大事な数字は「79%」


おはようございます。渋澤健です。11月中旬を超えてくると、一気に年末が訪れる勢いになるでしょうね。

さて、株式市場では勢いが欠けてきて見通しが弱気の「ベア派」が増えてきたように思います。私も世界の株式市場は既に「ベア・マーケット」に入っている可能性が高いと思います。米長期金利が3%以上に推移している状態では、足元の業績がそれほど悪くなくても、株式市場の将来に対する成長への期待プレミアムがはげ落ちる調整の可能性が高まるからです。

「貿易戦争」もボディブローのように効いてくると思っていました。やはり、モノの動きが世界で抑制されれば、お金の流れも鈍くなります。関税による悪い物価高がある中、景気の見通しが良くなくても、中央銀行は金融緩和へ展開するのも難しくなります。財政懸念で長期金利が更に上昇するようでしたら、株式市場の更なる調整が必要になるでしょう。

でも、仮にこれからの数年間の株式市場の行方が芳しくなくても、つみたて投資を実践する長期投資家にとっては、チャンスが訪れることを示してくれます。短期的な視野の投資家が株式を手放す傾向が高まれば、長期投資家は良い会社の株式が安く仕込める可能性が高まるからです。そういう意味では、自分はこれからの展開にワクワクしています。

毎月、コツコツと月間の生計に無理がない範囲でつみたて投資を実践すれば、価格が安い局面ではより多くの口数を購入できる。これが、つみたて投資の特長です。

タイミングは、わかりません。しかし、これから長期的な目線でつみたて投資を実践すれば、必ず、安値圏で仕込める時が訪れます。短期筋が尻尾を巻いて退陣しているようなときです。

コモンズ投信が考える長期投資とは「未来を信じる力」です。一人ひとりのその「力」はたくさんなくても大丈夫。毎月、「未来を信じる力」をちょっぴりだけ、積み立てることによって、将来の資産を形成することができるからです。

一ヵ月ぐらい前の報道で、コモンズ投信の知名度が全国的に一気に広まったことは大変うれしいことです。今までなかったような勢いでコモンズ投信への口座開設の申し込みをいただいていることは本当にありがたいことです。けれども、利益がある顧客口座比率が「97.7%」という過去の結果だけを見て、スポット買い(一括購入)で同じような結果をこの数年間において求めることは控えていただいた方が良いと思います。

「97.7%」という結果を20183月末で達成できた理由は間違いなく、「79%」のおかげです。
これはコモンズ投信の直販口座でつみたて投資を実践してくださっている比率です。長年、つみたて投資にお付き合いいただいているコモンズ投信の「お仲間」の口座がプラスになっているという因果関係は顕著に表れています。数年間のお付き合いだけでは同じような結果が出ない可能性があると思います。

97.7%」という数字は市場環境によって上下します。しかし、どのような市場環境でも「79%」という数字は維持したい。そのような意気込みがあります。どうぞコツコツと積み立てるコモンズ投信の長期投資に末永くお付き合いください!