逆の発想

おはようございます。渋澤健です。週末は今年の台風上陸で被害を受けた北海道の帯広で草食投資隊の合宿を実施しましたが、現地の方々のいきいきとした笑顔が印象的でした!お世話になった皆様、どうもありがとうございます!

二日目の朝は現地の農業視察にご案内いただきました。大雨や洪水で痛んでいる畑の要津が痛ましかったですが、この男性は山の大将のように胸を張っています。で、彼が立っているこの山の下には、、、、



なんと雪が埋まっています!



そして、この雪を使ってマンゴーを栽培しているのです。ここは沖縄や宮崎ではなく、北海道なのに!

沖縄・宮崎のマンゴーが出荷されている6~7月ぐらいだそうです。その同じ時期に、ここではビニールハウスで育てているマンゴーの木の根を、埋まっている雪で冷えた不凍液をパイプで通して冷やしています。つまり、マンゴーの木を冬の季節であると騙しているのです。



秋に入って気温が下がり始めるときに、今度は温泉水を使って夏になったとマンゴーの木を再び騙します。マンゴーの木って、素直で疑い深くないんですね!

沖縄・宮崎と異なり、帯広はドライな地域なのでカビが発生する心配がありません。また、外気は涼しくなっている季節なので虫の心配もありません。つまり、無農薬できれいで美味しいマンゴーが収穫できるのです。

なぜ、タイミングを年末に向けて出荷するか。それは、ギフト用やお祝いなど消費者の物欲が高まるからです。この逆の発想で、千疋屋も評価する世界一高いマンゴーが産まれたのです! 素晴らしいですね。


日本人は「みんな」と一緒に行動することに安心感を覚えます。しかし、この「逆の発想」も大切なことで、投資でも忘れたくない姿勢です。異なる角度から見ると、異なる価値が見えてきますから。