コモンズ投信のフィデューシャリー宣言
おはようございます。渋澤健です。先日の金曜日(6月30日)にコモンズ投信は、『コモンズ投信の「お客さま本位の業務運営」の実現について』というフィデューシャリー・デューティ宣言を発表いたしました。
フィデューシャリーとは「受託者」という意味で、資産運用を受託した者、つまりコモンズ投信のような運用会社などのことをいいます。
フィデューシャリー ”fiduciary”の語源は、ラテン語の ”fidere”で、英語では ” to trust”という意味になります。
つまり、「信頼」です。
「信用」とは過去の実績や成果の評価ですが、「信頼」は将来への期待に応えることです。「投資信託」とは、これからの投資に「信じて託す」ことです。
また、「信じて託している」主役のことを、あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、ベネフィシャリー ”beneficiary”といいます。欧米では、インベストメント・チェーンにおける最終受益者である一般個人のことを示します。
これは、コモンズ投信で言えば「今日よりも、良い明日」を共創する「お仲間」の皆さんのことです。
私たちコモンズ投信は、一般個人に良質な長期投資ファンドを運用してお届けすることを理念に掲げて創業した独立系投資信託会社です。
フィデューシャリー(受託者)である私たちのデューティ(義務)はベネフィシャリーの「利益」の最大化に最善を尽くすことです。この「利益」は、もちろん金銭的な利益のことを指します。
しかし、それだけに留まらないと私たちは考えます。
むやみな金銭的利益の期待で勧誘するのではなく、リスク(不確実性)に見合った利益の最大化が重要です。
つまりそれは、一般個人投資家が何に投資をしているかの「見える化」に務めるというデューティです。
そういう意味で、ベネフィシャリーに対して、経済社会における様々な知識や気づきを促進し、サステナブル(持続性)かつインクルーシブ(包括)な社会を目指し、「今日よりも、よい明日」という幸せの最大化に務めることも、私たちフィデューシャリーとしてのデューティに含まれていると考えます。
デューティとは、法律やルールではありません。
ルールに触れなければよいという安易な考えが義務ではないのです。義務とは、例えルールに明記されていなくても、常に最善を尽くすというプリンシパル、原理原則です。
また、宣言とは、ガイドラインやマニュアルではありません。私たちコモンズ投信の経営者社員一同の日々の行動指針の原理原則の意思表明です。
金融庁の指導によって、資産運用会社、銀行や証券会社がこぞってフィデューシャリー・デューティを宣言しています。横並びを意識したもの、あるいは、かなり簡素な宣言もあります。しかしそのほとんどが、堅苦しい文章です。
コモンズ投信のフィデューシャリー・デューティ宣言は、なるべく平たい表現を使うことによって「コモンズらしさ」を表現することに工夫しました。なぜなら、私たちは、フィデューシャリーのデューティは、設立来、ずっと意識していて、誠実に実践することに努めてきたからです。
その「コモンズらしさ」が表現されているか、一読をお願い致します!
そして、ぜひとも、フィードバックをください。常に改善に努めることも、大事なデューティですから。
フィデューシャリー・デューティ宣言