日経新聞の東アフリカツアー
おはようございます。渋澤健です。
10月にこれほどの大型台風が上陸とは。皆さま、大丈夫でしたでしょうか。
私は日本経済新聞の企画の東アフリカツアーの団長としてエチオピアとウガンダで視察を経て帰国する予定でしたが、ドバイから羽田の飛行機がキャンセル。結局、ドバイ→バンコク(一泊)→羽田という行程で帰国しました。
アフリカで1週間ほど過ごしましたが、朝日がダイナミック!毎回、感動しました。
現在、アフリカの人口は12億人以上ですが、これが2050年まで倍増するという予測が立てられているので驚異的な経済成長の可能性、そして、多くの社会的課題を抱えている大陸です。従来の資源開発のための道路や港湾というインフラ建設への投資だけではなく、生活水準の向上を求める数多くの消費者から生じる需要の可能性については以前から関心を持っていました。
でも、今回の気づきは消費者という需要だけではなく、グローバル的に競争力ある人材の供給の可能性です。エチオピアとウガンダで、スタートアップのピッチイベントを設けていただきましたが、例えば現在の人口1億人強(そして、これから倍増する)エチオピアでは、AIテクノロジーの起業家の発表がありました。AIテクノロジーの産出国のイメージがない途上国と言いながらも、これほどの人口があれば、そこには絶対数の競争力あるグローバル人材の存在に気づかされました。
また、両国のピッチイベントでは、全てが社会的課題を解決しようとしている起業家でした。経済発展と共に社会的インパクトを目指す事業は、これからの世の中の常識になるという確信が高まりました。
エチオピアで開催されたAfrica Health Business SymposiumではJapan Sessionも設けられ、コモンズ30ファンドが設定来、投資先としてお付き合いいただいているシスメックスのマラリア検体装置の発表あり、アフリカ各国の保健省高官が関心を寄せていました。
アフリカ大陸で5つの拠点を持ち、ほぼ全ての国々の営業カバレッジしているシスメックス。コモンズ30ファンドの投資先企業が、アフリカの人口増・成長と共に利益を上げる先行投資を確実に実施していることに大変心強く感じています。
また、アフリカと言えば大自然。ウガンダの西北部のマーチンソン・フォールズはナイル川の源流とも云われています。日常の邪気が吹き飛ばされる感動の聖地でした。この強烈な水量の流れも「一滴一滴の滴が大河になる」現象であり、それを渋沢栄一の合本主義(日本の資本主義の源流)と想いを寄せると、そこには、素晴らしいエネルギーの可能性があるということを感じます。
コモンズ投信が創立来、提唱している「コモン・グラウンド」も同じのはずです!
日本からの視察団がランドクルーザー4台で進行すると、住民の目を引きます。車窓の外から無表情で我々を見つめるウガンダ人。でも、こちらから手を振ると、にこりと白い歯を見せて手を振って返してくれます。
言葉が通じなくても、笑顔は共通言語であると感じたアフリカでした。