センスある会社を目指してます

おはようございます。渋澤健です。大雪に悩まされている地域が多いですが、関東地区は(北風が冷たいですが)爽やかな晴天が、この週末も続きました。

さて、この写真。Where's Commons? どこにコモンズ投信が映っているの、わかります? 正確に言うと、コモンズ投信の会議室の窓ですが。 


実は、私も見慣れていない角度の風景だったので、コモンズ投信を探すのにちょっと時間がかかりました。知り尽くした存在と思っていても、角度を変えると異なる姿が見えてくるのですね。

これは、投資でも大事なことだと思います。
みんなと同じ角度(例えば足元の業績や株価)で見ると、変わらぬ同じ姿しか見えないかもしれません。しかし、異なる角度(例えば、長期的な持続的な価値創造)などから見ると、異なる魅力的な姿が見えてくる場合もあります。

これが、コモンズ投信の企業の「見えない価値」への投資です。
「見えない」とは、なかなか数値化できないという意味です。
確かに、数字はデジタルで"0か1"、あるいは"白か黒"とはっきりと実態を示してくれるのでとても便利です。他の運用会社と同様、コモンズ投信の投資分析でも不可欠です。

「数値化できている企業の価値」を言い換えると、海面の上に浮いて可視化できる「氷山の一角」。これまでの企業の取り組みの結果は数字で表れますが、長期投資に大事なことは"これまで"ではなく、"これから"です。

"これから"の価値創造に必要なものの多くは、氷山の海面下の存在のような「見えない価値」なのです。

そして、その「見えない価値」の観察に必要な要素はセンスです。つまり、コモンズ投信の長期投資には「コモン・センス」が必要なんですね。

センスとは、デジタル的なロジックだけではなく、情報が連続的につながるアナログ的な要素です。また、「common sense」という英語は「常識」のことを示します。コモンズ投信の長期投資とは、「当たり前のことを当たり前にやる」という常識的な投資であるといえます。

ただ、一般的には、何気なく行っている社会の習慣や企業の慣習のことを「常識」と思っている傾向がありますが、実は、そうではありません。

「日本の資本主義の父」と云われる渋沢栄一は「論語と算盤」という講演集で、「常識とはいかなるものか」という考えを示しています。「智、情、意の三者が権衡を保ち平等に発達したものが完全の常識だと考える」。つまり、東西や時代に問わず、普遍性あるものが常識=コモン・センスなんですね。

コモンズ投信がお仲間たちと「今日よりも、よい明日」を共創するコモン・グラウンドには、このコモン・センスを大事にしている人々が集まるところだと思っています。コモンズ投信は、このような「センスある会社」になることを目指しています。
(写真で見つかりましたか?)