何もしないことがリスク

こんにちは。渋澤です。今日は、広島県福山市を本社とする常石グループの社内向けCSVセミナーでお話させていただきました。1903年の海運業を起源とする100年+長寿企業である同社は大正時代に造船も始め、現在は50社以上の関連子会社を傘下に置くオーナー系の非公開企業です。

造船は「中クラス」のものまでと説明を受けましたが、工場現場の見学では工程のスケールの大きさに感銘を受けました。

海運や造船は荷物の需給関係による運賃の動向にさらされ、リスクが高い業種としてし知られています。だからこそ、事業の多角化によって環境変化に応じて進化し続けた企業でありましょう。また、「中クラス」でありながら、同社はフィリピンや中国で国内キャパ以上の工場を運転しています。

講演の後の昼食懇親会で、「リスクを恐れて、何もしないことが最大なリスク」という代表のお言葉が印象に残りました。リスクや進化を恐れていれば、100年長寿企業にはなることなかったのでしょう。

現在の株式市場の変動が高まり、手が止まっている方々が増えていると思います。こういうときこそ、長期的視野を持ってこつこつと投資を続けることが大切。オーナー系企業経営者であろうが、一般個人であろうが、コトの本質は同じです。