−1歳(うまれるまえ)のいのちに向き合うということ〜第11回コモンズSEEDCap最終候補者 林伸彦さん(親子の未来を支える会)その②〜

「この活動をすることは、とても勇気のいることでした」

と7分間のスピーチの途中、緊張から何度か言葉を詰まらせた親子の未来を支える会の林伸彦さん

(第11回コモンズ社会起業家フォーラムで登壇)

「(おなかの赤ちゃんに障害があるとわかった後)生むと決めた時、生まないと決めた時、どちらにしても、わたしたちは全力でサポートすると決めています。

この中立的なサポートをすることが日本で許されるのか、受け入れられるのか、すごく不安でこの活動をしています。

今でも、迷いながら、活動をしています。」

こう語った林さんのスピーチに、多くの参加者の方々の気持ちが動きました。

「感想をどう書いていいのかわからないほど、とても心に響くお話でした。」

「私の身近に障がいをもつお子様のお母さんがいます。出産の時にどうだったのだろうと想うのですが、まさに心強く必要な活動と思います。当事者の選択肢を尊重する方針も素晴らしいと感じました。」


「子どもが産まれる前に病気が見つかった時のワンストップ型サービス、大変存在意義のあるサービスだと思います。センシティブな問題だけにサービスの普及には困難も多いかと思いますが、サービスの普及を通じて、日本社会全体で病気や障害を持って産まれてきた子どもと家族を支援できるようにしてください!」


「家族の選択、決断を自己責任にしない」という林さんの熱い思いに感銘を受けました。


「 活動応援しています。このような問題がある事を知らなかったですが、その問題の当事者を支援する大事な活動だと思います。地道で大変な活動ですが、是非頑張って下さい。」


「産むということを自己責任として押し付けてはいけないという一言に救われた思いがしました。」


昨年のフォーラムより、新たなSEEDCap選考方法が始まりました。
参加者の声により、登壇者11名の中から次のSEEDCap最終候補者3名のうちの1名が選ばれることに。
そして今回選ばれたのが林さんでした。

林さんにSEEDCapに選ばれたら寄付金を何に使われたいか聞いてみました。

現在取り組んでいる活動を、更に充実したものにするために活用されたいとのお返事をいただきました。

例えば、

・妊婦さんやご家族を必要なサービスとオンラインでマッチングしてくれるサイト「胎児ホットライン」を充実・改善。
受けた相談をまとめるシステム構築(クラウド上の電子カルテのようなもの+オンライン相談プラットフォーム)
・胎児ホットライン相談員を育成するプログラム開催
・新たなブックレットや動画の作成(家族の経験ストーリーをまとめた動画や冊子を作りたい)

妊娠を継続しないと決めた方とご家族のための星編と、継続するときめた方とご家族のための月編の両方が1冊にまとまったブックレット初版は、現在無料で配布されています。

コロナの影響もあり、様々予定されていたイベントも残念ながら中止となった中、新たなブックレットの作成を準備中。

4月25日のライブ配信CommonsDay2020では、林さんにも生出演していただき、現在の活動のこと、想いを改めてお聞きします。

ぜひ、当日、林さんの命に向き合う想いを、改めてお聞きください。

SEEDCap担当 馬越裕子

第11回コモンズSEEDCap最終候補者 林伸彦さん(親子の未来を支える会)その①はこちら