投信業界の「革命」を促す独立系

おはようございます。渋澤健です。

先週、講演で初めて山口県萩市に訪れ、多くの明治維新を先導した人材を輩出したことで知られている松下村塾を見学しました。


現在は、市内の松陰神社へ移築されていますが、ちょっと山を登った元々建っていたところにもご案内いただきました。塾長の吉田松陰が生まれ育ったところで、現在はお墓があります。


この同じ景色を眺めながら、若い志士が新しい国づくりについて語り合い、夢を見て、実践したんだなぁと考えると感慨無量でした。もちろん、彼らたちだけで明治維新を起こした訳ではなく、多くの同志が新しい時代に向けて共感を覚えて、行動したから維新が実現したのです。

今年は「明治維新150年」と言われても、「ふ~ん、そうなんだ」ぐらいの反応が全国では一般的だと思いますが、山口県(長州)と鹿児島県(薩摩)では、かなりの盛り上がりを見せています。私の講演が、山口県NHKで報道されたくらいですからw。


明治維新を美化すべきではなく、実態は武力で政権を脅かした「乗っ取り」という批判もありますが、いずれにしても現状維持に対して「革命」というゲーム・チェンジャーであったことは確かでしょう。そして、改革とは権力の中心部から起こるものではなく、薩長のように、中心部から遠い、端のところから始まるものです。

現在は投信業界にも「革命」が起きていると数週間前の日経ヴェリタスが特集を組みました。確かに、今まで業界の秩序のゲーム・チェンジが求められている潮流があります。そして、金融庁が公表を促した「共通KPI」で運用損益別比率がトップ3社の共通点は、①ノーロード(販売手数料ゼロ)、②長期的な、③つみたて投資を推奨している独立系の投信会社です。業界の中心部ではなく、端っこです。

今回、松下村塾に訪れて、改めて「そうか!」と思いました。共通KPI上位三社の設立者の全員が「塾長」の指導を受けた塾生です。さわかみ投信の「ごきげん!」の澤上篤人さんは、投信業界の吉田松陰です!w