第13回コモンズSEEDCap/最終候補者3名をご紹介!

 みなさん こんにちは!

コモンズ30ファンドの寄付のしくみコモンズSEEDCap(シードキャップ)を担当している馬越です。

さて、今年も応援先の選定プロセスがスタートしました。
コモンズ投信のお仲間のみなさま、ぜひこのプロセスにご参加ください。
*3月最終営業日時点でコモンズ30ファンドの受益者であられる方が、推薦の権利をお持ちになります。

コモンズSEEDCapとは、私たちコモンズ投信が創業以来続けてきた社会起業家支援。
わたしたちが考える社会起業家は、確固たる信念をもって、社会を動かそうとしている人物。
社会課題にいち早く気づき立ち上がった社会起業家に、弊社が受け取る信託報酬の1%相当を寄付し、1年間広報支援などでも応援するというプログラムです。
わたしたちは、寄付も、よりよい世の中を次世代へつなげる利他の「長期投資」と考えているため、寄付も投資と同じように本業として取り組んできました。
◇コモンズSEEDCapに関してはこちら

さて、今回の最終候補者3名をご紹介します


(フォーラム登壇順)
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候補者(1)木下壽子(きのしたとしこ)さん
【第9回コモンズ社会起業家フォーラム登壇者
歴史的、文化的、建築的に貴重な住宅建築(住宅遺産)を保存・活用し、次世代に引き継ぐ活動をしています。
一般社団法人住宅遺産トラスト 
https://hhtrust.jp/ 
フォーラム(2019年)当時のスピーチはこちらりご覧ください

【プロフィール】
日本とイギリスで建築設計と建築史を学んだ後、起業。
建築と不動産を橋渡しする仕事をはじめたところ、建築の世界では高く評価される貴重な住宅建築(住宅遺産)が不動産の世界では「古家」と呼ばれ解体される事例が後を絶たない状況に衝撃を受ける。
自由が丘の「園田高弘邸」の継承をきっかけに、志を同じくする仲間たちと住宅遺産を保存・活用する活動を開始。
2013年に一般社団法人住宅遺産遺産トラストを設立し、理事に就任。

【メッセージ】
住宅遺産トラストは、相続や老朽化など様々な事情により消失する事例が後を絶たない歴史的、文化的に貴重な住宅建築を解体の危機から救い、新たな住まい手に継承するお手伝いをしています。
戦後の日本の住宅市場では、住宅建築の価値は築年数でしか評価されず、税務上の減価償却を根拠に木造であれば20年ほどで価値はゼロとなり、スクラップアンドビルドが繰り返されています。
その中には、世界的にも高く評価される日本の遺産と呼びうるような貴重な建築も含まれています。
活動を開始からこれまでに14件の住宅遺産の継承を実現しました。
私たちは、住宅遺産を次の世代に引き継ぐことを目指し、これからも継承活動に取り組んでいきます。
「新・前川國男自邸」での継承に向けたシンポジウム

候補者(2)住岡健太(すみおかけんた)さん 
【第13回コモンズ社会起業家フォーラム登壇者】
"平和をつくる仕事をつくる"をコンセプトに広島にて平和教育を運営しています。
フォーラム(2021年)当時のスピーチはこちらよりご覧ください。

(プロフィール)
NPO法人PCV 専務理事 。
広島市出身の被爆三世。
祖父母から原爆の体験を聞いて育ち”平和とは何か”が問いとなる。 
学生時代にアメリカ留学、アジア一人旅を経験し、25歳で起業。
経営する飲食店が第6回居酒屋甲子園にて準優勝。
31歳で父が他界した事をキッカケに広島へ帰省し「平和をつくる仕事をつくる」活動をスタートする。2021年には平和教育プログラム「PEACE DIALOGUE」を44カ国1万人へ提供する。ビジョンは、世界中の人が「平和」について対話をする場を創造すること。


(メッセージ)
人類初の原爆が使用された広島から平和のメッセージを発信し続けてくださる被爆者が高齢化し、2025年には被爆者団体の37%が活動困難となり、理由の1位は継承者不足 2位は資金不足です。
これらの課題を解決するために継承者を育成し続ける仕組み「PEACE DIALOGUE」を立ち上げました。
PEACE DIALOGUEは広島の若者達が提供する平和教育プログラムです。
ボランティアが当たり前だった平和教育を有料とし、若者達は有償で活動を行う事が可能です。また若者は被爆者のレガシーを受け継ぎ、次は自分が発信する側となります。
被爆者のいない未来が訪れても広島、日本から平和のメッセージを発信し続ける事が夢です。


候補者(3)守谷玲太(もりやれいた)さん 
【第13回コモンズ社会起業家フォーラム登壇者】
日本の伝統的本藍を使用した世界初の左官技術を持ち"藍左師として活躍しています。
株式会社アートモリヤ 
https://artmoriya.com/ 
フォーラム(2021年)当時のスピーチはこちらよりご覧ください。

(プロフィール)

日本伝統の藍と現代左官を世界で初めて融合させた、初代 藍左師。
独自の技法で創作活動を行う。
独学が故、常識にとらわれない作風は多くのファンを持ち、著名人の個人邸宅や有名ブランドの店舗デザインにも起用される。
藍を公益的に残していくため、新しい消費のカタチをデザインし衣食住へと活動の場を広げている。
遠い記憶へと繋がる、奥深い藍色。
美しい思い出を呼び覚ます、現代に生きる青の表現者。


(メッセージ)

コモンズ社会起業家フォーラムでの登壇以降、同期の仲間やOBの方々と交流することで、よりビジョンが明確になりました。
地元藤沢市とタッグを組んだBLUE HANDS PROJECTは、企業や飲食店の制服を障がい者と共に藍染めするプロジェクト。
農福連携、官民連携を実現し、賛同企業は6社に増え総受注枚数は2600枚を超えました。
2020年に立ち上げた鏝藍協会は今年4月に全国27社にて徳島を交流訪問。5月に海を越え、ロスアンゼルスの店舗内装を藍と左官で仕上げるまでに成長しました。
フォーラム会場を提供してくださった文京学院とのグローバルな新プロジェクトも立ち上げ中です。
衣食住への新しい展開も日々実現しています。


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10月
コモンズ社会起業家フォーラムの開催
フォーラムに参加してくださったみなさまの感想や応援の声を参考に最終候補者1名を選定(守谷さんが選ばれました)。
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翌年2月~4月
最終候補者2名を、社内選考委員会が過去のフォーラム登壇者の中から選定(木下さん、住岡さんが選ばれました)。
*今年は従来の数名の社内選考委員が決める形ではなく、全社員の議論、投票によって選定しました。
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5月
最終候補者3名を発表。
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6月3日
候補者対談オンラインイベント開催
お申し込みはこちらから
3名の最終候補者が登壇しスピーチや対談を通して、現在の取り組みや想いを発信。
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お仲間※に向けて、「どの候補者を応援したいか?それはなぜか?」といった推薦の声をお届けいただくお願いのメールを配信させていただきます(募集期間は6月13日(月)まで)。
※3月最終営業日時点でコモンズ30ファンドの受益者であられる方
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6月中旬
全社員にて、お仲間の声を参考に、議論。
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6月下旬
外部審査員を迎えて最終の選考委員会にて寄付先を最終決定、発表。
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10月1日      
コモンズ社会起業家フォーラムにて授賞式
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推薦の権利をお持ちのみなさまは、候補者の活動やプロフィールをご紹介したブログ記事・過去の社会起業家フォーラムでのスピーチ動画、候補者の方々とのオンライン対談イベントをなどをご参考に、ぜひ推薦プロセスにご参加ください。
推薦先1名とその理由をお知らせいただくための、推薦フォームは、6月3日ごろにみなさまにメールにてご案内いたします。


最終選考の結果発表は6月下旬を予定し、10月1日に開催が決定した今年13回社会起業家フォーラムで授賞式を開催します。

ひとりでも多くのお仲間のお声を最終応援先決定のために参考とさせていただきたく、何卒よろしくお願いいたします。

コモンズ投信 
ソーシャル・エンゲージメント・リーダー
馬越裕子