未来を先取り

皆さん、こんにちは。
コモンズ投信 伊井です。

東京都、首都圏、北海道を除く地域では、緊急事態宣言が解除され徐々に経済活動も始まります。

株式市場は先見性を持つことが歴史的に知られていますが、日本をはじめ世界的な経済活動の再開を織り込んで、株式市場は既に生活者の実感よりも早く大きく戻り始めました。

既に、下げ幅の5割程度を主要国の株式市場は戻していますので、ここからは少し時間をかけてコロナ禍を消化していくステージに入っていくと考えています。

さて、この株式市場、よく見てみると未来を先取りするような動きが見られています。

例えば、国内の主要株式指数を見てみると、昨日現在の年初来からの騰落率では日経平均株価は-13.1%、TOPIX(東証一部株価指数)も-12.3%ですが、東証マザーズは+3.4%と、既に昨年末よりも高い位置にあります。

各指数の年初来からのコロナショック時の最安値までの下落率は、同順番で-30.0%、-28.1%、-37.8%ですので、一番下げた東証マザーズ指数が、春以降急ピッチで戻してきたことが分かります。
小型成長企業が多くを占める同指数は、コロナワクチンの開発に取り組む医療ベンチャーや、テレワーク関連、巣篭り関連など未来を先取りする企業も少なくありません。

コモンズ30ファンド、ザ・2020ビジョンの投資先では、コモンズ30ファンドでは1.ヤマトHD、2.ベネッセHD、3.シスメックスが昨年末比で10%以上高くなっています。
ヤマトHDはデジタル戦略を推進する中で宅配が伸び、ベネッセHDはオンラインでの教育多様化への対応、シスメックスはコロナのPCR検査体制の構築で、それぞれに新しいステージに入りつつあります。

また、ザ・2020ビジョンでは17銘柄が昨年末比10%以上高くなっています(中には株価が2.4倍になった企業もあります)。
組入上位になった銘柄では、エムスリーが+24.1%、東洋合成+62.6%、、ダイフク+24.6%、マネーフォワード+20.5%、SHIFT+16.5%、メルカリ+34.2%の上昇となっています。
いずれも、未来に向けて「変化」にチャレンジしている企業ばかりです。世界経済が元の水準に戻るには数年かかると言われますので、市場全体が元の水準まで戻るにも数年かかるかもしれませんが、未来を先取りする企業は既に元の水準を超えて来ています。

まさに、市場ではなく個別の企業の選別が重要となる局面です。

コモンズ30ファンドとザ・2020ビジョン、それぞれに特色はありますが少数の企業を厳選するファンドです。どうぞ、引き続き、両ファンドにご期待ください!