Part 1 金融業界の未来像が起源であったコモンズ投信
おはようございます。渋澤健です。3月16日(京都)、4月6日(東京)で開催されるコモンズ30ファンドの10周年イベントである「10th COMMONS FESTA~未来を信じる力~」に向けて、コモンズ投信の起源を遡ってご紹介する渋澤シリーズを展開します。
今から16年ぐらい前2003年に、大蔵省時代からの旧知の財務省役人が呼びかけていた日本の小売業の偉人を囲む勉強会で配った資料で、私が見えてきたのは日本の金融業界の未来でした。
日本の小売業の変遷ですが、昭和30年代から始まった「百貨店」・「スーパー」という存在が競争の激化、そしてバブル時代後期から平成時代には「消費の飽和」によってパワーバランスが売り手から買い手へとシフトします。消費者ニーズが多様化し、個性的・低価格・高付加価値など「選択的消費」が求められるようになります。
その結果、小売業界は超高級ブランド・こだわり商品専門店・ディスカウントショップ・衣料量販店・コンビニ等、細分化されて行きます。特に私が注目したところは、小売業界で「こだわり商品専門店」、つまり,ブティック店の台頭です。
これだ! これが、日本の金融業界の未来像だとひらめきました。
仮に、「百貨店」「スーパー」を「銀行」「生保」など既存勢力に置き換えてみました。ビックバンや規制緩和を経て、業界の競争は既に激化していました。それに加え、「消費者」を「投資家」と置き換えると、投資家ニーズが多様化し、個性的・低価格・高付加価値など「選択的投資」が求められるようになり、パワーバランスが売り手から買い手へとシフトする。
【企業人モデル】 (旧来の日本企業)
・力が力を創る、規模の勝負
・社員の集団
【ブランド人モデル】(これからの日本企業)
・顧客と一体化
・先見力、夢を訴える・活力、革新
【消費者が変わっている】(時代の変化)
・価値に敏感になった
・哲学を問うようになった
・対話ができるようになった
・おもてなしに敏感になった
企業人モデルを「大手金融機関」、
ブランド人モデルを「独立系運用会社」、
消費者を「個人投資家」
と入れ替えることができると気づきました。
一般個人の投資家は「消費者」です。
ならば、小売業界で起こっていることは、金融業界でも起こるはず。
ならば、小売業界で起こっていることは、金融業界でも起こるはず。
このような時代になる。
日本の金融業界も、これからブティック化するはずだ。
そう思いました。
何か、プロジェクトを立ち上げよう。
日本の金融業界も、これからブティック化するはずだ。
そう思いました。
何か、プロジェクトを立ち上げよう。
でも、独立系の投資信託会社を設立する前に、もう一段階の準備期間がありました。
そのお話は次回に。
そのお話は次回に。