市場の季節が変わるときの投資

おはようございます。渋澤健です。

米国市場は、「ベア・マーケット」になっているという声が増えています。「Bear」は熊、腕を上から振り下ろす動作から、値下がりの傾向のマーケット、弱気の市場のことを示します。
確かに、過去1年のSP500のチャートを見ると、今までの「ブル・マーケット」が反転しているように見えます。「Bull」は雄牛、角を下から上へ突き上げる動作なので、値上がり傾向の強気の市場です。

トランプ大統領が火遊びしている貿易戦争。

フェイスブックやテスラなど今までの株式市場を先導してきたテック企業の躓き。
草食投資隊のオンライン記事「ヤバくなったテスラを買収するのはトヨタ?」もご笑覧ください。)

そして、何よりも、FRBの金融引き締めにより、3ヵ月T-Bill(短期国債)が1.7%(前年比+0.9%)、3ヵ月LIBOR(金融機関の調達コスト)が2.3%(前年比+1.1%)と短期金利がジリジリと上がっていることが、ボディブローになっています。

このペースが続くようですと、いずれ、10年の米国債は3%以上の領域に入るでしょうし、その状況を、株式市場は織り込むことになるでしょう。

じゃあ、株式投資は避けるべきかというと、必ずしもそうではありません。近眼的に見れば、そう思うかもしれませんが、長期投資のレンズを通して見てみると異なる風景が見えます。

下記は同じSP500のチャートです。ブル・マーケットが健在に見えますね。




違いは、何か。


1年の短期的なチャートと、10年の長期的なチャートです。


つまり、短期的なベア・マーケットは、長期的な「調整」や「休憩」に過ぎないのです。そして、その調整や休憩の時期に何をするべきか。

同じことです。淡々とつみたて投資を継続させることです。マーケットのタイミングなど気をせずに。株価が下がれば購入価格が安くなり、つみたて投資は定額購入なので、より多くの口数が買えます。そう考えると、お得ですよね。

いままで、つみたて投資を実践していなかった方、是非、始めていただきたいタイミングです。

いままで、つみたて投資を実践していただいた方、是非、継続していただきたタイミングです。

株式市場にブルとベアが存在しているのは、季節に夏と冬が存在しているのと同じです。必ず季節の気温が変わるように強気・弱気は変わります。そして、必ず、次の季節が訪れます。

その市場の季節を気楽に過ごしながらコツコツと将来の余裕資金を形成するのが、つみたて投資です。是非とも、ご一緒に。小さくても良いから「未来を信じる力」を合わせましょう。