「らくちん投資」vs「投資なんか、おやめなさい」

おはようございます。渋澤健です。昨日(12/10)、フジテレビの新報道2001にコメンテーターとして出演ました。テーマは「ふるさと納税」。過剰な返礼品目当てなど色々な課題がありますが、納税者に自身の選択肢があるという気づきにもつながる可能性があると思います。また、実態は「税」ではなく「寄付」なので、「寄付月間」中に報道されたことにも意味があると思います。

確信が高まったことは、寄付であろうが、長期投資であろうが、大事なことはストーリーの見える化です。寄付も長期投資も、投げっぱなしではなく、キャッチボールですから、見えないと投げられないし、受け取れない。

無事に番組の初登板を無事に終えて控室で雑談していたとき、ご一緒した経済評論家である荻原博子さんから、こちらの著書をいただきました(笑)。


私からは、お礼に、草食投資隊の新作を送り返そうと思っていますw。

いただいた本の内容にさっと目を通すと、草食投資隊の問題意識と実は重なっているところが多いと感じました。

ただし、積立投資のところの本質的な理解が異なりますね。荻原さんは、「高い」ところで買うのはもったいない。また、「安い」ところでまとめて買えない。だから、「積立投資は最悪です」とおっしゃいます。

恐らくご自身で長期投資を実践されたことないから、このような考えに至っているのではないかと思います。確かに「高い」ところ、「安い」ところがわかれば、積立投資をする必要はありません。

しかし、長年金融市場の仕事で経験を積んできた草食投資隊の3名が口をそろえて言うのは、短期的な「高い」「安い」という相場観はわからない、ということです。つまり、当たるときもあるが、当たらないときもある。

つまり、積立投資を実施すれば、「安い」ところでは必ず買えている、「高い」ところは少なくしか買っていない。これを長期で繰り返すと、とても合理的な行動をしていることになります。「安い」と思ったときに、まとめ買いできないということもありません。積立投資をそのまま続けながら、スポットで追加で買うことはできます。

荻原さんがご指摘されるように、積立投資にはコストがかかります。しかし、金融庁からのガイドラインでつみたてNISAの対象となっている3社のファンドは、日本で提供されているアクティブ型投資のラインアップで、消費者・投資家にとって経済的な水準に設定しています。

荻原さんは初対面でしたが、話しやすい方でした。「次回は、このテーマで対談しましょう」と提案したら、笑顔で「そうしましょう」と答えていただきました。ご自身のお考えは変わらないかもしれませんが、色んなストーリーを消費者・投資家にお見せすることは大事だと思っています。

今日(12/11)は、八重洲ブックセンター本店で午後7時から草食投資隊の出版記念セミナーを開催します! 若干、席の余裕はあるかもしれません。ご来場いただけない方、こちらが我々3名の新作です。「人生100年時代のらくちん投資
そして、こちらが萩原さんの「投資なんか、おやめなさい

読み比べてみてはいかがでしょうか。 (^^)