シスメックスとの対話

皆さんは「シスメックス」という会社をご存知ですか?

コモンズ投信のお客様には投資先企業として度々ご登場いただいていますのでお馴染みですね。検体検査(血球、免疫、肝機能など)という事業なので、私たちに身近でかつ重要な会社ですが、顧客が病院なので、一般的には認知度が高くないかもしれません。

シスメックスは、1961年、神戸に東亞特殊電機株式会社(現TOA)の医用電子機器部門として発足し、1968年に医用電子機器の販売会社「東亞医用電子株式会社」(現シスメックス)が設立されました。1963年に国内初の自動血球計数装置の実用化に成功し、1978年に現在の社名「Sysmex」となりました。

シスメックスという社名の由来は、SYS - システム、ME - メディカル、X - ∞ 無限。つまり、医療の機器、試薬、サービスを通じて成長するという意味が込められています。

主力の血球計数装置を始めとしたヘマトロジー(赤血球・白血球の数や機能を調べる検査)分野、尿検査、凝固、免疫などを中心とした医用電子機器装置の開発・製造・販売、及び関連試薬などの開発・製造・販売を手掛けてきました。
2020年に向けた中期経営計画では、独自のテクノロジーを武器にヘマトロジー、血液凝固検査、尿検査分野におけるグローバルNO.1堅持を目標とし、同社の更なる成長を支える収益基盤の構築を目指しています。

1979年にアメリカに進出を開始するなど早くからグローバル展開を視野に入れており、現在の海外売上高比率は8割強にのぼります。
事業も着実な成長を遂げ、1995年の上場以来、神戸の震災や超円高、リーマンショック、東日本大震災なども数々の試練を乗り越え、2015年度まで過去最高益を更新し続けてきました。

コモンズ投信ではコモンズ30ファンドの設立当初2009年からシスメックスに投資をさせていただいています。圧倒的な競争力と収益力はもちろん、私たちが”見えない価値“と呼んでいる同社の企業文化を、すべての事業地域においても浸透させることにより企業価値を高め成長し続けている点などに注目しています。

また、コモンズ投信のお客様(個人投資家)との対話を目的としたイベントにも積極的に参加いただいており、当社アナリストとのミーティングや施設見学会のご対応はもちろんのこと、過去に、30塾、5周年イベント(大阪)、6周年イベント(東京)にご登壇いただきました。

同社の行動基準にも、『(株主に対して)経営の健全性と透明性を高め、積極的な情報開示とコミュニケーションで、株主の皆様に安心を届けます。堅実かつ革新的な経営を推進し、持続的な成長と株主価値の向上に努めます。』と明記されており、それがしっかり実行されています。

アイスクエア外観
来月、18日にはコモンズのお客さまと共にシスメックスの新工場アイスクエアの見学を開催できることになりました。夏休みということもあり、こどもの参加をメインに大人も楽しめる内容で企画していただけました。

このような対話の場を共に創ることができる投資先企業との関係をうれしく思います。すばらしい企業との出会いに感謝して、これからも投資先企業とお客様との三人四脚で成長していきたいと思います。