久しぶりに日経平均のチャートを眺めてみました
おはようございます。 渋澤健です。かつて自分がトレーダーだった時代は日々に何回もチャートを眺めていました。一方、ファンダメンタルズ重視の投資家はチャートのことを占い如き、当てになる訳ないとバカにします。しかし、僕はチャートとは市場の(欲望と恐怖の引き合いという)リズムを感じる取る手法なので、使いようによっては参考になると思っています。
でも、コモンズ30ファンドは長期投資です。あくまでも企業の持続的な価値創造に投資するのであり、価格を追う投資ではありません。そういう意味で、市場の短期的なリズム感を見る必要ないので、最近はチャートをほとんど見ないようになっていました。
が、、、久しぶりに、ちょっと見てみましたw。 トレーダーであれば通常は「日足」チャートを分析しますが、長期投資なので目を通したのは「年足」のチャートです。
かなり面白い恰好をしています。
「ローソク」チャートは、始値より終値が高ければ「陽線」と言い、始点より終点が低ければ「陰線」と言います。
今年の日経平均の始値は18,818円なので、今年の終値がこれより高ければ「陽線」になります。2012年から5年連続の「陽線」です。
また、今年の夏のブレグジット(英国のEU離脱)騒動で、15,000円割れの長い「髭」を残して「陽線」として引けるので、これは良い形になります。要するに、下値を試したけれども、そこから大きく反動したということになりますから。
また、売買代金も、この4年間はそこそこ出来ています。つまり、現在のより下値でかなりの売買が交錯しているということは、そこは地盤を固めたということになります。
FRBの12月の利上げ観測をこなして、年初の始値より上値で今年が引けて、かつ、2017年の年初から更に上値から取引が始まるようであれば、これはチャート上、かなりマーケットがはしゃぐ形になります。2017年~2018年は20,000円~25,000円のゾーンを試す展開になる形です。
でも、これはあくまでも単純にチャートを眺めただけの観測です。本質は個別の企業業績、マクロの景気動向です。しかしながら、これら前提がそろえば、日本株式の長期的チャートの形は悪くありません。
来年の市場の最初の鬼門は、トランプさんの大統領就任日(1月20日)だと思います。通常、新大統領は3カ月間ぐらいのハニームーン期間があると言われていますが、トランプさんの場合は、マーケットがかなり先にはしゃいでしまっているので、ハニームーンが早めに終わってしまう可能性が低くありません。
一方、トランプさんは選挙中に彼の支持者が聞きたいことを言ったように、彼は本能的にマーケットが聞きたいことを言うでしょう。そのトランプさんにマーケットが乗せされてはしゃぎ過ぎてしまうと、どこかで「ショック」が待ち伏せしている将来があるかもしれません。
本来であれば、今後のFRBの利上げ、2018年のイエレン議長および黒田総裁の任期満了、2018年のオフィススペースが大幅な供給など様々な重要課題を2017年~2018年中に市場が消化して調整してくれた方が、その後の安定的な上昇展開が描けると思います。このシナリオが自分の希望的観測です。
で、2017年は、どうなるか。
もちろん正確にはわかりません。
ただ、かなり高い確率で言えること。先がわからないのであれば、先週の金曜日に伊井が示したように、積み立て投資の優位性です。
最近の株式市場の動向を見て、ここから長期投資を始めたいと思っている方々には、推奨します。コモンズの積み立て投資から始めましょう! 今まで積み立て投資を通じてコモンズ投信の「お仲間」になっている方々にも推奨します。今後も、コツコツと積み立て投資を継続いたしましょう!