限界をつくらないMOVE FES. 2019  By WITH ALS

12月22日(日)夕方から雨脚が強まったにも関わらず多くの人々が、新木場STUDIO COASTに足を運びました。
そこで繰り広げられたのは、「限界をつくらない」音楽の祭典。



第10コモンズSEEDCap応援先 WITH ALS 武藤将胤さんプロデュース&出演のイベント、MOVE FES. 2019 Supported by Hard Rock Experienceが遂に実現しました。

武藤さんの挑戦に刺激・感銘を受けたアーチストたちが、限られた時間にも関わらず、想いをこめたパフォーマンスを次々と繰り広げていきました。


そして最後に登場した武藤さんは、武藤さんの脳波をコンピューターで読み取り、テキスト化してラップの演奏を行う近未来型「BRAIN RAP」を、この舞台で初お披露目しました。


この「BRAIN RAP」には特別な想いが込められています。
ALSは筋力が失われていく難病。
最近では言葉が発せなくなっても、眼球の動きなどを使った技術でコミュニケーションが測れるようになったものの、最終的に眼球や瞬きもできなくなる状態になると、「完全閉じ込め状態 TLS」になってしまう。
動かなくなった体の中に意識だけ閉じ込められ、誰ともコミュニケーションがはかれない状態がやってくる。
その現実に向き合いながらも決してあきらめることなく、最新技術の進化を求め、活動を続ける武藤さん。
その姿勢に多くの人々が動かされてきました。

「ALS患者のみならず、全ての人が有限な時間の中で生きています。
だからこそ今、この一瞬、一瞬を大切に生きよう。
強いVISIONがあれば、
きっとどんな人生だって無限に切り開ける。
きっと人生に限界なんてない。

MOVE FES.このメッセージを届け、ALSの啓発、そして一人ひとりの人生の限界を切り開いていく音楽フェスティバルです。」

WITH ALSは、MOVE FES.というイベントを通じて伝えたかったことをこう語っています。

わたしたちコモンズ投信のコモンズSEEDCapからの寄付も、主に今回の「BRAIN RAP」の開発費に使っていただいています。

残念ながら緊急入院によって第11回コモンズ社会起業家フォーラムの登壇がかなわかった武藤さんからいただいたこちらのメッセージもぜひご覧ください。


*このインタビューを撮らせていただく際に、来社していただいた時の様子は下記ののブログをご覧ください。
武藤さんと出逢う『 NO LIMIT YOUR LIFE 』な時間


MOVEFES最後の演目は、EYEVDJが披露されました。
眼球の動きを使って、音楽、映像、照明を操作するDJ。
途中、パフォーマンスには、発症した当時のまだふっくらとして自分で歩行もできていた武藤さんの映像から現在に至るまでのドキュメント映像も組み込まれており、彼の挑戦の日々を観客であるわたしたちは目の当たりしました。

そして、武藤さんの進化していくパフォーマンスに心動かされるわたしたちは、「あきらめてしまう」ことの意味を問い正さずにはいられませんでした。



最後のごあいさつで、年明け1月の手術を控え、「あきらめない」という言葉を絞り出す武藤さん。
その周りには、「笑顔」と「レスペクト(敬意)」と「感謝」の気持ちが溢れていました。


武藤さんの夢は、来年2020年開催されるオリンピック・パラリンピックの開会式、閉会式でパフォーマンスを披露することです。

コモンズ投信のミッションの中にある「未来を信じる力」。

第10回SEEDCap応援先である、武藤さんはその言葉そのものの存在です。

武藤さんは夢をきっと実現してくれる、そう思わずにはいられない、今回のイベントでした。


MV「ROAD TO 2020」2020年東京オリンピック・パラリンピックを目指して

(社長 伊井 SEEDC担当 馬越 カメラマン 渡邉 でMoveFes2019に行ってきました)

4月25日のコモンズ11周年のイベントでもWITH ALSの活動紹介をさせていただく予定です!
どうぞお楽しみにされていてください!

コモンズSEEDCap 馬越裕子