継続は力なり、つみたて投資の本番

おはようございます。渋澤健です。週末は、かなり冷え込みましたね。これから寒い日々が続くと思いますが、どうぞお身体をご自愛ください。

さて、株式市場の気温も急激に下がっています。日中の貿易摩擦の修復の期待は一瞬の内に終わり、新たな展開を見せています。欧州も、イギリス、フランス、ドイツと各国の首脳が窮地に立たされています。このような世界情勢で株式投資の見通しを気になさっている方々も多いと思います。

しかしながら、長期投資への関心度は変わらず高いと感じています。金曜日の東京、土曜日の名古屋は日経新聞が主催するセミナーで登壇しましたが、大勢の方々が会場にご来場くださいました。


両方の会場において、私のメッセージは同じでした。

市場が下がっている局面で、多くの投資家が退場しようとしているタイミングこそ、長期投資家が将来のために仕込める機会が訪れている、と。これは、自分が10年前に立ち上げたコモンズ投信という運用会社の立場ではなく、18年間、一個人としてつみたて投資を長期的に実践している経験からのメッセージです。

その18年間の間には、リーマン・ショックや3.11という局面がありました。相場は下がりました。多くが退場しました。ところが、そのとき、気楽にコツコツと毎月定額を購入するつみたて投資を実践し続けました。そうすると、うれしいことが起こりました。

下がれば下がるほど、もっと口数が買える! 当然ですよね。

このように考えると、気持ちが楽になり、自分が損をしている!というような焦りはまったく無縁でした。自分の「宝箱」の中の口数が少しずつ、でも、確実に増えている。

将来、その「宝箱」のフタを開けたときに、納得してこのように言うでしょう。

継続は力なり。

そう。継続するからこそ、資産が形成できるのです。

そして、自分の気持ちの持ち方によって、継続することが楽しくなります。

暑い季節から冷え込む季節になることは日本では当たり前のこと。そして、冷え込む日が続いて朝方が暗くても、いずれ必ず春が訪れます。気温が上がって夏へとなる。日本人は、このように四季をずっと楽しんできました。株式市場にも四季があります。

そのような季節を私たちは楽しむことができるはずです。なぜなら、いずれ、寒い季節は去るから。そのときには、しっかりと口数を蓄えているから。

下がっちゃうなら売っちゃうよ、とタイミングをはかる人のほとんどが体験できることができない楽しさです。

さあ、これから、つみたて投資の本番が始まりますよ!