終息へ向かっているコロナ禍

おはようございます。渋澤健です。

色々なデータを観測すると、コロナ禍の峠は越えて、終息の方向へ向かっている状況が見えてきます。

Rt Covid-19 Japan

実効再生産数(感染性の指標, Rt)の変化を示しています。この値は、1人の感染者が何人に感染させるかを表しており、1.0以上だと感染拡大へ、1.0未満だと収束へと向かいます。収束している指標ではなく、あくまでも収束へ向かっているということにご注意ください。

この数か月、日本はコロナ感染対策が遅れているという批判を内外から受けましたが、G7の先進国で人口百万人あたりの死亡者数では日本はぶっちぎり一位です。もちろん感染者数と比べると遅行するデータですが、感染症で一番恐れなけばならないことは死亡することではないでしょうか。 (以下の出所はOur World in Data)



ロックダウンをしない、検査数も少ない東京は「数週間後のニューヨークだ!」というコメンタリーが数週間前にありましたが、全くそのような展開になっていません。

また、ロックダウン、非常事態を宣言しなかったスウェーデンが成功例として注目されましたが、他の北欧諸国と比べても、何が良いのかわかりません。





もちろん予断を許さない状況が続いています。アジア諸国と比べてみると4月23日以前まで緩やかなトレンドだった曲線の角度が高まりました。検査数を徹底したと云われる韓国(それでも人口の1%ぐらいだそうです)と比べると検査が圧倒的に少ないと批判されていた日本の人口当たり死亡者数は低く推移していましたが、そろそろ上回りそうです。




台湾は、あっぱれです。ただ、日本の場合は個人の行動がそれほど監視・束縛されなく、政府からの「お願い」で、このような結果は上出来だと言えるのではないでしょうか。

これからwithコロナの生活はどのようなものになるのか。日本国民が今までのようにパニックを起こさなく、手洗い、うがい、マスクおよび三密を避けることを意識すれば、マスコミが煽ったように、医療崩壊は起こらないでしょう。医療崩壊が起こらなければ、新型コロナ・ウイルスと人類は共生できることを示唆していると思います。

ということは、個人消費のV型回復に期待しない方が良いということでしょう。ただ、何が「不要」かということを、この数か月で学びました。消費は異なる形で持ち直すというシナリオが描けます。

働き方も色々と変わるでしょう。その中で、よりよい暮らしと生活の可能性もあります。

長期投資家であるからこそ、目先が不安でも未来を信じる力の目線を持てるのです。継続は力なり。しっかりと、コツコツと積み立て投資を続けましょう。