【京都】からの学びの詳細は追々、レポートとして皆さまにご報告させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

さて! 4月6日(土)は、東京でコモンズ10周年フェスタを開催します。 是非とも、お越しくださって、コモンズ投信の「コモン・グラウンド」を体感してください。楽しみにお待ちしております!






2019年3月18日月曜日

『10周年。コモンズ投信が大切にしてきたこと』4.寄付という未来への投資

シリーズ第4回目は「寄付」についてです。

まずはこちらの映像をご覧ください。


<2009.10.6 社会起業家フォーラム 皆さんの声「the VOICES」>


2012年第3回コモンズ社会起業家フォーラム
10年前、生まれたばかりの小さな会社が毎年11人の社会起業家を世の中に紹介するという挑戦を始めました。
昨年10月で第10回目を迎えたコモンズ社会起業家フォーラムです。
これまでに100名を超える社会課題に取り組むリーダーたちが登壇し、7分間スピーチのバトンを繋いできてくれました。
社会起業家のスピーチを楽しみにご参加くださった方の数はのべ1500名を超え、その中でたくさんの出会いや新たなるアクションが生まれました。

2018年第9回社会起業家フォーラム登壇者
 ◇◆◇

コモンズSEEDCap
マドレボニータ
社会起業家フォーラムと同じく寄付のしくみコモンズSEEDCapも創業時から続いています。
毎年お仲間のみなさんに、過去を含めたフォーラム登壇者3名の中から、当社が受け取る信託報酬の1%相当を寄付し、1年間広報活動などで伴走させていただく1人を決める選考プロセスに参加いただいてきました。
寄付のしくみSEEDCapという新しい金融のあり方への挑戦は、創業当時から始まっていたのです。



視覚障害者柔道を応援!
また、ザ・2020ビジョンの誕生と共に、新しい寄付のしくみPOINTもスタートさせることができました。
障がい者スポーツの関連団体を応援することで、真のダイバーシティーについて、お仲間のみなさんと共に考え、見慣れた世界に新たな発見をする機会に恵まれてきました。


そして、コモンズのお仲間のみなさんは長期投資家です。
長期的な視点をもって、「より良い明日」を願い、未来を信じてお金を動かせる人たちの集まり。長期的視点で企業に投資し、対話し、成長をじっくり待つ力があります。
同様に、寄付先にも寄付を渡すだけでなく、その後を見守り応援する姿勢があり、そんなお仲間のみなさんの存在に、わたしたちコモンズ投信も多くの勇気をいただいてきました。
2016年12月リオパラメダリストとくつろぎXmas

投資も寄付も本業。
投資を「将来の経済的リターンを望むもの」とする一方で、寄付は「未来への投資。次世代の未来に社会的リターンをもたらしてくれるもの」と考え、この先も続けていきます。

次回に続く

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10周年コモンズフェスタ
3/16京都、4/6東京、2都市で開催される10周年コモンズフェスタ。投資先企業の豪華なゲスト、お客さま、寄付先の皆さま、社会課題に立ち向かうチェンジメーカーが一同に会する1年に1度の大イベントです。大人気こどもトラストセミナーも同時開催!ご家族・ご友人もお誘いあわせのうえ奮ってご参加ください!

◆メインイベントの詳細・お申込は< こ ち ら >から(特設ページ)

◆懇親会のお申込
【京都】https://commonsfesta10thkyoto.peatix.com/

【東京】https://commonsfesta10thtokyo.peatix.com/

2019年3月13日水曜日

志のベクトルが合う運用プラットフォーム

おはようございます。渋澤健です。今度の土曜日(16日)は、いよいよコモンズ10周年フェスタを京都で開催します。大勢の方々とご一緒できることを楽しみにしていますので、是非ともご一緒させてください! 4月16日は東京でも開催します!

さて、先週のブログ でコモンズ投信の構想の起源は、これからの金融業界の「ブティック化」であるという未来像をご紹介しました。今回のコモンズ投信の起源を遡ってご紹介する渋澤シリーズでは、それを具体化させようという試みであった「プロジェクトVECTOR」について記憶を解きほぐしてみます。

2003年。これからの金融業界のあり方について同じような問題意識を持つ同志を募り、「運用プラットフォーム」の構想を練り始めました。ただただ販売親会社が「売れる」ファンドを運用する運用機関の職員という立場ではなく、「良い」ファンドを運用するプロのファンド・マネジャーを支える構想です。

会社に縛られることなく、運用プラットフォームと投資顧問業契約を結ぶ関係で、ファンド・マネージャーが自身の信用、実績やブランドを養成できるような存在が業界で必要であると感じたからです。つまり、良いファンド・マネージャーが独立するハードルを下げたかったのです。

我が国の資本市場においては、活性化が望まれるが、年金等の機関投資家のパッシブ運用化が進んでいることもあり、投資主体は多様性に欠け、市場の厚みがなくなってきている。魅力ある資本市場となるよう新たな投資の担い手の育成が急務である。
  
我が国の資産運用の世界を見るに、大手機関投資家の一般勘定、大手証券会社等の系列投信・投資顧問業において運用が行われることが主であり、優秀な人材を主役として健全な運用を行い、社会に貢献する独立系運用機関の創業は稀である。「欧米人と日本人は違うDNA」とよくいわれるが、違いは人ではなく、実績とインセンティブが一致するような土台の違いであると考える。要するに独立への物理的・心理的障壁が高すぎ、優秀な運用者ための信用創造を支援するようなプラットフォームが不在である。

と当時に作成した書類に私たちの問題意識を表明していました。

また、プラットフォームは販売会社を介さない直販モデルを模索していましたので、独立系投信会社の「創氏」である澤上篤人さんにご相談に伺いました。一緒に訪問したメンバーは、当時「レオス株式会社」を設立していた藤野英人さんでした。

澤上さんは、他の独立系投信会社を立ち上がることを促進されていたので、自社の直販・顧客管理システムを提供しても良いという話にも展開しました。この「お父さん」の存在がなければ、その数年後に複数の独立投信会社が立ち上がることはなかったことでしょう。

私がプラットフォーム投信会社を経営し、藤野さんがプラットフォームに最初に乗るフラッグシップ運用者になり、運用者の「ギルド」というネットワークを仕切るという絵も描いていました。

プラットフォームの基本的な考え方も明示していました。
 個人のエンパワーメントによって多様な視点からリスクキャピタルにアプローチ
 私的利益の追求と公共的価値の創造は一致する
 志のベクトルが同じ方向に向くステークホルダーが不可欠

故、このプラットフォームの仮名は「ベクター投信」でした。

戦略的なポジションにBetterやTallerではなく、Differentになりたい。ナンバーワンではなく、オンリーワンを目指したいという想いを示していました。

Product(商品=投資信託)を通じて、世のありようを変えたい。最小の資本と人で最大の付加価値を付けたい。顧客ニーズを追うのではなく、潜在ニーズを発掘したい。そして、夢中になって楽しむ。このような投信会社の設立を描いていました。

「ベクター投信」の設立の考え方や想いを、現在のコモンズ投信の考え方と比べると、その当時の想いを現在に引き続くことができたなぁと、現在から振り返って当時に作成した書類を目を通して驚いています。

起源の想いに共感し、大勢の同志や仲間たちの共助によってお互いを補い、現在のコモンズ投信を共創していることは、本当に感慨深いです。

2003年の初夏には、構想を実践に進めるために金融庁との意見交換も行なっていました。プラットフォームの考え方は理解できる。ただ、外部の助言者を置く場合でも、業としての責任は投信会社に存するので、会社内部に相愛の運用体制が必要と釘を刺されました。一方、翌年4月から投信会社の兼業規定は大幅に緩和されるというアドバイスもいただきました。

では、規制緩和の様子を観てから進めようという流れになり、「プロジェクトVECTOR」を一旦、棚上げすることにしました。2003年の秋ごろに藤野さんはレオス・キャピタルワークス株式会社に商号を変更し、私募投信や年金資産の運用助言事業を開始します。

自分自身が投信会社を立ち上げることに再び火が付いたのは、2年後の2005年の年末でした。(続く)
2019年3月11日月曜日

金融業界の未来像が起源であったコモンズ投信

おはようございます。渋澤健です。

3月16日(京都)、4月6日(東京)で開催されるコモンズ30ファンドの10周年イベントである「10th COMMONS FESTA~未来を信じる力~」に向けて、コモンズ投信の起源を遡ってご紹介する渋澤シリーズを展開します。

今から16年ぐらい前2003年に、大蔵省時代からの旧知の財務省役人が呼びかけていた日本の小売業の偉人を囲む勉強会で配った資料で、私が見えてきたのは日本の金融業界の未来でした。

日本の小売業の変遷ですが、昭和30年代から始まった「百貨店」・「スーパー」という存在が競争の激化、そしてバブル時代後期から平成時代には「消費の飽和」によってパワーバランスが売り手から買い手へとシフトします。消費者ニーズが多様化し、個性的・低価格・高付加価値など「選択的消費」が求められるようになります。
  
その結果、小売業界は超高級ブランド・こだわり商品専門店・ディスカウントショップ・衣料量販店・コンビニ等、細分化されて行きます。特に私が注目したところは、小売業界で「こだわり商品専門店」、つまり,ブティック店の台頭です。
  
これだ! これが、日本の金融業界の未来像だとひらめきました。
  
仮に、「百貨店」「スーパー」を「銀行」「生保」など既存勢力に置き換えてみました。ビックバンや規制緩和を経て、業界の競争は既に激化していました。それに加え、「消費者」を「投資家」と置き換えると、投資家ニーズが多様化し、個性的・低価格・高付加価値など「選択的投資」が求められるようになり、パワーバランスが売り手から買い手へとシフトする。 


同じぐらいのタイミングで、経済同友会で所属していた需要創造員会が講師としてお招きした(当時)東京大学大学院経済学研究科教授の片平秀貴先生の「顧客の感動が生む新しい経済」というお話にも感化されました。

【企業人モデル】 (旧来の日本企業)       
・力が力を創る、規模の勝負
・社員の集団

【ブランド人モデル】(これからの日本企業)
・顧客と一体化
・先見力、夢を訴える・活力、革新

【消費者が変わっている】(時代の変化)
・価値に敏感になった
・哲学を問うようになった
・対話ができるようになった
・おもてなしに敏感になった

企業人モデルを「大手金融機関」、
ブランド人モデルを「独立系運用会社」、
消費者を「個人投資家」
と入れ替えることができると気づきました。

一般個人の投資家は「消費者」です。
ならば、小売業界で起こっていることは、金融業界でも起こるはず。


このような時代になる。
日本の金融業界も、これからブティック化するはずだ。
そう思いました。
何か、プロジェクトを立ち上げよう。

この数年前に、自分の子どもたちの未来のために始めていた「つみたて投資」が親としての想いと私的活動が、自分の仕事へと転換し始め、その数年後に仲間たちと設立したコモンズ投信の起源は、ここにありました。

でも、独立系の投資信託会社を設立する前に、もう一段階の準備期間がありました。
そのお話は次回に。
2019年3月4日月曜日

『10周年。コモンズ投信が大切にしてきたこと』3.こどもの未来

シリーズ第3回の今回は、コモンズ投信の代名詞ともいえる「こどもとこどもの未来」についてお伝えしていきたいと思います。

親から子、子から孫へと世代を超えられる投資の実現のため、私たちは超長期で保有できる商品を提供しています。
また、次世代育成という位置づけの重要な取り組みとしてこども向けセミナーも実施しています。

コモンズ投信がこどもたちの未来に注力する理由はこちらのエントリーもお読みください
こどもたちの未来に、私たちが今、できること。


上の動画は2013年、こどもトラストセミナー第1回目を記念して制作したものです。
あれから6年。
ヤマトHDのしゃちょうさんへの手紙
これまで多くのこどもたちを迎え、様々なこどもトラストセミナーを開催してきました。
コモンズ投信の寄付のしくみコモンズSEEDCapに賛同して集まってきてくれた社会起業家の先生たちからは、最先端の技術を利用した途上国支援、児童労働によるカカオ栽培、命の誕生、東日本大震災、森林保全、視覚障害者の世界、手話の世界、などなど、わたしたちが生きている世界や社会で起きていることを幅広く伝えていただきました。

シスメックスの工場見学&体験
また、ヤマトHD、ダイキン、シスメックス、セブン&アイHDといった投資先企業に「こども投資家」として訪問し、企業の担当者から仕事の上で大事にしていることを教えていただいた後に、こども投資委員会を開催し「社長さんへの手紙」を書くという企業編も実施しました。
投資や寄付そのものについてのお金の教室も開催してきました。

今まで様々なかたちで開催してきたこどもトラストセミナーですが、第1回目から大切にしていることは一貫して変わっていません。
毎回、参加するこどもたちひとりひとりの中にあるそれぞれの考えを尊重し、引き出し、自分たちの言葉で発表するということです。
こどもたちはこどもたちなりの発想で、目の前にある課題を考え、答えを導き出すことができます
それを繰り返していくうちに、自分たちが暮らしている社会で起きていることを「他人ごと」とせずに、主体的に考え、行動していける人間に成長していけるようになると考えています。

寄付の教室
昨年12月、年末恒例のこどもトラストセミナー「寄付の教室」を開催しました。
冒頭にいつもこどもたちに決まって尋ねることがあります。
「お金持ちってどんなイメージ?」
すると、こどもたちからは「悪い人だと思う」という答えがぽつりぽつりと返ってきたりします。
その理由を聞いてみると、「自分のことしか考えていないから」。
確かに、こどもたちが目にする童話やお話には、意地悪そうな、悪賢そうな、自己中心的な人物がお金持ちとして登場するケースが多いようです。
でも、お金はいいことにもたくさん使えるんだよ、と伝えます。
日本では、こどもと大人がお金の話を正面から話をする機会が少ないので、こどもたちは少しどきどきとした表情になりますが、関心を持って聞いてくれます。
「いいお金持ちを目指してもいいんだ・・・」

お金の教室
犬猫の殺処分を例に出して話をすると、こどもたちは殺されていく犬や猫のことを放っておきたくないと言います。
見学した企業がしている仕事を大切に思って、応援したいといいます。
寄付や投資が、自分たちに代わって社会課題に取り組んでくれている活動(事業)を可能にしてくれていることを知ります。
みんなで少しずつ出し合えば大きな力になり、一人が多くのお金をもっていなくてもこの「応援」は可能だということも知ります。
寄付や投資、お金にはそんな力があることを改めて知ることができます。

こどもトラストセミナーが始まる時間は、いつもこどもたちの表情は不安そうです。
大抵、お父さん、お母さんに連れて来られるケースが多いからですね(笑)。
ただ、こどもトラストセミナーから帰る時にはいつもこどもたちはハイタッチ!
自分たちの頭と心で自分たちの世界を考えることができた!そんな達成感をこどもたちの表情から感じることができます。
最初の頃に参加してくれていたこどもたちの中には、もう大学生になった子も。
先日、中学受験を終えた子もいます。
彼らの中に「未来を信じる力」が育ち続けていることを願いながら、これからもこどもトラストセミナーを開催していきます。

次回に続く。

こども投資委員会
「議題:この会社に投資したいと思う?」

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10周年コモンズフェスタ
3/16京都、4/6東京、2都市で開催される10周年コモンズフェスタ。投資先企業の豪華なゲスト、お客さま、寄付先の皆さま、社会課題に立ち向かうチェンジメーカーが一同に会する1年に1度の大イベントです。大人気こどもトラストセミナーも同時開催!ご家族・ご友人もお誘いあわせのうえ奮ってご参加ください!

◆メインイベントの詳細・お申込は< こ ち ら >から(特設ページ)

◆懇親会のお申込
【京都】https://commonsfesta10thkyoto.peatix.com/

【東京】https://commonsfesta10thtokyo.peatix.com/
2019年2月26日火曜日

良いファンドとは・・・

おはようございます。渋澤健です。ちょっと、春の予兆を感じるようになってきましたね。

さて、今月の中旬の「ニーサの日」(2月13日)にtsumiki証券主催のセミナーでセゾン投信の中野さんと登壇しました。


セミナールームは、有楽町マルイのお洒落なカフェで目の前には新幹線が通過します。100名弱ぐらいのご来場で満員でした。ほぼ全員が現役・若手、そして、半分以上が女性でした。今まで、証券会社や銀行が主催するセミナーでは見たことがなかった風景です。

つみたてNISA」などの後押しもあり、新しい変革の風が業界に吹いていることを感じました!

良いテンポで進んでいるトークセッションで司会役のtsumiki証券の仲木さんが問いかけました。「良いファンドとは何でしょう?」

私は、「アクアパッツァのようなファンドです」と答えました。


我が家ではSTAUBという鉄鍋でアクアパッツァをつくりますが、その鍋が「ファンド」であり、具が「投資先企業」と考えてみましょう。アクアパッツァの鍋のふたを開けたときに、色々な食材がそれぞれの形を保って存在感があり美味しそうですよね。また、それぞれの食材の味もきちんと味わうことができます。そういう意味では、食材の厳選は大事です。

また、STAUBでアクアパッツァを調理すると水差しが必要ありません。調味料は塩だけです。それだけで食材の味が引き立って、本当に美味しい。

このようなファンドが「良い」と思います。きちんと厳選されているので投資先がわかり、それぞれの「味」を楽しむことができて、余計なものが入っていない。

コモンズ投信の基幹ファンドであるコモンズ30ファンドは今年で10周年を迎えました。設定来、このように「シンプル・イズ・ベスト」なファンドの運用にこだわりました。良い「食材」を厳選して使えば、色々と手を加えなくても、美味しいリターンが期待できるのです。

ただ、今までの業界の売れ筋の投資信託とは、ふたが開けられることがあまりなく、「食材」(投資先)があまりはっきりと見えない。そして、見栄えをよくするために、色々な余計なものが混ぜ込まれていました。

また、インデックス・ファンドもシンプルというメリットがあります。ただ、インデックス・ファンドは冷蔵庫の中にある全ての材料をミキサーでかき混ぜたようなもの。美味しい食材もあれば、美味しくない食材も入っている。ただ、栄養分は取れることは間違いないです。

でも、アクアパッツァをミキサーでかき混ぜたら、栄養分は全く変わらずですが、形が全く見えなくドロッとしたスープになって、果たして美味しいでしょうか? まあ、テイストの問題なので、構わないと思う意見もあるでしょうが、私は勘弁してほしいですw。

テイストはそれぞれです。ただ、「良いファンド」には、良い投資先という「食材」の味が引き立っている。これには間違いありません。
2019年2月25日月曜日

<トークセッション>株式会社デンソー「アライアンスに必要なすり合わせの考え方」

コモンズ30塾「企業との対話」~統合レポートを読み解く~株式会社デンソー セミナーレポート

【トークセッション】
杉浦正則さん(株式会社デンソー グローバル戦略部長)
           ×
渋澤健(コモンズ投信株式会社取締役会長)

「アライアンスに必要なすり合わせの考え方」

コモンズ投信会長渋澤健
渋澤   ありがとうございました。今回の統合レポートワークショップは、非常良いタイミングだなと思いました。
と言いますのも、まさに今日の日本経済新聞で統合レポートを取り上げた記事があり、企業の非財務的な価値に目を向けることの重要性が高まっていると書かれていました。今後、さまざまな国際機関が、非財務的な価値に関するスタンダードを作っていくことになるでしょう。
また、それと同時に今、デンソーとアイシン精機、アドヴィックス、ジェイテクトの自動車部品4社が、自動運転の統合制御ソフトウェアを開発する会社を、共同出資で立ち上げます。そのニュースを聞いた時に思ったのは、財務的な価値のところでさえ、違う会社が一緒になるのは結構大変なことではあるのですが、非財務的な価値は数値化できないだけに、さらに大変なのではないかと察するわけです。たとえば企業文化なんてその典型例でしょう。そこをどうすり合わせていくのか。一緒に仕事をしていく以上、そこは絶対に避けては通れないわけです。
そこで伺いたいのが、このように企業文化が異なる複数社のアライアンスをする時、特に非財務的な価値のすり合わせは、どのように行うのでしょうか

杉浦   弊社はここ数年、アライアンスという観点では出資や提携を急激に増やしてきましたが、まだ具体的な成果が出ているものは多くはありません。まさに今は、成果を出すために一所懸命に取り組んでいる真最中です。
ただ、実際にアライアンスを行っていて思うのは、目的を共有しなければならないということです。決して、自社のことだけを考えていたのでは、決してアライアンスは成功しません。これは3社アライアンスでも、4社アライアンスでも同じことで、皆がウインウインウインにならなければならない。
どうしても議論していると、自分たちの目標を達成するために、自分たちの利益のためにと考えてしまいがちですが、これではうまくいくのもうまくいかなくなります。シナジー効果とよく言いますが、一緒になることで、すべての会社が成長していくという視点がないと、アライアンスは成功しません

トークセッションの様子
渋澤   アライアンスを組むのは、やはり時代の変化に対応していくために必要だという認識ですか。

杉浦   そうですね。先ほど申し上げましたように、弊社の技術だけで自動運転に必要な技術要素を全部カバーすることは出来ませんし、ソフトやAIの領域においては、次から次へとスピードを持って、新しい技術を必要としていますので、アライアンスを組むことが必要になってきます
そうなると、企業文化も自分のところに固執するのではなく、やはり少し変えながら、他のアライアンスを組む企業とすり合わせていかなければなりません。良いところは残しつつも、新たな時代に対応するために会社を変えていくという刺激も必要だと思います。

渋澤   これまでの自動車は内燃機関で、ガソリンや軽油で走るというイメージでしたが、これからは電気自動車もどんどん出てくると思います。さらに運転も自動化されていきます。そのなかで、デンソーはどのように変わっていくのでしょうか。

質問に答えるデンソー杉浦さま
杉浦   やはり新しいものをどんどん開発していくしかないでしょうね。これまで自動車は4年、あるいは6年くらいでモデルチェンジしてきました。それに際しては、技術者だけでなく、自動車メーカーや販売店を通じて入ってくるお客様の声だったり、仕入れ先の方だったり、いろいろな方の意見を聞きながら、それをすり合わせていって、少しでも良いものを作っていくという仕事の仕方でしたが、これからはどうも違うかもしれないという感触はあります。
なんというか、ソフトが全てを決めていくとでも言うのでしょうか。すり合わせの工程を省いて、ある時、突然としてポンと新しいものが組み立てられていくイメージですね。そうなると、これまでのように4年、6年という時間をかけて新しいものを開発しているのでは、世の中のスピードについていけなくなります。
iPhoneなんて毎年、新しいモデルが登場しています。もちろん、自動車の場合、そこまで頻繁にモデルチェンジをするわけにはいきませんが、そのくらい変化が早くなっていることは意識しなければならないでしょう。
ただ、スマートフォンが壊れても、恐らくそうそう使っている人の命に関わるような問題にはならないと思うのですが、自動車の場合、走っていたのが急に停止してしまうとか、別な方向に行ってしまうということが起こった時、下手をすると乗っている人の命に関わる重大な事故を引き起こす恐れがあります。なので、開発スピードはもちろん大事なことですが、同時に品質をいかに引き上げていくかということも、重視していく必要があると認識しています。

渋澤   おっしゃる通りだと思います。今日はどうもありがとうございました。

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2019年2月20日水曜日