3.11から10年、未来を信じる力
こんにちは。コモンズ投信 馬越です。
今年も、3月11日午後2時46分を迎えました。
あれから10年。
日本各地で、東日本大震災を振り返る、向き合う、そしてこれからを誓うイベント各種が開催されています。
新型コロナの影響もあり、現地で予定されていた大規模イベントがオンライン開催となったり、約束されていた再会が先送りとなったりと様々ですが、それでもわたしたちは、この10年を大切に振り返っています。
今年はコモンズ投信で働くメンバーにもアンケートをとっています。
「東日本大震災から10年、あなたのエピソードを教えてください」
"当時は節電を心がけておりましたが、コロナの影響もあって、節電すらしていないと反省しています"
と正直に答えてくれるメンバーがいたり、
社長伊井は
"10回ほど、福島、宮城、岩手、青森(八戸)で、地元の市長や町長、経営者、NPOの皆さんと、会合やイベントを行いました。それぞれに思い出があります"
と語ってくれました。
中には、自らのボランティア体験を教えてくれたメンバーも。
"震災から約半年後の8月末に、陸前高田の避難所の清掃ボランティアに行ったとき。
1、2才のこどもを背負ったお婆ちゃんが、
「きれいにしてくださって本当にありがとうございます。私はもう歳だから先も長くなくてこの恩を返すことはできないかもしれないけど、この子たちには必ず受けた恩を将来返すように言って育てますから」
と言ってくださって、お婆ちゃんの前で号泣してしまいました。
他人から受けた恩は繋がっていくし、繋げなければいけないんだな、と強く思いました"
そして、東北出身のメンバーは、
"出身地と同じ東北で起きた地震と原発事故。でも地震後はなかなか自分事として捉えることができない日々でした。
どうやって関わったらいいのか、そもそも関わる必要があるのか、、、葛藤というのには大袈裟な、ただ、心の中で澱のようにそうした想いが溜まっていく感覚がありました。
そんな中でコモンズ投信に入社して、震災時はすぐにCIVICFORCEに寄付したことや、社会起業家フォーラムでは何人もの復興に関わる起業家に出会うことができました。
そうした中で、まずは知ること、そして感じること、感じて自分ができることを見つけること、そうやって私の中で、震災との関りができていった気がします。
自分に何ができるんだろう、というあの時抱いた問いに今も大した進化はなく、変わらずに同じ問いを抱き続けていますが、
むしろ、何ができるんだろうと問い続けることこそが大事なのかなとも思います。
それから、あの日のことは一生忘れないので、何もできなかったな、という正直な想いも含めて、こどもたちには伝えていきたいと思っています"
と向き合ってきた想いを打ち明けてくれました。
東京のこどもたちが、東日本大震災のことを考えるきっかけをまだ持てずにいたタイミングで開催することができたこどもトラストセミナー。
写真一枚ずつにコメントを添えて、当日の様子をご紹介しています。ぜひご覧ください。
https://www.facebook.com/media/set?vanity=commons30&set=a.889666827721991
この春から徐々にリアルな生活が戻ってくれば、あの時映像メッセージを送りあった者同士が、一緒にキャンパス生活を送ったり、一緒に働いたりする中で「再会」があるかもしれません。
2011年3月11日午後2時46分。
思っても見なかった未曾有の大震災。
創業して間もないわたしたちでしたが、それでもすでに東日本にもコモンズのお仲間にはいらして、東京永田町にあるオフィスからお仲間のみなさまの安否を祈った日々がありました。
コモンズ投信も願い続けてきました。
共に乗り越え、共により良い未来を創り出せることを。
その願いは変わらず、社会起業家フォーラムでも、東日本大震災の復興などに関わるリーダーたちをご紹介してきました。
第5回コモンズ社会起業家フォーラム 岩佐 大輝さん
第6回コモンズ社会起業家フォーラム 御手洗瑞子さん(株式会社気仙沼ニッティング)
(動画なし)
第7回コモンズ社会起業家フォーラム 立花貴さん(公益社団法人
sweet treat 311)
(動画なし)
第9回コモンズ社会起業家フォーラム 長谷川 琢也さん
その団体名の通り、宮城県女川の人々と共に、未来への希望を持ち続けてきた同団体のリーダー小松さんから、コモンズ投信のミッション「未来を信じる力」と共通する想いを感じることができます。
最終候補者3人のうちから1人を推薦する権利は、3月最終営業日にコモンズ30ファンドを保有されているお仲間が持ち、応援先の最終決定は、6月下旬を予定しています。
*プロセス詳細に関しては後日お知らせいたします。
最近、大船渡出身の20代の友達ができました。
彼女に会った時、「一生懸命育ってきてくれてありがとうね。一緒に社会をつくっていけることを、楽しみに待っていたよ」という気持ちが自然と込み上げてきました。
彼女の存在もまた、「未来を信じる力」。
コモンズSEEDCap担当 馬越裕子