ESGは手段であり、SDGsは目的である

こんにちは、コモンズ投信福本です。

「SDGs」という言葉をよく耳にするようになりました。
これは、2015年に国連総会で採択された人類共通の目標で、誰一人取り残さない世界を2030年までに築くという壮大な計画のこと。
17のゴール(目標)と169のターゲットが示されています。

今、SDGsへの取組を自社の価値創造につなげようとする動きも広まってきています。

そしてわたしたちコモンズ投信では、会長渋澤が5月に発売した新著「SDGs投資」を記念して、同テーマでオンラインセミナーシリーズを開催してきました。

シンクタンク・ソフィアバンクの藤沢久美さんはSDGsについて、大事なのはSDGsの5つの特徴(普遍性・包摂性・参画型・統合性・透明性)であるとおっしゃいました。
今、日本企業の多くがSDGsの取り組みを17の目標に自社の事業を紐づけることに躍起になっているが、本質は事業が5つの特徴に合致しているかどうかの方が大事、とのご指摘です。

コモンズ30ファンドの投資先である味の素の西井社長にもご登壇いただきました。
西井社長はSDGsの前身であるMDGs(ミレニアム開発目標)へも強い関心を持っておられたこともあり、SDGsが採択され自身が社長に就任されたと同時に社を上げてSDGsへの取組みをスタートさせたそうです。
そしてSDGsについては「指標であり、目標、そして経営の根幹にあるもの」と位置付けていると繰り返しおっしゃっていました。


コモンズ投信は世代を超える投資、つまり長期投資を標榜しています。
それとSDGsの共通点はまさにサスティナビリティ(持続性)です。
今、企業は持続的な成長を遂げるために必要な要素としてESG(E:環境、S:社会、G:企業統治)への取組みを加速させています。
つまり、ESGは長期的な成長のための手段であり、SDGsは目的、と言い換えられるでしょう。

私たちコモンズ投信が運用するファンドは、いずれもESGファンドを標榜はしていません。
ただし、長期的な価値創造、という点でESGは投資先を選んでいく上での重要な要素であり、その先にSDGsの達成があると考えています。

先に紹介したSDGs投資対談シリーズでは、
認定NPO法人D×Pの今井さん(第5回SEEDCap応援先)

テラ・ルネッサンスの鬼丸さんとリッチエブリデイの仲本さん(社会起業家フォーラム登壇者)

自然電力の磯野さん(社会起業家フォーラム登壇者)

とも対談を行いました。ぜひ、ご視聴ください!