いよいよ今週末!社会起業家フォーラム 登壇者 株式会社 ピリカ 小嶌不二夫さん



「馬越さんは、小説は読みますか?」

代官山にあるおしゃれなシェアオフィスにて、今回の社会起業家フォーラム登壇者のひとり、小嶌不二夫さんにインタビューをしていた時のこと。


「活動をしていて、何が一番面白いなとか嬉しいなと思いますか?」と問いかけると、小嶌さんは両手で目を覆ってしばらく「うーん」と考えてから、私に逆にこの質問を投げ返してきました。

「馬越さんは、小説とか、そうですね、ドラマでもいいです。観ますか?」

「はい」と馬越。

小嶌さんは言いました。
「小説とか、ドラマも、お話を通してずっといいことばかりということはありませんよね。時に大変なこともある。だから面白い。僕の活動もはじめてからずっとそうなんだと思います」。

小嶌不二夫さん。
富山生まれ、神戸育ち。早生まれで小さい時には勉強に苦労したとか。それでも、理科は得意で、小2の時に読んだ本の影響で環境問題の解決を目指すようになったそうです。
国語がどちらかというと苦手。なぜなら独自の考えをそのまま、とても素直に答えてしまうから。
小さい頃から「人と違っていることが大事だった」という小嶌さん、さすがにちょっと珍しい「小嶌」さんなだけありますね。普通じゃいられない。

大学生になると世界一周の道中に訪れた全ての国や都市で、大量のポイ捨てごみを目にしました。
そしてこの「ポイ捨て」の問題に出逢った時、小嶌さんは考えました。「自分は数字で考えるのが好きである。計算式をもってしてこの社会課題を解決できるのではないか」と。

様々な切り口で「ごみ問題」にいろいろな人々が関わってきました。清掃活動、ポスターによる
キャンペーンなど啓蒙活動も大切ですが、「体温計で計ることをせずして、熱を下げることができるのか?」と疑問に思った小嶌さん。

「人々は見たいものだけを見て、見たくないものは実は見ていない」。
ゴミが少ない町、とか、多い町というのは実は主観的な視点によるものだと小嶌さんは言います。

小嶌さんは6年前、「捨てられたゴミ」を計り、「拾われたゴミ」を計るしくみ、ゴミ拾いSNSピリカの開発をスタート。
そして環境系ベンチャー企業、株式会社ピリカを立ち上げ、ITの力を使って地球からポイ捨てごみを無くすことに取り組んできました。SNSピリカは世界76カ国で利用されるようになり、1,000万個以上のポイ捨てごみが回収されているそうです。


小嶌さんらが定義する「ごみ」は、自然界に還らないものならなんでも。
最後に馬越が「海のゴミもお願いします」とお伝えすると、

「はい、ちょっと待っててくださいね」

何かいい手立てがあることを感じさせる、とても頼もしく心に響く言葉が返ってきました。

小嶌さんの「普通のようで、普通でない7分間のスピーチ」、どうぞご期待ください。

                                マーケティング部SEEDCap 馬越

*こちらはシェアオフィスにいる小嶌さん。シェアオフィスもとってもユニーク!