投資には、やはり求めたい+α(アルファ)

おはようございます。 渋澤健です。

日曜日の日経ヴェリタスは「ここが変だよ 日本株」という特集を組みました。日本企業の稼ぐ力は向上しているのに、上場企業のPBR(株価純資産倍率)が解散価値(1.0倍)を若干上回る1.4倍に留まっています。米国上場企業は3倍強で、ブラジルの1.8倍より見劣りするという結果になっています。

脱・万年割安へ向けて、日経ヴェリタスは3つの処方箋を提案しています。つまり、下記の三つの「変」を是正すべきということです。

・投資家編(変)
・企業編(変)
・制度編(変)

日本株式のホームマーケットを形成する母国の投資家が短期志向、および、パッシブ運用(インデックス型、ETF)に偏っていることがひとつの「変」です。

しかし、コツコツと長期的に積み立てる長期投資は、物静かに、確実に増えている感じがしています。土曜日には横浜銀行の横浜駅前支店で開催されたセミナーの講師を務めましたが、「つみたてNISA」が始まったことで、若手・現役世代の参加者が多く、また半分ぐらいを女性が占めていました。

数年前の銀行支店が開催する投資セミナーと比べて、あきらかに聴講者の層が広まっているのです。まだ市場規模と比べると「微力」な存在です。しかしながら、「微力」な存在が積み上がれば、市場の原動となる「勢力」になることに間違いありません。

一方、長期投資の運用コストが安いことだけに着眼する投資家が、ETFやインデックスファンドばかりを好む傾向があります。運用コストが安いことは投資家にとってメリットであることに全く異論ありませんが、結果的に、「よい」会社にも、「よくない」会社にも、「悪い」会社にも、全てに投資していることを認識していただきたいです。

会社の良し悪しを選別しない投資家は、市場の役目の一つである価値発見機能に参加していないことになります。メリハリが効かない資本市場で、ただただ時価総額が大きい会社へ多めに投資金が投入されることになります。

そもそも「よくない」「悪い」会社に自分の大切なお金が使われていることが構わないのでしょうか。私だったら、気持ち悪いです。

また、ETF・インデックスファンドの+α(アルファ)はゼロであるということも理解していただきたいです。α(アルファ)の重要性について、投資信託の選別ではあまり一般的に取り上げていられませんが、私が20年前に勤めていたヘッジファンド業界ではファンドを選考する際では常識でした。

α(アルファ)とは超過リターンのことを示します。つまり、市場が±0%の時に、分析対象となっているファンドの運用パフォーマンスにはどれくらいの超過リターンがあるかを示す数値です。

究極のアクティブ型ファンドとは、市場の感度の数値であるβ(ベータ)が0(無いという状態)で、α(アルファ)がしっかりと取れていることです。このようなファンドは、市場全体の動きに関わらず、絶対的なリターンが期待できるファンドとなるので、ヘッジファンドがもともと目指すところであります。(でも、実際は、それが出来ていない場合がほとんど。)

ETF・インデックス型ファンドのβ(ベータ)は1.0です。市場が1%上昇すれば、ETF・インデックスは1%上昇し、市場が1%下落すれば1%下落するという関係です。β(ベータ)が1.0から0.0に向かうほど、市場の感度が下がるということはリスクが減っているということになります。一方、1.0以上になると市場の感度が高まり、つまり、レバッレジがかかっている状態でリスクが高まっている状態を示します。

つまり、ETF・インデックス型ファンドの安価な信託報酬が買っているものは、αが0で、βが1.0のファンドです。一方、アクティブ型ファンドが目指すのは+α(超過リターン)があること、そして、そのリターンの源泉は市場上昇の動きではなく、むしろ、リスクを控えている、βが1.0より低いことです。そのために、アクティブ型ファンドの信託報酬を支払っているのです。

もし、アクティブ型ファンドにα(アルファ)がなくて、β(ベータ)も1.0以上であれば、ETF・インデックス型ファンドと比べて高い信託報酬の価値がない。そのような判断になります。

ちなみに、信託報酬を差し引いた後のコモンズ30ファンド(分配金再投資)の運用パフォーマンスをTOPIX(配当込み)と比較した場合、ファンド設定来の9年間のα(アルファ)は約4%でβ(ベータ)は約0.8です。市場と比べてリスクを控えながらも、しっかりと超過リターンの実績があります。

これは、将来の実績を保証するものではありません。ただ、そのような過去の実績があるということは、今までコモンズの「お仲間」から頂戴した信託報酬に値する仕事をしてきたことになります。

企業編(変)や制度編(変)についても言いたいことありますが、ここでは今日は、これまで。

ご関心があるようでしたら、日経CNBCの火曜日21時30分(水曜日20時30分に再放送)から放送される日経ヴェリタストークをご覧ください。私がコメンテーターとして登壇する予定で、たぶん、このあたりについても質問があるはずです!

ダイバーシティを歓迎するコモンズ

おはようございます。渋澤健です。

つみたてNISAが今年から始まってから、コモンズ投信では女性の口座開設が増えている傾向があります。草食投資隊のフェイスブックページへのリクエストも同じく、女性が増えているように思います。

コモンズ投信を設立した当時では投資信託の口座開設は男性の方が多く、女性はどちらかというと「投資」への関心が高くない(もしかすると、「投資」を警戒?)していたイメージがあります。

しかしながら、少額でもコツコツとつみたてる長期投資が、将来への余裕資金とつながるという考えが日本社会で浸透し、また、つみたてNISAという税優遇によりお得感が高まっているから女性の関心度が高まっているのかもしれません。

いずれにしても、ダイバーシティは大歓迎です!

口座開設してコモンズの「お仲間」になっていただいているので、ご都合が許すようでしたら、是非とも、コモンズのセミナー等にもご参加していただきたいです。
6月22日(金)にはコモンズ30ファンドの投資先である味の素のダイバーシティ経営について学びます。女性「の」活躍ではなく、味の素では女性「も」、男性「も」、若い人「も」、シニア「も」、外国人で「も」活躍する働き方により、食品業界において「世界グローバル・トップ10」を目指しています。

今回のセミナーは、第4回コモンズSEEDCapが応援したマドレボニータ吉岡マコさんも登壇していただきます。ボストンのフィッシュファミリー財団が企画しているJapanese Women's Leadership Initiativeのプログラムに参加されたばかりなので、米国仕込みのダイバーシティについて色々とお話しをお伺いできると期待しています。

「残席わずか」とのこと。ご関心あれば、是非、お早めにお申込みください!

https://www.commons30.jp/seminars/detail/652

どうぞよろしくお願いいたします!

企業のチャレンジを応援するコモンズ30ファンド

おはようございます。渋澤健です。


先週の木曜日(10日)に、コモンズ30ファンドの投資先であるベネッセホールディングスの2018年3月期決算説明会に数年ぶりに出席しました。2016年10月に就任された安達保社長が、丸一年、経営トップとして指揮を執った1年(2017年度)の定点観測となるよい機会でした。


前回、当社の説明会に出席したのは2014年7月に発覚した個人情報漏えい事件後の10月末に開催された2015年度第2四半期決算説明会でした。その会場で私は原田前社長へ社員の様子や意気込みについて質問し、また、コモンズこどもトラストをお子様のために設けていらっしゃる親御さんから預かったメッセージを届けました。


前回と今回の違いで印象的だったのは、説明会および質疑応答を終えたときの対応でした。原田前社長はさっさと退場して会場から去ってしまったので、預かったメッセージは会場に残ってご挨拶してくださった福原前副社長へ手渡ししました。


今回は、安達社長、小林副社長の経営トップのお二人は会場に留まり、立ち寄った参加者の挨拶や質問に丁寧にお応えしていました。経営トップのコミュニケーションが社内外に著しく改善していることは一目瞭然です。


漏えい事件の後に何回も原田前社長との面会をお願いしましたが、結局、実現することがなかったです。一方、安達社長の場合、就任されてからちょっと時間を空けてから面会を申し込んだところ、就任後の8カ月後に実現し、経営戦略のお考えをお伺いする対話を通じて会社の状態が改善している感触を得ることができました。


漏えい事件はマスコミで大きく追及され、「進研ゼミ」の会員数が激減するなどコモンズ30ファンドが目指している「持続的な価値創造」に適しているかという疑問は社内外でも上がりました。しかし、原田前社長との面会は叶いませんでしたが、他の幹部や社員との対話を続けていた私が着眼したのは、「まだ、社員の目は死んでおらず意気込みがある」という「見えない価値」でした。


会社(そして、やる気ある社員)が苦しんでいるときこそ、一緒に踏ん張ることができることが長期投資家として要だと思います。会社が苦しんでいるときは株価も反応して下落していますので株主(投資家)も苦しみを感じます。しかしながら、その会社の「持続的な価値創造」の可能性が、対話を通じて、失せていないという判断と下すことができれば、逆に、長期投資家は割安な状態で会社の株式をコツコツと積み増すことができます。


2017年度のベネッセの業績は、4年ぶりの増収、かつ5年ぶりの増益でした。大雨の後に地を固めることができたので、これからは守りから攻めへと転じている経営の意気込みを感じました。


国内事業の確たる回復、海外事業のテコ入れ、ベルリッツの構造改革による回復の見通し、介護の安定成長、そして、M&Aなどで「第3の柱」の創出する航海図を描いていました。第1の柱である教育領域においては、競合と比べてコンテンツの質の自信を感じることができて心強かったです。


また、第3の柱となるM&Aの財源を確保するために、会社として初めて減配を示しました。高配当はベネッセの株式保有の魅力のひとつでもあるので、市場の第一反応はネガティブであると思いました。また、創業家の意向を丁寧に考慮する必要もあったと思います。このような戦略的な減配の勇断を下した経営に私は感銘を示し、質疑応答のときの質問で敬意を示しました。


ただ、M&Aの対象は500~1000億円の事業となるようなので、確立した事業の会社が想定されます。そういう意味で、市場価格と比べるとプレミアムを支払うほどの成長が見込める事業になるのか、ベネッセが入ることによって支払うプレミアムに見合うバリューアップの期待の想定について質問しました。


安達社長は「とても良い質問」と返していただき、単独の案件ではなく、安定的な事業をコアとして、いくつかを買う選択肢もあると答えていただきました。また、例えば事業承継の場合だと、比較的に割安な状態な買収することができるという考えも示しました。つまり、プレミアムを払ってでも、一発で買うということだけが選択肢ではないということです。また、ベネッセの経営ノウハウ、顧客ベースからのシナジー効果が期待できるとのことでした。


この経営戦略に果実があるかは、現在からは見えない未来です。しかし、見えない未来にチャレンジする企業は、持続的な価値創造の可能性が高い企業であると考えます。コモンズ30ファンドは、しっかりと対話に応じてくださる投資先企業のチャレンジには引き続き末永く応援することを目指して参ります。


漏えい事件の後、あれほど追求していたマスコミ陣が、どのように減配のニュースを取り上げるかと思って、次の日の新聞をめくったところ、何も掲載されていませんでした。改善に努力している会社経営は、ニュースにならないのでしょうか? と、思って、今回のブログは長文になりました。早朝から失礼いたしました。

コモンズBabyプロジェクトスタート!


(2010年5月 コモンズレター巻頭メッセージより)
日本初、「こどもトラスト(日本版チャイルドトラスト)」を開始!
コモンズは、世代を超えた長期投資ファンド「コモンズ30 ファンド」を運用・販売しておりますが、この度、英国にて2005年から導入された公的制度である「チャイルドトラスト」の考え方をベースとした『こどもトラスト』を、6 月1 日より、日本で初めて投資信託を活用したサービスとして開始いたしました。
私たちのこの取組みは、
①日本の長期的なテーマである少子化問題に対し、政府の政策(子ども手当等)に頼るだけではなく、民間からのイノベーションを展開していく。
②先進国の中では遅れていると言われる日本の投資教育に対し、資本主義の本質的な視点である「社会における企業の価値について」の考察を広めていく。
③親子という視点で、長期的な資産形成の認識を高め、世代間の富の分配に貢献したいとの思いからです。是非、お問い合わせを。 
                             代表取締役社長 伊井哲朗

こどもトラストがスタートして8年、コモンズ投信における未成年口座の割合はなんと6人に1人。こどもトラストからスタートされたお子様が成人を迎えた、といった嬉しい報告もいただけるようになりました。

2010年のこどもトラスト口座のスタートに続き、2013年からスタートした"こどもトラストセミナー”も、社会課題を学ぶコンテンツから、今ではお金や投資について学ぶコンテンツ、さらには投資先企業を訪問するツアーの開催まで、成長させることが出来ました。

そして今回、新たなプロジェクトをスタートします。
名づけて「コモンズBabyプロジェクト」。

これまでの取組を通して私たちが得てきたものは、新たな想いにつながっています。

「お子さまの教育資金作りはとにかく早く始めて長く続けることが大事だからこそ、その重要性をもっと訴えていきたい」
「こどもの未来に思いを馳せ、一生懸命子育てをする親御さんの何よりの味方になりたい」
「未来を担うこどもたちが、より豊かで夢のある人生を送って欲しいと願うすべての大人たちが関われるこどもトラストでありたい」
つまり、「こどもトラスト」は未来志向によって生まれる希望を実現するツール(手段)でありたいと思っているのです。

その第1弾として、0-2才のお子さまが資産づくりを始められた場合に、そのお子さまの健やかな成長を助けるものや精一杯子育てをするお母さんやお父さんが笑顔になれるようなプレゼントをご用意する企画をスタートさせました。

「コモンズBabyプレゼント」

そして、冒頭のイラストは、8年目を迎えたこどもトラストを上記のような想いでより進化させるための今回のプロジェクトのために、イメージをお伝えしてデザイナーの上村実生さんに新しく作っていただいたものです。

==以下、上村さんからのメッセージの引用==
生まれて来てくれた赤ちゃんへ贈る「ギフト」。
投資という形で社会に贈る「ギフト」。
社会から巡り巡って戻ってくる「ギフト」。
ご家族の未来への「ギフト」。
それらを表現したいと思い、
赤ちゃんを取り巻く社会(=世界=地球)ごと、
リボンでくるんでみました。
======================
「ギフト」に込められた様々な想いは、私たちがこれからのこどもトラストに込めた想いそのもので、私たちもとても気に入っています。

今回のプレゼント企画を皮切りに、様々な企画・イベントも行っていくつもりです。
多くの方にこのプロジェクトをお届けしていきますので、どうぞよろしくお願いします!









投資家・村上世彰氏×コモンズ投信会長・渋澤健 @こどもトラストセミナー ~親子で学ぶお金のお話~第1回

こんにちは。
こどもトラストセミナーを担当している馬越です。
4月1日、投資家村上世彰さんをお迎えしてこどもトラストセミナーを開催し、小学校4年生から大学4年生までの次世代を担う若者たちが保護者の方々と参加してくださいました。
下記の内容で3回に渡ってご報告させていただきます。

1回目は 村上さんとコモンズ投信会長渋澤からそれぞれお話させていただいたこと
2回目は 村上さんと渋澤の対談
3回目は 対談の横のスペースで、こどもたちが4つのお金の使い方について考えて、その後大人たちの前で発表したこと。
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【第1回 村上さんとコモンズ投信会長渋澤からそれぞれお話させていただいたこと 】

馬越:お金もちっていい人だと思う?悪い人だと思う?

冒頭、司会を務めた馬越がこどもたちにこんな質問をしましたら、答えが次のように返ってきました。

こどもたち:どっちもだと思う。
悪い人というのは。。。
:(お金で)ずるをする人は悪い人
:お金を悪いことに使う人は悪い人
:威張っているような人は悪いイメージ

良い人というのは。。。
:お金のないこどもたちに投資している人はいい人
:人のために使える人はいい人だと思う

実はコモンズ投信がいつも開催しているこどもトラストセミナーでは、「お金もちになろう!」とこどもたちに呼びかけています。

いい使い方ができるお金持ちに。

馬越:さ、そのために、お金のプロの大先輩のお話を聞いてみましょうね。

まずはコモンズ投信会長 渋澤からお話させていただきました。

渋澤:みなさん こんにちは!渋澤健といいます。
コモンズ投信という会社を10年くらい前に仲間たちと作りました。
今日はお金のことをみんなと一緒に考えます。

さて銀行。銀行ってどんなところ?

こどもたち:お金を預けるところ お金を借りたりするところ

渋澤:(写真を見せて)これは第一国立銀行。 

日本で1873年にできた日本で初めての銀行。
明治維新から6年目にできた会社。

さて、このおじさん知ってる?
この人の名前は、渋沢栄一と言います。

実はぼくのおじいさんのおじいさん。
日本初の銀行を作った人です。

この時代にしては、初めてのもの。
これまでなかったものを作り出す会社をベンチャー企業といいますが、そう、この
時代、銀行もそれまでにはなかったものですから、ベンチャー企業でした。
ひとりひとりの小さなお金、それは一滴の水のようなものかもしれないけれど、それ
が集まればやがて大きな大河となる、大きな力となる。
渋沢栄一はそんな考え方をしていました。

じゃ、ここでお金について考えてみますよ。
お金ってどこから来るんだろう?

こどもたち:お金を作っている工場。日本銀行とか?

渋澤:そうだね、お金って木になっているものではないよね。土に植わっているものでもないよね。
さっき「日本銀行」って言っていたけれど、それ、どうして知っているのかな?
本で見たの?すごいね。

実はお金には「成長」というものが必要です。

小さなお金がいずれは大きくなる、そんなイメージ。
そのためにはお水、お日様が必要だね。
そうしたら、その木にやがて例えばリンゴがなる。
リンゴが食べることができるようになる。

ではみんなにあてはめてみるとどうだろう。小学校に行って、中学校に行って、みんなが成長すると、いずれは外で働いてお金を稼ぐことができるようになる。

お金というのは、印刷をしている日本銀行からやってくるように思えるけれど、みんなが誰かのためになるような仕事をして、そうやって働いてはじめて、みんなのもとにやってくるんだね。

さてここにあるピギーちゃんの貯金箱。
これは特別な貯金箱です。
4つ穴があいているんだよ。
これは将来のための貯金箱。

渋澤:みんなはお金がたくさんあったら何が欲しいの?

こども:

渋澤:本?勉強の本に「使う」の?すごいね!では「貯金」ができたら何が欲しい?

こども:ゲーム

渋澤:そうだね!
さて、「寄付」は。。。これは、だれか困っている人たちを助けるためのお金の使い方なんだ。
「投資」は。。。実はここは、これから出てくる村上先生が得意なところ。
後でお話を聞いてみようね。

渋澤:この写真をみてください(下の女の子の写真)。
シスメックスという血液検査の機械を作っている会社にこどもトラストセミナーで昨年夏、みんなで行くことができたんです。


渋澤:この女の子の夢はお医者さんになること。
実はお医者さんになるための勉強にはお金がたくさんかかります。
だからこの女の子のお母さんは、「じゃ、お金を増やしておかなきゃ!」ということでつみたて投資を始めることにしたんです。
それでコモンズで投資を始めてくれたこともあって、このシスメックスでのこどもトラストセミナーに参加してくれました。

渋澤:次のこの写真ではこどもたちが会議をしていますね。
実は、みんなコモンズ投信を通じての株主さんなんですよ。
だからみんなでこの会社を応援(投資)し続けるべきかどうか話し合ってみることにしました。
で結論。
シスメックスは血液検査のための機械を作っている会社なので、病気の人にとって大切な会社。だから応援しましょうということになりました。
こどもたちでも企業の人を応援する力があるんですよ。

さて、ここで村上さんにバトンタッチしますね。


村上:こんにちは。村上です。
ぼくは、18年前に渋澤さんに初めて会いました。
今日はお金のお話をしてみますね。

ここに来ている人たちは投資信託に積み立てているということなのかな??

みんなにまず最初聞きたいのは、投資信託でお金が増えたら何に使いたいんだろ?

こども:自分が病気になって困った時かな。。

村上:それもいい考えだね。ぼくはね、使うのが大嫌いで、貯めて増やすことが大好きなんです。

村上:さてぼくがこどもの時のことをお話ししますね。
うちの父親母親というのはとても面白い人で、比較的裕福といえる家に育ったのですが、お金は早いうちから持たせてやろうという考えの人たちでした。
だから自分が2歳ころから、税金がかからない範囲の当時の金額、年間11万円の金額を両親はぼくに渡す形で、ぼく名義の株を買っていました。
7,8歳のころには、元手70万円くらいで、売ったら2~300万円の価値になる株をもっていました。
そして9歳のころには、10年分のお小遣いとして100万円を父親からもらって、その時初めて自分で(選んで)株を買いました。
サッポロビールの株です。
父親が飲んでいたビールだからその株を買いました。

一株200円の株を2000株くらい買いました。
5~60万円くらいの株を初めて自分で買いました。
それが大学のころには億単位になっていました。
1960年~1980年の間は、毎年株が20%をあがっていきました。
高度経済成長率の倍ぐらいのスピードで株の値段があがっていった時代だったのです。
みんなは日経平均ってきいたことがあるかな?
株の価値を示す数字が20年で10倍~20倍になったという数値を示しました。
ぼくがかしこかったわけではなく、当時は、ずーっと持っているだけで、30万、40万円っていうお金を投資していくだけで、自分が大学を卒業するころには億単位のお金をもっていることになったのです。


その後ぼくは20年間お役所勤めをしました。
その間は株を売って不動産を山のように買いました。
1億円が10億円になってしまうそんな時代でした。

そしてこの15年くらいは増えるどころか減ってしまうこともある時代になりました。
でもそこで渋澤さんに会ったんですけれど、渋澤さんは、やっぱりつみたて投資がいいといいうのです。
ちょっとずつ買って増やしていくやり方を(みなさんに)勧めてくれています。
そして(コモンズ投信は)今、日経平均よりいい成績なんですね。

ここでみんなにはちょっと難しいかもしれませんが、ぼくの(投資の)話をしますね。
ぼくはちょっとずつ買うという投資ではなく、多くの株を買って、その会社の経営者がちゃんと会社を運営していないと思ったら、株主として経営者を変えることができるくらいの大きな投資をして、株をもっていました。
で、さっきお金持ちは悪い人なんじゃないかという話がみんなの中でも出ましたが、ぼくは世の中で一番悪い人のうちのひとりだと言われるようなこともありました。

僕のファンドは順調だったので、どんどんお金を預けてくれる人が増えて、使いきれないほどのお金が集まってしまいました。
そして、ちょっと事情があって、僕は人のお金を集めるのを止めました。
一生懸命みんなのお金を増やすことに自分の人生をかけていましたが、今はそれをやめてしまいました。

しかし一方渋澤さんは、みんなのお金を集めて、将来みんなが幸せになるためにみんなのために増やそうと一生懸命やっている。
どの投資がよくてどの投資が悪いってことはぼくはあまりないと思うんですよ。

それより一番やってはいけないことは、渋沢栄一さんも言ってましたけれど、お金がぐるぐる循環していくことが一番いいことで、どこかに使われずに留まってしまうこと、それがわたしたちの経済をだめしてしまうことなんです。

だからぼくは、例えば10年くらい前にリーマンショックというのがあってみんなのお金がすごく減ってしまって困っていたのだけれど、ぼくはお金をたくさん持っていたので、運営が行き詰まった介護施設とかをいっぱい買ったんです。
そこには裕福なおじいさんおばあさんが住んでいました。そして老後にお金を使わずにまだ貯めようとしていました。だからぼくは言ったんです。お金をもっとつかってくださいって。日本のためにね。


1990年、アメリカの企業の根本となる総資本は約600兆円、日本は約200兆円。
そして当時の株の価値はアメリカも日本も約5~600兆円。
でも今は、アメリカが2400兆円くらい、日本は5~600兆円と変わらず。
一方、企業が貯めて持ち込んでいるお金は、日本はなんと400兆円以上。お金を使ってないんです。
これが日本経済をだめにしている。

コモンズ投信で増やしたお金をたまにはおもちゃを買うのに使ってもいいんですよ。
なぜならおもちゃが売れれば、その会社はまた新しいおもちゃを作ることができる。
またはその会社に働いている人に給料が支払われる。

またはお金をある程度貯めてぼくのように投資家になってもいいかもしれない。
お金を貯めてもいいんです。
でも何かに使わないと。
お金っていうのはぐるぐるぐるぐるまわって初めて、社会を幸せにすることができるんです。
みんなが貯めるぞ~っていうのはいいんです。
お父さんたちとコモンズ投信でこうやって投資して貯めるのもいいんです。
貯めたり増やしたりした後、それで何ができるかなあと(使うことを)考えるのが大切なんです。

ここにいる人はコモンズンズ投信、どれくらいやってるんですか?
3年以上の人?あっ、けっこういるんだ~。
よかったですね。やっていて。
ぼくはもっと上がると思いますよ。
ぼくみたいな人間がもっと出てきます。
なぜなら、今は政府自体が、そんなにお金を貯めこんではいけないよ、もっと株主を大事にしないと呼びかけてます。

さっき渋澤さんのお話にも出てきたように、企業に行ってもいろいろとお話が聞けるようになりました。

企業にはプロ経営者も多く出てくるでしょう。
そういう意味では、日本の経済はよくならないかもしれないけれど、株式投資(企業)はぼくは悪くならないと思います。

特に、渋澤さんは、しっかりとした価値のある会社を選ばれているでしょうから、だからこれからも多くの人が集まってきて、投資をしてくれるファンドに育っていくと思いますよ。





⇒2回目、村上さんと渋澤の対談に続く

少額からの「貯蓄」を応援する「つみたてNISA」

おはようございます。 渋澤健です。 GWの後半は、(1日を除き)概ね天気が快適な東京で過ごし、渋滞も避けることができました。 皆さまはGWに、ごゆっくり休養できたでしょうか。

さて、高祖父の渋沢栄一の講演集である『青淵百話』の「貯蓄と貯蓄機関」という節で、このような言葉を見つけました。



「社会が進歩し人智が進めば進む程、人は益々将来の事を注意するやうになる。」


人間は「社会」を創ることができた地球上唯一の生き物です。それを可能にしたのは、人間の特長である想像力です。他の生き物、例えば知能が高い生き物であるチンパンジーでさえ、持っていない力だそうです。

でも、自分が見えない未来を想像する力を持っているから、不安にもなるんですね。定年退職して常時の収入が無くなった時、自分はどうするんだろう・・・等。


「文明国の民ほど貯蓄心に富んで居るもので有るが、これに反し野蠻人は現在のことに意が専らで、将来の為に用意して置くといふ如き分別は起こらないものである。」
と栄一は指摘します。


見える目前のショートタームのことしか自分の行動の判断にならないようであれば、それは文明を持つ人間とは言えないという辛口です。


また、
「翻つて我が邦人の有様を見るに、貯蓄に関しては遺憾ながら未だに未開の国民と謂はねばならぬ。」


栄一がここで言う「貯蓄」とは貯金のことを示していると思います。そういう意味では、その後、日本人は貯金大国を開拓することができました。

でも、「貯蓄」とは、自発的に取り組む資産形成です。この側面では、日本人はどうでしょうか。貯金している現金だけに頼っていると、仮にインフレ時代が本格的に到来する未来に、現金の価値が下がる時代に、資産形成をできているんでしょうか。想像力を活かしてみましょう。

栄一の時代では、一般個人が取り組める「貯蓄」の術は貯金しかなかったと思いますが、現在では、色々な選択肢があります。少額から始められるのが「貯蓄」のメリットです。

投資信託を毎月、定額を積み立てる投資に政府が優遇している時代にもなりました。「つみたてNISA」です。年間40万円の上限を月次換算すると、3万3千円ぐらい。下限は数千円程度。手頃に始められる、現代的な「貯蓄」です。


「併し文明が漸を以て進み、各人が皆将来の事を想ふ様になり、今までは今日のことばかり考へて居た者が、明日を考へ今月を考へ、更に今年のみならず、明年、明後年、否数十年後をも考へることとなり、自身のことは総て自己の力に頼らねばならぬもので他人は決して頼むに足らぬといふことを感ずるに至れば、貯蓄心は期せずして発達するに相違いない。」


「つみたてNISA」を始められるようでしたら、是非とも、コモンズ投信へお越しください!

人間は想像力があるからこそ、「今日よりも、良い明日」という見えない未来を信じる力もあるんです。

more treesの森を訪ねよう コモンズピクニックin 長野県・小諸

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募集開始しました!
6月24日(日) 開催
「more treesの森を訪ねよう
コモンズピクニックin 長野県・小諸」
https://www.commons30.jp/seminars/detail/651
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
一般社団法人 more trees 事務局長 水谷伸吉氏がSEEDCap応援先に選ばれたのは昨年7月。決定に導いたのは、「都市と森をつなぐ」というメッセージでした。

『今までのSEEDCapは「社会課題を知るきっかけ」をコモンズのお仲間のみなさんにつくってきた。今回more treesさんが応援先になることで、応援者も「社会課題の解決により参加できる支援」へとステージが変わってくるのではないか。』

これは、最終選考委員会におけるある外部審査員の方の言葉です。

この1年、more trees 水谷氏はコモンズ投信の様々なイベントにご参加くださいました。建築家 隈研吾氏デザインの「つみき」を使ったこどもトラストセミナーでは、こどもたちは世界や日本の森のことを学びながら、more treesの「つみき」を使って、自分たちが未来に欲しい町を作りました。

〇こどもトラストセミナーwith 一般社団法人more [email protected]ウィズダムアカデミー三鷹・吉祥寺校(2017年11月開催)
https://park.commons30.jp/2017/11/with-more-trees.html


9周年イベントでは大勢のお仲間の前で活動のご報告をいただき、また「どんな風にしたらmore treesの活動にもっと多くの人が参加してくれるだろうか」ということをこどもたちと話し合ってくださいました。

〇9周年イベントレポート
https://www.commons30.jp/9th/


『一人ひとりの未来を信じる力を合わせて、次の時代を共に拓く』とは、コモンズ投信が掲げるビジョン。こどもたちだけでなく大人も、more treesの活動を通して、私たちの消費、投資、寄付といったお金の行方、様々な場面でのひとりひとりの選択が、自分たちの未来をつくっているのだということに気づくことができます。

そしてこの度more treesのご協力で、普段はなかなか訪れることのできない「森の現場」を訪れて体感できる貴重な機会コモンズピクニックが実現します。
限られた人数の募集となりますので、どうぞお早目にお申込みください。
なだらかな坂道を少し歩きますが、山登りはありません。安心してご参加ください。
親子でのご参加も大歓迎です。
https://www.commons30.jp/seminars/detail/651

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【GWの木育イベント ~more treesからのお知らせ~】

「木とあそぼう 森をかんがえよう with more trees」
今回で4回目となる同イベントを5月3日~5日、東京 赤坂のアークヒルズにて開催されるそうです。

都会にいながら親子で木とふれあい、森を感じられる、わくわくが盛りだくさんのイベントです。木のおもちゃで遊べるプレイエリアや、自分だけのアイテムが作れるワークショップ、ヘルシーなお肉を使ったジビエ料理も楽しめるなど、木や森の魅力が満載の3日間。その他、今年初めての企画として、more treesオリジナルプロダクトが当たる「Instagram投稿キャンペーン」も予定されているそうです。

詳しい情報はFacebookイベントページにてご紹介されていますので、ぜひご覧ください!お友だちへのシェアやご招待も大歓迎とのことです。

「木とあそぼう 森をかんがえよう with more trees」詳細はこちらから
https://www.facebook.com/events/204739926953736/



ちょっと、くつろぎタイム


おはようございます。渋澤健です。GWの前半はごゆっくりされたでしょうか。

私はコモンズ投信のコール・センターを中心としたメンバーたちと都内バーベキューを昨日の午後に楽しみました!


上↑の写真と下↓の写真の違いはわかりますか? 遠近法を気にする(そして、気にしない)メンバーの席替えがヒントです。。。w


持ち込み禁止のバーベキューですが、食材は豊富で、なかなか美味しいです。



通常、仕事のメンバーたちが、このようなチームワークでくつろぐことも大切ですね。(^^)


今回はコモンズのメンバーの一部だけのこじんまりとしたバーべーキューですが、6月24日(日)にはSEEDCapの受賞者であるmore treesの水谷さんのアレンジで皆さんとご一緒できるピクニックを信州で企画しています!ふだん立ち入りすることができない森の体験、木こり体験、手打ち蕎麦、温泉、ワイナリー見学など盛りだくさん一日です。 是非とも、ご一緒させてください!
https://www.commons30.jp/seminars/detail/651


また、7月8日(日)に、美味しいブタのバーべーキューも企画しています。こちらでも、是非、ご一緒させてください!

大々的なイベントではありません。けど、このように気楽にくつろぐ時間と空間も大切ですね。