対話で共創する株主
おはようございます。渋澤健です。 今週末も台風の影響で天候が乱れましたね。でも、昨日は久しぶりに予定が入っていなかったので、私は家でゆっくりと過ごすことができました。さて、先週のTV東京のモーニングサテライトで「物言う株主に変化が出てきた」というコーナーでコモンズ投信が取り上げられました。伊井のインタビューやコモンズ投信の対話の取り組みが紹介されているので、下記のアーカイブで是非ご覧ください。
物 言 う 株 主 |
番組で指摘されているように、確かに「物言う株主」の存在感が再び高まってきている感じがします。
自分自身が「物言う株主」という存在に気づいたのは2000年ぐらいことでした。当時、米大手ヘッジファンドの日本代表を務めていたときに、本社から「面白いファンドマネジャーが日本でいるようなので会ってきてくれ」という指示が入りました。
行先は、マンション部屋をオフィス代わりにしているスタートアップ・ファンド。創業者は村上世彰さんでした。「官僚の立場として価値を高めてくれと企業に言い続けてきたのですが、ちっとも聞いてくれない。これから、株主の立場として物言うようにします」と大きなビジョンを小さな部屋で抱いていらっしゃったのが印象的でした。
その数年後、自分もシブサワ・アンド・カンパニーを創業していて、村上さんが関心をもった某社へ一緒に面会する機会がありました。
その会社の業界の株価が全般的に割安な状態だったと判断されていたので、企業価値のバリューアップのご提案でした。企業価値が高まることは会社にとっても、投資家にとっても、Win-Winのはずでした。しかし、会社側の顔の表情は硬かったです。
「あり方」に、特に相違がなかったと思います。ただ、「やり方」に抵抗感があったのです。
この経験によって、一方的に「物言う」ことより、しっかりと長期的に色々な側面から関係を持って「対話」した方が、双方にとって良いのではないかという考えが芽生えました。これが、その数年後に誕生したコモンズ30ファンドのひとつの起源です。
もうひとつ、コモンズ30ファンドの起源となった体験は、自分自身の長期的なつみたて投資との出会いです。
年次リターンを常に追求する弱肉強食的なヘッジファンド業界に身を置いていた自分を、長期的なつみたて投資へと導いてくれたのは妻と私の間にジュニアたちが誕生したことでした。いつか成人となり、親元を離れて、色々とチャレンジするであろう子供たちの背中をポンと押せる応援資金をつくりたかったのです。
次世代への長期投資は、コモンズ投信の起源です。だから、毎年の10月28日を、私たちは「ジュ・二・ア」の日として盛り上げたいと思っています。
コモンズ投信の、こどもトラスト |
子供たちに教えることを、大人ができないはずありません。
対話を通じて、「今日よりも、よい明日」を共創するCommon Groundに共感するみなさま。ぜひとも、コモンズ投信へお越しください!