感謝!10周年コモンズフェスタ@京都

おはようございます。渋澤健です。

京都の週末の土曜日の朝は雨がかなり降っていましたが、10周年コモンズフェスタの開会時に近づくと雨が上がり、日差しにも恵まれました。ご参加いただいた皆様、そして、開催にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました!

伊井と一緒にコモンズ投信を立ち上げたとき、新しいお金の流れをつくりたいと思っていました。それは、長期投資、つみたて投資というお金の流れだけでなく、体感できる参加型のお金の流れです。

10年前、『いつか大きな会場で投資先の企業の経営トップとファンド受益者である「お仲間」との対話という体感づくりをしたい』という夢を抱いていました。今回のフェスタでは、コモンズ30ファンドが10年前から投資を続けている堀場製作所の代表取締役会長兼グループCEOの堀場厚様のご厚意で、その夢が実現しました。


会社の最高責任者にご来場いただく貴重な機会なので、「会社説明」という内容より、ご本人の世界観や目指しているところ、経営者としてどのような想いを持っているのか、IR資料では読み取れない素の姿、このような要素を体感できる空間と時間をつくりたいと願っていました。堀場会長は、その期待にしっかりと応えてくださいました。

堀場会長のお話をお伺いして、経営者の最大な役目とは「会社づくり」や「事業づくり」というより「人づくり」であると痛感しました。HORIBAは、海外M&Aを通じて事業拡大の実績を上げ続けていますが、自ら買収相手を獲得するのではなく、先方から傘下に入りたいという申し出がほとんどのようです。信頼感、ブランドがなければ、あり得ないことです。
そして、その信頼やブランドの根幹にあるのが「人」ということだと理解しました。世界中の多様な人財が共に価値を創るためには、それぞれが自分の「柱」を立てるということが重要であるというご指摘も印象に残りました。

それから、経営者に必要なものは「ツキ」。堀場会長が社長として経営トップに就任した1992年から会社の売上は約5倍、営業利益は約11倍へと成長しています。


でも、それは自分ひとりでできたことではなかった、と堀場会長はおっしゃいます。そのお話をお伺いして、その「ツキ」とは「人」との関係だと感じました。運命とは決まったことではなく、「運ぶ」命です。良い運命(ツキ)を運んでくれるのは、「人」でありましょう。

今回は、「東・京都」を拠点とする、設立10年も経たない若輩者の資産運用会社に色々と示唆に富むお話をしていただいた堀場会長に大変感謝しています。ただ、きちんと経営者に「もの申す」ことも大事。

私たちの小さなお仲間たちに、堀場製作所の間接的な株主として、その大事なエンゲージメントの役目を託したところ、見事に私たちの長期投資家の意を経営トップに送ることができた実感しています。どうもありががとう!



企業と投資家の対話が重視される流れになりました。コモンズ流の対話とは、世代を超えて、家族ぐるみで投資先企業との対話に取り組むこと。そんな体感型の対話に目指しています。

今回のフェスタには色々な登壇者のご協力のおかげで盛会なイベントとなりました。パネル・ディスカッションにはコモンズ30ファンドの10年プレイヤーであるシスメックスにもご協力いただき、大変感謝しております。投資先企業で、買付初日から保有期間中に株価が最も上昇(約14倍)で、コモンズ30ファンドの運用パフォーマンスに大きく貢献いただいた会社です!


また、コモンズ30ファンドの社会起業家フォーラムを通じてご縁をいただいている社会起業家である深尾昌峰さん、鬼丸昌也さんにも登壇いただき、新しいお金の流れをつくりには「変人」が必要であるということも教わりました!w。


これら、コモンズ10周年フェスタ【京都】からの学びの詳細は追々、レポートとして皆さまにご報告させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

さて! 4月6日(土)は、東京でコモンズ10周年フェスタを開催します。 是非とも、お越しくださって、コモンズ投信の「コモン・グラウンド」を体感してください。楽しみにお待ちしております!