手をつないで螺旋を上る
おはようございます。 渋澤健です。この角度から見ると、「行って来い」の歩みに見えますね。
ただ、この階段を横から見れば、当然ながら螺旋のように上がっています。つまり、一見、同じところをグルグル回っているように見えても、視点を変えれば、異なる実態が見えてくるということです。実は、上っているんです。
これって、長期投資と同じですね。
相場を見ると、上がったり、下がったりしていることしか見えないかもしれません。
しかし、コモンズ30ファンドが投資するような会社は、しっかりと持続的な価値をつくっていける可能性が高い会社です。同じところをグルグル回っているわけではなく、事業環境の変化に応じて、事業を進化できるような会社です。
昨日、地方から上京されている実業家のご依頼を受けて、東京の王寺駅から徒歩数分の渋沢史料館をご案内しました。
これら写真とは「青淵文庫」と言う大正14年(1925)に竣工された建物です。渋沢栄一の80歳の誕生日のお祝いと男爵から子爵へと昇格したお祝いに建てられ、晩年の栄一が書庫として、また、来賓の接待の場として活用していたところです。
帰りに飛鳥山公園を通って王寺駅に向かう途中に、来館された知人はおっしゃいました。
「今年、自分は65歳になる。妻と相談しているだけど、渋澤健さんの本を読んでこれから支給される年金を孫たちのつみたて投資へ回そうと考えているんです。」
これは、素晴らしいアイデアだと思いました。それなりの成功を成し遂げた実業家なので、老後の暮らしの心配はいらないでしょう。ただ、年金は法的に支給される。だったら、それを長期投資を通じて次世代へ回そうというお考えです。
別に成功されている実業家である必要はありません。普通の働きされていても、高度成長の恩恵を受けた世代で老後の生活に金銭的な余裕がある方々は日本全国で少なくありません。もちろん、ご自分のためにも使っていただきたいです。ただ、その余裕資金の一部を自分の孫たちの未来のために積み立て投資を実施してくれれば、ホントに良い長期資金が日本全国で循環し始めます。
コモンズのお馴染みのロゴですが、まさに世代をつなげるというメッセージが込められています。親から子へ、祖父母から孫へ、手をつないで螺旋の階段を上って行く。そんなイメージって、素敵ではありませんか!