【エル・システマ 第9回 エル・システマ 子ども音楽祭in相馬】〜第14回コモンズSEEDCap応援先 最終候補者応援レポート〜

昨年11月に続き、 第14回コモンズSEEDCap最終候補であった一般社団法人エル・システマジャパン 菊川さんの応援報告です。


3月は、コモンズ投信社員内で今年エル・システマジャパンの応援リーダー 総務部 小森とソーシャル・エンゲージメント・リーダー 馬越が、福島県相馬で開催されたコンサートに伺いました。
以下は、小森の訪問レポートです!
ぜひご覧ください!

🎼エル・システマジャパン🎼
2024年3月23日(土)24日(日)相馬市
参加者:馬越、小森(報告)

イベント名:第9回 エル・システマ 子ども音楽祭in相馬
主催:エル・システマジャパン
共催:相馬市、相馬市教育委員会
開催場所:相馬市民会館 大ホール(約900名)
出演:相馬子どもオーケストラ&コーラス、相馬市立中村第一中学校吹奏楽部、
相馬市立中村第二中学校吹奏楽部、相馬市立向陽中学校吹奏楽部

♪2日間の様子

初日は3校の中学校合同の吹奏楽部による行進曲で華やかに幕を開け、相馬こどもコーラスのきれいな歌声、美しい旋律、懐かしい歌が振り付けと共にホールに響きました。
幕間に曲についての紹介や、司会の田添さんによる出演者へのインタビューもあり、色とりどりのストーリーが語られました。

     
2日目は相馬子どもオーケストラによるヴィラ=ロボスの神秘的な曲から始まり、ビゼーのカルメン、アンコール曲まで「ラテン」がテーマのわくわくするような曲目でした。

とても難しい8分の11拍子の曲を練習するのに、コンサート・ミストレスが11拍子のメトロノームをアプリで作ってしまったエピソードも披露されました。
また、ライデンのセレナーデ4曲では、12歳の小学生が指揮者となり、優しく力強く、全体を堂々とまとめていました。

最後の演奏は恒例の相馬盆歌で、太鼓にコーラスに観客の手拍子で、賑やかに2日間の音楽祭が締めくくられました。

♪イベント感想など

なんて素敵な演奏そして歌声でしょう。
音楽の楽しさと豊かさを感じるコンサートでした。
相馬は、東日本震災後2012年に学校への楽器支援から始まった日本で最初のエル・システマの活動拠点です。
そのため、現在では一部のメンバーが成長してオーケストラを支える側になったり、長年練習して複数の楽器を弾けるようになったり、大学の声楽部に進学するメンバーも出てきたのだそうです。
楽しいだけではない時間を乗り越えてご自分の進む道を見つけたことはすばらしいですし、大いに後輩メンバーの目標にもなっていることでしょう。

ところで、菊川さんは、開会のお話で、ずっと打ち込んでやり続ける子ばかりでなく、そういう子と、それほど熱心でない時期があってもやっぱり音楽が好きで続ける子の両方がいることを受け止める場であることをはっきりとおっしゃいました。


多様性が本当に尊重されていて子どもが自分でいられる場所として存在し、平和な世の中を作ること。
子ども団員やそのご家族、熱くあたたかな先生方、多くの関係者が集まって、目指してきた方向へとだんだんと育って根付いてきている雰囲気をこの会場で感じました。

終演後のセレモニーでは、今回で子どもオーケストラを卒業する6人のメンバーより、小学校の頃から練習して弾けるようになった楽器のことや、毎週の練習は大変な時期もあったけどみんなと続けて良かったこと、形は変わってもかかわり続けたいとスピーチがありました。
子どもにとっての「10年」は濃く、人生の大半でもあります。


菊川さんをはじめ大人達からも、成長を見てきたメンバーを精一杯送り出したい気持ちだけでなく、本当に色々な思いのあふれる時間になりました。

最後に、このたびも感動の音色に触れる機会を頂きましたことに心より感謝申し上げます。
長くエル・システマジャパンの活動を支えてきたスタッフ 加藤さんと。

大イベントが終わってほっとされた笑顔の菊川さんと小森

      
次回、7月15日に東京・代々木オリンピックセンターで開催される相馬、舞鶴のメンバーが共演するコンサートが今から楽しみですが、以下、イベントもぜひご注目ください。

日本合唱指揮者協会「子どもフェスティバル」

6月16日(日) 時間未定 会場:北とぴあ(北区)

インクルーシブをテーマにした合唱イベントへの出演

8月23日(金) 時間未定 会場:みなとみらいホール小ホール(横浜)

東京子どもアンサンブル 第2回クリスマスコンサート

12月25日(水) 夜の公演(午後からリハーサル)

会場:Hakuju Hall(渋谷区)

詳細は団体のサイトにて、随時発信されていく予定です!

https://www.elsistemajapan.org/