たった一人で何ができるか
2016年8月8日月曜日
おはようございます。渋澤健です。リオ・オリンピックが無事に開幕しましたね!
日曜日、他の新聞ではオリンピックが一面を飾りましたが、経済新聞である日経は(あえてこのタイミングを狙って?)このようなトップ記事にしました。もちろん頻繁に記事になるテーマですが、この様にトップ記事として掲載されるのは初めてではないでしょうか。ちょっと風潮が変わっている感じがします・・・
「ツケはいつか子や孫たちが払う。これまでは銀行などが買ってくれたので借金もできた。だが最近どうも様子がおかしい。」という解説もかなり辛口です。
・異次元の金融緩和が2年前に想定していたような効果がなかった。
・なので、マイナス金利に踏み込んだ。
・そうしたら、逆に円高・株安を招いてしまった。
・金融政策に限界を感じたのか、政府は財政レバーをぐっと入れ始めた。。。
・どうせ財源である国債の発行が増額されても、日銀は買い入れるから借金の手当てはできるから・・・・
これは、政府の借金が政府機関である中央銀行が引き受ける「財政ファイナンス」であり、「絶対的」と思われている政府の信用を大きなリスクにさらしていることになります。そのような事態になりかねないことを日本社会は認知すべきだと思います。あまり気持ちが良い話ではありませんが、報道のあるべき姿、と今回の日経のトップ記事を評価しています。
この両氏の「闘論」も面白かったです。次世代の社会保障への不安を払拭するためには財政改革が必要というところでは同じ意見ですが、消費増税など順番が異なっています。
財政改革が先か。経済成長が先か。 これは永遠のテーマです。
そして、吉川洋先生が指摘されるように「日本の政治家にもポリティカルショーではなく、長期的な視点を持ってほしい」は、全くその通りだと思っています。
ただ、政治が将来の見えない有権者より、現在の有権者の方に目を配るのがポリティカル・リアリティーです。
じゃあ、我々はどうすれば良いのか。たった一人の想いや行いでは未来の社会保障システムを変えることは不可能です。
しかしながら、自分は何かできるはず。何かできる。このような前向きな姿勢は大切ではないでしょうか。
未来に希望を持つのか持たないのかは一人で出来ます。
楽観は意志。
悲観は気分。
と、言われます。
両方とも、自分ひとりで出来ることですね。
この意志を表現するひとつの術が「つみたて投資」です。将来の年金が不安だったら、お手上げ状態で思考停止することなく、「年金サプリ」の意識を高めるべきではないでしょうか。
円高・業績・増税・世界情勢・・・悲観すればきりがありませんが、小さな小さな意志でも良いから、毎月、その楽観を表現すること。これが、「今日よりも、よい明日」へつながる。そう思いません?
そう思うなら、是非、コモンズ投信と共に未来を育みましょう。