パンデミックか、インフォデミックなのか
おはようございます。渋澤健です。ここには、新型コロナウイルスの感染はないでしょうね。人がいませんから。(先週のNY出張の帰りの北極圏です。)
さて、冗談はさておき、新型コロナウイルスの実際の病症よりも、その感染の不安によって日本全国の日常の生活が乱れています。マスクやトイレットペーパーという普通なら手を伸ばせばいつでも手に入る日用品が無くなる異常な状態は、ウイルスの悪さというより、人間がつくっていますね。
でも、それは現実。
そんな時に、私たちはどうすれば良いのか。
それは、長期投資家であれば知っている答えだと思います。
何が本質なのかということの追求です。
目前や近いところでは、案外、その本質が見えない場合があります。この世の中からマスクやトイレットペーパーが永遠に無くなる訳ではない。いつか正常を取り戻したときに、私たちはいつでもマスクやトイレットペーパーが買える日が訪れるのです。
問題は、その日までどうするのか。
それは、長期投資と同じです。見える現象だけではなく、見えない未来を信じる力を発揮することです。
新型コロナウイルスで中国の経済活動が停滞しているというのに、二月中旬の世界の株式市場は妙に楽観しているなぁと目の前に見える現象に疑念を持っていただけに、先週の株式市場の暴落は、ある意味で「正常」な調整です。そもそも、景気が調整側面の時に、株式市場だけ高値圏ということは本質とは言えなかったですから。
そういう意味で、新型コロナウイルスが私たちに本質を見せてくれているのかもしれません。それが見える力を我々が持っていれば。
多くの行事や通常の仕事などがキャンセルされ、日常のルーチンが乱され、日程がポカンと空いた方々も多いと思います。それを不便・迷惑と考えるのか。それとも、ホッと一呼吸して何が大切なことであるかを見直す貴重な時間を与えてくれていると考えるのか。
新型コロナウイルスのおかげで、私は、この週末に久しぶりに家族全員が同じ時間を同じ場所で過ごせました。これは、日常では出来ていない、かなり大切なこと。
日が沈んでも、必ず日は登ります。
寒い季節であっても、必ず温かい季節も訪れる。
市場が下落しても、必ず市場は上昇します。
新型コロナ・ウイルスの感染が広まっても、必ず新型コロナウイルスの影響は収まります。
そして、継続は力なり。目前に惑わされない、色んなショックを乗り越えるつみたて投資です。
これが、本質だと思います。見えない未来を信じるためには、本質を読み取る力が必要です。
新型コロナウイルスは多くの人類の健康を脅かすパンデミックなのか。それとも情報拡散が招いているインフォデミックなのか。ネットから様々な情報を入手できる世の中になっているからこそ、本質を読み取る力を高めたいですね。