「人の行く裏に道あり花の山」

こんにちは、マーケティング部福本です。

今日はちょっと相場の話でも。

どうしてこうも下がるのか。はい、日本株の話です。
年初から、前日比で上がったのは2日だけ。
日経平均株価は、年初から約3000円、率にして15%以上下落しています。

そのワケを探ってみると、いろいろある理由の中で、どうやら「需給」というのが大きく影響しているようです。

どういうことか。単純です。喩えを使って考えてみましょう。

今年、暖冬の影響で野菜の生育が進み、冬野菜の代表であるキャベツや白菜などがとても安くなっていることをご存知でしょうか。しかも、寒くないので、あまり「今日は鍋ね」なんていう家庭も減っている。。。そのおかげでもともと出荷数が増えて値段が安くなっているところに需要も伸びないため、ますます値段が下がる、、、という悪循環なのです。

ここで困るのは生産者や、こうした野菜を「商品」として扱う業者。

でも、いわゆる"消費者"である私たちはこれまでと変わらない品質の冬野菜を例年より安く仕入れることができる、というメリットがあるのです。

この喩えを今の日本株の状況に当てはめてみると、、、、

安いとわかっても、手元にある商品(白菜やキャベツ=株)を手放さざるを得ない業者(生産者や業者=投資を仕事としている人たち)が売りに回っている。その結果ますます価格が下がる、という状況のようなのです。

であれば、これまでと価値が変わらないものが安く買える消費者(個人投資家)にとっては、キャベツや白菜をふんだんに使った料理で懐に優しい生活をするチャンスなのです!

でも、こんな反論もあるでしょう。

野菜は食べてなくなるけれど、株は買ったあとの価格の変化で買って良かったのか、やはり買わなければよかったのかが決まるのでは?

たしかにそうです。
とはいえ、明らかに本来の価値より値下がりしている状態で買えたのであれば、それが底値(=一番の安値)でなくても、納得感はあるのではないでしょうか。

実際、今の日本株を様々な観点から分析してみても、明らかに"割安"(=お買い得)と言えるような水準まで下がってきています。そして、この状況が落ち着けば、本来の価値に見合った価格に戻っていくと思うのです。

これは、すでにたくさんの株式や投資信託などの金融商品を保有している人にとっても同じことが言えます。急激な値下がりで私の資産どうなっちゃうの?と心配されている方もいるかもしれません。

ただこれも、いつまでも暖冬ばかりが続かないように、繰り返しですが、市場がある程度落ち着きを取り戻せば、本来ある価値まで価格が戻ってくると思うのです。

結局大事なのは、こういう時こそ、自分にとって価値が高いと思うものに投資をする、また、今保有しているもの(金融商品)が本当に自分にとって価値あるものなのかを確認する、ということなのではないでしょうか。

こんな偉そうなことを言っていると、「そんなあなたはその見極めができているの??」と言われてしまいそうですが 苦笑

ふふ。このあとは内緒です。でも、動いてますよ!

最後に。今日のタイトル「人の行く道の裏に道あり花の山」は有名な相場格言です。
お花見で人が沢山集まっている場所を避けて裏道を行くと、花がたくさん咲いている場所に出られたという逸話から来ています。

ただ、ここまではよく知られていますが、このあとに続きがあることはご存知でしょうか。

「いずれを行くも散らぬ間に行け」

これを私なりに(コモンズ流)解釈してみると、こんな感じでしょうか。

「とにもかくにも始めて=動いて)みなさい」

つみたてのスタートでも、再開でも、スポット(=一括購入)でも、はたまた自分の資産の見直しをしてみる、でも、いずれにしても、今のマーケットは今一度自分の資産づくりについて考える機会を与えてくれたようです。

マジメにいっぱい書いたらお腹が減ってきました。
明日はキャベツたっぷりのお好み焼きを作ろうかなw

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相場状況を詳しくご説明した特別レポートも発行しました。
下記URLからご参照ください。
http://www.commons30.jp/files/uploads/report_20150121.pdf