97.7%―カスタマー最幸戦略で結果を出したコモンズ流投資の秘密vol.3―

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Q、コモンズ投信がどういう運用をしているのかを教えて下さい。

コモンズ30ファンドに焦点を当ててご説明します。コモンズ30ファンドは日本株を投資対象としたアクティブ運用の投資信託です。
アクティブ運用とは、さまざまな考え方があるのですが、簡単に言えば、銘柄選択に力を入れることによって、より良いリターンの実現を目指す運用手法です。
より良いリターンを目指す方法は、ひとつではありません。企業の成長性に着目して投資先を選別するグロース投資、株価の割安さに着目するバリュー投資、マーケットの上昇局面、下降局面というトレンドに沿ったポジションを取るトレンドフォローなど、さまざまなアプローチがあります。
アクティブ運用には、「これが正解」という答えはなく、各運用会社が、「うちはこの運用手法で運用します」という投資哲学を投資家に提示し、それに共感した投資家が、そのファンドに投資するのです。

コモンズ30ファンドの場合、最も重視しているのが「長期の視点」です。
企業は1日にして成らず。1週間、1カ月、1年という短い時間軸で、目に見える成長を遂げられる企業はありません。多くの企業が、5年、10年という長い時間軸のなかで、成長を遂げていきます。
ところが、株価は日々変動します。それこそ、数カ月間で株価が倍になるケースも珍しくありません。その企業の利益そのものが倍になったわけでもないのに、なぜか株価だけが倍になるのです。だからこそ、株式の短期売買で利益を得る投資家がいるわけですが、それは株価を買っているだけのことで、本当の意味で株式を買っているわけではありません。
株式投資は5年、10年、あるいは20年という長い時間軸のなかで企業が成長した結果、得られる果実を得る行為です。そのためには、企業が成長する時間軸に合わせて、株式を保有しなければなりません。

コモンズ投信の運用は、まさにそれです。日本企業の場合、社長の平均在任期間は5年弱と言われていますが、優れた経営者は常に20年後、30年後の企業をイメージして、今をしっかり経営しています。
あの日本電産に至っては、100年後を想定して経営の布石を打っているそうです。コモンズ30ファンドが「30年目線」で投資先企業を選んでいるのは、こうした長い時間軸で実現されると思われる企業の成長力にコミットするためです。


現在、コモンズ30ファンドには30銘柄が組み入れられています。
その平均保有期間は7年半です。コモンズ30ファンドは、2009年1月に運用を開始したので、その時期から持ち続けている銘柄もあります。ここまで長期にわたって銘柄を保有し続けるファンドは、米国にはありますが、国内ではほとんどありません。
コモンズ投信は、日本株アクティブ運用の投資信託会社としては、非常に稀有な存在であると自負しています。
<Vol.4>に続く
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