「渋澤健が語る@」シリーズを広島で開催しました!

おはようございます。渋澤健です。先週の木曜日に「渋澤健が語る@」シリーズを広島で開催しました。九州の諫早大村法人会の講演から京都で参加する国際会議の間の一日に一人で入ったので、現地の皆さんのお手伝いがなければ運営できませんでした。本当に感謝。温かい応援をいただき、ありがとうございます!


永らくお付き合いただいている「お仲間」たちから、広くお声がけいただいたおかげで、私の話を初めて聞く方が多かったようです。

定番の時代のリズム感(周期性)→ 将来の期待のため不足感を補う「年金サプリ」(つみたて投資)→ 資本主義の原点(渋沢栄一の思想)→ コモンズ投信の設立の由来、コモンズ30ファンドの説明という基本的な話の流れに、ちょっと近況のトピックを入れました。皆さんがうなづく場面も多く、話が通じているようでうれしかったです。


そして、広島といえば、いつも楽しい懇親会も付いています。今回も、ずいぶん楽しませていただきました! 皆さん、どうもありがとうございます!


他の地域でも「渋澤健@」シリーズを開催したいと思いますので、ご要望があれば、是非お知らせください!

今年度のSEEDCap応援先選定にご協力ください!

こんにちは。
コモンズ投信で寄付のしくみを担当しております馬越です。

今回で8人目となるコモンズSEEDCap応援先の選考がいよいよスタートしました!
まずはコモンズの社内の選考委員で、過去の社会起業家フォーラムの登壇者より、候補者3名を下記の方々に決定いたしました!

そして、今年もお仲間(今年3月最終営業日の時点でコモンズ30ファンドの受益者であったみなさま)に向けて、「3名の方の中でどの方を、どの活動を応援されたいか?!」その推薦理由と共にお知らせいただきますよう、お願い申し上げます。
募集期間は6月12日~6月28日の2週間!
6月12日推薦のお願いのメールを対象者のみなさまに配信させていただきます。
ひとりでも多くのお仲間のお声を最終選考委員会での決定の参考とさせていただきたく、何卒よろしくお願いいたします。

さて、今年はお仲間(受益者)のみなさまに推薦のメールをお願いするにあたり、6月14日に候補者対談イベントを開催できることになりました!

当日ご参加叶わない全国のお仲間に向けても、当日3名の候補者が披露してくださる7分間スピーチをコモンズTVにて共有させていただく予定です!
また当日の様子もコモンズ投信のFBやブログにてご紹介させていただきますので、是非選考のご参考とされてください!
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候補者(1)水谷伸吉さん
【第2回コモンズ社会起業家フォーラム登壇者】

健全な森を増やすことで、森の保水力や生物多様性の回復を目指すとともに、様々な森の恵みを軸に「都市と森をつなぐ」活動に取組んでいます。
フォーラム(2010年)当時のスピーチはこちらよりご覧ください。

【水谷さんプロフィール】
1978年東京生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、2000年より株式会社クボタで環境プラント部門に従事。
2003年よりインドネシアでの植林団体に移り、熱帯雨林の再生に取り組む。
2007年に坂本龍一氏の呼びかけによる森林保全団体「more trees(モア・トゥリーズ)」の立ち上げに伴い、活動に参画し事務局長に就任。
森づくりをベースとした国産材の利用促進のほか、カーボンオフセットや地域活性化なども手掛ける。

水谷さんからのメッセージ
今、地球上では1秒間にサッカー場1面分の森林が失われています。
実は、私たち日本人が消費するコピー用紙やパーム油(植物油)なども熱帯雨林の破壊と密接に関わっています。
一方で、日本は国土の2/3が森林を占める、森が豊かな国です。にもかかわらず、私たち日本人が使う木材の約7割を輸入に依存しています。

このような事実は意外と知られていません。
私たちは、より多くの方にこうしたことを知っていただきながら、持続可能な森づくりに取り組んでいきたいと考えています。

森林保全は息の長い仕事です。いま植えた木が育つには50年、100年かかるでしょう。
未来の子供や孫の世代に豊かな自然を残すために、ぜひご支援をよろしくお願いします。

候補者(2)川口加奈さん
【第6回コモンズ社会起業家フォーラム登壇者】
ホームレス状態を生み出さない日本を目指して、ホームレス問題を9つの取り組みによって解決していきます。
フォーラム(2014年)当時のスピーチはこちらよりご覧ください。

【川口さんプロフィール】
14歳でホームレス問題に出会い、ホームレス襲撃事件の根絶をめざし、炊出しや100人ワークショップなどの活動を開始。19歳でHomedoorを設立し、シェアサイクルHUBchari事業等でホームレスの人や生活保護受給者累計500名以上に支援を提供する。世界経済フォーラム(通称・ダボス会議)のGlobal Shapersや、ウーマン・オブ・ザ・イヤー2013若手リーダー部門、Googleインパクトチャレンジ グランプリにも選出される。現在、26歳。大阪府高石市生まれ。    

【川口さんからのメッセージ】
年間213人。
大阪市内の路上で、これほどの人数が名前もわからないまま凍死や餓死されることを知り、14歳の時に活動を始めました。
日本では一度ホームレスになると、路上から脱出できる手段は限られており、路上脱出は困難を極めます。そこで、ホームレス状態になったとしても、もう一度やり直せる、そんな社会を目指し、活動してきました。

しかし、日本ではまだまだ、ホームレスの人への偏見は根深く、「やりなおし」がきかない社会にあります。そこで、ホームレス問題に関心を持つ人を増やしていくことが、問題解決の第一歩だと感じています。みなさまとその一歩を一緒に踏み出好機会にできればと思っています。

候補者(3)町井恵理さん
【第7回コモンズ社会起業家フォーラム登壇者】
アフリカの医療の届いていない地域に医療を届けるために日本発祥の置き薬モデルを展開してます。
フォーラム(2015年)当時のスピーチはこちらよりご覧ください。

【町井さんプロフィール】
薬剤師。青年海外協力隊としてアフリカのニジェール共和国で、2年間感染症対策のボランティア活動に従事。現地での経験からどうすればアフリカの医療をさらに改善できるか考え続け、グロービス経営大学院へ進学。「違いがあるからこそ共に学ぶものがある。アフリカと日本の両方を良くしたい」という想いから、AfriMedico設立に至る。2014年TOKYO STARTUP GATEWAY 最優秀賞受賞、ICNet社主催「40 億人のためのビジネスアイデアコンテスト」でファイナリストに残る。2016年に人間力大賞受賞、またForbes JAPANより「世界で戦う日本の女性55人」に選出される。

【町井さんからのメッセージ】
アフリカでは医療が充分に行き届かないためになくなる命が沢山あります。
特に5歳未満の子供の死亡率は高く、約10人に1人が死亡していると言われています。
私はアフリカでの2年間の医療ボランティアの経験から、家庭に薬があれば助かった命、自分の健康を自らケアする「セルフメディケーション」が浸透していれば救えた命が沢山あると感じました。

NPO法人AfriMedicoは、アフリカで医療が届いていない地域に日本発祥の“置き薬”を展開しています。置き薬を置くことで重篤化が防げると共に、医療教育の支援も進めることで薬や健康に興味が湧きセルフメディケーションの促進にもなっています。
「はるか遠くのアフリカの命を日本発祥の仕組みで救うことができる」
皆様のご支援をよろしくお願い致します。
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選考方法:
1)最終候補者を過去にコモンズ社会起業家フォーラムにて登壇したスピーカーよりコモンズ投信が選出。
2)コモンズ30ファンドの受益者【本メールをお受け取りになっているみなさま】及びコモンズ投信社員から、自分が推薦したい候補者を選び、理由と共にその声を届けていただく。
3)外部審査員を含む最終選考委員会を開催し、受益者及びコモンズ投信社員からのメッセージも参考に寄付先を決定する。

スケジュール:
・毎年3月末日に寄付金額を決定し、翌年度の応援先最終候補者を3名決定し、毎年審査を行う。*昨年は66万円、今年は73万円の予定です。
・7月上旬に選考結果発表。
・10月7日(土)開催の第9回コモンズ社会起業家フォーラムにて、授与式。
・翌年春の運用報告会にて活動報告
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コモンズ投信 寄付のしくみ担当
馬越裕子

未来予想図 7:『Society 5.0』における勝ち組の条件

未来予想図
7:『Society 5.0』における勝ち組の条件
2017-03-24-FRI

2017年3月11日(土)に弊社8周年イベントの「2020年に向けて」において、「Preferred Networks(プリファード・ネットワークス)」のCOO長谷川順一様と対談しました。同社は、人工知能の分野で高い研究成果を挙げるなど、この分野においては知る人ぞ知る会社です。長谷川様からのお話で、トヨタやファナックなど世界中の優良なデータを持つ企業でなければ、生き残れないというお話がありました。
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<講演動画>https://youtu.be/ZvUmydz8s-8
<対談記事>http://park.commons30.jp/2017/04/ai.html
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日本では、まだ人工知能の導入にあまり積極的ではありません。なぜならば、日本の経営者の多くは米国に比べてITリテラシーが劣後している場合が多く、人工知能が云々と議論する前に、IT(システム)を活用することで事業の競争力を高める「攻めのIT投資」を実践すらできていないからです。裏を返せば、日本企業の多くはこれからそうした変化の局面を迎えるため、その数だけ投資チャンスが潜んでいるとも言えます。これらの企業はまず、人工知能の導入というよりも、企業が有するコアの機能とITを融合させてビジネスを革新するため能動的に変化することに着手しなければなりません。ECや金融業など既にITと親和性の高い企業ではなく、むしろモノづくりの企業(製造業)こそ、ITとの融合が急務であると考えます。日本の自動車や機械、電子部品などの技術力は、世界から高く評価されていますが、いつまでその地位を保つことができるでしょうか。製品を販売して終わる売り切りビジネスから、高い技術力とITを掛け合わせることで、製品の利用を通して集められるデータを元に新たなサービスを提供するビジネスモデルへ変化させなければ、彼らに明るい未来はないと確信しています。

こうした変化は、日本が掲げる『Society 5.0』に通じる話です。『Society 5.0』とは、ICTを最大限に活用し、サイバー空間とフィジカル空間(現実世界)とを融合させた取組により、人々に豊かさをもたらす「超スマート社会」を未来社会の姿として共有し、その実現に向けた一連の取り組みと小難しく定義されています。 簡単に言うと、「超スマート社会」が実現すれば、あらゆる人が必要なサービスを受けることができ、年齢や性別、地域などのさまざまな違いを乗り越え、活き活きと快適に生活できるということです。
政府は10年後にこうした社会を実現するため、基盤技術の戦略的強化に乗り出しており、超スマート社会サービスプラットフォームに必要な技術(サイバーセキュリティ、IoTシステム構築、ビッグデータ解析、AI、デバイスなど)と、新たな価値創出のコアとなる強みを有する技術(ロボット、センサ、バイオテクノロジー、素材・ナノテクノロジー、光・量子など)の強化に対して、高い達成目標を設定しています。

ザ・2020ビジョン」は、5~10年先を見据えた中長期視点で「時代の変化に対応する企業」を投資対象としているため、『Society 5.0』にはとても注目しています。このテーマを調査してきた中でわかってきたことは、AIやロボットなどある一つの技術に長けていたとしても、ビジネスの勝ち組になることは難しいということです。 「AI+サイバーセキュリティ」や「ロボット+センサ+IoTシステム構築+AI+再生医療」など、複合技術を組み合わせた製品であることに加えて、その分野の学会や監督省庁との高い信頼関係を構築し、社会保険制度などから認可を得るなどのビジネスモデルが求められます。技術の高さ、経営ノウハウ、マネジメント(社長)の品格の三拍子が揃うことは、極めて稀です。そうした貴重な企業との出会いを日々探し求めています。

シニアアナリスト兼ポートフォリオマネジャー
鎌田 聡



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未来予想図 7:『Society 5.0』における勝ち組の条件
未来予想図 6:人工知能とファンドマネージャー
未来予想図 5:ザ・2020ビジョン2017年の着眼点
未来予想図 4:『CYBERDYNE』という会社
未来予想図 3:ロボット有望株が空売りファンドの標的に?
未来予想図 2:VR・ARで広がる○○の世界
未来予想図 1:株式投資に不可欠な集める力
未来予想図はじめに:ファンドマネジャーの糸島です

未来予想図 6:人工知能とファンドマネージャー

未来予想図
6:人工知能とファンドマネージャー
2017-02-07-TUE

2017年1月に開催した四半期運用報告会(東京・名古屋・大阪・福岡)において、「AI(人工知能)が発達していくと運用にどんな影響があるか。AIの発達は脅威ではないか」という質問がありました。質問者の意図としては、AIが発達していくとその役割をAIが完全に代替することができるので、ファンドマネジャーという職業がなくなるのではないか、言い換えれば、人間がファンドマネジャーであるよりもAIというシステムの方が運用成績を上げられるのではないかということなのでしょう。

何をもってAIと定義するかには議論もありますが、自動的に何か判断するシステムをAIとすれば、運用業務は既にAIとも言えるシステムをかなり使いこなしている産業の一つと言えます。いつの時代も運用(金融)業界は、より高いパフォーマンスを求めて時代の最先端テクノロジーを取り入れてきました。したがって、人間とAIの対立軸ではなく、共存共栄の道を歩んでいると私は思っています。重要なことは、人間よりAIが優る分野(単純なスピード競争など)はAIを大いに活用するべきであり、人間はAIで代替できない分野に特化するということです。例えば、現状のAIは過去情報に基づいて将来を予測するため、まだ発生したことのない事象を想定したり、それが発生した場合の対応策を事前に準備することは出来ないと言われています。Googleのアルファ碁がプロ棋士に勝利したことが話題となりましたが、運用業界で同じことが起きるにはまだ時間がかかるようです。

2045年にAIが全人類の知性を上回るという「シンギュラリティ」が起きると仮定すれば、ファンドマネジャーが人間からAIに完全移行するという議論を超えて、「お金」の概念が消滅した世界が到来するという予測があります。つまり、AIの発達によりエネルギーコストがゼロとなれば、人類は労働から開放され、衣食住にお金の心配がなくなると、人間から「お金を持ちたい、殖やしたい」という欲求が喪失するという考え方です。そうなればお金を殖やすための運用という産業は存在意義をなくします。それはいつか?早ければ30年後、遅くとも50年後にはそうした世界が見えてくると指摘する有識者が存在します。
この仮説が正しければ、私はファンドマネジャーという職業を失うことになりますが、同時に労働せずにお金の心配なく、やりたいことを思う存分楽しめる人生を満喫できるならば、それも悪くないなと思う今日この頃です。皆さんはどう思いますか?

シニアアナリスト兼ポートフォリオマネジャー
鎌田 聡



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未来予想図 5:ザ・2020ビジョン2017年の着眼点

未来予想図
5:ザ・2020ビジョン2017年の着眼点
2017-01-09-MON

2017年の着眼点は、アベノミクス第2ステージ(安倍政権が重視する成長戦略)における『日本再興戦略2016』と『ニッポン一億総活躍プラン』、及び『海外の政治経済動向』です。

『日本再興戦略2016』とは、主に戦後最大の名目GDP600兆円(GDP100兆円増加)を目指す官民政策プロジェクトで、「第4次産業革命(IoT・ビッグデータ・AI)、「世界最先端の健康立国」、「サービス産業の生産性向上」などで構成されています。そして、これを供給面から後押しするのが『ニッポン一億総活躍プラン』であり、具体的には規制改革を通じた新規需要を賄うための「労働力確保・生産性向上」、「働き方改革」や賃上げによる「適切な分配」があります。
日本が将来にわたり持続的成長を実現するには、直面する少子高齢化問題に真っ向から立ち向かい、同様の課題を抱える他の先進国に先駆けて成長と分配の好循環を達成する日本型モデルの構築に取り組む必要があり、2017年は大事な一年になると考えています。

日本の株式市場が外部要因に影響を受ける構図に変化はなく、海外のニュースフローや為替動向などによって日本株が短期的に大きく振れることも予想されます。米トランプ次期大統領の政策の行方に目が離せないのは言うまでもありませんが、欧州や中国などの『海外の政治経済動向』にも注意が必要です。2017年5月にはフランス大統領選挙(決選投票)、6月にはフランス国民議会選挙、8月~10月にはドイツ連邦議会選挙が実施されるなど、欧州主要国では重要選挙が目白押しです。世界的にポピュリズムの流れが広まるなか、欧州で反EUの動きが強まれば、既に国民投票で決着がついたブレグジット(Brexit)と相俟って、世界的なリスクオフ・イベントとなる事態も否定できません。

これらの着眼点から、”変化をはじめた企業”、”変化にチャレンジする企業”を中心に中長期視点で”厳選”し、”ダイナミック”な運用を行ってまいります。

チーフポートフォリオマネージャー 糸島 孝俊

未来予想図 4:『CYBERDYNE』という会社

未来予想図
4:『CYBERDYNE』という会社
2016-12-07-WED

ザ・2020ビジョン」運用開始以来、ファンドで投資を続けている『CYBERDYNE』社が開発したロボット治療機器「HAL」。
身体機能を改善・補助・拡張・再生することができる世界初※のサイボーグ型ロボットです。
(※)WIPO(世界知的所有権機関)にて、本国際特許はNotable Inventionに認定

具体的には、身体にHAL®を装着することで、「人」「機械」「情報」を融合させ、身体の不自由な方をアシストしたり、いつもより大きなチカラを出したり、さらに、脳・神経系への運動学習を促すシステムです。仕組みを簡単に説明しよう思います。

HALは、脚や腕などの身体に装着することで、身体の不自由な動きを補助したり、いつもより大きなチカラを出したりするだけでなく、脳・神経系への運動学習を促す世界初のサイボーグ型ロボットです。 HALは、脳から発せられた微弱な電気信号を読み取ることができる独自開発(特許取得)されたセンサーによって、装着者の「どんな動きをしたいと考えているのか」を正確に認識することができます。そして、その認識した信号に合わせて、HALはモーターを自動的に制御して装着者の動きを補助します。しかし、HALの機能はそれだけではありません。脚や腕などを思うように動かせない 人に健常な 動作を習得させる機能も備えています。実は後者の機能こそ、HALの凄さといえるのです。人が身体をスムーズに動かすには、脳が一方的に筋肉へ指示を発するだけでは足りません。脳は自身が発した信号によって、どのように身体が動作したかを確認する必要があります。 つまり、HALを装着して、”歩けた”という感覚を脳にフィードバックすることが極めて重要なのです。これにより、脳は”歩く”という動作を改善させていくために、信号の出し方を自ら学習することができるようになります。そして最終的には、HALなしでも、”歩く”という動作が できるようになるのです。動作に対する正解を脳に教えてあげることのできる世界で唯一のロボット、それが「HAL」の凄さです。

2016年11月27日、 受益者限定「CYBERDYNE(サイバーダイン)スタジオ訪問ツアー」を開催しました。同社は新規公開時(2014年3月)から投資している主力企業なので、その理由を受益者の皆様と共有する目的でツアーを企画しました。ツアーでは、スタジオのスタッフの方からのご説明を頂き、参加者は実際に「HAL」を装着して動作を体験しました。そして、メインイベントである同社取締役CFOの宇賀様より足元の業績動向と 、中長期的な取り組みの説明を頂きました。

実は、機関投資家が参加する決算説明会では、足元の業績動向など短期的な株価動向に関わることに質問が集中する ことがよくあります 。同社であれば、「いつ米FDAによる承認が取得できるのか」や、「日本においての医療用HALの稼働状況はどうか」などの質問です 。しかし、我々が運用する「ザ・2020ビジョン」は、5~10年の中長期的な視点での企業価値の変化に着目しているため、足元の業績動向も重要ですが、同時に中長期的な取り組みも極めて重要です。

宇賀CFOから説明のあった同社の主な中長期的な取り組みとは、HALをはじめとするサイバニクス技術を活用した革新的な製品(医療用・福祉用、介護作業用、バイタルセンサーなど)を創出して「重介護ゼロ®社会」を実現すること、そしてそれらから生み出されたビッグデータを自ら開発するスーパーコンピューターで解析することで、政府が10年後の実現を目指す「Society 5.0(超スマート社会)」においてサービスプラットフォーマーとしての地位を確立することです。

超高齢社会に突入した我が国は、プライマリーバランスの均衡化のため、膨れ上がる介護・医療費を抑制する手立てを早急に打たなくてはなりません。こうした状況において、同社が果たす役割は、短期的にも中長期的にも必要不可欠な存在であると考えています。引き続き、同社の取り組みに注目していきたいと思います。

運用部 シニアアナリスト
鎌田 聡

未来予想図 3:ロボット有望株が空売りファンドの標的に?

未来予想図
3:ロボット有望株が空売りファンドの標的に?
2016-11-07-MON

10月4日「投資の日(1996年日本証券業協会制定)」、世耕弘成経済産業相は2020年にロボットの国際大会「ワールドロボットサミット」を開催することを発表しました。現時点で詳細は未定ですが、ロボットの作業の速さや正確さ、質などを競うことで、ロボットの研究開発を加速するとともに、現場での課題を解決することで人々の理解を深めることが目的のようです。 安倍政権では医療・介護分野ロボットの開発を推進しており、サイバーダイン社の開発した国産ロボット『HAL』は、世界で初めて医療機器として認可されました。 同社は、株式市場からも高い評価(2016年5月末株価2600円、時価総額約5300億円)を得ていましたが、この夏に大事件が発生しました。

2016年8月15日、シトロン・リサーチという米民間調査会社は、サイバーダイン社を強い売り推奨とするレポート(ターゲットプライス300円)を発行しました。その結果、同社の株価は急落、8月23日には1500円を割りこむまで売り込まれました。売り推奨の理由は、HALについて競合優位性の欠如、及び米国食品医薬品局(FDA)への申請経緯に対する疑義、同社が知的財産を所有していないことなどが根拠とされました。これに対し、8月19日サイバーダイン社は、いかに同レポートの分析が浅く、 事実誤認を含むものであり、投資家を無用に惑わせ、非常に問題があるという反論 をリリースしました。その後もシトロン社は同内容のレポートを2回発行しましたが、サイバーダイン社は即座に指摘された箇所全てに対して反論するリリースを行っています。両社は真っ向から対立しており、どちらが正しいかは、今後の事実が証明してくれることになるでしょう。 この案件については今後も引き続き注視していきたいと思います。ちなみに、シトロン社を創業したレフト氏は香港の裁判所から虚偽や風説に当たる情報を流したとして同市での5年間のトレーディング禁止を言い渡されており、シトロン社自体も香港の規制当局から調査を受けているようです。

日本では今年、伊藤忠商事が同様の手口で株価が急落しましたが、海外ではこうした空売りを専門とする調査会社が株式市場を荒らすことは珍しくありません。調査会社が「空売りポジションを保有しており、株価が下落すれば、相当の利益が実現する立場にある」と、明記したうえで調査リポートを公開すれば、法規制に抵触しないと解釈されているために横行しているのです。 しかし、日本取引所グループの清田瞭CEOは7月28日の記者会見で「倫理的に疑問を感じることがある。自主規制法人などで調べることはできる」と牽制するなど、今後議論が活発化しそうです。真実に反する情報によって強引に株価を下落させたとしても、株価はいずれ適正水準まで回復する傾向が見られます。言い換えれば、こうした手口によって株価が急落した銘柄は、強い売り推奨の根拠が事実と異なることを仮に確認できれば、むしろ「絶好の投資機会」となり得るということです。情報が錯綜する局面で投資判断を下すには、 その銘柄について深く調査できていなければなりません。私が運用を担当するファンド「ザ・2020ビジョン」では、中長期的視点でのボトムアップ調査を基本としており、仮にこのような「絶好の投資機会」があれば逃すことなく、迅速な投資行動の実践を目指しています。ただし、決して株価急落を望んでいるわけではないのであしからず。

運用部長兼チーフポートフォリオマネジャー
糸島 孝俊

未来予想図 2:VR・ARで広がる○○の世界

未来予想図
2:VR・ARで広がる○○の世界
2016-10-07-FRI

9月15日から18日に幕張メッセで開催された世界最大級のゲーム展示会「東京ゲームショウ2016」の総来場者数が歴代最多となる27万人を突破しましした。今年も発売目前の新作ゲームや様々なジャンルのコンピューターエンターテイメントの最新情報が発信されましたが、その中でも今年の主役はVR(バーチャル・リアリティ=仮想現実)対応のゲームでした。 VRとは、コンピューターグラフィックを用いて完全に仮想の世界を作り、その世界を体験するというものです。ヘッドマウントディスプレイをつけて完全に仮想世界の中に入り込む「没入感」がキモ となります。10月13日には日本を含む世界で「プレイステーション ヴィーアール(PSVR)」の発売が予定されており、同会場でも特に注目度が高く、終日長蛇の列が見られました。ただし、現段階ではVR酔いと言われる映像酔いを引き起こしてしまうゲームがあるなど改善の余地もありそうです。

ところでゲーム業界最大手の任天堂は、一度も東京ゲームショウに参加したことがないことをご存知ですか?業界では有名な話ですが、その理由は「入場料が有料」や「東京近辺の人しか来られない」などと言われています。そんな不思議を秘めた任天堂が生み出した「ポケットモンスター」をキャラクターとしたゲーム「ポケモンGO」が全世界で空前のヒットになっています。 同ゲームは最初の1週間で史上最多のダウンロード、Google Playでの最速5000万インストール、そしてゲーム史上最速の売上5億ドル達成という新記録を樹立しました。デビュー当初、株式市場では、ソニーや任天堂を含むゲームメーカーや電子機器メーカーなどがARやVR関連ということで注目を集め、大活況となりました。同ゲームはまだ10%程度しか完成していないと言われており、ユーザーは今後のバージョンアップを心待ちにしているようです。
ゲームの全容が明らかになっていない中ですが、 現段階で同ゲームがヒットした理由は4つあると言われています。①ポケモンという元々世界中の幅広い世代から支持されているキャラが活躍するゲームであること、②AR(拡張現実)という目新しい技術を使った現実の世界にあたかもポケモンが本当にいるかのような体験ができること、③自分自身の歩行によってポケモンを捕獲、育成していくという課金に頼らない仕組み、④最後にこれら3つの要素を融合させたゲーム設計があったからであると、専門家は分析しています。 同ゲームでは、現実世界にある公園や池、有名な建物などを訪問することがゲームを進める上で必要となりますが、日本ではマクドナルドの約2900店舗も重要な役割を担っています。実際にゲームのユーザーはマクドナルドを来店、ついでにハンバーガーなどを購入しており、日本マクドナルドの狙い通り売上向上に貢献しているようです。

こうしたネット・ゲーム上(オンライン)から現実世界(オフライン)での行動を促す施策をO2O(Online to Offlineオーツーオー)と呼ばれ、具体的には、実店舗をもつ飲食店や販売店などがオンラインで割引クーポンやサービス追加クーポンなどを提供することで、店舗の認知や誘導につなげることです。AR技術はO2Oの発展に大いに寄与するものと見られており、今後の広告やマーケティング活動になくてはならない技術になるかもしれません。 しかも、スマートフォンには、インターネットの閲覧履歴やECでの購買履歴、そして移動履歴など極めて重要な情報が収められており、人物属性をかなり詳細に把握することができます。もちろん全ての情報が無許可に活用されるわけではありませんが、ユーザー同意の下、このような情報を広告に少しでも活用できれば、広告のあり方は大きく変化していくと考えています。 我々消費者が受けるメリットとしては、自分にカスタマイズされたクーポンを利用することで安く買い物ができることや、例えば初めて来店するアパレルショップであっても洋服の購買履歴や趣向が事前に共有されることで、自分好みの洋服を時間かけずに選ぶことができるなどのメリットがあります。

インターネットの普及拡大を背景に、上記の事例に見られるような広告と最新テクノロジーを組み合わせた「アドテク(Advertisement technology)」という造語が生み出され注目を集め始めています。最新技術によって発展しているアドテクは、インターネットやゲームなどの新しい媒体だけでなく、新聞やテレビなどがデジタル化されたことによる再評価により、活躍の場は大きく拡大すると見られています。 つまり、アドテクは、新たに創出される広告だけでなく、伝統的な広告媒体においても、一段と注目される存在となり得ます。VR・ARなどの様々な最新技術を取り込んで今後も成長していく「広告の世界」において、アドテクの発展はまだ始まったばかりです。引き続き注目していきたいと思います。

運用部長兼チーフポートフォリオマネジャー
糸島 孝俊

未来予想図 1:株式投資に不可欠な集める力

未来予想図
1:株式投資に不可欠な集める力
2016-09-23-FRI

私が考える株式投資に不可欠な「5つの力」とは、①集める力、②考える力、③買う力、④売る力、⑤耐える力です。いずれも重要ですが、個人が株式投資を始める上で最初につまづくポイントではないかと思い、ここでは「集める力」を簡単に説明します。詳細については、2014年12月出版した自著「株・投信で2020年までに資産を倍にする法(日本実業出版社)」をご参照ください。

<集める力>
高い質の情報を「集める力」こそ収益の源泉の一つであると私は確信しています。株式投資に求められる高い質とは、世の中に知れ渡る前(インサイダー情報除く)に信頼できる出所から得られたもので、かつ将来予測を導くヒントになることを指します。この基準を満たす情報を集めることが一筋縄では行かないのです。

<新聞・インターネット・TVの情報に注意!?>
新聞は一般に情報の宝庫と言われますが、実は世の中に浸透し尽くした「出がらし情報」であり、過去の整理に有益ですが、それに飛びつくような投資判断をしても収益を得ることは難しいでしょう。インターネットは誰でも無尽蔵に情報取得できる反面、有象無象による情報が蔓延しており真偽の確認が不可欠です。同様に、TVや雑誌などに出演にしている知名度の高いコメンテーターの一部は、自らの専門外であっても平気で間違ったことをもっとも らしく発言しているため注意が必要です。

<自分の強みを活かせばプチ専門家>
解決方法としては、自分が専門家となり情報の取捨選択をするか、専門領域ごとに信頼できる専門家を確保することです。確かに一般の個人の方が投資を業とする我々のように専門家へ直接質問することは難しいですが、自分の職業分野に加えて、趣味の領域など一般個人の方であっても、意識を高めれば”自分の強み”を活かしたプチ専門家として情報を取捨選択することは可能です。つまり、好き=強みとするのです。

<投資アイディアは思わぬところに潜んでいる?>
今回の五輪では日本勢が特に大活躍していますので、スポーツ好きを”自分の強み”とした場合に個別銘柄までどのように絞り込んでいくかを考えてみましょう。
「株式投資において注目すべきスポーツ」とは、競技人口が増加していくことに加えて、今後プロ化されてスポンサーがつくなどファンも大きく増加する可能性があるかということです。競技人口が増えれば競技用具メーカーの収益は増加しますし、ファンが増えればスタジアムなどは入場料を稼ぐことができます。またその人気スターが出演したTVCMの商品が大ヒットするかもしれませんし、関連商品(衣料品や玩具、ゲームなど)を企画販売することで収益が拡大する可能性もあります。
例えば、バドミントンは1870年代に英国で誕生しましたが、現在の世界最強かつ最大のバドミントン王国は中国です。同国では卓球とともに国技とされ、競技人口は増加しており、現在では2億人を超えると言われています。日本では戦後から普及し始めましたが、最近は2008年北京五輪の頃からバドミントン女子ペア(オグシオ)が活躍するなど人気が高まり、日本でも競技人口が増加してきました。中国に加えて、日本の競技人口も増えているわけですから、上述した「株式投資において注目すべきスポーツ」に合致します。実際、日本のバドミントン用具メーカーはここ数年で大きく収益を伸ばしており、株価に至っては約10倍にもなりました。
バドミントンは1992年バルセロナ五輪から正式種目となってから、爆発的に普及が進んだと言われています。ちなみに、リオ五輪では「ゴルフ」「7人制ラグビー」、2020年東京五輪では「野球・ソフトボール」が12年ぶりに復活するほか、「サーフィン」「スケートボード」「スポーツクライミング」が追加される予定です。これらの中に第2のバドミントンとなり得るスポーツがあるかもしれません。とすれば、それによって収益を拡大できる企業も存在するのです。
このように身近なテーマであっても、将来大きく成長する企業は浮かび上がってくるものです。”自分の強み”を活かして、世の中に溢れる膨大な情報から本当に必要な情報だけを「集める力」こそ、株式投資における収益の源泉になると思います。ただし、株価は様々な要因で変動するので、たとえ情報が正しかったとしても想定通り株価が上昇するとは限りません。投資資金の性格(株価下落によって発生した損失を許容できるか)を十分に理解した上で、投資することをお薦めします。


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未来予想図 7:『Society 5.0』における勝ち組の条件
未来予想図 6:人工知能とファンドマネージャー
未来予想図 5:ザ・2020ビジョン2017年の着眼点
未来予想図 4:『CYBERDYNE』という会社
未来予想図 3:ロボット有望株が空売りファンドの標的に?
未来予想図 2:VR・ARで広がる○○の世界
未来予想図 1:株式投資に不可欠な集める力
未来予想図はじめに:ファンドマネジャーの糸島です

未来予想図 はじめに:ファンドマネジャーの糸島です

未来予想図 
はじめに:ファンドマネジャーの糸島です
2016-08-22-MON

<糸島孝俊ってどんな人?>
皆さん、こんにちは。私の名前は、糸島孝俊(いとしまたかとし)。日本株を運用している現役ファンドマネジャー(=ポートフォリオマネジャー)です。運用経験は通算20年と業界ではかなりのベテランの域に入ります。

私は、大手証券会社に入社後、同グループにてセルサイドの企業調査アナリストや、年金のファンドマネジャーを経験しました。大手銀行系運用会社に転職後は、投資信託(日本株アクティブファンド「凄腕」)などのチーフファンドマネジャーとして最大で5000億円近い資金を運用させてもらいました。ヘッジファンドでファンドマネジャーを経験後、2013年2月より「コモンズ投信」に入社して現在に至ります。投資信託における今までの受賞歴(モーニングスター、リッパー、R&I)は最優秀ファンド3回、優秀ファンド2回です。

2013年12月から運用を開始した「ザ・2020ビジョン」の中の、「2020Vision」には「しっかり先を見通せる」との意味があり、変化を見通せる運用をしたいという想いを込めています。米国では、通常「20-20vision」というと正常な視力のことを言います。20フィート離れていても文字を認識出来る視力の例えです。なるほどって感じですよね。

<ファンドマネジャーってなに?>
ファンドマネジャーを直訳すれば、特定の目的の資金(fund)を運営・管理する人(manager)となります。目的に沿って預かった資金(委託された財産)を運営(運用)していくということです。

ファンドマネジャーの中でも、アクティブファンドのファンドマネジャーは日々ファンドのパフォーマンス(運用成績)を向上させるべく、寝ても覚めても1日24時間、頭のどこかで株式マーケットのことを考えています。10年、20年、30年先の世の中を見据えながら、一方で日々起こるすべてのコト、政治・経済の動向はもちろんですが、例えば今こんな商品が売れているよ!とかこんなつぶやきに注目が集まっているよ!とか、究極明日の天気予報まで!そうした情報がマーケットにどんな影響を与えるかをいつも考えています。というより、考えてしまう、という方が正しいかもしれません。それはそれは楽しい作業です。

<ファンドマネジャーの業務>
日本株アクティブのファンドマネジャーの場合、株式を売買して利益を稼ぐという「投資判断」に加えて、「情報収集」や「受益者(※)への運用報告」が主な業務となりますが、弊社ではさらに「営業」という重要な業務が追加されます。

<情報収集>
ファンドマネジャーにも様々なタイプがありますが、私のような日本株アクティブ型の場合、企業説明会への出席、企業の投資家担当者(IR)への取材、証券会社に所属するアナリストとの意見交換などに多くの時間を割いています。

<投資判断>
私が運用する絶対リターン追求型の厳選投資ファンドにおいて、どの銘柄をどの程度投資するかという判断が運用成績を決定するので、言うまでもなく「投資判断」は極めて重要な業務です。投資判断は、業績予想に対して現状の株価の妥当性を判断する「定量分析」と、経営者の質や変化、ブランド価値など数値ではとらえにくい要素を判断する「定性分析」によって決定されます。

<受益者への運用報告>
受益者に運用結果をお伝えすることはファンドマネジャーにとって最大の責務といっても過言ではありません。通常、ファンドマネジャーは月次報告書や年一回の運用報告書という形で受益者に運用報告を行います。

<営業活動>
ファンドマネジャーが営業活動もするの?と、驚く方がいるかもしれません。日本の大手運用会社では、ファンドマネジャー業務を個人技量ではなく、組織として均一化したいと考えるため、ファンドマネジャーの個人名を開示しませんが、米国を始めとする金融先進諸国では開示が常識です。日本では非常識であっても、私は誠心誠意、運用業務を全うするために責任の所在を明確にすべきと考えており、「顔が見える運用」を実践しています。したがって、四半期毎の受益者向けセミナーを全国で開催して運用結果を直接説明するとともに、月間の運用報告を弊社HPにて動画配信しています。そして、テレビや新聞などへの出演も無理のない範囲で前向きに対応しています。これらは、リアルタイムに私が考えていること(投資スタンスや見通し)を発信するためだけでなく、私の元気な姿や声を受益者に感じとってもらうことで、安心してもらうことが目的です。

※受益者とは、ファンドマネジャーに運用を依頼するお金の出し手。運用会社にとってはお客様。

運用部長兼チーフポートフォリオマネジャー
糸島孝俊

∞未来予想図∞ ザ・2020ビジョンコラム

<ザ・2020ビジョン コラム>
未来予想図

「未来予想図」はコモンズ投信のファンド「ザ・2020ビジョン」のファンドマネージャー糸島孝俊とシニアアナリスト鎌田聡による連載です。ザ・2020ビジョンの着眼点や考え方を知り、わくわくする未来を感じて一緒に楽しんでいただけたらと思います。
コモンズ投信のファンド「ザ・2020ビジョン」で、わくわくする未来をご一緒に。

※こちらのコラムは過去のメールマガジンや月次レターに掲載された内容を一部訂正したものです。

未来予想図はじめに:ファンドマネジャーの糸島です
未来予想図 1:株式投資に不可欠な集める力
未来予想図 2:VR・ARで広がる○○の世界
未来予想図 3:ロボット有望株が空売りファンドの標的に?
未来予想図 4:『CYBERDYNE』という会社
未来予想図 5:ザ・2020ビジョン2017年の着眼点
未来予想図 6:人工知能とファンドマネージャー
未来予想図 7:『Society 5.0』における勝ち組の条件

グローバル・エンゲージメント・イニシアチブのすすめ

おはようございます。渋澤健です。週末の天気は最高でしたね!(ちょっと暑かったかもしれませんが。。)

さて、本日の午後に、私は某大学のゼミで「グローバル・エンゲージメント」について講義します。そして、夜には「グロバール・エンゲージメント・イニシアチブ」という会を、ピープルフォーカス・コンサルティング株式会社シブサワ・アンド・カンパニー株式会社の共催で開催します。

100周年を迎える長寿企業リンナイの魅力を探る

コモンズ投信 伊井です。
 
皆さんは、“リンナイ”というと何をイメージされるでしょうか?
ガス給湯器やコンロ、または、食器洗い乾燥機、ガス衣類乾燥機などが思い浮かぶのではないでしょうか。
コモンズ30ファンドでは、2011年7月からリンナイへの投資を始めました。当時、社内の女性社員から「リンナイのビルトインコンロは最高!」とユーザーとしてのコンロの評価がとても高かったことを覚えています。運用部メンバーも、実際にショールームへ出向いたり、カタログを広げてどれがいいのかを議論していました。
リンナイとのお付き合いは調査期間を含めると、6年強となります。投資を開始するとき、受益者向けにはリンナイのポイントを次のように説明しました。
~「熱」を通じて「快適な暮らし」を提供~
リンナイは給湯、暖房のトップメーカーです。製品デザインの刷新、製販一体の全員経営、経営の見える化などの経営革新の成果が現れています。創業期より海外展開を行っており、韓国、インドネシア、インド、オーストラリアなどでも、強いブランドを築いています。

ーリンナイの原点と生活必需品としての持続的な成長の背景
1918年11月のある日、今川焼きの店先に立ち寄った内藤秀次郎は、輸入品の石油コンロの青い炎に見惚れました。「こんなコンロを自分で作ってみたい」と思った秀次郎は、このコンロを店主に頼み込んで譲り受け、見よう見まねで作り上げました。この手作りの石油ガスコンロがリンナイの源流です。
その2年後の1920年、秀次郎は、名古屋ガス(現・東邦ガス)を退職し、同僚で幼馴染であった林兼吉とともに独立し「林内商会」(現・リンナイ株式会社)を設立しました。社名は、創業者である林兼吉と内藤秀次郎の二人の名字から林=リン、内藤=ナイとしました。その後、順調に事業を発展させ、1979年に株式上場を果たしました。


リンナイ瀬戸工場の様子
リンナイは「熱と暮らし」に貢献する総合熱エネルギー機器メーカーとして、「安全・安心」「快適性」「環境性」をキーワードに、コンロ・炊飯器などの厨房機器、給湯器・風呂釜などの給湯機器、ガスファンヒーター・赤外線ストーブなどの空調機器、食器洗い乾燥機、衣類乾燥機など、多様な商品を提供しています。


コモンズ30ファンドは30年目線の長期投資ファンドです。長期投資家としてコモンズ投信は、世界の潮流を背景に、リンナイの持続的な成長を次のように考えています。
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 ①世界の人口は2100年くらいまでは、増加を続ける
 ②新興国における一人当たりGDPも増加を続ける
  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇
その結果、上記のように世界中の人々の日々の暮らしに欠かせない生活必需品を扱うリンナイへの需要も増加を続けることが予想されます。さらに、世界的な地球温暖化問題の解決が、年々重要なテーマとなる中で、同社のハイブリッド給湯・暖房システムに代表される省エネ性、環境性、経済性、快適性における世界トップレベルの技術は、ますますニーズが高まるでしょう。
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リンナイは、1970年代から海外へ本格的に進出し、現在、アメリカ、オーストラリア、韓国、中国、インドネシア、ブラジル、イタリアなど世界16の国・地域で、それぞれの生活文化・気候条件・エネルギー事情に最適で高品質な熱エネルギー機器を開発し提供しています。
連結売上高地域別構成比(2016年度) 
それぞれの生活文化・気候条件・エネルギー事情に合わせた商品展開が重要で、例えば、日本のようにお風呂に毎日入る国もあれば、シャワーが中心の国もあり、そうなると給湯のタイプも当然違ってきます。こうした、各国ごとに異なったニーズにきめ細かく対応することで競争力を高めていきました。
リンナイは、先進技術を駆使した商品を開発し、CO2排出量の削減や省エネに貢献する高い環境性能、日本のモノづくり技術が活きる利便性と快適性、そして何よりも品質への高い信頼から、多くの国々でNo.1ブランドの評価を獲得しています。これが、リンナイの強さの秘訣であり、競争力の源泉です。

今後も、国内では電力・ガスの自由化や環境・省エネにおける各種政策の推進、海外では、新興国での生活水準向上や先進国での環境・省エネ製品に対するニーズの高まりなど、それぞれの地域での事業環境の変化が一層激しくなると思われますが、リンナイのこれまでの技術開発や事業環境の変化への対応力を考えれば、こうした大きな変化こそビジネスチャンスだと考えています。

―リンナイの企業理念
リンナイは、創業家が経営をリードするオーナー系の企業ですが、企業理念も大切にしています。コモンズ30ファンドは、5つの軸(4つの力「収益力」「競争力」「経営力」「対話力」と「企業文化」)で企業評価を行っています。その一つの企業文化は企業理念などにより作られていきますので、企業調査を行ううえでも重視しています。

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【リンナイ企業使命観】
リンナイは『熱』を通じて『快適な暮らし』を社会に提供します。
【3つのこだわり】
熱と暮らし
リンナイは、"「熱」を通じて「快適な暮らし」を社会に提供する"ことを企業使命とし、「熱」を扱う高度な技術を強みとし、人々の暮らしを支えます。
品質
リンナイは、「品質こそ我らが命」を銘とし、品質にこだわりを持ち、内製重視の商品づくり・モノづくりを行い、お客様に「安全・安心」をお届けします。
現地社会への貢献
リンナイは、何よりも現地の人々の生活文化の向上に貢献することを信条とし、現地に密着した販売・サービス活動と現地生産を基本に海外展開を行います。
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―リンナイとコモンズ投信の共創
コモンズ30ファンドは、「企業とコモンズとの対話」、「企業とコモンズのお客さまとの対話」を重視しています。リンナイは、名古屋市に本社を置く企業であり、コモンズ投信が名古屋で開催する「企業とコモンズのお客さまとの対話イベント」に積極的に参加していただいています。
5周年フォーラムの様子
2014年に開催したコモンズ30ファンドの5周年フォーラムには取締役 専務執行役員の小杉様にお越しいただき、リンナイのご紹介プレゼンテーションと渋澤との対話をしていただきました。リンナイが地道に進める「熱と暮らしを創造する」努力と日々の姿勢が想像でき、また、社員旅行や運動会の話などを通じて社風がよく伝わる内容でした。
参加者からは、
5周年フォーラムにて会長渋澤(左)と小杉様(右)
「企業の活動について詳しく知ることができました。このような情報は今回のようなプレゼンの機会でないと得られないと思います。」(60代男性)
「1時間にわたり、直接、投資先企業の方の話が聞けてとても貴重な時間となりました。株価ではなく企業に投資するというポリシーを実感できました。」(40代女性)
などの声をいただきました。

 今年6月に名古屋で開催するイベントでは、再びリンナイにご協力いただき、給湯器(国内・海外)の生産工場である瀬戸工場見学ツアーと小杉様をお招きしての対話セッションが実現します。今回のイベントも、是非ご期待ください。

2020年に記念すべき100周年を迎えるリンナイ。安全で快適、そして環境を考慮したモノづくりで、世界の人々の暮らしを豊かにする。そんな総合熱エネルギー機器ブランドとして、進化を続けるリンナイにこれからも大いに期待しています。

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6月23日(金)
◆リンナイ瀬戸工場訪問ツアー(コモンズのお客様優先予約受付中)
https://www.commons30.jp/seminars/detail/522
◆リンナイ×コモンズとの「対話」セッション
https://www.commons30.jp/seminars/detail/523
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6月24日(土)
渋澤・伊井によるトークセッション
「創業時からの変わらぬ想いと今、伝えたいこと」
http://www.commons30.jp/seminars/detail/524
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今年度コモンズSEEDCap最終候補者が決定!

8人目となるコモンズSEEDCap応援先の選考がスタートしました!
最終候補者は下記3名の方々です!
今年はお仲間(受益者)のみなさまに推薦のメールをお願いするにあたり、6月14日に候補者対談イベントも開催します!
そして、当日ご参加叶わない全国のお仲間に向けては、当日の様子をコモンズ投信のFBやブログにてご紹介させていただきますので、是非選考のご参考になさってください!

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候補者(1)水谷伸吉さん【第2回コモンズ社会起業家フォーラム登壇者】
健全な森を増やすことで、森の保水力や生物多様性の回復を目指すとともに、様々な森の恵みを軸に「都市と森をつなぐ」活動に取組んでいます。フォーラム(2010年)当時のスピーチはこちらよりご覧ください
ホームレス状態を生み出さない日本を目指して、ホームレス問題を9つの取り組みによって解決していきます。
フォーラム(2014年)当時のスピーチはこちらよりご覧ください。

候補者(3)町井恵理さん【第7回コモンズ社会起業家フォーラム登壇者】
アフリカの医療の届いていない地域に医療を届けるために日本発祥の置き薬モデルを展開してます。
フォーラム(2015年)当時のスピーチはこちらよりご覧ください。
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コモンズ投信 寄付のしくみ担当
馬越裕子

「2万円」にこだわる意味はない

おはようございます。渋澤健です。

今週の日経ヴェリタスの特集で、日経平均が同じ2万円であっても、内容が違うという指摘は本当にその通りですね。2015年6月にバブル後の最高値(2万0868円)とつけたときの内容と現在を比べると、金融政策のサプライズや円安の追い風を受けていません。当時は123円台で、現在より10円ほど円安でした。


コモンズ30ファンドの投資先の30社のおよそ半分の企業の海外売り上げは50%以上。70~80%ぐらいの企業もかなり多いです。

通常で考えれば円高になっているのであれば、円ベースの業績が下がっているはずです。それが、そうなっていないということは、端的に言えば、売り上げの数量が増えているのです。世の中のニーズに応えているのです。

業績が下がっていないどころか、反って過去最高益の企業も少なくありません。例えば・・・

普通の人の普通のくらしのためのCHANTOした投信

おはようございます。渋澤健です。天気がよいGWに恵まれた各地が多かったと思いますが、ごゆっくりと休養できたでしょうか。


さて、そのGWの最後の日、昨日の日本経済新聞の一面トップが、これでした。


投 信 不 信   迷 う マ ネ ー


様々なニュースがある世界情勢で、これがトップ記事扱いになることに何か意図があるのではないかと勘ぐってしまいますが、記事の内容は「毎月分配型」投信に頼っていた業界への不信であり、「売れるから良いファンド」という今までの業界の常識に問題視することは良い傾向だと思います。

コモンズ君のつみたてデビュー物語・下


コモンズ君
サラリーマン、30代。2児の父。犬一匹。
資産づくり初心者。

ミホ福本
コモンズ投信マーケティング部。妙齢。



コモンズ君僕はこれから2030年くらいかけての資産づくりを考えています。このときに考慮した方がよいことなどはありますか?

ミホ福本:そうですね、変動(リスク)を恐れるあまり、変動が小さい(リスクが小さい)商品に偏り過ぎないことが大事だと思います。分散や、リスクを考慮したポートフォリオ(組み合わせ)を考えるのは大事です。でも時間を味方にできる人こそ、株式型などの比較的リスクが高い商品を積極的に取り入れることを私はおすすめしています。ただ、それもはやり「積立で時間を分散すること」を前提としています。これまでお話ししてきたように、積立によって時間を分散して価格の変動リスクも分散するからこそ、変動する商品のリスクに耐えられるのです。

コモンズ君:なるほど。でも僕のように、これから住宅資金や教育資金など、資金が必要になった際には、その商品を売却して充てることを検討している場合、変動しているものは怖いという気もします。必要になったときに下がっていたら困るし。

ミホ福本:この話にありがちなのが、「資金が必要になったら、そのとき全部売却する」という勘違いです。
投資信託は、必要な分だけ引き出して残りは運用し続けることが可能です。50-60代の方からいただく質問に「今から運用するのは遅いですか?」というのが多いのですが、そういう方への答にも共通しています。”運用は続けながら必要な分だけ使う”と考えれば、いつから始めても遅くないのです。

コモンズ君:納得できる気がします。

ミホ福本:私も今は、国際分散投資をベースに、その他はすべて株式型投信で積み立てをしています。

コモンズ君:コモンズの2つのファンドはつみたてにふさわしいといえますか?

ミホ福本コモンズ投信が運用する2つのファンドは日本株のみに厳選して投資する投資信託です。
コモンズ30ファンドの過去5年の年率リターンは14.4%、ザ・2020ビジョンの過去3年の年率リターンも9.6%となっています。つみたて投資をした場合のリターンではありませんが、こうしたリターンを出せるものであれば、つみたてでもしっかりと資産を殖やしていくことができると思います。

コモンズ君コモンズ投信でつみたてをすると、他にどんなメリットがありますか?

ミホ福本コモンズ投信は積極的にファンドの投資先企業とお客様が対話する機会を設けています。こうした機会を通じてお客様自身が“消費者”という目線に加え、“投資家という目線で企業を見ることが出来るようになります。さらに進んで、社会や経済にも目を向けることにもつながると考えています。
また私たちは、「投資先 - お客様 - コモンズ投信」が、よりよい明日を作るパートナーだと考えています。
コモンズ投信はこうした体験をお客様とともに育む「対話する投信」であり、これからもそうありたいと考えています。

 
コモンズ君:コモンズ投信は、こどもの口座も多いと聞きました。

ミホ福本:はい、創業以来、世代を越えるという言い方をしてきましたが、日本が抱える少子高齢化社会は、金融面でいうと高齢世代に資産や社会福祉の財源が偏る現状があります。少し大きな話になりますが、こうした課題を解決し、コモンズ君のような現役世代が少しでも不安をなくし、将来に希望を持てる状況にするには、その基盤となる資産づくりは重要な課題です。それを少しでも早く始められるよう、こども口座の仕組みを整えてきました。今では、コモンズに口座を持つ方の6人に1人は未成年です。
親子で学べるお金のセミナーや、子どもが社会について学べるセミナーを開いてきたのもそのためです。

コモンズ君:私にも子どもがいますから、こどもの教育資金作りはしっかりやりたいし、子ども自身にも将来に希望を持って生きてもらいたいと思っています。

ミホ福本:そうですよね。私たちは先ほどの「対話する投信」に加えて
「次世代につなぐ投信」でありたいと思っています。ぜひコモンズと共に、資産づくりを始めましょう! ・完・


コモンズ君のつみたてデビュー物語【上】 【中】 【下】

※コモンズ30ファンドのリスクと費用についてはこちら
※ザ・2020ビジョンのリスクと費用についてはこちら

ファイナンシャル・インクルージョンを必要とする世代

おはようございます。渋澤健です。

今週の日経ヴェリタスは「ミレニアル世代」の投資を特集として取り上げました。数年前に、経済同友会の米州委員会で米国における「ミレニアル世代」が消費動向や労働価値観の常識を変えると研究した当時では、言葉として日本社会の認知度が少なかったでしたが、最近はかなり普及してきました。日本において、この世代のファイナンシャル・インクルージョンは重要な社会課題なので、タイムリーな特集です。