ホンキの長期投資による資産づくりを語る草食投資隊

おはようございます。 渋澤健です。先週の金土に東証IRフェスタ2017が東京国際フォーラムで開催されましたが、初日の午前中に朋友のセゾン投信の中野晴哲さんとレオス・キャピタル・ワークスの藤野英人さんと2010年に結成した「草食投資隊」のトーク・セッションを設けていただきました。

長期投資を日常生活の「文化」として日本全国へ広めたい。そんな想いで、独立系運用会社の代表の三名が意気投合して始まった活動ですが、7年間を経て素敵な友情、そして良きライバルの関係を築けたのも、草食投資隊を支えてくださる全国の皆さんです。当日も、平日の日中に関わらず、草食投資隊の応援団が前列の席に駆けつけていただいたとは、本当にうれしい限りです。


当日は、会場でただステージを渡されただけで進行の司会は無し、事前の打ち合わせもほぼゼロという状態でしたが、長年、一緒に登壇しているだけでお互いの呼吸が身についているので、まるでジャズ・セッションのような楽しいライブ感に溢れたセミナーでした。

「ホンキの長期投資」とは
・価格を追うのではなく、価値に投資をすること
・価値創造の当事者であるという意識を持つこと
・「つみたて投資」を通じて時間とは自分の大切な資産である自覚を持つこと
などなど、本質を満員御礼の会場でお伝えすることができました。

また、「資産づくり」とは
・「お金」持ちになることではなく、「資産」を持って活用すること
・「利確」を眼中に常に置くようでは資産づくりはできない
・今の自分の利益だけではなく、子どもの成長を育むような視点も必要
などなども、ご来場いただいた皆様へお送りしました。


一時間という短い時間で、「草食投資隊」のセミナーへご参加された方々が多かったと思いますが、皆さんのお顔の表情を拝見すると、我々三人の長期投資へのホンキ度が伝わってようです。とても、うれしく思います。

プリファード・ネットワークスってどんな会社?

自動運転ではトヨタ、ロボットではファナックと資本提携。IPS細胞の山中伸弥研究室との共同研究。国立がん研究センターとのがん医療システムの開発プロジェクト…
3/11に開催される8周年イベント「The 8th Commons Dialog~共に創る"対話"の時間~」のザ・2020ビジョンのテーマコンテンツ『2020年に向けて』では、AIの最先端領域で世界を相手に戦うベンチャー企業、Preferred Networks(プリファード・ネットワークス)の取締役COO長谷川順一さんをゲストにお招きします。AIの最前線をご紹介いただきながら、AIを通して見る産業の変化、働き方の変化、有望な企業などについて会場の皆さんと一緒に少し先に見えてきた未来を描きます。

でも、面白いことは少しでも早く知りたいですよね。そこで、実際にイベントで登壇していただく長谷川さんに、当日お話しいただくさわりだけ早速聞いてきました。

AIの最先端領域で世界を相手に戦うベンチャー企業
プリファード・ネットワークスってどんな会社?
     - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
プリファード・ネットワークス
取締役最高執行責任者 長谷川順一さん
1986年ソニー株式会社入社。 IT研究所システムアーキテクト、 BSCカンパニー プラットフォーム技術部 統括部長などを歴任。


コモンズ投信マーケティング部 横山 玲子
3月11日のイベントをただの運用報告会ではなく、対話を楽しむ時間にしようと、意気込み中。今回のイベントに登壇していただく方のなかで、個人的に気になっているテーマのひとつがAI。


     - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -


長谷川さん、プリファード・ネットワークスってどんな会社ですか。
人工知能を使って、自動車や工作機械などの機械をより賢いものにするのが、うちのミッションのひとつです。
たとえば、産業ロボットがたくさん稼働している工場では、人間がプログラミングして、こういう動きをしなさいと決めているので、ひとつのロボットが故障して動きを止めてしまうと、ライン全体が動かなくなってしまいます。しかも、なるべくロボットが止まらないよう、非常に細かい調整を積み重ねていくため、ロボット自体の値段よりも、そのシステムを組むシステムエンジニアリングに掛かるコストの方が高くなるという問題がありました。
でも、ロボットがもっと賢くなって、たとえば1台の動きが止まっても、他のロボットが協調し合い、止まったロボットの役割を補完しながら稼働し続けられるようなネットワークが組めれば、ラインが止まらずに済みます。機械単体に組み込まれた人工知能をより高度化させるだけでなく、人工知能と人工知能をつなぐネットワークの領域も含めて、より賢いものにしていく。社名の「ネットワークス」には、ネットワークをより賢いものにするという意味も込められています。




機械が賢くなるって、具体的にどういうことですか。
身近な事例で言うと、お弁当屋さん。これから人口がどんどん減っていくと、お弁当を詰めるという単純作業の分野で人手不足が生じてきます。だからロボットにやらせればいい、という意見もありますが、実は一見、簡単そうに思える「お弁当に唐揚げを3個ずつ入れる」ことが、ロボットには難しかったりするのです。揚げられた唐揚げの大きさはバラバラなのに、同じスペースに入れられる大きさの唐揚げを3個選ぶことが出来ない。人間ならその作業を簡単に行えるのですが、ロボットにはまだハードルが高いのです。でも、ディープラーニングによって機械が賢くなれば、決められたスペースに、大きさの異なる3つの唐揚げを入れられるお弁当ロボットが出来ます。
あとは、自動車の自動運転です。これは2020年にもなれば、かなり実用化されていると思います。自動運転では、自動車に複数のカメラとセンサー、ミリ波レーダーを搭載し、人、標識、車道、路側帯などを認識しながら、人や荷物を目的地までより安全に運ぶことを目標に開発が進められており、私たちはその認識の部分などもディープラーニングで学習し、その精度を上げるところで競争しています。この競争は本当に日進月歩で、カメラやセンサー、そしてディープラーニングの進化によって、昨年までは出来なかったことが、今年は出来るというくらいのスピードで、どんどん進化が加速しています




ディープラーニングってどういう仕組みなのですか。
今までは人間がルールを作ってそのルールに従ったアルゴリズムを開発してました。たとえば、自動運転なら、人間にぶつかってはいけない、他の車に接触してはいけない、曲がる時はこうすれば上手に曲がれる、信号が赤になったら停まれ、歩道を走ってはいけないということを、すべてプログラミングしなければならないのですが、人間はすべての場面をルール化できません。ディープラーニングではまず、ぶつかってはいけないということを教え込みます。ぶつからなかったらプラスのポイントを上げる。だから、どうやったらぶつからずにポイントがもらえるかを学習していきます。動き出して他の車と接触したら、今度はポイントをガンガン減点します。すると、他の車にぶつからないように動いて、最高得点を取れるようになるにはどうすれば良いのかを、機械が学習し、よりスムーズに動けるようになります。障害物も最初は1個だけ置き、それを避けられるようになったら3個に増やすなど、徐々に難易度を上げていくうちに、全て避けて動けるようになります。
このように、自分で学習した結果をもとに起こしたアクションで得た結果から、さらに学習することを繰り返していくのが、ディープラーニングです。この方法だと、通常のプログラミングで行うと1年くらいかかるものが、1時間程度でクリアできてしまう。
しかも、コンピューターは決して疲れたとは言わないので、24時間365日学習し続けられます。勝手に賢くなっていくのです。




人工知能を活用して病気を治せる時代も来るのでしょうか。
国立がん研究センターおよび産業技術総合研究所と組んで開発プロジェクトをスタートさせました。国立がん研究センターには、がんに関する膨大な診断データがあり、これをゲノムデータと組み合わせることによって、過去、こういう遺伝子を持った人はこういうがんに罹ったという学習をさせていきます。現在の血液検査だと、がんに罹っているかどうかを判明できる確率は80%程度で、どの部分のがんなのかという精度もあまり良くなく、ディープラーニングを用いることによって、1滴の血液からがんであることを判明できる確率は99%以上まで上昇し、しかもどのがんなのか、ということまでわかるようになります
今、IBMのワトソンという人工知能も、医療分野での応用が行われていますが、これは大量の論文、医療カルテから、こういう人にはこういう処方をすれば良いというように、あくまでも過去の知見から処方箋を見つけ出すものです。
これに対して我々が今、取り組んでいるのは、今まで分からなかった知見を、ゲノムデータから見つけ出すというチャレンジです。これが実現すれば、99%以上の確率で、特定のがんを早期発見できるようになります。




人工知能が本格的に普及するのは、そう遠い未来ではないとお考えですか。
人工知能は昔のトランジスタと似たようなものだと考えています。トランジスタが世に出た最初の頃は、性能そのものが悪くて、「こんなもの何に使うんだ」という声ばかりでしたが、ソニーが一所懸命、トランジスタの性能向上に努め、それを小型ラジオに搭載したことで、爆発的な需要を生み出しました。具体的に、何に使えるのかということが分からないと、爆発的な需要には結びつかないのです。
人工知能もそれと同じで、現時点では自動運転や産業用ロボット、あるいは医療分野などでの応用が行われていますが、これと組み合わせたら需要が爆発するというものは他にもまだ沢山あります。
ただ、ひとつだけ確信をもって言えるのは、トランジスタは電気信号に関連する部品なので、おもに電機業界に広がりましたが、人工知能は世の中に存在するすべてのデータを扱えます。データはさまざまなセクターの、さまざまな企業が持っているものですから、それがもたらす影響の度合いは、トランジスタと比べ物にならないくらい、大きなものになります。




人工知能は企業の何を、どのように変えていくのでしょうか。
自動車業界は、これまで自動車を作って、それを世界中で売れば利益が得られたわけですが、将来、自動運転が本格的に普及すると、自家用車という概念そのものが無くなるでしょう。そうなったら、自動車業界は車を作って売るということ以外の部分で、利益を得ていく必要があります。
その時、膨大な自動車、交通関連のデータを持っている自動車メーカーは、自動車保険のビジネスに乗り出してくるかも知れない。
あるいは医療機関が生命保険のビジネスに関わることも考えられます。
恐らく、高品質なデータをたくさん持っているところが、垂直統合的なビジネスに乗り出してくるでしょう。
また、それだけ膨大なデータインフラを、莫大な資金を投じて整備できる企業は、業界内でも1位、2位くらいまでに限られます。
つまり、人工知能が普及していくなかで、生き残れる企業は業界で1位、2位までということになります。きちんとデータを生み出して、それを新しい付加価値につなげられるような企業じゃないと、生き残れない時代になるでしょう。




最後に、プリファード・ネットワークスにはどんな人が集まっているのかを教えてください。
スタッフは全部で60名。うち20%は外国人のエンジニアです。毎年インターンを希望する方も多くて、海外からも50名くらいの方が応募してくれています。
こういう分野で、世界を相手にしのぎを削るわけですから、人数が多ければいいということではなく、草野球チームじゃなくて、プロフェッショナルな集団を作っています。
社内を見渡すと、国際的なプログラミングコンテストでのメダリストだったり、数学オリンピックで金メダルを取ったりしている人が普通にいますし、副社長の岡野原自身、10歳の頃から論文を読み、今も週に100本の論文に目を通して良いものはすぐにプログラミングしてしまうくらいの人物です。
世界的にトップレベルのエンジニア集団と自負しております。


長谷川さん、たいへん興味深いお話ありがとうございました!


3月11日当日は、今回、日本ベンチャー大賞において経済産業大臣賞を受賞したプリファード・ネットワークスとファナックが共同開発している機械の映像や、自動運転の映像なども使いながらさらに詳しくお話いただく予定です。また、長谷川様と鎌田・糸島との対談を通して、「ザ・2020ビジョン」が見据える"変化"を皆さまに体感していただけると思います。
ぜひ、会場に足をお運びください!
*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*
The 8th Commons Dialog~共に創る"対話"の時間~
日時:311() 10:3017:30(受付開始 10:00
場所:東京都中野区(コングレスクエア中野)参加費無料
*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*
※長谷川さんにご登壇いただくのは『2020年に向けて』(15:30~16:30)です

→ 取材記はこちらのブログで紹介しています。


コモンズ親子セミナー@足利銀行

おはようございます。渋澤健です。

昨日は晴天に恵まれた宇都宮に横山と福本と一緒に訪れ、足利銀行主催の親子セミナーを開催しました。子ども向けの様々なコンテンツを提供することは、コモンズ投信の大事な設立理念のひとつです。


今回は、このように、会議室を真ん中に仕切り、子供向けと大人向けのコンテンツを同時進行しました。

銀行ってなんだろう。
お金ってなんだろう。
投資ってなんだろう。

このような問いかけに子供たちは積極的に参加し、特に会社パズル・ゲームは盛り上がりました!


最後に、仕切りを元に戻し、子供たちはぞれぞれが学んで考えたお金の「貯め方」「使い方」「投資」「寄付」について発表しました。立派!


お金の教育で欠かせないのは、仕事による価値創造をしっかりと教えることだと思います。仕事することによって相手に価値を与えたから、「ありがとう」そして「喜び」と一緒にお金が世の中に回ります。この基盤が無いお金の教育は、「お金がお金を生む」という利己的なマネーゲームを子供たちに教えることに陥いてしまいます。

ちなみに、これは子供だけではなく、大人たちの「フィナンシャル・リテラシー」でも大事なことです。

共に「今日よりも、よい明日」を築く、コモンズこどもトラストのお仲間にお入りいただくことを是非ご検討ください!

PFNに行ってきました!

こんにちは、横山です。

先日、プリファード・ネットワークス社にコモンズ投信の8周年イベント『2020年に向けて』の事前打ち合わせに行ってきました!

3/11に開催されるThe 8th Commons Dialog~共に創る"対話"の時間~

ザ・2020ビジョンのテーマコンテンツ『2020年に向けて』では、Preferred Networks(プリファード・ネットワークス)の取締役COO長谷川さんをゲストにお招きします。

「AIを通して見えてきた未来~2020年以降の未来を語る~」と題して、AIの最前線を私たちに分かりやすくおもしろくご紹介いただき、会場の皆さんも一緒になってちょっと先に見えてきた未来を描こうというわくわくの企画を実施することとなりました。

本日は打ち合わせのときの秘蔵写真を公開!
打ち合わせの内容はコラム(只今編集中、近日公開!)にしっかりレポートしますので、どうぞお楽しみに!!

それではどうぞ!

やさしい笑顔がステキな長谷川さん
自動運転の画像認識をAIで

自動運転、ロボット、医療
公私共にこのあたりが大好きな鎌田さん
公私共にこのあたりが大好きな鎌田さん2

どんな質問にでも答えてくださる長谷川さん
左から、長谷川さん、コモンズ伊井さん、鎌田さん
ビルの地下にあるロボットルーム。棚の上にも無造作にAI搭載ドローンがたくさん並んでいます。大学の研究室のよう。

より複雑で難しい動作、判断を自己学習中
今回の8周年イベントは見逃せない企画がどんどん増えていって、私たちもとても楽しみにしています。ぜひ周りのご家族ご友人にも声をかけて、皆さんで3/11は中野にお出かけください!
*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*
The 8th Commons Dialog~共に創る"対話"の時間~
日時:3月11日(土) 10:30~17:30(受付開始 10:00)
場所:東京都中野区(コングレスクエア中野)参加費無料
http://www.commons30.jp/8th/
*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*

Preferred Networks-コラム(只今編集中、近日公開!)

3月11日<こども向けプログラム>について

子育て世代の資産づくりを投資信託でお手伝いしたいコモンズ投信。
今年はThe 8th Commons Dialog~共に創る"対話"の時間~(8周年イベント)「親子で楽しいイベント」をサブテーマにこどもトラストセミナーをメイン会場の横で同時開催致します!


~∞~~∞~~∞~|こども向けプログラム|~∞~~∞~~∞~
午前
10:30~12:00 ウィズダムアカデミーのお預かり体験「イングリッシュタイム」
午後
13:00~14:00 おかねの教室「かきくけコモンズ①」
14:00~15:30 社会と寄付の教室「”みる”を知る」
15:30~16:30 おかねの教室「かきくけコモンズ②」
~∞~~∞~~∞~~∞~~∞~~∞~~∞~~∞~~∞~~∞~
※親御さんは会場内にいていただき、ご連絡先を控えさせていただきます
※保護者の方が傍で付いていて頂いても構いません
※こども向けプログラムの開始・終了はメイン会場の進行に合わせます
※各回とも、お子様をお預かりしたら、お迎えがくるまでスタッフがついていますのでご安心ください


プログラム順に内容をご紹介します!

午前
午前中はメイン会場では運用報告会です。
コモンズ30ファンドとザ・2020ビジョンの一年間の運用について受益者の皆さまにしっかりご報告したいと思っております。

この時間のこども向けは「イングリッシュタイムありウィズダムアカデミーのお預かり体験」です。ウィズダムアカデミーはこどもトラストセミナーの会場や開催などをいつも協力いただいている私たちの力強いサポーターです。
小学生・幼児の最長22時までの預かりと食事・送迎に加え、ネイティブ講師による英会話、運動・知育の各種習い事を(東京)市ヶ谷・三軒茶屋・目白・恵比寿・自由ヶ丘・祖師ヶ谷大蔵・三鷹・(横浜)上大岡にて提供している習い事付き学童保育・幼児保育です。今回のウィズダムコンテンツはバイリンガルの先生によるプログラムで、英語で遊ぶ体験、英語に興味を持つきっかけになるかも?楽しそうです。

【プログラムの対象】
対象:小学生(定員:10人)

【ご注意事項】
・この時間のこども向けプログラムはウィズダムアカデミー主催となります
・お子さまのプログラム参加を前提としますので託児のみのご利用はご遠慮ください(プログラムは保育の有資格者が対応します)


午後
午後はメイン会場では魅力的なゲストをお招きしての講演、トークセッションが続きます。いずれの時間も他では聞けない内容を準備中で、皆さまに必ず見ていただきたいものばかりです。

-------------------------------------------------------

13:00~14:00 ユニ・チャーム高原社長の講演
        (過去の特集コラムはこちらから)
  --> おかねの教室「かきくけコモンズ①」

14:00~15:30 投資先企業との対話(東レ&日東電工)
  --> 社会や寄付の教室「”みる”を知る」

15:30~16:30 2020年に向けて~AIを通して見えてきた未来
        ゲストはPreferred Networks COO長谷川さま
  --> おかねの教室「かきくけコモンズ②」

-------------------------------------------------------

午後のこども向けはコモンズ投信の「こどもトラストセミナー」です。
保護者の方が会場内にいて連絡が取れる状態であれば、お子さんだけでの参加、大歓迎です。もちろん保護者の方がこどもトラストセミナーを見学していただいていても構いません。プログラムについてこられる年齢を対象としていますが、ご兄弟での参加など、ご相談ください。過去開催したこどもトラストセミナーでは小さなお子さんたちも立派に一緒に勉強できました。

【かきくけコモンズ】はおかねについて学ぶ教室です。かきくけコモンズの①回目と②回目は内容を変えて実施する予定です。コモンズの社員が先生となって、使い方コース「お金の4つの使い方(ピギーちゃんの4分法)」投資コース「会社と成長」を予定しています。
ウィズダムアカデミーで開催したかきくけコモンズの様子

【”みる”を知る】は寄付や社会を知るシリーズで、今回は視覚障害者柔道の選手と一緒に、「みる」を体験していきます。目が見えない人はお札をどのように見分けているのでしょう?どんな風に見えているのでしょう?みんなそれぞれ違うところがあって当たり前。伝えることで理解が深まったり、お互い助け合ったりできることを学びます。

視覚障害者柔道:目が見えないからこそ磨かれる聴覚や触覚

【プログラムの対象】
対象:年長~小学生(定員:15人)

【ご注意事項】
・「かきくけコモンズ」「”みる”を知る」ご参加のお子さんのみのお預かりとなります(託児ではありません)
・原則、各回ごとに受付をお願いします
・ただし、14:0016:30まで連続して出る場合は、その旨をお申し出ください


ご案内事項が多くなり申し訳ありません。ご不明な点があればお気軽に質問フォームまたは電話(03-3221-8730)でお問合せください!


~∞~~∞~|お申込方法|~∞~~∞~

※お申込は保護者ご本人のイベント参加申込フォームの備考欄に「こどもトラストセミナー参加の旨、お子さんの名前、年齢、参加する回(決まっていれば)」をご記入ください。

< お申込はこちら >

会場に隣接して大きな公園があり、飲食店も充実しています。
ぜひお子さんもご一緒に、ご来場をお待ちしております!

The 8th Commons Dialog~共に創る"対話"の時間~特設ページ

手をつないで螺旋を上る

おはようございます。 渋澤健です。

この角度から見ると、「行って来い」の歩みに見えますね。


ただ、この階段を横から見れば、当然ながら螺旋のように上がっています。つまり、一見、同じところをグルグル回っているように見えても、視点を変えれば、異なる実態が見えてくるということです。実は、上っているんです。

これって、長期投資と同じですね。

ユニ・チャームとコモンズの”対話”物語・下

いよいよ、ユニ・チャームとコモンズ投信の”対話”にフォーカスしていきます。これまでユニ・チャームはコモンズ30塾『女性の活躍セミナー』『コモンズ ソーシャル・アクション白熱教室』にご参加くださいました。

(ユニ・チャームとコモンズの”対話”物語・上はこちら)

―コモンズ30塾『女性の活躍セミナー』

ユニ・チャームへの投資は2010年6月から。投資期間は6年半を超えたところです。
コモンズ30塾で過去6回開催しているテーマ『女性の活躍セミナー』の栄えある第1回の参加企業がユニ・チャーム(旭化成さんにも同時に参加していただきました)でした。
開催したのは2013年12月。まだまだ”女性活躍”というキーワードが世に定着したとは言い難い時期です。注目度は高く、100名近い参加申込がありました。

ご登壇くださったグローバル人事総務本部 海外グループシニアマネージャーの 佐々木美弥子さま(当時)からお話頂いたのは、

ユニ・チャームの社是(3つ)の中のひとつに、

一. 我が社は、企業の成長発展、社員の幸福、及び社会的責任の達成を一元化する正しい企業経営の推進に努める

というものがあります。
これを実践する施策として、既に1968年には産前産後休暇の整備に加え、最長1年間の給与支給という制度を導入しています。
また、まだバブル真っ只中の男性中心社会であった1990年には、結婚や出産による退職社員の再雇用制度を導入、2000年初頭には、子育て中の社員に対するサポート制度を充実、近年では有給の介護休暇制度も導入しました。

こうした世の中を先取りする数々の制度の早期導入の背景には、
ユニ・チャームが、女性や、女性が多く取り扱う商材を開発・販売し、これら製品の拡大が女性の活躍の一助となるという自負があり、また、この製品を取り扱う企業自らが女性の活躍を推進していくことが大事であるという、トップの強い想いがあったからです。

そもそも、ユニ・チャームの女性活躍を実現するうえでベースとなる考え方は、男女に差をつけて考えるのではなく、社員のタイムマネジメント力を評価することでした。

「The Unicharm way」 を実現してくために、全世界の、全社員に、現地語による「The Unicharm way」の専用バインダーを配布しています。これが社員ひとりひとりの日々の業務の手引書となっています。

実際に見せていただくと、かなり分厚いバインダーでしたが、しっかりと使い込まれていて、思わず会場が一瞬静かになったような、参加者みんな「ユニ・チャームはホンキだ」と肌で感じたエピソードでした。

また、成長著しい海外市場について、

グローバルでは、グループ社員数21,000人に対して海外現地雇用社員は17,000人と80%が地域採用となっているのが大きな特徴です。海外社員の60%は女性社員で女性の活躍が顕著です。ユニ・チャームはアジア・中東に暮らす女性の地位向上にも積極的に取り組んでいて、製品提供を通じた生活水準の向上、女性の自立支援を行っています。

こうしたユニ・チャームの海外での取り組みは高く評価され、2014年4月に発表された第2回「日経ソーシャルイニシアチブ大賞」において、企業部門賞を受賞しています。

コモンズ30塾女性の活躍セミナーでの話を受け、参加者からは、「女性の活躍というキーワードを通して、結局はダイバーシティの推進が何より重要だと認識した」「こうした取組を積極的に行っていくことこそが、持続的な成長に欠かせないということに気付いた」という感想がありました。

―『コモンズ ソーシャル・アクション白熱教室』

2015年12月には『コモンズ ソーシャル・アクション白熱教室』にご参加いただきました。このイベントは、社会起業家フォーラムに登壇した社会起業家とコモンズ30ファンドの投資先企業が共通して取り組む社会課題について参加者と共に考えるイベントです。



このイベントでは、企画本部 共振の経営推進室 鍵谷 泉さま(当時)にご登壇いただきました。

「赤ちゃんからお年寄りまで、生活者が様々な負担から解放されるよう、心とからだをやさしくサポートしていく商品を提供する」というユニ・チャームの企業理念に基づいて「NOLA&DOLA(Necessity of Life with Activities & Dreams of Life with Activities)」という取り組みを行っています。また、CSR活動のひとつとしてインドでの月経教育を行っています。インドの農村部では、現代でも生理用品が使用されておらず、古布を当てて対処するという衛生的に良くない状況があります。
ユニ・チャームがインドでの月経教育に取り組むのは、「生理用品の提供というビジネスと、社会課題の解決の両立を目指す」ことにつながるからです。

参加者に強く印象に残ったのは、「ビジネスだけではなく、また、社会貢献だけでも企業として成り立たない。社会の役に立つ商品を提供し、企業活動と社会貢献を両立することが重要と再認識した」という点でした。

企業理念がしっかり企業文化につながり、企業の営利活動と社会課題の解決を両立させていることが、同社の持続的成長につながっているということを改めて知ることが出来たイベントでした。

―コモンズ30ファンドが掲げる”対話”

コモンズ30ファンドが掲げる”対話”とは、受益者(お客様)には自身の投資先である企業と対話できることの安心感や応援する楽しさを知ってもらうこと、そして投資先企業には、投資家でもあり消費者でもある受益者(お客様)との対話で企業価値の創造につなげていただくことです。

コモンズ30塾『女性の活躍セミナー』や『コモンズ ソーシャル・アクション白熱教室』のいずれにもご参加くださったユニ・チャームは、まさにコモンズ流”対話を通じて価値創造をする”ことに積極的にご協力いただいている企業です。

3月11日の8周年イベントに登壇いただく高原社長には、こうした企業文化の醸成をどのような想いで行ってこられたのかをお聞きすることができるはずです。

コモンズのメンバーも、また新たなユニ・チャームの魅力を発見できるこの機会を楽しみにしています。皆さまも是非お越ください。
*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*
The 8th Commons Dialog~共に創る"対話"の時間~
日時:311() 10:3017:30(受付開始 10:00
場所:東京都中野区(コングレスクエア中野)参加費無料
*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*

→ ユニ・チャームとコモンズの”対話”物語・上|ユニ・チャームの歴史と持続的な成長の源泉



コモンズ投信への質問、ください。


2017年3月11日(土)開催のコモンズ投信のイベント
The 8th Commons Dialog~共に創る"対話"の時間~
『運用報告の部(午前中)』での質問・メッセージを募集しています。

 質問募集フォームは こ ち ら 

お寄せいただいたご質問の中から会場で回答していく予定です。コモンズ投信のファンド、コモンズ投信について日頃の疑問など是非お気軽にお寄せください。

21世紀の金融業界~機能から意味へ~





おはようございます。 渋澤健です。

先週の水曜日に、再開発される東京銀行協会ビルから大手町ビルへと移転したFINOLABのリュニーアル・オープニングイベントの冒頭のご挨拶でショート・スピーチの機会をいただきました。



FINOLABとは三菱地所電通電通国際情報サービスの3社によるコラボレーションであり、「日本に世界最高のFinancial Innovationが生まれる土壌・環境・エコシステムを創ろう」というビジョンを描いて設立されたコワーキング・スペースです。 有望なFinTechスタートアップおよび彼らの新規事業に関心を持つ金融機関、企業、情報ベンダーなどステークホルダーが集まる空間をつくっています。



私の話の題名は「日本の金融業界の未来」でした。ただ、デジタル技術やFinTechの内容はほとんど(意図的に)せずに、そもそも金融業界および資本主義の原点、「ポタポタ垂れている滴から大河をつくる」ことを振り返り、その役目に現在でも、未来でも応えるべしという話から入りました。

ユニ・チャームとコモンズの”対話”物語・上


コモンズ投信 伊井です。

コモンズ30ファンドは、2009年1月から運用開始していますが、ユニ・チャームへの投資は、運用開始時点から検討を重ねていました。当時は「ユニ・チャーム」と「ユニ・チャームペットケア」の2社が上場しており、この2社が合併したらいいねと社内で話していました。その後、なんと2010年4月にユニ・チャームがペットケアを吸収するとの発表があり、合併が終了した6月から満を持して投資を開始することとなりました。現在も投資継続していますので、投資期間は6年半を超えてきました。この間、同社の業績は一貫した右肩上がりで株価も2.5倍になっています。

さて、今や誰もが知っているユニ・チャームですが、創業は1961年、大成化工(株)の名前で、愛媛県で産声をあげました。当初は、木毛セメント板(リボン状に細長く削り出した木材をセメントペーストで圧縮成型した建材で天井や壁に使われます)を製造販売する会社でしたが、その後生理用品メーカーになりました。生理用品メーカーらしい名前に変更しようとのことで1974年に今のユニ・チャームという名前になりました。

ユニ・チャームの「ユニ」は、「Universal(ユニバーサル)」・「Unique(ユニーク)」・「United(ユナイテッド)」の3つの意味を持ち、“世界的に通用するユニークな商品やサービスを提供する統合した会社でありたい”という思いが込められました。また、「チャーム」は、英語の「Charm(チャーム)」、生理用品メーカーとして、“女性にはいつも魅力的(チャーミング)であって欲しい”という願いから、社名に取り入れられました。
こうして、「ユニ」と「チャーム」をあわせた「ユニ・チャーム」という社名が誕生したそうです。会社に歴史あり、社名に由来あり、ですね。

―ユニ・チャームの持続的な成長

ユニ・チャームの売上高は創業約50年で7000億円を超える成長となっています。
2015年度の決算まで、なんと、売上高は14年連続、営業利益は9年連続で最高を更新し続けてきました。9年連続というと、この間、リーマンショック、東日本大震災、75円の超円高という困難がありましたがそれらをすべて最高の結果で乗り越えてきたということです。まさに、事業環境の変化にも強い体質で、持続的に成長できる会社ということです。株価はこうしたイベントの時は大きく下がりがちですが、このように業績が最高を続けているのなら私たち投資家は怖がることなく共に永く歩んでいくことができます。

もし、みなさんが1990年代くらいにユニ・チャームの経営を任されたらどうでしょう。いきなり、これから日本は少子化だよ、人口も減るよ、との難題が待ち伏せることになります。
私が生まれたころは新生児は200万人時代でしたが今や100万人ギリギリです。経営者はどのような判断をするのでしょうか。国内でのシェアを高めていく、あるいは海外に打って出る・・・ユニ・チャームはアジアに舵を切りました。


当社が投資を始める段階では海外売上は30%台でしたがわずか5年で60%台に飛躍し、現在アジアではNo.1のシェアを誇ります。ベビー用、女性用、シニア向け、全てにおいてNo.1になったのです。中国、インド他それぞれの地域できっとさまざまな苦労を乗り越えての実績だと思います。

例えば、インドではまだ生理用品の利用率が15%程度しかありません。これは、家庭でも学校でも女性への衛生教育が十分に行き届いていないことが背景にありますが、ユニ・チャームは地元のNGOやJAICAの協力を得て小学校に出向き、その教育を実施しています。こうした取り組みは、商品を売ることを優先するのではなく、地域の課題克服に貢献し、その先にブランドや商品をつなげていくスタイルだと思います。だからこそ持続的な成長が出来ると私たちは考えています。3月の周年イベントでは、是非、アジアでの成功の秘訣、ご苦労を伺いたいと思っています。

―ユニ・チャームの企業文化

コモンズ30ファンドの投資先は、財務データを中心とした「見える価値」と非財務情報である「見えない価値」から成る5つの軸から分析、決定されます。「見えない価値」の中でも企業文化は大切にしています。ユニ・チャームの企業理念は「NOLA&DOLA」ですが、これには、「赤ちゃんからお年寄りまで、生活者がさまざまな負担から解放されるよう、心と体をやさしくサポートする商品を提供し、一人ひとりの夢を叶えたい」という想いを込められています。この企業理念を事業を通じて実現し、社会課題の解決に貢献することに取り組まれています。素晴らしい企業文化がひとりひとりに浸透し、持続的に成長する企業の人材育成や組織の作り方など非常に参考になります。

→ ユニ・チャームとコモンズの”対話”物語・下|6年半の投資期間のなかでの対話や取り組みの中で感じたユニ・チャームという会社の魅力について

ユニ・チャーム高原社長のお話を、直接聞けるチャンス!
*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*
The 8th Commons Dialog~共に創る"対話"の時間~
日時:3月11日(土) 10:30~17:30(受付開始 10:00)
場所:東京都中野区(コングレスクエア中野)参加費無料
http://www.commons30.jp/8th/
*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*