前政権の「継続」とは「宿題」に答えを返すこと

おはようございます。渋澤健です。
本日は自民党総裁選が実施されます。令和時代で一番最初に就任する日本の総理大臣が実施的に決定することになりますね。

株式市場は今までの日本政府の経済政策が継続されると想定していて、新しい時代の新しい総理大臣の登場にマーケットのインパクトは限定的と考えているようです。

2012年に発足した長期政権の経済政策である「アベノミクス」は初期ではかなりマーケットにインパクトを与えました。けれども、最近は「アベノミクス」という活字を紙面で見ることもすっかり少なくなっていて、影が薄くなっていました。

しかし、景気のピーク感がある最中で世界を直撃したコロナ禍を被っても、株式市場が直近の高値圏へ戻しています。アベノミクスの第一の矢(金融政策)と第二の矢(財政政策)の株式市場への影響は、良くも悪くも、確かであると言えるでしょう。前政権の経済政策の「継続」ということは、第一と第二の矢が継続するということになります。

しかし、「アベノミクス」は宿題も残しています。その宿題は第三の矢である構造改革です。 

前政権の政策を「継続」するということであれば、この宿題への答えを返していただく必要があります。 実務を執行する手腕がある実力派という評価されている総裁・総理大臣候補であるからこそ、その期待にはお応えいただきたいと思います。