「つみたての島」、「つみたての国」を目指しましょう
おはようございます。渋澤健です。
この週末は良い天気に恵まれた地域が全国的に多かったと思いますが、私は日曜日に「グロソブの島」に訪れました。
10年ほど前、かつて金融業界の売れ筋であった毎月分配型グローバル・ソブリン投資信託を人口あたり最も多く購入していたと言われる小豆島です。毎月の高分配金をはじき出すために元本まで食いつぶすという資産形成の道理に適わない商品を売りさばかれていた地域です。
小豆島には1000年のオリーブの樹が生き生きと大地に根を張って、力強く青空へ枝葉を伸ばしています。まさに、人生100年のX10という長期的な資産形成のメッセージを発信することに相応しいところです。
これからの小豆島は「つみたての島」として名が広めたい。
この想いに共感していただく現地の同志によって今回のセミナーの開催に至りました。100名ぐらいの参加者がご来場くださいまして、確かな手応えを感じてうれしかったです。
日本での「貯蓄から投資へ」という掛け声の起源は1960年代といわれています。「銀行よさようなら、証券よこんにちは」という流行り言葉もあったようです。そして、その後の時代には低金利が顕著になり、1997年の規制緩和で銀行でも投資信託の窓口販売が解禁されました。
「金利よさようなら、手数料よこんにちは」という流れが始まったのです。
ただ、投資信託とは一般個人が将来のために資産を蓄えるための商品のはずです。資産を蓄えるということは「ストック」を積み上げるということです。
顧客が投資信託を「ストック」として積み上げるべき一方、売り手である金融機関は投資信託を「フロー」ビジネスとして稼ぐ商品として注力していたのです。このミスマッチが、いままでの日本の投信業界の有様を一言で表していいます。
金融庁が求めている「顧客本位」を一言でいえば、顧客と売り手の間にミスマッチが起こらないことになります。
いままでのミスマッチが改善するためには業界が投資信託を「フロー」型事業から「ストック」型事業へと転換することが必要です。「つみたての国」である日本を目指しましょう。
株式市場の行方がわからないからこそ、つみたて投資です。市場が上がれば吉。市場が下がっても(定額で購入するとより多く口数を購入できるので)吉。つみたて投資を始める、ベストなタイミングは、今でしょう。
株式市場の行方がわからないからこそ、つみたて投資です。市場が上がれば吉。市場が下がっても(定額で購入するとより多く口数を購入できるので)吉。つみたて投資を始める、ベストなタイミングは、今でしょう。
~子どもたちの周りに優しいつながりが溢れる未来を~コモンズジュニアの日
こんにちは。こどもトラストセミナーや寄付のしくみを担当しているコモンズ投信馬越です。
10月14日の第10回社会起業家フォーラムでは、大勢のお仲間のみなさんを前にして、第9回コモンズSEEDCap授賞式を開催することができました。
今年度の応援先は、子どもが孤立することなく尊厳をもって生きられる豊かな社会を目指すPIECES(ピーシーズ)代表理事 小澤いぶきさんです。
同団体が認定NPO法人となった嬉しいお知らせもあった当日の授賞スピーチを、どうぞ下記リンク先よりご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=jgxHW0PKX1M
さて、こちらの動画を観ていただくと、赤ちゃんのかわいい声が聞こえてきます。
実はこの日、長くコモンズのファンドに投資してくださってきたお仲間のお1人が、ご夫婦で今年誕生されたばかりの赤ちゃんとご一緒にフォーラムにご参加くださったのです。
この赤ちゃんもコモンズBABYキャンペーンでこどもトラスト口座をもってくださった赤ちゃん投資家さんです。
ご自身のお子さんの未来だけでなく、すべての子どもたちの未来のために、自分たちに何ができるだろう、と、このようなフォーラムにご参加くださるお仲間の存在は、わたしたちコモンズ投信の宝物です。
コモンズBABYプログラムのプレゼントの一つには、寄付の選択もあります。
既にご自分のお子さんのこどもトラスト口座開設のプレゼントに、寄付をお選びくださった方もいらっしゃいます。
「みんなで新しい命を祝福し、みんなで育てていける社会を」。
そんな未来をしっかりとみなさんと共につくっていきたい、それはコモンズ投信の大きな願いのひとつです。
コモンズ投信は、10月28日を「ジュニアの日」として、子育て世代とこどもたちを応援しています。
その「ジュニアの日」にちなみ、今年度コモンズSEEDCap応援先の小澤さんからメッセージをいただきました。
小澤いぶきさんと当日のスピーチのグラフィックレコーディング |
誰にも頼れず、
優しいつながりをもたず、
安心できる関係性を知らない。
そんな孤立が生まれ続ける不信に満ちた明日よりも、
子どもたちの周りにたくさんの優しいつながりがあり
自分の存在を肯定され、寛容な関係性を通して、
社会と繋がっている。
社会と繋がっている。
そんな、人の想像力から生まれる
優しい未来を創りたくて、
優しい未来を創りたくて、
PIECESでは、
子どもたちの周りの分断が滑らかになり、
寛容さが生まれていくような、
つながり作りをしています。
つながり作りをしています。
誰もが持つ想像力により、分断がつながり、
子どもの生きる未来に平和が訪れると信じて活動しています。
想像力の羽を一緒に広げ、
すぐ隣にいるかもしれない、
すぐ隣にいるかもしれない、
一人で生きているかもしれないあの子にも、
優しいつながりが生まれる明日を作っていけたら嬉しいです。
You are a piece of peace.
また、今回のフォーラムには、プレゼンテーターとして昨年度応援先の一般社団法人more trees 事務局長 水谷伸吉さんも駆けつけてくださいました。
more trees 水谷さんとコモンズ投信 馬越 |
こどもたちの未来に素敵な社会を築くために、
一人の市民として、一人の消費者としてできることはたくさんあります。
お金の使い道を見つめ直すもその一つ。
たとえば服や食べ物を買うとき、
どこの産地のどの生産者のものを選ぶか、
あるいは家具を買うとき、
どの国のどんな素材でできたものを選ぶか、
それは購入を通じてその産地や製品を応援する、
いわば投票行為のようなものです。
寄付や資産運用にも同じことが言えると思います。
どんな社会を一緒に目指していきたいか、
そんな視点で投資する企業や応援する団体を
選ぶことは、まさに投票ですよね。
選ぶことは、まさに投票ですよね。
私たちmore treesは
国内外で森林を保全する活動を進めていますが、
国内外で森林を保全する活動を進めていますが、
「木を植え、育てる」ことも
未来への投票であり、投資です。
未来への投票であり、投資です。
豊かな生態系を育み、気候変動を緩和し、
さらには水資源や木材など様々な恵みを
私たちにもたらしてくれる森林をこれからも残し、
増やしていくことで、一緒に美しい地球を
次世代につないでいきましょう!
私たちにもたらしてくれる森林をこれからも残し、
増やしていくことで、一緒に美しい地球を
次世代につないでいきましょう!
Let’s go green !!
またフォーラムでは今年も夏休みこども絵画コンクールの作品すべてを飾らせていただきました。この度、コモンズ賞、ドリーム賞の受賞者も決定!コモンズ賞受賞作品は、来年春発行の目論見書の表紙になる予定ですので、どうぞお楽しみに!
フォーラムにお父さんとご参加くださったお子さんが、30年後の絵画コンクールの作品に見入ってくれています。 |
さぁ、わたしたち大人はこどもたちに何ができるでしょうか?
10月28日は「コモンズ・ジュニアの日」。
【フォーラム懇親会にて、小澤さんと参加者の皆さん】 |
”Purpose” 最近よく聞く言葉です
おはようございます。渋澤健です。この言葉は、世の中の社会的課題を真摯に取り組んでいるグローバル・プレイヤーたちから最近よく聞くようになりました。
最近、経済同友会のSDGs研究会においても、ユニリーバやネスルから発された言葉でしたし、昨日の日本経済新聞朝刊で世界最大の資産運用会社であるブラックロックのラリー・フィンク会長からも発されています。【企業、社会貢献の理念示せ】
”Purpose”とは「理念、存在意義」と訳されています。今まで、私は”Mission”が理念や存在意義と思っていて、そのような考えでコモンズ投信の設立来の取り組みをMissionとして言語化しました。
一人ひとりの見えない未来を合わせて、次の時代を共に拓く
でも、我々がまとめていたのは、ひょっとすると”Purpose”だったのかもしれませんね。
フィンクさんは記事で、このようにご指摘されます。「企業の存在意義は利益を稼ぐことに集約されていたが、利益を超えるものを求める社会の声は強まっている。」
ん? Sounds familiar.... これは、21世紀版の「論語と算盤」~道徳経済合一説でしょうか。
ブラックロックが設立来から、このような理念があったかわかりませんが、恐らく世界最大規模(GPIFの4倍)の資産運用会社となると、さすがに世の中への責任感を感じているのかもしれません。
私たちコモンズ投信は規模では全く比べものにならないです。でも、現在からもっともっと規模が小さい創業時から長期的な経済的リターンと社会的リターンを同様に求めていたと自負しています。
10年を経て、おかげさまで97.7%のコモンズ投信のお仲間(受益者)の直販の口座がプラスの利益になっています。
10年を経て、おかげさまで毎年、コモンズ社会起業家フォーラムおよびコモンズSEEDCapを開催しています。
私たちは、一人ひとりが「今日よりも、よい明日」を実現させることを支え、日本の再起動のスイッチを入れるという社会的インパクトの想いで創業した資産運用会社です。私たちは世界最大の資産運用会社ではありませんが、私たちコモンズ投信のお仲間の皆さんは世界最高だと思っています!皆さんのおかげで、今までの10年があるのですから。
本当にありがとうございます。
鎌田さん、卒業です。
こんにちは、福本です。今日はいつもコモンズを応援してくださるお仲間の皆様へご報告があります。
今月(10月)末をもって、シニア・アナリスト兼ポートフォリオマネージャーの鎌田さんがコモンズ投信を卒業することになりました。
10月20日に大阪で開催した運用報告会にて、本人から、ご参加いただいた皆さまに直接退職のご報告とご挨拶をさせていただきました。以下に紹介させていただきます。
「2014年に入社し、約4年、コモンズ投信でお世話になりました。
直販投信で働くというのはもちろん初めてで、それまで同じ運用業界にいながらもお金をお預かりしているお客さまのお声を直接聞く機会はありませんでした。
ですから運用報告会などの場を通して、お客さま(受益者)と会話をする、直接対話をする、という機会に恵まれたことは、貴重な経験となりました。
『こういう方々のお金をお預かりしているんだ』という実感は、それまでもきちんと理解しようと努めてはいました。
しかし、まったく重みが違いましたし、たくさんの対話を重ねる中で、一人一人からいただくお声の意味が腹落ちしていき、使命感をもって運用にまい進する原動力となりました。本当にありがとうございました。
今後、わたくしはコモンズを卒業しますが、伊井を中心とした運用メンバーがこれまでと変わらず、そしてますますお客さまのためにまい進していくということに変わりはありません。
どうぞ、引き続きコモンズ投信をよろしくお願いいたします。」
その場で伊井からも、「まずは、お客さまにここまで育てていただいたことの感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。これまで鎌田とも話を重ねてきましたが、本人のこれからの成長のためにも心よく送り出すことを決めましたので、ご理解と、皆さまにもこれからの鎌田にますますの応援をお願いしたいと思います。
そして、私としてはまた鎌田がコモンズに戻って活躍してくれることも期待して!(笑)成長を見守っていきたいと思います!
最後に、コモンズとしては人材の拡充と運用部の体制強化を進めていくことをお約束します」とお伝えさせていただきました。
その後の懇親会でも、永年温かく見守ってくださったみなさまからたくさんの励ましのメッセージをいただき、大阪を後にした次第です。
運用報告の場を皆さまへのご挨拶の場とさせていただいたのは、私たちがどんな時もご説明が必要なことは直接お客さまにお伝えしていきたいと考えているからです。
一方で、本来であれば、全国にいらっしゃるコモンズのお客さまにご挨拶すべきところ、それが叶わず、そのことについては大変申し訳なく思っております。
鎌田さんは2014年の入社以来、ザ・2020ビジョンの立ち上げや、コモンズ30ファンドにおいても、それまで走りながら創り上げてく中でご説明が不足していた部分を丁寧に固めていく作業に熱心に取り組まれていました。
4年以上前になりますが、当時こんなことを話してくれていたことが当時のブログに残っています。
「いつも根底にあるのは、自分の運用が本当にお客様のためになるものでありたい、もっと一般の人が豊かになることをお手伝いし、社会の繁栄に貢献できる仕事をしていきたい、という想いです」と。
これからも変わらない想いで自らの仕事にまい進されることでしょう。
最後に。
鎌田さんは決して多くを語るタイプではありませんでしたが、とても真っすぐで、とてもとても真面目で、とてもとてもとても勉強熱心で。心から運用業が好きなんだなあ、と。プロフェッショナルとして真摯に取り組む姿をいつも尊敬の念で見ておりました。
いつか話してくれた、
「魂は細部に宿る」。
鎌田さんの仕事ぶりを体現した言葉だと実感しています。
プリファードネットワークス長谷川さまへの取材様子。 |
マネーフォーワード瀧さまを取材。 |
周年イベントにて。 いつも投資先企業へは敬意をもって接しています。 |
鎌田さんのますますのご活躍は間違いないと確信しています。
私たちも、もっともっと成長し、より多くの方と笑顔を分かち合えるように頑張っていきます。第10回コモンズ社会起業家フォーラム! どうもありがとうございました!
おはようございます。渋澤健です。 昨日は、楽しい~(^^♪ 一日を過ごしました! 大勢の皆様のご参加、ご協力のおかげで第10回コモンズ社会起業家フォーラムを開催いたしました。
例年、よい熱量があるイベントですが、今年は一層に盛り上がりました! どうもありがとうございます。
ちょうど10年前の今頃に生まれたコモンズ投信の「これまで」。独立系の新しい投信会社として我々が提唱した長期投資は「30年」の目線を持つことでした。30年間、ずっと持ち切ることは結果で、目的ではありません。目的は「世代を超えられる投資」です。世代を超えるためには持続的な価値を創造する必要があります。そのような会社であれば、喜んで30年間かけて投資し続けたいです。
ただ、そのような会社は多くありません。投資先を厳選する必要があるから、「30社」なんです。そして、厳選しているからこそ、きちんと投資先企業と「対話」もできるはずです。コモンズ30ファンドに投資してくださる「お仲間」との対話を促すことができます。
このように、コモンズの長期投資のエンジンを回して、経済的な利益を目指す長期投資を託してくださる受益者へ還元する。そして、そのエンジンが回ることで、継続的に社会に還元できるお金の流れをつくれます。それが、コモンズ社会起業家フォーラムの登壇者から選考して寄付や伴走で応援するコモンズSEEDCap(社会起業家応援プログラム)です。
今年の第10回コモンズ社会起業家フォーラムにご協力くださった皆さん、本当に素晴らしい方々です!どうもありがとうございます!このように、ご縁をいただけることを感謝しています。
それぞれが、ご自身の「これまで」、そして「これから」を力強く、語っていただきました!
土井佳彦さん
高橋佳吾さん
山脇愛理さん
菊川穣さん
石黒和己さん
そして、今年のコモンズSEEDCapの支援先の、
からも、ご挨拶をいただきました!
コモンズ30ファンドの受益者はコモンズと共に社会的インパクトに努めてくださっているいます。だから、大切なお客様であり、何と言っても不可欠な「お仲間」なんです。
私の昨日のメッセージは「未来を信じる力」でした。
一人ひとりが持っている力です。
一人の「未来を信じる力」は微力かもしれない。
しかし、それを合わせれば 勢力になるんです。
その勢力は、次の時代のための原動となります。
そして、共に拓くのです。
「一人ひとりの未来を信じる力を合わせて、次代を共に拓く」
これは、コモンズ投信の存在意義、ミッションです。
コモンズ投信の97.7%という数字を日本経済新聞の記事で見かけたかもしれません。コモンズの口座でプラスの収益になっている比率です。
でも、私たちコモンズ投信は天才集団ではなく、ただただ愚直に長期投資に取り組んでいるだけです。このような結果になったのは、79%のおかげだと思っています。これは、コモンズ投信で「つみたて口座」を設けていただいている皆さんの比率です。長期的な、つみたて投資を実施しているからこそ、「お仲間」と共に長期投資を共に楽しむことができる。
もっと、もっと、このように力を合わせることができれば、次の時代は拓けるはずです。共に。
未来を信じる力を合わせましょう。
未来を信じる力を合わせましょう。
本日の株式市場とファンドの基準価額の下落について
1.本日の市場動向 と弊社ファンド10 月 11 日の日本株式市場は、前日(10 日)の米国長期金利の上昇に対する警戒感に端を発した米国株安の流れを受け、大幅に下落しました。
TOPIX(東証株価指数)配当込は、前日比▲3.51%、日経平均株価は▲3.89%、東証マザーズ指数は▲4.81%となりました。
また、コモンズ30ファンドは▲3.81%、ザ・2020ビジョンは▲3.86%、コモンズ30+しずぎんファンドは▲3.79%となりました。
2.コモンズ投信代表取締役社長兼最高運用責任者 伊井 哲朗 からのメッセージ
平素よりコモンズ投信をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
本日(10/11)の東京株式市場は、米国長期金利の上昇に対する警戒感に端を発した米国株安の流れを受け大幅続落となりました。
今年の 1 月末から 2 月にかけても米国長期金利上昇が引き金となり、株式市場は 10% 強の調整を強いられました。
こうした状況等も考慮し、米国の長期金利が上がり始めた9月後半から、運用する各ファンドにおいて株式の組入比率を徐々に落とし始め警戒感を持って臨んでおりました。
9 月末時点での株式組入比率は、コモンズ 30 マザーファンドで 95.3%、ザ・2020 ビジョンマザーファンドで 94.8%となっております。
そして、10月月初からは株価指数が高値を更新する局面で更に株式の組入比率を落とし、両ファンドともに 10%近い現金比率としていました。
しかし、結果として本日のファンドの基準価額の下落を回避することが出来ず、皆様にはご心配をおかけしているこ とを心苦しく思っております。
今回の急落が時間軸でどれくらい継続するかは現段階では予想が難しいですが、しばらくは振れ幅が大きくなる可能性もありそうです。
そのため、引き続き株式組入比率も考慮しながら、慎重な運用を続けて参ります。
そして、両ファンドとも、個別企業ごとにその価値に比べて株価が大きく下落する銘柄は丹念に押し目買いを継続して参ります。
「長期的な利益は、短期的な痛みを乗り越える」
この体験は、長期投資家こそよく理解いただいているものと思います。
本日も通常の 3 倍を越える買い注文を頂いており、大変心強く、嬉しく思っております。
思えば、今年はリーマンショックから丁度 10 年という節目の年でもありますが、コツコツと積み立てを中心に長期的な資産形成に取り組んできた皆さまは、この危機をしなやかに乗り越え、しっかりと資産形成を実現されています。
当社が先般発表した顧客損益比率(「投資信託の販売会社における比較可能な共通 KPI」公表のお知らせ)をみても、2018 年 3 月末現在で 97.7%のお客さまが資産を殖やされていますが、この業界最高水準となった(※)数字の背景はまさに、リーマンショック後の景気悪化や東日本大震災、超円高を克服し、つみたてによる長期的な成果を物語っています。
引き続き、長期的な資産形成に取り組む皆さまと私たちとの二人三脚で、この局面も乗り越えていきたいと考えています。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
(※)2018 年 9 月時点、日本経済新聞社調べ
【特別レポート】本日の株式市場の下落について
コモンズ投信代表取締役社長兼最高運用責任者 伊井 哲朗
【社会起業家フォーラム】なぜ走り続けるのか。
みなさん、こんにちは。社会起業家フォーラム担当の馬越です。
このフォーラムを開催していくと、必ずアンケートなどで「過去の登壇者さんたちは今、どうされていますか?」という質問をいただきます。
そんなご要望にお応えすべく、今週末の社会起業家フォーラムに向けてコモンズ投信のFacebookなどで、過去の登壇者さんたちの現在の表情などをご紹介しています。
そして、そんな中、ひとりの登壇者OBがアタカマ砂漠マラソンを走り抜けていました。
7日間で標高2000-3000メートル級の山々、250kmを走るチャレンジ。
残念ながら、レース終盤での無念の離脱となりましたが、そのリーダーの「がんばり」に多くの人たちが心を動かされました。
そのリーダーとは、今井紀明さん。
第5回フォーラム登壇者であり、第6回コモンズSEEDCap応援先となった人物です。
彼は、しんどさを抱えた高校生が自分の将来に希望を持てるようになるための取り組みをしている認定NPO法人DxP (ディーピー)の理事長。
そしてDxPは通信制高校生へのキャリア教育プログラムや、チャレンジプログラムを提供しています。
彼はなぜ、日本から遠く離れた地での「超過酷な」レースにチャレンジするのか。
わたしは改めて想いを馳せます。
今年で10回目を迎えるコモンズ社会起業家フォーラム。
今井さんの心身の限界に挑む過酷なレースとは比べようもないと思うのですが、どこか重なってしまう想いがあります。
私は社会起業家フォーラムを毎年開催していくこともまた、ひとつの挑戦であったように思うのです。
10年前誕生した当時、コモンズ投信という無名で小さな会社が、11人の社会起業家を世の中に紹介していこうという挑戦。
寄付のしくみSEEDCapという新しい金融のあり方を育てていこうという挑戦。
時にはたったひとりで走っているような、また、不慣れな土地で走っているようなそんな心細さを覚えたことも少なくありませんでした。
走ることの意義を改めて考えさせるような場面に出会ったこともあります。
ただ走り続けていると、見えてくる風景がある。
見えなかったものが見えてくる瞬間がある。
そして気が付きます。
いつの間にか、一緒に走ってくれている人たちの存在を。
継続していくことで、何か大切なものが確実に育っていくことを。
社会起業家の方々との関係は深まり、そして、互いに未来に向かって新しい繋がりを生み出せるようになりました。
そして10回目を迎える今回、社内外に協力者が増えました。
より多くの人たちにこのフォーラムのエッセンスを届けたいと、参加者の方自身が周囲の方をお誘いくださったり、「何かお手伝いできることはありますか?」とお声をかけてくださったり。
そして何より、参加を楽しみに申込みくださった方の数は350名を超え、この数はフォーラム史上初となります。
今井さんは自分の「がんばり」を若い人たちに届けたいと思っています。
「大人のがんばり」を若い人たちの希望に繋げたいと思って走り続けます。
そして「コモンズ社会起業家フォーラム」というイベントもまた、「大人たちのがんばり」を支える場となるべく、わたしたちコモンズ投信も走り続けます。
「未来を信じて頑張る人たちが繋がり合う場 Common Ground」まで後4日。
準備は佳境。文字通り、当日までスタッフ一同走り続けます。
来る10月14日(日)午後、いよいよ、第10回コモンズ投信社会起業家フォーラム開催。
みなさまのご参加を、11人の社会起業家、スタッフ一同で、心よりお待ちしております。
日時 :2018年10月14日(日)14:00~17:00
会場 :文京学院大学 本郷キャンパス 仁愛ホール
東京メトロ南北線「東大前」駅下車2番出口 徒歩0分
東京都文京区向丘1-19-1
定員 :500名
資料費:1000円(コモンズ投信のファンドの受益者、学生 無料)
お申込み・詳細は下記リンク先よりご確認ください。
◆◆第10回コモンズ社会起業家フォーラム 参加者募集中◆◆
■10月14日(日)14:00~17:00フォーラムの部
https://www.commons30.jp/seminars/detail/694
■10月14日(日)17:30~19:00懇親会の部
*定員に達したため、申込を締め切らせていただきました。
マラソン出発前の今井さんと都内のイベントで遭遇した時のショット! |
長期投資という「空間」の「コップ」とは?
おはようございます。渋澤健です。最近は三連休が多いですね!台風も過ぎ去った後は、また夏日のような気温に戻りましたが、やはり晴天は気持ちが良いものです。今朝は、曇りが戻り、またちょっと涼しくなりましたが。
(写真は記事の内容と関係ないです。青空がきれいだったので!)
さて、先週、お久し振りに黒川雅之さんの講話を拝聴することができました。実兄が故黒川紀章さんであり、ご本人も建築家であり、または思想家でもあります。最初に出会ったのは確か今から14年くらい前、経済同友会の「日本の使命を考える委員会」で講師としていらしゃったことがご縁の始まりです。
当時の話で「矛盾」からの生じる創造性が一番美しく、表現が一番難しいという内容の話に感銘を受け、それがその後、渋沢栄一の「論語と算盤」を研究する過程で、一見矛盾や無駄から創造する「と」の力という持論へと展開しています。
また、お会いしてから二年後の2006年に「八つの日本の美意識」という本を出版され、その内容に啓発され、「いつか、日本の美意識に基づいた運用会社を造りたいです。そうしたら、世界一美しい運用会社になれることでしょう」と当時のブログで書いています。
その数年後、コモンズ投信を仲間たちと設立しました。そういう意味ではコモンズ投信の源流のひとつに黒川雅之さんの存在があっとと言っても過言ではありません。果たして、どれほど「日本の美意識に基づいた」運用会社になったかわかりません。それから、「世界一美しい」かどうか。。。
もしかすると、こども口座比率(16%)が世界一かもしれませんし、2018年3月末の時点では、損失を被っている口座が世界一少ない(2.3%=100%-97.7%)運用会社かもしれませんがw。
今回の黒川さんのお話も思想的に刺激的でした。ちょっとシナプスがバースト気味になり、どれほど取り入れたことができたがわかりませんが、印象に残った二つの思想。
本質が「マイナス」であって「プラス」ではない。
つまり、
「不安」が本質だから、「希望」がある。
「不満足」が本質だから、「満足」がある。
「孤独」が本質だから、「人情」がある。
「死」が本質だから、「生」がある。
私の理解が正しければ、このような「本質」があるから、人間は「デザイン」によって、エンジンのピストンのように(黒川さん曰く)「ガックン、ガックンと音を立てて」いる。要は、本質に対して、「価値」を創ろうと尽力しているということでしょうか。
確かに、日本で生命保険が飛びように売れるのは、その「不安」という本質に対して取り合えず解決を提案しているからかもしれません。私は「プラス」に傾く傾向がありますが、もしかすると「ネガティブ」という本質にもうちょっと意識する必要があるかもしれないと思いましたw。
また、黒川さんは、「社会」も、「人類」も、「空間」も、「時間」も、存在しないと言います。。。! 実は存在するのは目の前の存在だけ。他はただの人の妄想ということらしいですね。
これは、「未来を信じる力」の長期投資家にとっては手厳しい視点! でも、何となくわかるような気がします。長期投資な資産運用法の本や記事より、短期的に儲かる法則や商品が目を惹きますね。
ただ、黒川さんは面白いご指摘をされます。「空間」はない。けど、そこにコップを置いた瞬間、その周囲が「空間」となる。
確かに。自分の長期投資という「空間」の「コップ」とは自分の子供たちでした。その「コップ」を置いた瞬間、長期投資という大切な「空間」が見えてきました。
果たして、多くの日本人の長期投資という「空間」の「コップ」とは何か。考え中です。。! もしかすると、「97.7%」という数字・・?w
今回は、やや小難しい内容で失礼いたしました!
97.7%が運用損益でプラス!
おはようございます。渋澤健です。週末は台風の影響であまりスッキリしない天候でしたね。ところが、気分的にスカッとする結果をコモンズ投信の「お仲間」へご紹介します。97.7%
これは、金融庁が発表した「投資信託の販売会社における比較可能な共通 KPI」をコモンズ投信が採択して金曜日に発表した、直販の口座において残高に対するトータルリターンで運用損益のがプラスの比率の実績です。(2018年3月末の時点)この夏に「投信で損失、個人の半数 金融庁調査」というショッキングな日本経済新聞の記事を覚えていらっしゃると思いますが、都銀や地銀の計29行を対象に2018年3月末時点の運用損益を調べたところ、損失を抱える顧客は46%でした。
そして、損失率が10%以下の個人が全体の35%ともっとも多かったようです。コモンズ投信でもっとも多かったのは+10%以上~30%未満(42.2%)。損失率が10%以下の口座は0.2%でした。
このKPIは、2018年3月末時点で残高がある方を対象に算出した数値であるため、同時点の含み損益による損益率です。ですから、同時点で全解約され、残高がないお客さまの損益は含みません。(逆に言えば、金曜日の9月末の時価で計算したら、97.7%より多くのコモンズ投信のお仲間の口座がプラスになっているでしょう。)
そして、(コモンズ30ファンドのように)10年ぐらい前に設定された投資信託と直近の高値圏で設定された投資信託と比べたら、前者の方がより多くの利益を含んでいることは当然です。そういう意味では、同じ時期で設定された投資信託を比べた方が、より正確な実態が見えることが確かです。
でも、大事なことは「共通」です。なるべく同じ定規で投資信託の販売状況を比べているということがポイントです。
また、設定されたタイミング以外の要素を認識することも大事です。
下記がコモンズ投信の年齢別の口座とつみたて投資の比率です。
コモンズ投信の受益者=お客さまは現役世代。そして、ほとんどが、つみたて投資を実践しています。20歳未満の未成年口座の比率は、業界トップではないかと誇りに思っています。
つまり、コモンズ投信の「お仲間」の皆さんは「今日よりも、よい明日」を主体性を持って資産形成を目指している長期投資家なのです。そのような長期投資家にコモンズ投信に長期投資を託していただいているからこそ、業界トップの「共通KPI」をお返しできているのです。
だから、コモンズ投信の受益者は、「お客様」という次元だけではなく、価値を共創していただく「お仲間」に恵まれていると感謝しています。
価値創造の「お仲間」と、セミナー、フォーラム、ワークショップや会社訪問を通じて、企業との「対話」の場を設けること。子ども達の未来を考え、一緒にお金の使い方について考えること。「今日よりも、よい明日」の担い手となる社会起業家を応援すること。このような共創が、コモンズ投信が考える「顧客本位」の根源です。KPIは、ただの結果であって、目的ではありません。
とはいえ、今回のKPIの結果は、うれしかったです♪ コモンズの「お仲間」のおかげです! 本当に、本当に、ありがとうございました!
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