2020年から起こる変化

前回はザ・2020ビジョンが誕生したきっかけをお伝えいたしました。

「2020年を起点にして日本は大きく変わる」との考えからファンドが生まれましたが、ファンド名となった「20-20vision(twenty-twenty vision)」には、英語では20フィート(約6m)先まで見通せる「正常視力」という意味があり、『ザ・2020ビジョン』には5-10年先に起こりうる『変化』をしっかり見通したいという想いを込めました。

では2020年からどんな変化が起こるのでしょうか。
高齢化社会がより進展するということはもちろんなのですが、2020年以降は、高度成長時代を牽引した団塊の世代が75歳以上となり、団塊ジュニア世代が日本で最も人口が多い世代となります。
2020年の東京では4人に1人が65歳以上
これだけ高齢化が進んだ都市は世界にありません
その結果、戦後初めて大きな世代交代がおこり、価値観の変化デジタルネイティブ世代の台頭が起こってくると考えられます。
また2020年は第2の開国の起点と考えています。
小学校での英語教育が全面的にスタートします。
また海外からの訪日旅行客(インバウンド)は2012年ごろには800万人程度だったのが足元で3000万人にまで拡大しています。
こうした変化が、言語・決済・物流といった点まで波及しています。
企業でも外国人採用枠が拡大しており、これまでの海外進出といった文脈でのグローバル化からさらに質的な変化が起こっているといえます。

また、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、東京ではいたるところでバリアフリー化工事が進んでいます。
温度の上がりにくい保水性の高いアスファルトの採用や、二酸化炭素の排出量が少ないタクシーの普及といったヒートアイランド対策なども熱中症予防という観点では高齢化対策のひとつです。
障害者に優しい都市づくりはすなわち高齢者に優しい都市づくりにつながり、そこに産業やサービスの拡大の機会も生まれてくると考えています。
例えばファンドスタート当時から投資をさせていただいているサイバーダイン
同社はロボットスーツの開発・研究における世界的企業です。
ロボットスーツ「HAL」は身体機能を改善・補助・拡張することができる機能を持ち、医療・介護・福祉分野、労働・重作業分野など人間生活に役立つ領域で展開することを目的に研究が進められています。
介護分野ですでに実用化されている腰タイプのロボットは、介護者が腰にロボットスーツを装着することで、被介護者を車椅子からベッドへの移動、入浴介助を行なう際にその負担が大幅に軽減できるというものです。
医療用での研究・開発も進んでいます。

(つづく)