こども投資家さんの質問あれこれ@こどもトラストセミナーで羽田クロノゲートに行こう①
今年の夏休みも、11組の親子のみなさんと共に、コモンズ30ファンドの投資先企業のひとつであるヤマトホールディングス(以下ヤマトHD)が誇る巨大な物流ターミナル・羽田クロノゲートを見学することができました。
そしてツアーの後には、こどもトラストセミナーも開催することができました。
「レールから落ちた荷物をとりにいくにはどうしたらいいですか?」
「ヤマトさんで働いている人は何人いますか?」
「ヤマトさんは車を何台くらい持っていますか」
いろいろと飛び出す質問は、羽田クロノゲート自体のしくみのことから始まり、ヤマトグループ全体の話、そして働いている人たちのことにまで及びました。
「ここの広さは東京ドーム2個分です」
「万が一ベルトコンベアーから落ちてしまった場合は、先ほどみんなで見た集中管理室という部屋で発見して、そこから、作業員に連絡を入れて、とりに行ってもらうということになっているんですよ」
「ヤマトグループ全体で、約20万人の人が働いています。
私たちのようなオフィスで働いているような人もいれば、「セールスドライバー」というトラックなどを運転してみなさんのおうちに荷物を運ぶ人もいます。
ドライバーさんは20万人のうち6万人くらい。それ以外の人は、私たちのような事務の仕事をしていたり、今日見てもらったベースという場所で仕分け作業をしたり、そういう人たちを含めて全体で20万人になります。」
「全国には約4万4千台の車が走っています」
ひとつひとつ丁寧に一生けんめいお答えくださいます。
「運べない荷物もありますか?」
「まずは危険なものですね、刀とか、爆弾とか、危険なもの、害を及ぼすもの。また、犬・猫のような生き物は運ぶことができません。」
「宅急便には大きさ・重さの決まりがあって、その決まりよりも大きなもの、重いものは運べません。宅急便とは別の運び方も、ヤマトグループではできるので、そういった場合は、違う方法を提案させてもらっています。
法律的に運んではいけない危険なものや、生き物以外は、ヤマトグループ全体で力を合わせて運ぶようにしています。」
「今までお仕事した中で一番大変だったことはなんですか?」
「みなさんから預かる荷物は通常、みなさんのおうちからこういったベースを通って、目的地に到着します。でも震災や事故があると荷物がどこかでストップしてしまう。そういう時でも、いつも通りにお預かりした荷物を目的地に届けるため、いろいろな手段を考えて運びます。そういう時はなかなか大変ですよ。」
その後、こどもたちはヤマトHDのしゃちょうさんに手紙を書きました。
ヤマトを投資家として応援するお手紙です。
すごく集中して書いてくれていました。
「ベルトコンベアーはどこ製ですか」
「フランス企業のものです。
今日見ていただいた荷物を滑らせてベルトコンベアーにのせるシステムは最新鋭です。」
「クロノゲートのキャパシティには、まだ余裕がありますか?」
「まだ余力はありますよ。24時間荷物が常に満タンということではないんです。
通常お預かりした荷物は、夜まで貯めて、夜に仕分けして、夜、発送するしくみになっています。
昼も夜も24時間常に稼働させることができればもっと多くの荷物を仕分けすることができます。
常に動いている状態にするには、物量がないと実現できません。でもeコマースの伸びなど、今後より小口の荷物は増えていくと思います。この新しいしくみを使ってそれに対応していきたいと考えています。」
「後3年で100周年。ネット通販でどのような変化がありますか?」
「ニーズが変わりましたね。
わたしたちは、『受け取るお客様がどれだけ便利か』ということを追及して進化してきた会社です。
受取時間、受取場所を指定できるサービスを開発したことからもおわかりいただけるかと思います。
通販でものを買うお客様というのは、お店で買う時間がないから、通販で頼む方が多い。
受け取るのも夜間の希望が多く、日中はご不在の確率も高い。
夜間の配達指定が多いということは、セールスドライバーの配置などを工夫をしていく必要があります。
通販の成長によって、われわれのサービスは進化していきますが、セールスドライバーの生産性という面でも取り組んでいかなければならないと考えています」。
コモンズの社員からもこんな質問をさせていただきました。
「海外への取り組みはどうですか?」
「アジア地域を中心にした成長に期待しています。
例えばマレーシアの宅配業者さんと2016年1月に提携をしました。宅急便の展開国では、クール宅急便やコレクト(代引き)は付加価値としてみられています。
トレードマークの緑の帽子も国によって特別な意味があることがあり、共通して同じものを使うことはできません。
文化、習慣が違うので大変なこともありますが、それでもアジア地域の方々にも日本の便利さをお届けできるようにしていきたいと思っています」。
ヤマトさんのクロノゲートを間近で見て、IRの方のお話をいろいろ聞くことができて、なんだかヤマトを想う気持ちが「わくわく」としてきた感じが、子どもたちからも、保護者の方からも伝わってくる空間となりました。
さて、次回は、こどもたちが描いてくれた「やまとほーるでぃんぐすのしゃちょうさんへ」の手紙lをご紹介いたします。
マーケティング部 馬越