良いファンドとは・・・

おはようございます。渋澤健です。ちょっと、春の予兆を感じるようになってきましたね。

さて、今月の中旬の「ニーサの日」(2月13日)にtsumiki証券主催のセミナーでセゾン投信の中野さんと登壇しました。


セミナールームは、有楽町マルイのお洒落なカフェで目の前には新幹線が通過します。100名弱ぐらいのご来場で満員でした。ほぼ全員が現役・若手、そして、半分以上が女性でした。今まで、証券会社や銀行が主催するセミナーでは見たことがなかった風景です。

つみたてNISA」などの後押しもあり、新しい変革の風が業界に吹いていることを感じました!

良いテンポで進んでいるトークセッションで司会役のtsumiki証券の仲木さんが問いかけました。「良いファンドとは何でしょう?」

私は、「アクアパッツァのようなファンドです」と答えました。


我が家ではSTAUBという鉄鍋でアクアパッツァをつくりますが、その鍋が「ファンド」であり、具が「投資先企業」と考えてみましょう。アクアパッツァの鍋のふたを開けたときに、色々な食材がそれぞれの形を保って存在感があり美味しそうですよね。また、それぞれの食材の味もきちんと味わうことができます。そういう意味では、食材の厳選は大事です。

また、STAUBでアクアパッツァを調理すると水差しが必要ありません。調味料は塩だけです。それだけで食材の味が引き立って、本当に美味しい。

このようなファンドが「良い」と思います。きちんと厳選されているので投資先がわかり、それぞれの「味」を楽しむことができて、余計なものが入っていない。

コモンズ投信の基幹ファンドであるコモンズ30ファンドは今年で10周年を迎えました。設定来、このように「シンプル・イズ・ベスト」なファンドの運用にこだわりました。良い「食材」を厳選して使えば、色々と手を加えなくても、美味しいリターンが期待できるのです。

ただ、今までの業界の売れ筋の投資信託とは、ふたが開けられることがあまりなく、「食材」(投資先)があまりはっきりと見えない。そして、見栄えをよくするために、色々な余計なものが混ぜ込まれていました。

また、インデックス・ファンドもシンプルというメリットがあります。ただ、インデックス・ファンドは冷蔵庫の中にある全ての材料をミキサーでかき混ぜたようなもの。美味しい食材もあれば、美味しくない食材も入っている。ただ、栄養分は取れることは間違いないです。

でも、アクアパッツァをミキサーでかき混ぜたら、栄養分は全く変わらずですが、形が全く見えなくドロッとしたスープになって、果たして美味しいでしょうか? まあ、テイストの問題なので、構わないと思う意見もあるでしょうが、私は勘弁してほしいですw。

テイストはそれぞれです。ただ、「良いファンド」には、良い投資先という「食材」の味が引き立っている。これには間違いありません。