親子セミナーで「お金の使い方」を学ぶ

おはようございます。渋澤健です。 暑~い連休、いかがお過ごしでしょうか。

昨日は、名古屋で「愛知サマーセミナー」でした。午前中の2限は近年恒例の草食投資隊、午後の2限はコモンズ投信こどもトラストセミナーで「お金の使い方」について親子で考えるセッションを設けました。


コモンズこどもトラストセミナーの第一部は、お金の使い方として「寄付」について考えました。

・使う
・貯める
・ふやす(投資)
・寄付する

という四択において、「寄付」というお金の使い方について子供たちと考えてから、寄付を通じて応援したい活動を①アフリカの児童労働を是正するNGO、②地元における野鳥保護、自然保護の活動するNPO、③日常の食料品のフード・ロスの是正に活動するNPOから選択して、発表してもらいました。




また、第二部では、日本で生活する製菓業の会社の社長家族、そして、アフリカで生活する家族たちが、チョコレートの原料であるカカオの価格変動によって自分たちの家族にどのような経済的な影響があるかということを体験するゲームに参加していただきました。


経済成長のためには生産性を高めなければなりません。しかし、その生産性を高める過程で、成長盛りの子供たちを強制的に労働者として活用するということが、どのような個人的・社会的な弊害になっているのか。そして、寄付という「お金の使い方」によって、そのような実態をどのように改善できるのか。

このような大人でも難しい課題について、子どもたちが少しでも感じ取ることができる場面を提供できたようであれば幸いです!


コモンズ投信を設立した想いは「今日よりもよい明日」の実現を一般個人の家庭に長期投資を通じて提供すること。 

「受益者」という側面では、投資信託は長期投資を託してくださる方々に金銭的な利益を還元することに限られているという考えが世の中ではもしかすると一般的かもしれません。しかしながら、「コモンズらしさ」という観点では、金銭的な利益の還元に最善を尽くすことはもちろんのこと、一人ひとりが社会のステークホルダー(当事者)であるという主体性の気づきも提供することに努めるべきだと考えます。

「お金持ち」になることを子供たちに教えることに意義があるとは思いません。
しかし、良き「お金使い」になる教えを提供でければ、それは次代を担う世代への大切な長期投資だと思います。