コモンズ30ファンドとザ・2020ビジョンを資産形成で活用する方法

コモンズ投信が運用するコモンズ30ファンドとザ・2020ビジョン。
2つのファンドを上手に資産形成に取り入れる方法を今日はお伝えしようと思います。

コモンズ30ファンドは、30年目線で企業を選び、持続的な成長が見込める“強い”企業を選んで投資しています。
一方、ザ・2020ビジョンは5~10年の目線で“変化“する企業、”変化にチャレンジする企業“を選び、ダイナミックに運用します。
では、こうした運用方針の違いは、実際の値動きやパフォーマンスにどれくらい影響するのでしょうか。

次のグラフは、ザ・2020ビジョンが運用を開始した2013年12月27日を起点に、その後、2つのファンドと市場平均を表すTOPIX(配当込)の動きがどのように変化したかを比較したものです。


コモンズ30ファンドとザ・2020ビジョンが相対的にTOPIX(配当込)を上回っているのはもちろんのことですが、さらにそのブレ幅を見ると違いがあることに気づくでしょう。そしてそのブレはザ・2020ビジョンの方が少し大きくなっています。
これを数値で表すとこのようになります。


騰落率
年率リターン(累積)
リスク(標準偏差)
コモンズ30ファンド
47.2%
8.4%
15.1%
ザ・2020ビジョン
48.9%
9.4%
19.0%
TOPIX配当込
36.3
6.9
15.1
騰落率・・・2013年12月27日から、2019年6月28日までの騰落率(この2地点を比べてどれだけ変化したのか)。
年率リターン(累積)・・・同期間の収益率(リターン)を累積ベースで示したもの。
リスク・・・同期間における、ファンドのブレ幅を示したもの。大きいほど、「リスクが大きい」となる。

つまり、同期間で2つの比較すると、コモンズ30ファンドの方がリターンが小さく、ブレも小さいことがわかります。逆に、ザ・2020ビジョンはリスクも少し大きいけれど、リターンも大きい、ということもできます。

これは実は、ファンドの特徴が表われた結果とも言えます。
コモンズ30ファンドは外部環境の変化に強く持続的な成長が見込まれる企業に投資をしており、例えば市場が大きく下がるような局面でも株価はしっかりすることが多いです。
一方、ザ・2020ビジョンでは変化に着目し、当面大きく成長が見込まれるような小型成長株にも多く投資をしますので、変化率は高いのですが、外部環境や市場環境の影響も受けやすいという傾向があります。

傾向としてはこのような違いが生まれますが、市場の平均と比べるとしっかりとリターンも出ていることから、ファンドのコンセプトに則ってしっかり企業を選ぶことができているといえるでしょう。

皆さま一人ひとりの資産形成にこの2つを取り入れる場合、こうした違いを理解して上手に活用することが可能になります。

市場の動きやファンドの動きには気をとられたくない、ブレもできるだけ小さい方がよいという方はコモンズ30ファドが向いているかもしれません。一方、社会の変化を捉え、機動的に運用するザ・2020ビジョンは変動も大きいですが、その分期待できるリターンも少し高くなります。
また、ザ・2020ビジョンは当日約定(買付/売却)のファンドのため、購入や売却を申し込んだその日の市場やファンドの動きがそのまま約定価額に反映されやすいという特徴もあります。
つみたての場合は、市場の変化を気にせず続けていただくことが前提にはなりますので、ファンドのコンセプトの違いにそれぞれ共感いただけるのであれば、2つとも積立していただけるとよいと思います。

そして、両ファンドを保有した場合、先ほどの数値は以下のように変化します。
両ファンド保有(両ファンドを同額保有した場合)

累積リターン
(年率)
標準偏差
両ファンド保有
8.9
17.0
あくまで過去の実績に基づくものですが、参考にしてみてください。

最後に、コンセプトやパフォーマンスといった以外の違いについても言及しておきたいと思います。
それぞれのファンドが持つ寄付の仕組みの違いです。
コモンズ30ファンドの寄付のしくみSEEDCapは、ファンドを通じて社会課題に取組む社会起業家の方を応援しています。過去には、児童労働や、災害支援、産後ケア、森林保全、etc、、、と様々な課題を応援させていただきました。

そして、ザ・2020ビジョンの寄付のしくみコモンズPOINTは、障がい者スポーツを応援しています。少子高齢化がもっとも進む日本において、誰もが住みよく生きやすい社会作りを通じて社会的なダイバーシティへの理解が進むことを望んでいます。そこで障害者スポーツを応援することによってそうした社会作りのお手伝いをしたいと考えたのです。過去には視覚障害者柔道、そして今は日本知的障害者水泳連盟を応援しています。

皆さまからお預かりした資産から、私たちがいただく報酬部分の約1%を毎年寄付させていただいております。
ぜひ、こうした点も考慮に入れていただきながら、2つのファンドをお持ちいただけたら私たちも嬉しく思います。

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※コモンズ30ファンドのリスクと費用はこちら
http://www.commons30.jp/fund30/risk-cost.php
※ザ・2020ビジョンのリスクと費用はこちら
https://www.commons30.jp/fund2020/risk-cost.php
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※メール文中の投資パフォーマンスは、コモンズ30ファンド、ザ・2020ビジョンの過去一定期間における実績を示したものであり、将来の運用成果を予想、あるいは保証するものではありません。