97.7%―カスタマー最幸戦略で結果を出したコモンズ流投資の秘密vol.4―

97.7%―カスタマー最幸戦略で結果を出したコモンズ流投資の秘密―
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vol1.(Q、97.7%というのは何を意味しているのですか?)
vol2.(Q、本当に長期で積み立てるだけで「97.7%」の仲間に入れるのですか?)
vol3.(Q、コモンズ投信がどういう運用をしているのかを教えて下さい)
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Q、長期投資の大切さを知ってもらうため、コモンズ投信はこれから何をするのでしょうか。

投資とは、未来を信じる力だと思います。もし、日本がこれからダメな国になることが自明なら、誰もそのような国の会社に投資しようなどとは考えません。

同じことは、視野を世界に広げた場合にも当てはまります。古くは1929年の世界大恐慌、1987年のブラックマンデー、2000年のITバブル崩壊、2008年のリーマンショックなど、幾度となく生じた世界的な金融ショックと株価急落にも関わらず、多くの国の株式市場で株価が高値を更新し続けてきたのは、その国に住んでいる人が、自国の未来を信じているからです。

なかなかバブル後の高値を抜けずにいる日本の場合、他の国に比べて未来を信じる力が弱いのかも知れませんが、だからこそ私たちが提唱している「対話」が、重要な意味を持ってきます。

コモンズ投信を対話の場として、ファンドを保有して下さっているお仲間、投資先の企業、寄付先である社会起業家、障がい者スポーツ団体、そして私たちのファンドを販売し、共にお仲間の資産形成に寄与して下さっているパートナー(販売金融機関)が集まり、対話することによってより良い企業活動が醸成され、より良い世の中を創り出していく。
そうすれば、日本人の未来を信じる力が、今以上に強くなるでしょう。
持続的な社会を築きたいという気持ちは、誰もが持っているものです。






とはいえ、そもそも人が集まって来なければ、コモンズ投信が描いているコモングランド(共有地)は成り立ちません。
だからこそ、私たちは持続的な社会を基盤にして、新しい時代を切り開いていくため、コモンズ投信に集まってくる人々を、少しでも増やしていきたいと考えています。

そのためにも、まずはコモンズ投信という投資信託会社を、一人でも多くのお仲間と共に、「楽しさ」や「ワクワク」を共有できるような会社にしていく必要があります。

運用によるリターンでお仲間に報いるだけでなく、ESGやダイバーシティ、男女共同参画社会など、社会の関心テーマに関連した部署で働いている人をお呼びして勉強会を開いたり、投資先企業の工場見学に出掛けたり、あるいは毎年開催している周年イベントに投資先企業のトップをお招きして、私たちのお仲間が、トップマネジメントと会って対話する場を設けたりするなど、一人でも多くのお仲間が集まれる場づくりに、これからも積極的に取り組んでまいります。

ただ、この手の活動をコモンズ投信だけで展開しても、拡がりに限界が生じてしまいます。
だから私たちは、共にコモングランドを盛り上げ、一人ひとりが信じることのできる未来を築いていきたいという意識を共有できる金融機関とも、パートナーとして、現役世代の応援につながる資産形成ビジネスを、共創する取組にも力を入れていきます。

私たちのコモングランドに集う、お仲間、投資先企業、寄付先、販売会社等パートナーの皆さん、そうした皆さまとの共創により次の時代を共に拓いていきたいと考えています。(連載終)