「できる・できない」より「やりたい・やりたくない」

こんにちは。 渋澤健です。

コモンズ投信の動画コンテンツを作成していただいているドリームムービー株式会社上田寛社長が先月末に出版された著作「最速で成功する脳の使い方―1日1分「脳内TV]で夢は叶う」のコラムで登場させていただいています。


上記の紹介ビデオの収録の前にもちろん著書を拝読いたしましたが、そこで最も自分的に刺さったところは(自分自身のコメントではなく。。。。)、このくだりでした。

普通の人は、何ができるか・できないかで行動判断する。
成功する人は、何をやりたいか・やりたくないかで行動判断する。

なるほど~!と思いました。確かにそうだと思います。

上田さんがおしゃっている、「できる・できない」軸と「やりたい・やりたくない」軸で表すと四つの領域が現れます。



この4つの領域で、◎「やりたい・できる」というところはベスト・ポジションになります。

また、✖「やりたくない・できない」という領域は、そもそも考える必要がなく、判断から排除すべきポジションです。


一方、△「できる・やりたくない」というポジションはくせ者です。せっかくできるのに、やりたくないとはもったいないですね。

そして、〇「できない・やりたい」というポジションは面白い領域です。ほとんどの場合、私たちはやりたいことがあるのに、できないと思っているのでありがちなポジションでもあります。

このポジションで、「できないという思い」や、「理性」や、「あきらめ」が強ければ強いほど、〇のポジションから✖へと引き落とされてしまいます。どうせ自分はやりたくないんだ、と決めつけてしまう傾向が高まります。

一方、ここが大事なポイントだと思うのですが、「やりたいという思い」や、「夢」や、「希望」が強ければ強いほど、〇のポジションから◎へとシフトすることが期待できると思います。「やりたい」という気持ちに純粋であればあるほど、いずれ「できる」可能性が高まるでしょう。



「金融のプロ」の機関投資家の場合、組織決定が基本なので「できる・できない」という行動判断の傾向があります。「やりたい」という気持ちに純粋になることより、「組織に通る」案件の方が相応しい行動と思いがちです。

ところが、そうすると、✖「できない・やりたくない」という領域に引きずり込まれることが多く、結果的には投資機会ロスが生じる場合が多々です。

一方、一般個人の場合、「やりたい・やりたくない」という気持ちをもっと純粋に表現できます。上司、部下や周囲の誰かの目を気にしなければならない「仕事」ではなく、自分自身のことです。当事者意識が当たり前のことになります。

長期投資の初心者であっても、「やりたい」という気持ちを常に高めていれば、「できる」と感じる日がいずれ訪れるでしょう。

長期投資の成功も上田さんがご指摘されるように、「できる・できない」ではなく、「やりたい・やりたくない」で決まると思います!