株価チャートの罠

こんにちは。マーケティング部の横山です。

昨日(2019/10/24)、コモンズ30マザーファンドの運用資産額が300億円を突破しました。
ファンドを保有してくださっているみなさまの資産がしっかり成長していることのご報告ができてうれしく思います。

さて、株価が上がると利益確定の売りが出ます。
損失が出ていた期間を耐え、やっと回復した!のやれやれ売り。
横山「・・・気持ちはわかります(沈黙)」

気持ちはわかりますよ

そんな中、昨日トレーダーの渕上さんと雑談で・・・

横山「上がっても売る、下がっても売る。基本いつでも売りたいんですね。持っているという状態が居心地悪いんでしょうか?」

渕上「短期で利益を出すことを考えている人は基本的に売り目線で株価を見てるよね。本来トレーダーなんかはみんなそう。」

横山「コモンズのお客さんでもそうなんですかね?」

渕上「長期で見れば買い目線に変わるんだけどね。株価の値下がりは、やった!安く買える!に見方が変わるからから」

売り目線なら短期軸。買い目線なら長期軸。自分がどっちなのかすぐ判定できて便利な判定ツールだなと思いました。

「例えば横山さん、この銘柄買う?」と紙をひらりと差し出した渕上さん。
渕上さんが持ってきた紙

差し出されたのはザ・2020ビジョンに組み入れられているとある銘柄の株価チャートで2017年10月1700円から始まってほぼ一本調子に右肩上がり。
数日前に9,650円をつけてから下げに転じて、10月24日現在7500円あたり。

横山「うーーん、悩ましいですね、がんばったけどピークアウトした?2017年に買いたかったです!」
渕上「ね。でも買い目線だったらこんなに順調に成長している銘柄を今なら安く買える!って思えるはずだよね」

まったくそのとおり。頭では分かっていても、いざ上ったあとの下り坂のチャートを見ると躊躇するもの。しばらく渕上さんとチャート見ながらああでもないこうでもないと話しているとき・・・気がついたんです、私。

横山(心の声)「これは罠だ、チャートの罠・・・」
気がついたときの衝撃
なにに気がついたかというと、チャートって今時点が一番右にあってその先がないんです。
なにを当たり前のことを、と思うかもしれませんが、これが大問題。

現時点より右側にスペースがない。
「これから」のスペースがない!

チャートの大問題に気がついて、急いで自分で足しました。(白い紙を横に置いただけ)

白い紙を横に置いたところ
すると!過去の右肩上がりの軌跡を延長するかたちで先のトレンドがぼんやり浮かんでくるではないですか!

これ、世紀の大発見だと思うのです。

チャートを見るときは、まず右側に過去分と同じだけ未来分の空白スペースを足す。
そして自分の持っている「情報」「知識」「想像力」を総動員してその空白スペースに「これから」を描いてみる、そのとき「願望」も入れ忘れないこと。

売り目線から買い目線に。
長期投資家になるための発想の転換はこんなちょっとしたアイデアでトレーニングできるものなのですね。
今後もコモンズ投信とともに末永く資産と未来を育む二人三脚にお付き合いください。

※本ブログの内容は個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。